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正しく考えるために
1972.07.28発売
正しく考えるために
著:岩崎 武雄
講談社現代新書
人間は「考える」ことなしには生きてゆけない。よりよく生きるとはよりよく考えることである。よりよく考えるにはどうしたらいいか。論理的に誤りのない「正しい」判断ができるだけの心構えと論理を身につけることである。本書は、ともすれば陥りやすい論理や判断の落し穴を具体例に即して教えた、考えるための手引書である。
古典落語(下)
1972.07.26発売
古典落語(下)
編:興津 要,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
伝統と先人のみがきぬかれた名人芸によってささえられ、うけつがれてきた国民の文化的遺産、古典落語の真髄をここに再現。「寿限無」「転宅」「そこつの使者」「らくだ」など本巻収録作品30編はいずれも明治、大正、昭和の三代にわたる名人落語家の速記本を基に編集した全篇ノーカットの完全な笑いのテキスト。
電子あり
二十四の瞳
1972.07.15発売
二十四の瞳
著:壺井 栄,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
昭和3年、瀬戸内海小豆島の分教場に赴任してきた教育熱心な女教師。重く暗い時代に突入していく時期に、この先生と12人の教え子のさまざまな生活を描き、戦争批判、戦争被害者の生き方、教え子たちの暖い童心を、鮮明な郷土色と豊かなユーモアにより捉えた感動的名作。木下恵介監督らにより2度の映像化、黒木瞳ら主演で6回のテレビドラマ化、テレビアニメ化もされた不朽の戦後反戦文学。
電子あり
黒い森林
1972.07.15発売
黒い森林
著:井上 光晴,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
スターリンの死後から12年たった、1965年のモスクワ。彼の死後も根深く残る、個人の自由を圧迫するスターリン主義は、批判されても、なお厳然、恐怖感とともに残っている。強制収容所帰りの元作家を軸に、社会主義社会・ソ連における非合法の地下出版を描き、人間の原存在を脅かす凌辱を烈しく告発した、井上光晴の異色作。秘密地下出版と強制収容所に焦点をあて、人間性の剥奪を烈しく追究する!
電子あり
桃太郎の母 ―ある文化史的研究―
1972.06.27発売
桃太郎の母 ―ある文化史的研究―
著:石田 英一郎,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
日本民俗学の成果を、比較民俗学的研究と結合することにより、歴史家の捨ててかえりみなかった昔話の中から、人類太古の大地母神の信仰を掘り出し、母性の姿を消しゆく過去の記憶から引き出して、人類文化史の重要な一側面に解明の光を投じた「桃太郎の母」ほか、「月と不死」「隠された太陽」「桑原考」「天馬の道」「穀母と穀神」の5編を収録。汎人類的な視野と精緻な方法論、豊富な文献の駆使によって、人類文化史の一側面に画期的考察を加えた名著。
電子あり
コッペパンはきつねいろ・むささびのコロ ほか
1972.06.23発売
コッペパンはきつねいろ・むささびのコロ ほか
著:松谷 みよ子
絵かきのおとうさんと高原の山小屋でくらしはじめたノンちゃんは、子ぎつねのコンとなかよしになったことから、いろんなふしぎな体験をする。『コッペパンはきつねいろ』ほか2編を収録。 赤い鳥文学賞特別賞受賞
女性の歴史(上)
1972.06.15発売
女性の歴史(上)
著:高群 逸枝,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
「火の国」の詩人・高群逸枝が、大正昭和の激動期に、「われらいかに生くべきか」……と、女性解放の学問的寄与を決意して、武蔵野の一隅「森の家」に20年あまり。「母系制の研究」「招婿婚の研究」を基底に、一貫して「母性我」に視点を据え、自然なる原始の「母性我的母権社会」への復権を願い、新しい女の権利獲得運動、戦後現憲法下での男女同権の一応の実現など、婦人の諸問題を分析し、自身の遺書として自らを燃焼し尽した、女性全史。著者の願いが永遠であるごとく、本書の価値も永遠である。〈上下全2巻 上巻〉
電子あり
アラビア遊牧民
1972.06.15発売
アラビア遊牧民
著:本多 勝一,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
「目には目を」の掟と極めて独自の略奪文化ともいうべき生活原理をもつ、砂漠の民・ベドウィン。日本や伝統ヨーロッパとは異質の文化が支配する彼らの生態を、比較文化論的視点から追究した本格ルポ。その鋭い洞察は文化人類学の大きな収穫との評価をうけ、絶賛を博した記念碑的な快作。 極めて独自の略奪原理をもち、日本や欧米とは異質の文化が支配する遊牧民族ベドウィンの生態を生々と捉えた、ルポルタージュの記念碑的書。文化人類学界の大きな収穫との評判が高い好著。
電子あり
ソフィアの秋
1972.06.15発売
ソフィアの秋
著:五木 寛之
講談社文庫
俄
1972.06.15発売
著:司馬 遼太郎
講談社文庫
〈わいの生涯は一場の俄や……〉どづかれ屋から身を起した不死身の万吉は、“金こそ命”のド根性と勘で、侠客明石屋万吉となり、米相場破り、果ては幕末維新の騒乱に、親分から侍大将となり、場当り的に生き抜く。その怪ッ態な男の浮沈を、独得な史眼でとらえた異色の上方任侠一代。
夕鶴・おんにょろ盛衰記 ほか七編
1972.06.15発売
夕鶴・おんにょろ盛衰記 ほか七編
著:木下 順二,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
名もなき民衆の声なき希求と願望をこめた伝統民話を素材とし、未来への指向を含む現実のテーマとして作品化し、不朽の国民文学にまで高めた著者の民話劇と朗読用作品の代表作を新編集。「彦市ばなし」「龍が本当に現れた話」「陽気な地獄破り」「山の背くらべ」「女工哀史」「花若」など。 表題作のほか「彦一ばなし」「竜がほんとうに現れた話」「陽気な地獄破り」「山の背くらべ」「女工哀史」「花岩」「えんま大王の大しくじり」など、不朽の民話劇と朗読用台本の名作を収録。
電子あり
愛と死
1972.06.15発売
愛と死
著:武者小路 実篤,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
小説家村岡と友人の妹夏子とのせつない愛の物語。やがて村岡の洋行の後、結婚を誓い合うふたりではあったが!?
平家物語(下)
1972.06.15発売
平家物語(下)
その他:高橋 貞一
講談社文庫
多年栄耀の地を灰燼と化し、西国へ落ちる平家。頼朝の旗挙げなど、東国は源氏の白旗にどよめく。いくたの果敢な、源平合戦の場が展開。ついにまだ春浅き西海に落日のごとく、一族の運命をになって滅びゆく、弱き人間存在の姿――。短調の調べに捉えられた、慟哭の一大叙事詩。巻7より諸行無常の縮図たる灌頂巻まで収録。
電子あり
現代と音楽
1972.06.15発売
現代と音楽
著:遠山 一行,装丁:井上 太郎
文芸(単行本)
現代の代表的音楽評論家・遠山一行氏が、現代と音楽のかかわりを論じた評論集。「現代の音楽」「演奏家論ーコルトオ・ミケランジェリ・カラヤン」「戦後音楽覚書」など、豊かな体験をもとに、作曲家・演奏家・聴衆と音楽とのかかわりを分析し、現代における音楽の可能性を示唆する。
電子あり
愛すること信ずること
1972.05.29発売
愛すること信ずること
著:三浦 綾子,装丁:杉浦 康平,装丁:辻 修平
講談社現代新書
夫婦とはいったい何であろうか。人を愛するとは? 信仰に生きるとは?この人間に根本の問題を、著者は自らの生活を卒直に語りながら考える。ユーモアあふれる語り口で、深く、きびしく人生の機微をみごとにとらえた本書は、また、心あたたまる夫婦愛の記録でもある。 〈夫の歌を聞く〉――結婚して以来、わたしは心の底ででも、夫を軽べつしたことは一度もない。むしろ、わたしの口は「ハッキリ」とものを言うために、「ハッキリ」とほめてきたかもしれない。「うちにはテレビがないけれど、三浦が、歌が上手なものですから、テレビなどいらないんですよ」などと、ぬけぬけとわたしは言う。そして、三浦がうたってくれると、ウットリと三浦の顔を眺め、悲しい歌は涙を流して聞いてしまう。人から見ると、いい年をして馬鹿な女と笑われるかもしれない。だが、夫の歌がこの上なく楽しいことは、べつだん他人様の迷惑にはなるまい。夫婦なんて、それでいいんじゃないかと思う。聖書にも、人のことをあれこれ言うなと書いてある。「さばくな」と。――本書より きらめくような鋭さ 田中澄江 仕合わせが満ち溢れているような本である。しかし、仕合わせをつかむことは、いつの時代でもむずかしい。三浦さんは、けっして、大げさでものものしい表現をとらず、日常生活の中から、ひととひととの結びつきのもろさと可能性を見つめつづけてこられた。その口あたりのよい文章には、一語一語に、きらめくような鋭さで仕合わせの意味があたたかく語られている。
元素からみた地球 その過去と未来のドラマ
1972.05.27発売
元素からみた地球 その過去と未来のドラマ
著:島 誠
ブルーバックス
田園交響楽
1972.05.25発売
田園交響楽
著:ジッド,訳:中村 真一郎,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
「もし盲目なりせば、罪なかりしならん」――スイスの片田舎の一牧師と盲目の少女、牧師の妻と長男の4人の愛情の葛藤を中心に、人間の自由と宗教の戒律の相剋をきびしく追求――自らの時代をもっとも誠実に生きた、巨星ジッド円熟期の名作。 白雪に輝くスイスの田園を背景に、牧師と盲目の少女、牧師の妻と息子の四人の愛情の葛藤を描き、福音書の自由解釈ときびしい戒律との対立を扱った悲劇。今世紀フランス文壇の巨星ジッド円熟期の名作。
電子あり
ちょうちょホテル まねっこぞうさん ほか
1972.05.23発売
ちょうちょホテル まねっこぞうさん ほか
著:松谷 みよ子
アカネちゃんの靴下はふたごで、なまえはタッタちゃんとタアタちゃん。病気でおそとにいけないアカネちゃんをよろこばせるために、ちょうちょをさがしにでかけたふたごは……。愛らしい幼年童話を中心に18編収録。 赤い鳥文学賞特別賞受賞
ロウソクの科学
1972.05.15発売
ロウソクの科学
著:M・ファラディ,訳:吉田 光邦,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
たった一本のロウソクを駆使し、物質とその燃焼の不思議を興味深く説き明かす、物理学者・ファラデー。1860年におこわれたクリスマス講演筆記ながら、精妙な自然の営みを語って、今日なお新鮮である。京都大学科学史の博雅による、各種文献を参照した、最も忠実明快に訳出された決定版。
電子あり
学問のすすめ
1972.05.15発売
学問のすすめ
著:福沢 諭吉,その他:土橋 俊一,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといえり」なる言葉より説きおこし、人の心に根深く巣くう封建思想を排撃、明治という新しい時代の個人、国家の在り方を広く一般に訴えた、福沢の代表著作の一つ。現代表記に改め、懇切な校注を付した。明治維新という新時代の個人・国家の在り方を、一身の自由独立という立場より説き起こし実学を奨励した、当時の驚異的ベストセラー。 明治維新という新時代の個人国家の在り方を一身の自由独立という立場より説き起こし実学を奨励した当時の驚異的ベストセラー。「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」なる冒頭の句は余りにも有名。
電子あり