テクストから遠く離れて

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テクストから遠く離れて

テクストカラトオクハナレテ

文芸(単行本)

理論編
これが批評だ!世界が見える!

いま求められる批評の原理とは?小説の核心的<読み>を通して、テクスト論・ポストモダン理論の限界と文学思想における批評の停滞を超え、新たな普遍性の原理を提示する脱テクスト論の地平へ。

わたしはただの読者として小説を読むということだけを心がけた。この本にもしほんの少しの新しさがあるとしたら、ただの読者が小説を読むという経験だけで、バルト、デリダ、フーコーといった「作者の死」の論者たちの説に、向き合っていることだ。ここに脱テクスト論と呼んでいるものこそ、これまでの作者還元主義批評に対する、ありうべき否定の論、その克服の論なのだと、わたしは考えている。――あとがきより


書誌情報

紙版

発売日

2004年01月17日

ISBN

9784062122078

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

328ページ

初出

『テクストから遠く離れて』1「作者の死」と『取り替え子(チエンジリング)』は『群像』’02年10月号、2『海辺のカフカ』と「換喩的な世界」は『群像』’02年10月号、3『仮面の告白』と「実定性としての作者」は『群像』’03年9月号、(「『仮面の告白』と「作者殺し」」を改題)

著者紹介

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