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誘惑魔
1990.06.07発売
誘惑魔
著:阿部 牧郎,装丁:熊谷 博人
講談社文庫
警備会社に転職した江原光彦は、派遣先のスーパーできれいな顔をした女が万引するのをつかまえた。正式の取調室をいやがる女を江原はラブホテルヘ連れ込んだ。泣きながらかぶりを振る女に江原は強引に挑みかかった。悪徳ガードマンの赤裸な日常をあますところなく描いたピカレスクロマンの長編傑作。
電子あり
十五少年漂流記
1990.06.07発売
十五少年漂流記
著:ジュ-ル・ベルヌ,訳:那須 辰造,絵:金 斗鉉
青い鳥文庫
あれくるう南半球の海上で、1そうの船がさまよっていた。乗船者は15人の少年だけ!――漂着したのは名も知れぬ無人島だった。なにもない島の中で、知恵を出しあって生きぬかなければならなかった。――感情の対立や助けあう心を、少年たちの共同生活を通してえがく、胸ときめかせる長編冒険小説。
アラビア物語(3)
1990.06.07発売
アラビア物語(3)
編・訳:川真田 純子,絵:天野 喜孝,装丁:久住 和代
青い鳥文庫
貧しいけれど、美しい若者ムハンマドが手に入れた火打ち石。望みをかなえてくれるこの魔法の石で、ムハンマドが得るものは……。(火打ち石は恋の魔術師)死神の網にとらえられた夫の命をとりもどそうと、魔術の心得のある妻は、空をとんだ!(死の網)生き生きと暮らすために人が勇気をだしたとき、愛の物語が生まれる。
新書太閤記(六)
1990.06.05発売
新書太閤記(六)
著:吉川 英治
信長の天下統一の最後の難敵が、中国の毛利一族であった。この征討にあたるのが秀吉である。しかし、連戦連勝を重ねた金瓢も、今度はどうしたものか生気がない。一城を奪えば、また奪回され、戦線は膠着(こうちゃく)。信長の苛立ち、秀吉の苦慮。そして秀吉が股肱とも頼む、竹中半兵衛、黒田官兵衛の身にも異変は起きた。一方、衰運急な武田氏は春の淡雪と共に消え、戦国地図は大いに変わろうとしている。
電子あり
新書太閤記(五)
1990.06.05発売
新書太閤記(五)
著:吉川 英治
家康と信長の援軍が三方ヶ原で完敗を喫してから僅か3年、信長・家康の連合軍は、宿敵武田軍に潰減的な打撃を加えた。世にいう長篠の合戦である。武田の騎馬軍団を織田の鉄砲軍団が完膚なきまでに叩きのめした1戦であり、素早く実戦に鉄砲の威力を採り入れた信長の炯眼(けいがん)が光っていた。また、三河武士の名をあげたものに、鳥居強右衛門の懦夫(だふ)をも起たす鬼神の働きがあり、家康も面目を施す。
電子あり
新書太閤記(四)
1990.06.05発売
新書太閤記(四)
著:吉川 英治
出る杭は打たれる。――永禄の終りから元亀の始めにかけての信長が、まさにその状態に置かれていた。東北には武田・上杉の古豪が若輩何するものぞと眼を光らし、西北には浅井・朝倉が虎視眈々と隙をうかがっている。折も折、西上を打診しつづけていた信玄は、信長の盟友徳川家康を襲った。浜松城北方の台地・三方ヶ原に徳川軍をおびき出し、これを粉砕した。家康、生涯唯一の完敗であった。
電子あり
牢獄の花嫁
1990.06.05発売
牢獄の花嫁
著:吉川 英治
著者は終生、捕物帳には筆を染めなかったが、その傾向の作品として、本書が存在する。――十手捕縄をとって30年、捕物の神様とうたわれた名与力・塙江漢(はなわこうかん)が、突如、暴風のように襲った悪魔により、晩年の幸福を引きちぎられる。倖(せがれ)郁次郎は無実の罪で獄舎に繋がれ、その許嫁(いいなずけ)花世の身辺にも魔手は及ぶ。一命を投げうって巨悪に挑む江漢の努力は、花世の花嫁姿に報われる。
電子あり
他山石語
1990.06.05発売
他山石語
著:吉川 幸次郎
講談社文芸文庫
事実を人間はどう表現してきたかという事実──芭蕉と杜甫、ボードレールの詩と「古今集」の短歌。司馬遷とアリストテレス。キリスト教、儒教、仏教、等々古今東西の文学と思想を、中国文学を比較の媒介とし、自由自在に解析する。生涯、孔子と杜甫を崇敬した類いまれな思索者の斬新かつ卓見豊かな文明と人間性へのエッセイ。
告別
1990.06.05発売
告別
著:福永 武彦
講談社文芸文庫
告別への予感はその時もう生まれていた筈だ。しかしそれはもっと以前に、もっともっと遠い昔に既に生まれていたのかもしれない――異国で識り合った女・マチルダとの深い愛を諦め妻と2人の娘のいる家庭へ戻った上條慎吾。娘・夏子の自殺、上條の死、二つの死は響き合い世界は暗く展かれてゆく。福永武彦の代表的中篇小説「告別」、「形見分け」を併録。
電子あり
田紳有楽・空気頭
1990.06.05発売
田紳有楽・空気頭
著:藤枝 静男,解説:川西 政明
講談社文芸文庫
あくまで私小説に徹し、自己の真実を徹底して表現し、事実の奥底にある非現実の世界にまで探索を深め、人間の内面・外界の全域を含み込む、新境地を拓いた、“私”の求道者・藤枝静男の「私小説」を超えた独自世界。芸術選奨『空気頭』、谷崎賞『田紳有楽』両受賞作を収録。
電子あり
へっぽこ先生その他
1990.06.05発売
へっぽこ先生その他
著:永井 龍男
講談社文芸文庫
全快祝いの夜、卒然と逝った作家菊池寛への哀惜の想い。銀座「はせ川」「吉野屋」での飲み仲間、横光利一、小林秀雄、井伏鱒二らとの深い交流。人生の断片を印象鮮かに描出する短篇小説の達人が、巡り合った人びと、日常・身辺の雑事を綴って円熟した人間凝視の冴えを示す珠玉の名随筆59篇。
サリーちゃんの ぎんはがしゲームえほん
1990.06.05発売
サリーちゃんの ぎんはがしゲームえほん
編:講談社,絵:金 斗鉉,その他:スタジオパフ
講談社の絵本
怪談・奇談
1990.06.05発売
怪談・奇談
著:小泉 八雲,編:平川 祐弘
講談社学術文庫
日本を深く愛しつづけたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)1890年に来日以来、日本の物語や民間信仰、風習等を通して、西洋至上主義に捉われることなく日本を理解しよと務め、数多くの秀れた作品を残した。本巻は八雲の作品の中でも「耳なし芳一」「轆轤首」「雪女」等、一般に親しまれている怪談・奇談42篇を、気鋭のハーン研究者達の新訳で収録。さらに巻末にこれらの原拠30篇も翻刻した。
幾何の発想
1990.06.05発売
幾何の発想
著:矢野 健太郎,装丁:蟹江 征治
講談社学術文庫
ナイル河、そしてチグリス、ユーフラテス。大河氾濫後の現状回復の要請による測量術から、幾何学は誕生したという。やがて〈数学の父〉ターレスの登場、さらにピタゴラス、ユークリッドへと受けつがれ、アポロニウスの円錐曲線へ。達意の名文家として知られる著者が、数学の面白さを第一義にまとめた幾何学の歴史。ソフィストの三大難問・一筆書き問題など知的好奇心に溢れる挿話を満載。
日本神話と古代国家
1990.06.05発売
日本神話と古代国家
著:直木 孝次郎
講談社学術文庫
神話の条件として著者は、「神々の物語が、一部の人の創作でなく広く民衆に支持され、宗教性と呪術性をもつこと」をあげる。「記・紀」編纂の過程で、また明治以後の歴史教育のなかで、日本神話はどのような潤色が加えられたか。天孫降臨の話やヤマトタケル伝説、三種の神宝などの具体例をもとに、綿密な文献学的方法による研究を進め、古代国家の歴史と形成に果たした神話の実体を明らかにした労作。
身体論 東洋的心身論と現代
1990.06.05発売
身体論 東洋的心身論と現代
著:湯浅 泰雄
講談社学術文庫
“心”と“身体”――デカルト以来の近代西洋哲学が幾度となく究明を試みたその問題は、東洋思想の照明を受けつつ、今日最もヴィヴィッドな課題として我々の前にあらわれている。哲学者であり、ユング心理学や「気」の研究の先頭走者でもある著者は、現象学、生理心理学との通路を縦横に結びつつ、東洋的「心身一如」論の現代的意義を浮かび上がらせる。海外の思想界に影響を与えた英語版を文庫化。
Dの鏡3 ニュ-ヨ-ク死闘篇
1990.06.01発売
Dの鏡3 ニュ-ヨ-ク死闘篇
著:石井 敏弘,装丁:熊谷 博人,装画:角田 純男
講談社ノベルス
D発生の謎と月の秘密を解明する総完結編!自分そっくりのドッペルゲンガ-発生と月の関係を解くため,鍵を握る美少女を追い,舞台はニュ-ヨ-クヘ.日本SF史に新時代を開いた記念碑的巨編ついに完結!
女子高生は諜報員
1990.06.01発売
女子高生は諜報員
著:胡桃沢 耕史,装丁:熊谷 博人,装画:角田 純男
講談社ノベルス
美女少探偵ニ-ナのスリルあふれる大活劇.インド,アルゼンチン,中国,サウジアラビヤ――世界各地に飛びたって難事件に挑むホ-ムズの孫娘,日英混血・16歳少女の胸すく拳銃さばき.痛快おもしろ小説
リバ-サイドの悪魔の館 ―カゲキ美人署長 竜子警視正3
1990.06.01発売
リバ-サイドの悪魔の館 ―カゲキ美人署長 竜子警視正3
著:志茂田 景樹,装丁:熊谷 博人
講談社ノベルス
ボディコン署長、香港で大活躍の第三弾! 犯罪都市・新宿中央署長の竜子警視正にも久々のバカンス。恋人春彦と香港旅行へとおシャレにきめた。ところが春彦が九龍城へ連れ込まれた! ボディコン痛快推理
医薬品包装の使用性とその評価
1990.06.01発売
医薬品包装の使用性とその評価
編:杉原 正泰
医薬品の使用性に密接に関わる包装を評価。医薬品が無事患者の病気を治すためには、医薬品の包装に高い適性が要求される。包装を使用性の面から検討評価して、新包装や剤形にフィードバックさせる初の成書