新刊書籍
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1990.03.16発売
クレソン
文芸(単行本)
現代日本の都市と農村を描く書下ろし長篇.琵琶湖の周辺におびただしく繁り始めたクレソン.日本の農村が姿を変えていくのにつれて,牛や馬の飼料だったクレソンが人々の食卓にのぼるようになっていった.
1990.03.16発売
眠れない子
都市の少年の孤独や心の渇望を描いた問題作小5のタクは,深夜眠れなくて町を歩きまわっているうちに,不思議な「光る家」を見つける.幸福感漂うその家にもう一度行きたくて,夜歩くのが癖になったが….

1990.03.16発売
だあれもいない?
第1回ひろすけ童話賞受賞
なわとびのへたな子、たからもののひこうきをこわされた子。見知らぬ男の子と竹とんぼであそんだ子、いもうとをなかせた子にだました子。5人の子どもたちはそれぞれに、ふしぎなものに出会います。あまんきみこの傑作ファンタジー集。

1990.03.16発売
英語的思考
講談社現代新書
「例外的な人」exceptional personは、日本で「変人」、海を渡ると「偉人」。英語で話せば人が変わる……。日本とは大きく異なる英語の文化的背景と論理をさぐり、具体的な表現を通してその背後の考え方にせまる。
察しの文化と意志尊重の文化――日本のホテルで朝食をとる時、「和食でお願いします」と言うと、ほとんど決まりの日本食のセットがさっと出されてほかに言葉はいらない。ところが「洋食をお願いします」と言うと、まず「ジュースは何になさいますか」と聞かれ、「オレンジ」か「トマト」か、はたまた「グレープフルーツ」かを決めなければならない。次に「卵料理は?」と聞かれ、「スクランブル」か「目玉焼き」かその他の中から選ぶ必要がある。「ベーコン」か「ハム」かを選ばせるところもあり、さらに「パン」は「ロール」か「トースト」か、最後に「コーヒー」か「紅茶」かまで決めているとひどく時間がかかる。これはまさに欧米のホテルの朝食の注文と同じ光景である。日本的な沈黙と「察し」の文化と、個人の意志と言葉を尊重する欧米文化の際立った違いが端的に見られる場面である。――本書より

1990.03.16発売
ミシェル・フ-コ-
講談社現代新書
言葉を、狂気を、監獄を語る遠見の思想家フーコーの視線はどこに向けられたのか――資料集成(アルシーヴ)の奥、思考不能の空間へ。多様な言説(デイスワール)の分析を通し、遠望される非在の場。主体のない饒舌と沈黙が交差する深部をフォーカシングして見せる「陽気なポジティヴィズム」に迫る。
エピステーメーの歴史性――フーコーは問う。たとえば古典主義時代の文法、博物学、富の研究、あるいは近代の文献学、生物学、経済学において展開される思考や認識は、一体どのような実定的台座の上で可能となったのか。そこで知はどのような秩序の空間にしたがって構成されたのか。どのような歴史的アプリオリを下地として、どのような実定性の基盤において、諸観念が現れ、諸科学が構成され、経験が哲学的に反省され、合理性が形成されることができたのか、と。(中略)明らかにしなければならないのは、認識がそこに自分の実定性の根を下ろしている場である。
1990.03.16発売
日蓮
日本国の危機を予言した,法華経の聖者物語動乱の鎌倉時代に,貧しい漁民の子として生まれた日蓮は,法華経の信仰によって,みだれた日本を導き,救おうとする.没後700年,その教えは今も生きている.

1990.03.16発売
犯罪の心理学 なぜ こんな事件が起こるのか
ブルーバックス
人を悪に走らせるものは何か?
「事実は小説よりも奇なり」というが、犯罪もその例外ではない。さえない中年男が妙齢の女性と次々に「婚約」し、多額の金をまき上げたが、変装に金をかけすぎて一文無しになった――これは「ハワイ生まれの青年医師ケニーさん」の喜劇めいたサギ事件であるが、人が悪口を言いふらしているとの妄想から、無関係の人を突然銃で大量虐殺した教頭ワグナーのゾッとするような事件もある。犯人の動機は何だろう、またその性格や生活環境は? 小平事件など世間を騒がせた大犯罪を紹介しながら、人を犯罪に走らせた要因に迫る。
1990.03.16発売
方励之が語る宇宙のはじまり 最初に何が起こったか?
ブルーバックス
中国のサハロフとも騒がれた方励之の宇宙論天安門事件で一躍「時の人」となった中国の俊英天体物理学者が,宇宙誕生のナゾを明快に解いて語ってくれる.中国のことわざや民話をたとえに引いた所も面白い.

1990.03.16発売
相対論のABC たった二つの原理ですべてがわかる
ブルーバックス
常識の壁を破ったアインシュタインと相対論の世界
相対論ほど、それを理解するための予備知識が少ない理論もめずらしい。相対論の考え方を理解するのに中学生以上の数学はいらない。物理の予備知識もほとんどいらない。基本となる原理は相対性原理と光速度不変の原理のたった2つだけである。この2つの原理の核心さえつかめば相対論はむずかしくない。
本書では、特殊相対論を中心に解説し、アインシュタインの生涯や科学と社会の関係についても考えた。(著者まえがきより)

1990.03.15発売
活力の構造-開発篇
講談社文庫
日本の独自技術はいかにして開発されたのか? ーー日本は明治以来、西欧に対する近代化の立ち遅れから、欧米技術の導入に懸命にならざるを得なかった。かねて「物真似ばかり」といわれてきた日本企業の技術も、少なくともエレクトロニクス分野では独自技術を広範に持つようになっている。80年代は、日本企業が本格的な独自技術を持つ時代の幕開きであった。

1990.03.15発売
ヒトはなぜ子育てが下手か
講談社文庫
人間や動物にとって重要な問題である「生殖」から「子育て」まで、動物たちの生きる姿をさまざまな側面から見て、さらにその本質に迫りながら、われわれ人間社会と比較してみる。動物とヒトの子育てを対比しながら、人間社会における本当の子育てとは、また真の親子関係はどうあるべきかを追究・考察する、親子動物記。
1990.03.15発売
妖獣のレクイエム ハイパー・サイキック・カルテット(3)
講談社文庫
テクノロジーが生んだ妖獣と超能力者の対決頚動脈を裂く鋭い牙を持つ妖獣。古丹神人ら4人の超能力ジャズメンの前に立ちはだかるCIAとKGBは妖獣の軍事利用を企む。古丹らは妖獣の捕獲に乗り出した。

1990.03.15発売
青インクの東京地図
講談社文庫
なつかしく、ゆるやかな風にふかれて歩く、東京の町エッセイ。さまざまな顔をした東京を、一人あてもなく歩いてみれば、思わぬたたずまいに出会い、尽きぬ詩情がこみあげてくる。路次に漂う市井の哀感が青春の日々に重なり、人々との邂逅が色鮮やかに浮かびあがる。さまざまな想いを軽妙につづった名文の数々。漂泊の思いを胸に秘め歩いて、人気イラストレーターがとらえた東京。

1990.03.15発売
雨彦のにんげん四季報
講談社文庫
出会ったその時々の人物から、美女を俎上に! にんげんの魅力をホンネでひきだし、ホンネで語る! ーー現代の美女とヒーローたちに、雨彦流で迫る。自称・人間嫌いといいつつも、「オレの興味はやはり人間にしかないのかなあ」と、いろんな人に会ってきた。「ウソでもいいから、ホンネで語り合いたい」と、インタビューしてきた。その時々の人物論から、美女との2000秒デートで生まれた「にんげん早わかり」。
1990.03.14発売
中井広恵の「実戦次の一手」
将棋女流名人が自選譜で解説する必勝一手集名人在位三期,初めて自選譜を読み直し,次の一手集を編む!あわせて,「勝つ」よりも「強くなる」を目指す中井将棋の全容を公開.読者はどこまで挑戦できるか?
1990.03.14発売
利休七哲
文芸(単行本)
利休の高弟七人の茶と人生を描く書下ろし.千利休の七人の高弟--古田織部,蒲生氏郷,瀬田掃部,高山右近,芝山監物,細川三斎,牧村兵部--と番外の荒木村重の茶の湯と人生を描く書下ろし作品集.
1990.03.12発売
地球戦隊ファイブマンシリーズ(4) ファイブマンのひっさつぶき!
講談社の絵本
1990.03.12発売
地球戦隊ファイブマンシリーズ(3) がったい!ファイブロボ
講談社の絵本
1990.03.12発売
就職戦線異状なし
文芸(単行本)
早稲田ズッコケ4人組のマスコミ突破大作戦早大本格文芸クラブの来春卒業予定者4人の就職目標はズバリ大手マスコミ。朝日新聞、NHK……と順当に落ち、いよいよ本命の講談社、文春への挑戦が始まる。
1990.03.12発売
オタスケ事務所・本日開店
青い鳥文庫
子どもを生き生きと描いたユ-モア読み物。小田研介が、オタスケ事務所を開いた。1回50円で、困っている人を助けようというのだ。開店早々、友だちから依頼がきて商売はうまくいきそうだったのだが……