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2022.04.13発売
遺伝子とは何か? 現代生命科学の新たな謎
ブルーバックス
2003年にヒトゲノムの解読が完了したが、これで「遺伝子」がわかったのかというとそうではない。DNAにコードされている遺伝子の構成が判明したことで、ヒトゲノムの複雑さがかえって判明してきた。また、DNAに遺伝子はコードされているが、それらは非コード配列やそのコピーである多様なRNAなどによって、たくみに制御されていることがわかってきた。「遺伝子」とは、それらの制御機構を抜きにしては語れないし、「遺伝子」の概念は新たなステージで考える必要があるのではないだろうか?
本書では、メンデルの実験から、ワトソン、クリックによる二重らせんモデルの発表など、「遺伝子」をめぐる科学史を追いかけながら、「遺伝子」の正体を問い続ける。ゲノムの解読は終わりではなく、「遺伝子とは何か?」という、古くて新しい問いとその答えをめぐる研究の始まりであることを明らかにする野心的な一冊。

2022.04.13発売
女人禁制
講談社学術文庫
男女同権はすくなくとも社会通念上は、あたりまえの前提となって久しい。
だが、日本の各地には、女性の立ち入りを禁止する聖域や、特定の神事には女性を参加させないという慣行が現在も存在している。
そして、大相撲の土俵についての「禁制」は、たびたび物議をかもしてきた。
「女人禁制」とはいかなる背景から生まれ、変化する政治や社会の中で受け継がれてきたか。
なぜ、時に激しい批判にさらされながらも、人々はそれを守ろうとするのか。
女性たちは禁制をどのように受容し、あるいは抵抗し、つくり変えてきたのか。
「差別」として批判をする人々と、「伝統」として守ろうとする人々。
この対立構図は、当事者達にとって調停不可能であり、今後も継続することが予想される。
本書では、文化人類学的分析を柱にしつつ、宗教学、民俗学、歴史学、国文学、社会学など様々の分野の成果を取り込んで、
暗黙の前提を覆し、賛成か反対か、伝統か差別かという二分法を乗り越える視点を提示するものである。
第一人者が、真の解決に不可欠な知見を、この一冊でわかりやすく示す!
【本書の内容】
学術文庫版の刊行に際して
女人禁制の現在―プロローグ
女人禁制への視角
大峯山の現状
山と女性
女人結界
仏教と女性
穢れ再考
あとがき
二十年の後に―学術文庫版あとがき

2022.04.13発売
オッサンの壁
講談社現代新書
日本一の「オッサン村」ーー永田町の非常識、政治メディア の実態。
全国紙初の女性政治部長が克明に記す「男社会」のリアル。
なぜ、永田町と政治メディアにオッサンが多いのか?
幾多の「壁」に直面してきた政治記者が男性優位主義の本丸で考えた、日本社会への処方箋。
永田町 「驚きのエピソード」
・総理秘書官の抗議 「首相の重要な外遊に女性記者を同行させるとは何ごとだ!」
・夜回り取材時、議員宿舎のリビングで、いきなり抱きついてきた大物議員
・いつも優しい高齢議員が「少しは休みなさい」と布団を敷き始めた……さて、どうする?
政治記者の「過酷な競争」
・事実無根の告げ口をされ、梶山静六に激怒される 「あんたが漏らしたのかっ!」
・空恐ろしかった一言 「女性で声が一人だけ高いから、懇談の場の空気が乱れるんだよ」
・毎朝の「ハコ乗り」競争、夜の「サシ」取材……入浴時間を削って働く激務の日々
男性でもオッサンでない人たちは大勢いるし、
女性の中にもオッサンになっている人たちはいる。(本書より)
本書の内容
第一章 立ちはだかるオッサン
第二章 ハラスメントの現場
第三章 「女性初」が嫌だった
第四章 女性議員の壁
第五章 壁を壊すには

2022.04.13発売
人生百年の教養
講談社現代新書
自分の人生と戦い続けるためにーー老いてこそ真価を発揮する教養とは何か。
読書、音楽、外国語、老い……、ドストエフスキー研究の第一人者が多角的な見地から真の「教養」に迫る。
●時を経た「再読」が、老いてからの可能性を教えてくれる
●教養人の知識は、つねに「哲学」に裏付けられている
●苦手なもの、嫌いなものこそ可能性の泉となる
●大江健三郎と村上春樹から考える「教養」の継承
●難解な長編小説を読むコツは、冒頭三十ページの二度読み
●英語を学ぶことで失うもの、母語の唯一性
●検索エンジンでの複数の語をぶつけあって生まれる「知」
●豹変を恐れるな、隣人の「喜び」を模倣せよ
●老いをどう乗り越えるかーーエネルギー源としての「忘却」
本書の内容
序章 人は信念とともに若く
第一章 「教養」、すこやかな喜怒哀楽
第二章 少年時代 「私」という書物1
第三章 青春時代 「私」という書物2
第四章 「私は外国語が苦手」
第五章 モンタージュ的思考
第六章 実践の技法
第七章 俯瞰的思考
第八章 老いの作法
終章 大厄災時代に贈る言葉

2022.04.13発売
官僚の研究 日本を創った不滅の集団
講談社学術文庫
深夜におよぶ激務、たび重なる不祥事、「官邸主導」でゆがむ人事。近年では、官僚を志望する東大生も激減しているという。しかし、明治以来の政治・経済を動かし、日本社会の枠組を創ってきたのは、霞ヶ関のエリート官僚たちであり、そのパワーは今も不滅である。「官僚」とは、一体どんな人々なのか。その歴史と生態を、自らも官僚体験のある現代史家が、計量的・実証的に明らかにしていく。
明治初年の「官員さん」のうち、薩長出身者はどれほどの割合を占めたのか。華族・士族・平民の内訳は、どう推移したのか。上級官僚の実父はやはり官僚だったのか、あるいは軍人、商人が多いのか。帝大卒優位のなかに食い込んだ私学は?
また、戦前の「革新官僚」と言われた人材のなかには、政党主導の戦後官僚社会であればたちまち弾き出されるような個性派や情熱家も多かった。毛里英於莵、奥村喜和男、菅太郎といった「奇才」や、女性官僚の第一号などの群像を紹介。
戦後は占領政策により「天皇の官吏から公僕へ」「中央集権から地方分権へ」と改革が進むなか、各省庁の「家風と作法」はしっかりと守られ、新たな「吏道」も探究されていく。
「文庫版のあとがき」として、平成・令和の変遷を加筆。〔原本=『官僚の研究:不滅のパワー・1868―1983』1983年、講談社刊〕

2022.04.13発売
攘夷の幕末史
講談社学術文庫
日本人は誰もが「攘夷派」だった!
「尊皇攘夷vs.公武合体」という幕末史の定説を覆し、日本人の対外認識の原型を抉り出す、画期の書。
[本書の内容]
序 章 幕末のイメージと攘夷
第一章 東アジア的視点から見た江戸時代
第二章 幕末外交と大国ロシア
第三章 坂本龍馬の対外認識
第四章 攘夷実行と西国問題
第五章 攘夷の実相・朝陽丸事件
終 章 攘夷の転換と東アジアの侵略

2022.04.13発売
英語の階級 執事は「上流の英語」を話すのか?
講談社選書メチエ
「上流」の人は‘Pardon?’を使わない?! ワーキング・クラスからアッパー・クラスまで、話し言葉から見えてくる英国階級文化の世界!
カズオ・イシグロ『日の名残り』の執事スティーヴンズ、『ダウントン・アビー』の執事カーソン、そしてP・G・ウッドハウスが生み出した名従僕ジーヴズ。英国の映画や小説には教養にあふれ洗練された英語を話す執事がよく登場する。あの言葉遣いや話し方は、「上流の」英語なのか――?
‘Pardon’や‘toilet’といった日本人にも身近な英単語は、実は英国では階級の指標になってしまう言葉づかいだった!
「執事の英語」を入り口に、アッパー・クラスや、ロンドンの「コックニー」、ビートルズの登場で世界的に有名になったリヴァプールの「スカウス」などの訛りのある英語、さらにアメリカ英語に英国人が抱く微妙な感情やBBC英語、RP(容認発音)まで、著者自身の経験も交えつつ、話し言葉と「階級」が織りなす複雑で、奥深い文化を描き出す。
何気ない表現から見えてくる、もう一つの英語世界にようこそ!
【本書の内容】
はじめに
序 章 「礼儀正しい」英語はややこしい?
第1章 執事の英語が語るもの――「洗練された」ロウワー・ミドル・クラス
第2章 「U」と「non‐U」――何が「上流」で、何が「上流ではない」のか
第3章 アメリカの悪しき(?)影響――アメリカ英語と階級の複雑な関係
第4章 アッパー・クラスの英語と発音――『マイ・フェア・レイディ』の舞台裏
第5章 ワーキング・クラスの英語――魅力的な訛りの世界
終 章 標準的な、「正しい」英語とは?――BBCの試行錯誤
おわりに――「外国人」の英語
主な参考文献

2022.04.13発売
ぺんたと小春のはじめての歳時記
「ぺんたと小春のめんどいまちがいがし」が大人気のぺんたと小春の歳時記が、登場!!
フォロワー10万人突破! のTwitterで大人気のかわいい写真がいっぱい!
未掲載写真も多数収録!!
お正月、節分、ひなまつり、端午の節句、七夕、十五夜、クリスマス……。
日本には、数多くの年中行事があります。
七五三が子どもの成長をおいわいするイベントであるように、伝統行事には、
世代をこえ時代をこえて伝えられてきた、たくさんの願いが込められています。
ぺんたと小春が、そんな行事の数々について紹介していきます。
小学校受験では「おうちで季節の行事を楽しんでいますか?」は定番の質問です。
季節のイベントに興味を持ち、楽しみながら体験できると学びにもつながり、
日々の暮らしがより色鮮やかになるのではないでしょうか。
「月の満ち欠け」「二十四節気」「各月の異称」など知識ページも豊富で、
ぺんたと小春の楽しい4コマまんがもついています!
おこさまにとっての「はじめての歳時記」にぴったりの1冊です。

2022.04.13発売
小三治の落語
講談社学術文庫
2021年10月、落語家・柳家小三治が亡くなった。
古今亭志ん朝、立川談志と並ぶ日本が誇る話芸の名人は、寄席を主な活動の場とし、晩年、TVやCMなどでの露出はなかったものの、落語ファンからの圧倒的かつ、熱狂的な支持を集めていた。
それほどまでに人を虜にした、人間国宝「小三治の落語」とはいったい、何だったのか。
小三治の芸論、哲学、技術は? 彼は過去から何を受けとり、何を後に遺したのか。
50年来の落語ファンにして、30年に亘り小三治の高座を追い続けた著者による『なぜ「小三治」の落語は面白いのか?』(2014年に単行本、16年に+α文庫化)を改題、増補改訂。
第一章「小三治から見た近代落語史」は新規書き下ろし、
第二章「<小三治落語>の演目」は、追悼番組はもちろん、2022年1月時点で商品化されたすべての音源・映像や、過去に放映された高座91席に言及、大幅加筆のうえ、再検証を行った。
第三章「小三治インタビュー」の濃密な芸談はもちろん、
「柳家小三治」という落語家人生を総括しながら、現代落語史を解読する!
目次
まえがき
第1章 小三治から見た近代落語史
第2章 「小三治落語」の演目
第3章 小三治インタビュー
落語協会会長就任について
小三治「茶話会」会見にて
あとがき
参考音源および参考映像
演目索引
*本書は、『なぜ「小三治」の落語は面白いのか?』(2014年単行刊刊、2016年 講談社+α文庫刊)を改題、新章を加えて加筆修正された、増補改訂版です。
内容一部抜粋)
落語って面白くて楽しいんだけどね、哀しいんですよ、どっか。(中略)『長屋の花見』にしたって哀しい噺だよ。哀しい噺なんだけど、それを、ああやって、楽しく、力強く、くだらなく、生きていくっていう、その凄さはね、『長屋の花見』を一席だけやって、一生かかってその一席をやる人がいたって、いいと思う。―――第三章「小三治インタビュー」より

2022.04.13発売
トントンとリッキのかいぞくせん
椋鳩十児童文学賞、新美南吉児童文学賞をダブル受賞した童話作家、やえがしなおこのかわいくて、ほっこりする山のくらしをえがいた新シリーズ。
1年生からひとりで読めます。
●あらすじ
山のふもとにすんでいる、くまの子トントンは今日もげんきいっぱい!
あそぶのも、おやつも大すき。そんなトントンのいえのよこに、どうやらあたらしいおともだちがひっこしてきたようで……?
パワフルな絵とたのしい物語に、元気をもらえる一冊です。
一 ふねのなまえはくろひげまる
となりの おうちに ひっこして きたのは、ちょっと かわった くまの 子 リッキ。
かいぞくせんの はなしを する リッキに トントンは びっくり。
ふたりは、なかよくなれるかな?
二 トントンは、どっちのみかた?
かいぞくせん くろひげまるで、なかよく あそんでいたら、ふねに てきが!?
ふねから おりなさい! と おこる リッキ。
ところが、ふねに のって いたのは、トントンの ともだちの チッタと ポンで……。
トントン、どっちの みかた する?
『山のトントン』シリーズ第2作!
●著者紹介
●やえがしなおこ
1965年生まれ。岩手県在住。『雪の林』(ポプラ社)で第15回椋鳩十児童文学賞、第23回新美南吉児童文学賞受賞。独特の作品世界が高く評価されている。
●松成真理子
1959年生まれ。大阪府出身。絵本『さくらの谷』(富安陽子・文、偕成社)で第52回講談社絵本賞受賞。絵本をはじめとし、紙芝居や童話の挿絵も多数手がけている。

2022.04.13発売
なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論
ブルーバックス
「宇宙論」は、ここ100年で非常に目覚ましい発展をとげています。これら直近100年の宇宙論の歩みを、最先端の発展までを含め、宇宙論や素粒子論、量子重力理論などを専門とする著者が、徹底解説。はじめての「宇宙論」として本格的な、そして現代的な宇宙論を知ることができるような1冊になっています。
人間の宇宙への興味は、古来より尽きることはありませんでした。実際、古代エジプトからインド、ギリシャに至るまで、様々な「宇宙論」が考えられ、それらに基づいた神話や哲学が発展してきました。にもかかわらず、現代の宇宙論につながる「観測に基づいた系統的な世界観の構築」が始まったのは、かなり最近、ここ400年あまりのことなのです。
理論物理学の最前線では、私たちの宇宙を超えた、その外側や生まれる以前などについても議論できるようになってきています。これらの驚くべき成果は、主に20世紀に入って起こった爆発的な物理科学の発展によってもたらされたものであり、それはアルベルト・アインシュタインをはじめとする多くの科学者の長年における仕事の結果として得られたものです。
現代の宇宙論で科学的に調べることができる、私たちの宇宙が誕生してから約10のマイナス30乗秒後といった宇宙の「超初期」について紹介したり、恒星や銀河、銀河団といった現在私たちが見る構造の起源が、このような宇宙の超初期にどのようにして作られたのか、理論的な説明や、それを確認するための観測についても触れていきます。
よく耳にする「ビッグバン宇宙」や「インフレーション宇宙」といった言葉についても理解が進むように詳しく解説しています。
さらに、近年理論物理学者の間で急速に受け入れられつつある描像である「マルチバース理論」を紹介します。この最新の描像によれば、私たちが全宇宙だと思っていたものは無数にある「宇宙たち」の一つにすぎず、それら多くの宇宙においては素粒子の種類、性質およびそれを支配する法則、さらには空間の次元に至るまで、多くのことが私たちの宇宙とは異なっているとされるのです。
私たちのこの宇宙が始まる前から寿命について、またこの宇宙の外側まで、壮大なスケールで語られる、わかりやすい最先端の宇宙論です。

2022.04.13発売
SNS天皇論 ポップカルチャー=スピリチュアリティと現代日本
講談社選書メチエ
生前退位から令和改元フィーバーの陰で、この国では何が起こったのか?
スマホの中の象徴天皇制を問い、「生前退位」から令和改元の言説空間を鋭く分析する、日本でもっともビビッドな表象文化論!
SNSでは皇太子とのツーショット写真が投稿され、天皇は時に「かわいい」キャラクターとして愛でられる一方、スピリチュアリティへの欲望をかき立てている。
そうした時代に明仁天皇は、「おことば」の発信によって「弱者政治【マイノリティ・ポリティクス】」という言説戦略をとった。
誰もが表象の消費者であり、同時に表象の生成者ともなり得る「ポスト・グーテンベルク」時代に、わたしたちは天皇(制)とその表象をいかにして問うことが可能なのか。本書はその試みである。
[本書の内容]
序章 表象の集積体としての天皇(制)研究―その可能性と限界
第一章 「おことば」の政治学
1映像表現としての「おことば」
2語りの戦略性―「弱者」としての自己表象と「寄り添い」のディスクール
3語り手の欲望―アリバイとしての宗教的超越性の語りと永続性への欲求
第二章 狂乱と共犯―令和改元におけるメディア表象をめぐって
1政府による「政治的利用」の成功
2皇室による異議申し立てとその欲望、実質的共犯
3政府と皇室の共犯関係
4マスメディアの狂乱と不安、SNSの充満とノイズ
第三章 ポップカルチャー天皇(制)論序説
1皇室によるポップカルチャー消費―ゆるキャラ・初音ミク・アイドル
2ポップカルチャーによる皇室消費―現代天皇小説・天皇マンガ考
3 monstrum としての『シン・ゴジラ』
第四章 「スピリチュアリティ」とオカルト―瑞祥・古史古伝・天皇怪談
1令和「瑞祥」と規範逸脱の可能性
2雑誌『ムー』における「オカルト天皇」言説
3現代天皇怪談、その異端性と批評性
第五章 「慰霊」する「弱い」天皇―一九九四年小笠原諸島行幸啓の検討から
1慰霊の宛て先
2訪問意図の読み替え
3「弱い天皇」の誕生
終章 SNS時代の天皇(制)を問うこと
※第四章の一部は、青弓社刊『〈怪異〉とナショナリズム』(怪異怪談研究会監修、茂木謙之介ほか編著、2021年)を基とする。

2022.04.13発売
楽器の科学 美しい音色を生み出す「構造」と「しくみ」
ブルーバックス
弾く人も聴く人も、科学の視点で音楽を楽しもう!
ピアノ、バイオリン、トランペット、マリンバ……「魅惑の響き」はどう作られるのか?
楽器の個性を生み出す「倍音」とは?
音色を美しくする「共鳴」とは?
バイオリンの最重要パーツ「魂柱」とは?
楽器の素晴らしさを引き出すコンサートホールの条件は?
そして、プロが考える「最高の楽器」とは?
フランスで最も栄誉ある音楽勲章を最年少受章した著者が楽器の秘密を解き明かす!
〈もくじ〉
プレリュード──音楽は「五線譜上のサイエンス」
第1楽章 作曲の「かけ算」を支える楽器たち──楽器には5種類ある
第2楽章 楽器の個性は「倍音」で決まる──楽器が奏でる「音」の科学1
第3楽章 楽器の音色は「共鳴」が美しくする──楽器が奏でる「音」の科学2
第4楽章 「楽器の最高性能」を引き出す空間とは?──コンサートホールの音響科学
第5楽章 演奏の極意──世界的ソリスト10人が教えるプロの楽器論
※本書は、1979年刊行のブルーバックス『楽器の科学──角笛からシンセサイザーまで』(橋本尚著)とは内容が異なります。

2022.04.13発売
小梅の七つのお祝いに
「泣いちゃいそうだよ」シリーズの小林深雪先生が推薦!「いちばんに推したのは、このファンタジーです。主人公の小梅といっしょに冒険を楽しみました。」(講談社児童文学新人賞選評より)
【第61回講談社児童文学新人賞佳作受賞作】
小梅は小学一年生の女の子。両親は共働きだし、お姉ちゃんは中学受験でいそがしい。七五三のお祝いの年なのに、お祖母ちゃんの入院まで重なって、七五三が先延ばしになってしまいました。そんな十一月の日曜日、遊び場にしている小さな神社で見つけたのは一頭の黒牛。牛を追った小梅が迷いこんだ先は、お祭りのようににぎやかな天神様の一本道でした。
お餅屋のおかみさんをしている牛、体の大きさを自由に変えられる神様を名乗る男の子、しゃべる案内係の黒牛に、嘘と本当をとりかえることのできる鷽(うそ)鳥。不思議で楽しい出会いを重ねながら、小梅は天神様の本殿を目指します。途中、大きな池を渡る三つの橋で自分の過去と現在を見つめ、奥底に隠した自分の心と向き合ってから、小梅は未来へ一歩前進します。
さあ、小梅は本殿で天神様と会うことができるのでしょうか。そして、ひとりの力で、この異世界の出口にたどりつくことができるのでしょうか。
ふしぎな旅を通じて描かれた少女の成長ーー日本的で個性豊かな舞台設定に、選考会でも多くの賛辞が寄せられたファンタジー小説です。一本道で待ち受けるもののけたちの魅力溢れる姿は必見です。

2022.04.13発売
スペシャルQトなぼくら
Q=クエスチョニング。自分の性別が男か女かわからない。自分が好きになる相手が異性か同性かわからない。だけど、どっちかわからなくたって、ぼくらはぼくらの好きなものが好き!!
中学2年のナオが塾帰りに目撃したのは、女子のようにメイクをして、かわいい服で街をあるく学年トップの優等生・久瀬の姿。そのときから、自分のことをごく普通の男子だと思っていたナオの心に、ある願いが生まれて…。
Qでキュートなふたりが織りなす、おしゃれと恋と特別な絆の物語。
講談社児童文学新人賞でデビュー、ジュニア冒険小説大賞、日本児童文学者協会新人賞受賞作家で幼年童話からYA作品まで幅広く執筆する如月かずさ氏の最新作。LGBTQのQ、クエスチョニングをテーマにした青春小説。

2022.04.13発売
図解と動画でわかる! 剪定「コツ」の教科書 名人庭師のCODIT理論で基本が身につく!
リモートやステイホームで家にいることが多くなり、今まで植木に関心のなかった人が木々に目を向けるようになり、自分で手入れをしてみようとか、手入れを植木屋に依頼してみようと思っているようです。
しかし一方で、一般の方が安易に樹木の手入れをすることで、「素人切り」の被害に遭う木々が増えています。加えて、素人よりもひどい「自称植木屋」の横行が木を傷めている要因にもなっています。
ハサミとノコギリがあれば誰にでも木は切れますが、木はそれを拒むことができません。黙って耐えてはいますが、実は、間違った切り方により木が枯れたり、枯れないまでも大きなダメージを負うことがとても多いのです。
そこで、この本でまず知って欲しい剪定方法の1つが、CODIT論(Compartmentalization of Decay In Tree)です。未だに植木屋でも知らない人がいるのですが、最も大事な正しい切断方法です。
さらに、「切り戻し剪定」を理解し、個々の樹種の特性に応じることができれば、大きくなりたい木とうまく折り合いを付けて互いに生きやすい住環境を作ることが出来るでしょう。
本書では、図解と動画で剪定の基本を解説しています。
「安ければいい」「さっぱり切りさえすればいい」として、結果として木を傷めたり枯らしたりするのではなく、「正しい剪り方」を理解し、自分で切っても極力木を傷めずに翌年も健全に花を咲かせ、木が成長できるようにします。
また、業者に依頼するときも、「正しく剪れる植木屋」を見極められるようにします。
代表的な庭木の剪定も樹種別に解説します。
例)アジサイ アセビ イヌマキ ウメ オオデマリ カキ コニファー類 サクラ、サクランボ
サツキ、ツツジ サルスベリ シマトネリコ ジューンベリー ツバキ類 トサミズキ
ナンテン ハクモクレン ビワ フジ ミカン類 ヤマボウシ ヤマモモ ユキヤナギ 竹類 など

2022.04.13発売
さよなら ようちえん
講談社の絵本
・作/さこももみさんからのメッセージ
『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』という、ロバート・フルガム(アメリカの作家・哲学者)の著書があります。わたしの子どもたちが3年間を過ごした幼稚園は、まさに毎日がその実践でした。子どもたちは自発的な「遊び」の中からたくさんのことを学びました。
仲間や大人から、ありのままの自分を受け入れられた幼い日々。この太くてあたたかく強い人生の根っこは、やがて強い雨風にも耐えてぐんぐんと枝葉をのばし、花を咲かせ、自分以外のものにも実を分け与える、そんな心を育んでくれたと、わたしは今でも信じています。
「小学校に行ったらがんばらなくちゃ! なんて思わなくていい。みんなは初めての小学校へ行くだけで、十分がんばっているんだから。」
卒園式の日、これが先生方から子どもたちへ贈られた言葉でした。子どもたちのすぐそばで、ひとりひとりを本当に理解し、愛してくださった先生方の存在に、改めて感謝した瞬間でした。
卒園を迎えられた読者の皆様にも、この言葉と気持ちを伝えたいと思いながら絵本を描きました。ご卒園、おめでとうございます。

2022.04.12発売
×××HOLiC 映画ノベライズ
2022年4月、ついに実写映画化! 主演 神木隆之介 柴咲コウ。監督 蜷川実花
アヤカシが見える高校生・四月一日君尋はある日、一頭の蝶に導かれてとある「ミセ」にたどり着く。そこで出会ったのは女主人の侑子。彼女は対価さえ払えばどんな願いも叶えてくれるのだという。その「ミセ」で働くことになった四月一日は同級生の百目鬼やひまわりとの関係を深めながら不思議な体験を重ねてゆく。そして、未曽有の大事件に巻き込まれてしまうのだが。
<すべての漢字にふりがなつき 小学中級以上 ノベライズ>

2022.04.12発売
オリエント(3)
青い鳥文庫
2022年1月アニメ化! 「少年マガジン」の大人気マンガを、完全ノベライズ!
鬼鉄刀に「拒絶」された武蔵は武士になれない!?
小雨田英雄の支配下を抜け出したつぐみが加わり、
3人で「天下統一」の旅を続ける武蔵と小次郎。
鬼神に対抗できる唯一の武器「鬼鉄刀」、を手に
入れるために「刀の試し」を受ける。
これを突破し、鬼鉄刀に選ばれた者だけが、武士
として鬼神との戦いに身を投じることができるのだ。
小次郎は無事に「青の剣」を手に入れるが、
武蔵はどの刀を試しても、拒絶されてしまう。
このままでは武蔵は「武士」になれないのか!?
そんな武蔵の前に現れた犬飼四郎は武蔵を新たな
「刀の試し」の闇へと突き落とすが!?
<小学上級・中学から すべての漢字にふりがなつき>

2022.04.12発売
カッコウの許嫁(4)
青い鳥文庫
アニメ化決定!! 「週刊少年マガジン」連載の大人気マンガを、完全ノベライズ!
「婚約者」として同居している、地味系男子の凪と
セレブJKのエリカは元「取り違えられた子」同士。
お互いに干渉しない関係のはずだったが、凪が片思いしている
クラスメイトひろとのデートで楽しそうにしているのを見て、
なぜかモヤモヤするエリカ。
エリカにその不満をぶつけられた凪も、自分の「本心」がわからなく
なってしまい!?
唯一のとりえの成績も急降下するし、夏祭りでは、さらなる大ピンチが
凪を襲う!!
<小学上級・中学から すべての漢字にふりがなつき>