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自分史-その理念と試み-
1992.10.05発売
自分史-その理念と試み-
著:色川 大吉,装丁:蟹江 征治
講談社学術文庫
歴史形成の主体である民衆とは1人1人の自分であり、自分が自分の歴史を書く自分史の実践こそ、歴史的自覚を促す契機である。著者は自らの追憶や実感だけを愛惜する懐古調の自伝の類を斥け、自分史を根底にすえて民衆史を捉え、民衆史を主軸に同時代史を描くことを提唱する。誰もがかけがえのない自分史を書くことで歴史への主体的参加を果たすべきだと説く『民衆史』に続く注目の文庫オリジナル。
破壊の伝統 人間文明の本質を問う
1992.10.05発売
破壊の伝統 人間文明の本質を問う
著:ジョン A・リヴィングストン,訳:日高 敏隆,訳:羽田 節子
講談社学術文庫
わたしたち人間は、自ら地球生態系の一員であることを忘れ、自然を略奪・破壊し、あくなき利便・快適・飽食を追求してきた。その結果、美しい海洋と森林に恵まれた水惑星地球号は息も絶えだえ、絶滅寸前の野生動物はすでに4500種を越えた。この期に及びようやく自然保護に転じたコインの両面的〈開発=保護〉思想を退け、遠く人類文化の黎明とともに始まった〈破壊の伝統=人間中心主義〉の宿痾(しゅくあ)と対決する。
新装版 江戸時代史(下)
1992.10.05発売
新装版 江戸時代史(下)
著:三上 参次,解説:秋山 謙蔵,装丁:蟹江 征治
講談社学術文庫
本書は歴史学の泰斗三上参次博士が、江戸時代について、余すところなく語った不朽の名著である。流麗な文章のなかに、歴史の真の流れを見きわめて動じなかった明治の学者の毅然とした気骨が伝わってくる。維新後最も早い時期にまとめられた総合的な江戸時代史として今なお重要な意味を持っている。下巻では六代将軍家宣から吉宗、家治を経て、文化文政、天保時代にいたるまでを精密明断に論述する。
恐竜戦隊ジュウレンジャー(13) ジュウレンジャーたいあくのぐんだん
1992.10.02発売
恐竜戦隊ジュウレンジャー(13) ジュウレンジャーたいあくのぐんだん
写真:大島 康嗣,写真:須釜 龍之,構成:ケイボスプランニング
講談社の絵本
仏教は何をしてくれるのか
1992.10.02発売
仏教は何をしてくれるのか
著:島田 裕巳,装丁:高田 亘
仏教は本当に私たちを救えるのだろうか? 新興宗教の隆盛は、葬式仏教と呼ばれるまでに堕落した既存仏教に希望を託せなくなった宗教難民の墓場だ。仏教はいかにして堕ちたか、気鋭の宗教学者が解明する。
姉・美空ひばりと私 光と影の50年
1992.10.02発売
姉・美空ひばりと私 光と影の50年
著:佐藤 津子,装丁:芦澤 泰偉
実の妹が語る偉大なるひばりその真実の姿!美空ひばり一家八人は皆死んでしまった。残されたたった一人の著者が悲しみをこらえていま綴る!姉の結婚離婚、父の過ち=母との仲違い、法を犯した弟たちの事。
吉本隆明初期詩集
1992.10.02発売
吉本隆明初期詩集
著・解説:吉本 隆明
講談社文芸文庫
東京下町の少年時代、山形米沢の高工時代──「巡礼歌」「エリアンの手記と詩」など習作期の詩作と第1詩集「固有時との対話」第2詩集「転位のための十篇」を収める。敗戦後の混乱した社会に同化できない精神の違和と葛藤を示し、彷徨する自己の生存をかけた高い緊張度により支えられる自選初期詩集54篇。
電子あり
かげろうの日記遺文
1992.10.02発売
かげろうの日記遺文
著:室生 犀星,解説:佐々木 幹郎
講談社文芸文庫
原点『蜻蛉日記』の中に僅か数十行しか記述はされていない町の小路の女〈冴野〉は、学問も名もない下賤の女ながら己れのすべてを男に与えて消え失せた、妖しい女であった。室生犀星は『日記』の書き手紫苑の上以上にこの女を愛し、犀星自身の消息を知らぬ生母ハルの身の上に重ねて物語り、限りない女性思慕の小説とした。川端康成をして、当時、“言語表現の妖魔”と迄言わしめた野間文芸賞受賞の名篇。
命なりけり
1992.10.02発売
命なりけり
著:福原 麟太郎
講談社文芸文庫
戦争中、教室から戦地へ送り出さざるを得なかった学生達、死んで帰らなかったもの、辛うじて生き帰ったもの。それぞれへの思いを語った「椰子林の中の学生たち」を初めささやかな生をいつくしむ、随筆の名品。チャールズ・ラムやシェークスピアを通して、英国を愛した希代の碩学・福原麟太郎の珠玉のエッセイ世界。
巴里祭・河明り
1992.10.02発売
巴里祭・河明り
著:岡本 かの子,解説:川西 政明
講談社文芸文庫
日本に妻を置いたまま巴里に在住する主人公の“幻の女”をめぐって繰りひろげられる女たちの華麗な手練手管の世界「巴里祭」。幼なくして許婚者同士となった男女が、その因縁のしがらみを果敢にといて行く“河”をめぐる美事な“物語”世界「河明り」。芥川龍之介の晩年を描き、出世作となった「鶴は病みき」の3篇を収録。
天誅組
1992.10.02発売
天誅組
著:大岡 昇平,解説:亀井 秀雄
講談社文芸文庫
尊皇攘夷、公武合体、権謀術数が渦巻く激動の幕末の文久2年、土佐の山奥の若き庄屋・吉村虎太郎は、脱藩を敢行。翌年8月、「天誅組」を組織、挙兵。その秋、激烈なる死を遂げた。草莽の志士たちへの著者の深い共感が、歴史に埋もれた「もう一つの転換期のエネルギー」を鮮やかに捉える。史料の博渉、明晰なる解読で、維新の先駆者の真実を追跡。「物語体」も一部駆使した、創見溢れる「史伝体歴史小説」。
電子あり
懐かしい年への手紙
1992.10.02発売
懐かしい年への手紙
著:大江 健三郎
講談社文芸文庫
郷里の村の森を出、都会で作家になった語り手の「僕」。その森に魂のコンミューンを築こうとする「ギー兄さん」。2人の“分身”の交流の裡に、「いままで生きてきたこと、書いてきたこと、考えたこと」のおよそ総てを注ぎ込んで“わが人生”の自己検証を試みた壮大なる“自伝”小説。『万延元年のフットボール』『同時代ゲーム』に続きその“祈りと再生”の主題を深め極めた画期的長篇。
電子あり
還暦の鯉
1992.10.02発売
還暦の鯉
著:井伏 鱒二
講談社文芸文庫
悠々たる歳月を歩む円熟の作家の素顔を知る名エッセイ。 寛いだ筆致で綴る交友録、身辺の記等三十篇。
電子あり
ゆう女始末・おまえの敵はおまえだ
1992.10.02発売
ゆう女始末・おまえの敵はおまえだ
著:石川 淳,解説:立石 伯
講談社文芸文庫
九州の僻地の医院に嫁した古い箏歌を口ずさむ老女の話「越天楽」、黄金の鶏を求め竹林に分け入り片目片足を失った竹細工人の話「金鶏」、ロシヤ帝国皇太子ニコラスの負傷事件により自決した魚問屋に働く女の話「ゆう女始末」の奇談3篇と、理想の虚しさを鋭く風刺した著者初の戯曲・芸術祭主催公演「おまえの敵はおまえだ」、「一目見て憎め」の戯曲2篇を収録。
電子あり
懐かしいあなたへ
1992.10.01発売
懐かしいあなたへ
著:菊地 秀行,装丁:角田 純男
文芸(単行本)
愛いっぱいの恐怖!!極上のホラ-小説集。妻の突然の失跡。仕事をなげうって彼女の行方を追う夫が、やがて辿りついた妻の居所で見たものは……強烈なエピロ-グな印象的な「何処へ」他珠玉の名品集。
田園風景
1992.10.01発売
田園風景
著:坂上 弘,装丁:山崎 英樹,装画:駒井 哲郎
文芸(単行本)
現代文学が鮮やかに描くビジネスマンの内面ひきしまった文体で、日本の内と外からの視点によって現代ビジネスマンをとらえた傑作十篇収録。読売文学賞受賞作家が新しい人間関係と人物像に挑んだ画期的作品
あんな作家 こんな作家 どんな作家
1992.10.01発売
あんな作家 こんな作家 どんな作家
著:阿川 佐和子,装丁:坂川 栄治
文芸(単行本)
さまざまな作家に出会い、語る好エッセイ。作家の娘として生れ、強烈な父の姿を見て育った著者が新しい作家達の新しいライフスタイルに出会い何を思ったか……。ユーモア溢れる文章で、楽しく知る作家群像
元総理探偵・霧島幸四郎の推理
1992.10.01発売
元総理探偵・霧島幸四郎の推理
著:武川 行秀,装丁:熊谷 博人,装画:風間 史郎
講談社ノベルス
史上最高の(権力を持つ)探偵、登場! 元ゴダイゴのヴォーカリスト、タケカワユキヒデが小説に初挑戦。総理の座を捨て、探偵としての第二の人生に生きる男が事件の真相を暴き出す!書下ろし長編推理。
暗黒凶像
1992.10.01発売
暗黒凶像
著:森村 誠一,装丁:熊谷 博人,装画:野中 昇
講談社ノベルス
事件の鍵は死者からの伝言。本格推理の傑作一卵性兄妹のように仲がよい妹を飛び降り自殺の巻き添えで失った修一は、妹の見た最後の場面を瞼の残像として意識した。錯綜する連続殺人。浮上する驚愕の真実!
バビロンの迷宮
1992.10.01発売
バビロンの迷宮
著:天野 裕美,装丁:熊谷 博人,装画:加藤 直之
講談社ノベルス
ゲ-ム少年が事件を解く新感覚ミステリ-!RPGのキャラクタ-表を手にした友人が次々と殺された!コンピュ-タゲ-ムを愛する少年が、ゲ-ム業界に潜む巨大な陰謀に迫る!期待の大型女流新人登場!