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あけびの花
1993.06.03発売
あけびの花
著:中野 重治
講談社文芸文庫
昭和。戦前・戦中の強権の下での苦闘の生活の中に生まれた「鬼子母神そばの家の人」「山猫その他」「遺伝」「残りの年齢」、戦後の自由の光の中で書かれた「木の名、鳥の名」「平泉 金色堂 中尊寺」「今日ただいまのところ」「遠野瞥見」阿佐ヶ谷文士たち、碩学・吉川幸次郎らが絶讃しやまない中野重治の強靱な精神と清新な詩心が生んだ随筆世界。
美術の眺め
1993.06.03発売
美術の眺め
著:中川 一政
講談社文芸文庫
洋の東西の芸術の真髄を見極め、その2つを渾然と融合させ、独創的芸術論を展開する「虚実論」「美術の眺め」「静物画法」「南画論」「幻想と現実」他、知的ユーモア溢れる「笑い話」「狸翁一口噺」等、人生と自然、芸術への深い思考と、ひたむきな情熱に貫かれた70篇の随想。凛乎として97年の生涯を全うとうした類い稀な文人画家中川一政、若き日の気韻生動の第1エッセイ集。
当世凡人伝
1993.06.03発売
当世凡人伝
著:富岡 多惠子
講談社文芸文庫
なんの変哲もないありふれた人生。独得の語り口で、あるがままに描き出し、したたかに生きる平凡な人々の日常に滲む哀しみを、鮮やかに浮彫りにする、富岡多恵子の傑作短篇集。川端康成文学賞受賞「立切れ」ほか、地方都市で妻と二人ひっそりと暮す退官した警視・松尾文平に纏る「薬のひき出し」、「名前」「ワンダーランド」「幼友達」「富士山の見える家」など12篇の傑作短篇を収録。
電子あり
伝説のイエロー・ブルース
1993.06.03発売
伝説のイエロー・ブルース
著:大木 トオル,その他:河原 勝,その他:菊地 信義
講談社文庫
「あんたは黒人じゃない。でも、あんたのソウルは黒人よりももっと黒い」。カバン一つと古びたギターをかかえて海を渡った男が、あらゆる屈辱と人種差別を乗り越え、ニューヨークの舞台で贈られた称賛の言葉(オマージュ)。アメリカ合衆国に一人闘いを挑んだミスター・イエロー・ブルース、大木トオルが語る熱気に満ちた青春の軌跡。
電子あり
大接戦 日米欧どこが勝つか
1993.06.03発売
大接戦 日米欧どこが勝つか
著:レスタ-・サロ-,訳:土屋 尚彦,その他:川上 成夫,その他:菊地 信義
講談社文庫
新時代の経済戦争は日米欧どこが勝つのか?自由主義経済は終わり、まったく新しいル-ルで経済戦争が始まる。21世紀を支配するのはどこか。その時日本はどうなるか。「ゼロサム社会」のサロ-が大胆予言
ぼくんち熱血2DK
1993.06.03発売
ぼくんち熱血2DK
著:下田 治美,その他:山下 勇三,その他:菊地 信義
講談社文庫
マンモス団地の2DKを快適に住み慣らす、はるさんとりゅうの母主家庭。同じような間取りに、同じ店から同じ食料を仕入れ、同じものを着て生活する多くのニッポン家庭よ、住まいは2DKでも頭の中を10DKにしなさいと、ちまちました頭にはるさんが一撃!! ホンネで突走る痛快エッセイ集、大好評第2弾。『2DKの呪い』改題
うたかた(下)
1993.06.03発売
うたかた(下)
著:渡辺 淳一
講談社文庫
妻と別居同然の安芸、夫を愛せない抄子。2人はさらに逢瀬を重ねつつ、互いの心と躰に、消しがたい愛の証しが刻まれていく。そして冬、白一色の阿寒から深々と雪の降りつもる石狩の別荘へ。なお迷いつつもそこに篭るうちに、2人はもはや帰る機会も、戻る場所も失われたことを実感する。
うたかた(上)
1993.06.03発売
うたかた(上)
著:渡辺 淳一
講談社文庫
抄子は35歳、着物デザイナーで夫と4歳の子供がいる。春の新作着物発表会で、初めて抄子と知り合った作家安芸は強く彼女に惹かれ、やがて深く結ばれていく。ともに家庭というしがらみを抱えながら、燃えさかり、背徳という媚薬を味合った2人は、とめどなく愛の深淵へ堕ちていく。
西鹿児島発「交換殺人」特急
1993.06.03発売
西鹿児島発「交換殺人」特急
著:峰 隆一郎,その他:石川 俊,その他:菊地 信義
講談社文庫
列車と航空機の鉄壁のトリック・ミステリ-寝台特急「はやぶさ」車内で若い女性の毒殺死。一時間後、横浜・山下公園で男の射殺死体!両事件の有力容疑者2人を追って、逆転あいつぐ傑作トラベル推理。
電子あり
北津軽逆アリバイの死角
1993.06.03発売
北津軽逆アリバイの死角
著:深谷 忠記,その他:岸 顯樹郎,その他:野中 昇
講談社文庫
交わらない二本のブルートレインが連結した寝台特急「あけぼの1号」で上野駅を発った壮と美緒が北津軽の太宰の「斜陽館」に着いた頃、同じ夜上野発の「北斗星5号」が男の刺殺体を乗せ札幌に着いた謎は
電子あり
雨物語
1993.06.03発売
雨物語
著:半村 良,その他:大久保 泰子,その他:大久保 浩
講談社文庫
新宿歌舞伎町の喧騒をやりすごした片隅に、その小さな酒場はある。ここに慕い寄る常連客たちの、歯に衣着せない会話の妙。だが、彼らの情報やマダムとの応答の背後には、人生の明暗や世相の風波が見え隠れするのだった。軽妙洒脱な語り口で定評のある「小説の名手」が、酒場を舞台に人生模様を描く独特の長編小説。 新宿の小さな酒場で定点観測する現代の世相新宿歌舞伎町の片隅で常連客相手にひっそり開店する酒場「雨女」。ここに集まる客たちの自由奔放な会話から現代の世相や人生が鮮やかに浮かぶ。名手の軽妙風俗譚
電子あり
虚名
1993.06.03発売
虚名
著:西木 正明,その他:宇野 亞喜良,その他:菊地 信義
講談社文庫
本名・北野弓子、芸名は長山レナ・風見圭子・簗瀬ルミと変わって十年ぶりに会った女は昔とちっとも変わらぬ美貌を誇っていた。かつてひょんなことから同棲した女が急に売れ出したとき、二人の仲は破局に向かった。再会した男と女の胸中に流れる甘く苦いノスタルジー。虚構の世界に生きる男女を描く連作集。(講談社文庫) 本名・北野弓子、芸名は長山レナ・風見圭子・簗瀬ルミと変わって十年ぶりに会った女は昔とちっとも変わらぬ美貌を誇っていた。かつてひょんなことから同棲した女が急に売れ出したとき、二人の仲は破局に向かった。再会した男と女の胸中に流れる甘く苦いノスタルジー。虚構の世界に生きる男女を描く連作集。
電子あり
麻布憂愁夫人
1993.06.03発売
麻布憂愁夫人
著:南里 征典,その他:岸 顯樹郎,その他:野中 昇
講談社文庫
鮮烈なエロスとスリル。傑作官能サスペンス美人秘書と失踪した夫を追って、熱海・佐渡と足を伸ばした若妻の前に、次々と現われる魔手と肉体の罠。建設業界を背景に描く、人妻旅情ミステリ-&サスペンス。
電子あり
小樽発15時23分の死者
1993.06.03発売
小樽発15時23分の死者
著:津村 秀介,その他:岸 顯樹郎,その他:村山 潤一
講談社文庫
札幌のホテルで殺された美人画家の謎の人生小樽に住む美人画家が札幌のホテルで殺された。彼女の複雑な人生模様の中から容疑者を洗い出したが、その人物には強力アリバイ!名探偵浦上の活躍する会心推理。
電子あり
サラリーマン専科(5)会社は天国の巻
1993.06.03発売
サラリーマン専科(5)会社は天国の巻
著:東海林 さだお,その他:岸 顯樹郎,その他:菊地 信義,その他:東海林 さだお
講談社文庫
笑った後に涙が出るサラリーマン漫画。ストレス一挙に粉砕。会社人間のドジ百態にナットクの爆笑!――幸せ順風いつ吹く!? 倒産の噂に怯えながらも、美味飽食と上司の失策を密かに喜び、同僚の出世とOLの海外旅行を妬み、清貧をひたすら嘆いて暮す。ごくごく当たり前のサラリーマン諸氏の悲喜こもごもの日常生活をユーモアとペーソスで描く。誰もが笑ってナットク、ショージ流処世術伝授の名物マンガ!
電子あり
ビビンパ
1993.06.03発売
ビビンパ
著:清水 義範
講談社文庫
凄みを増した清水ワールドの作品群。家族4人で焼き肉屋へ出かけて食事する光景を描いただけでジワジワとおかしさが襲ってくる表題作「ビビンパ」はじめ、賀状だけで綴る人生、碁の迷勝負や、作家のところへ押しかけて自分の波瀾の人生を小説にしてくれという男の話など過激に知的な大爆笑パスティーシュ。
電子あり
身分帳 
1993.06.03発売
身分帳 
著:佐木 隆三,その他:司 修
講談社文庫
人生の大半を獄中で暮らした男には、戸籍がなかった。出所して改めて日常社会と向かい合い、純粋な魂の持ち主であるこの人物はどう生きたか。彼に代ってその数奇な“身分帳”を精緻に構成して、鮮烈な文学作品に結実させた労作。また、男の死の周辺を描いた「行路病死人」も文庫オリジナルとして併録する。
オロフレ峠の殺意
1993.06.03発売
オロフレ峠の殺意
著:斎藤 栄,レイアウト:(有)フレット,その他:加藤 孝雄
講談社文庫
不動産会社の営業マン・浅沼寿郎が、伊豆天城山中に無残な死体で発見された。北海道に単身出向中の浅沼がなぜ伊豆に? 父の死に疑問をいだいた高校生の道夫は、ひとり北海道に向かうが、父の残した日記には謎の女性の存在が。だが、その彼女も扼殺死体で発見される。残雪の北海道オロフレ峠で何が起きたのか? 旅情ミステリーの傑作。 不動産会社の営業マン浅沼寿郎が、伊豆天城山中に無残な死体で発見された。北海道に単身出向中の浅沼がなぜ伊豆に?父の死に疑問をいだいた高校生の道夫は、ひとり北海道に向かうが、父の残した日記には謎の女性の存在が。その彼女も扼殺死体で発見される。残雪の北海道オロフレ峠で何が起きたのか?
電子あり
総統奪取
1993.06.03発売
総統奪取
著:生島 治郎,その他:栗原 裕孝,その他:菊地 信義
講談社文庫
中国が抗日戦争に勝つためには、国民党と中共軍の「国共合作」しかない。その戦略に反対する蒋介石総統を奪取監禁せよ。周恩来ら合作派が密かに練った危険極まるこの作戦の実行者に、上海在住の日本人・紅真吾が選ばれた! 近代史の事実経過に即しつつ、名作『黄土の奔流』の不死身の主人公を配して描く、傑作長編冒険小説。国共合作作戦の陰に蘇った男のロマン!
電子あり
寝姿山の告発
1993.06.03発売
寝姿山の告発
著:太田 蘭三
講談社文庫
奥多摩で釣部渓三郎の鉤(はり)にかかったのはハヤではなく、顔見知りの男の死体だった。付近の岩場からは女の絞殺体も発見された。釣友(ちょうゆう)の蟹沢警部補と相馬刑事の捜査状況を聞いてから、釣部は伊豆の寝姿山に旅立つ。そこで10年前に関係のあった江理子と会い、一夜を共にしたが、女に殺人の容疑がかかってしまう。