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光の曼陀羅 日本文学論
ヒカリノマンダラニホンブンガクロン
- 著: 安藤 礼二

折口信夫『死者の書』を起点に浮かび上がるまったく新しい日本文学の系譜“光の曼陀羅”。 埴谷雄高、稲垣足穂、武田泰淳、江戸川乱歩、南方熊楠、そして中井英夫……。此処と彼方をつなぐ文学のもつ力の本質を明らかにする画期的な評論集。折口信夫新発見資料収録。
近代文学、その血脈の底流に迫る文学評論集 埴谷雄高、武田泰淳、江戸川乱歩、南方熊楠、鈴木大拙、そして折口信夫。独自に存在する大著に思想の糸を通し、近代文学の本質に迫る。折口信夫未発表資料を付録
書誌情報
紙版
発売日
2008年11月23日
ISBN
9784062145435
判型
四六
価格
定価:3,960円(本体3,600円)
ページ数
626ページ
初出
収録作品参照
収録作品
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作品名初出
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作品名
宇宙なるものの系譜-埴垣雄高、稲垣足穂、武田泰淳
初出
『群像』(講談社)2007年5月号にサブタイトルを「埴谷雄高の世界」として発表
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作品名
耆那大雄をめぐって-埴谷雄高『死霊』論
初出
KAWADE道の手帖『埴谷雄高 新たなる黙示』(河出書房新社、2006年8月)に「『死霊』論 耆那大雄をめぐって」として発表
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作品名
鏡を通り抜けて-江戸川乱歩『陰獣』論
初出
文藝別冊『江戸川乱歩 誰もが憧れた少年探偵団』(河出書房新社、2003年3月)にサブタイトルを「「火星の運河」から「盲獣」へ」として発表
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作品名
未来の記憶-稲垣足穂『弥勒』論
初出
多摩美術大学大学院美術研究科芸術学専攻研究誌『Subject サブジェクト06』(2007年3月)に「稲垣足穂 『弥勒』論」として発表
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作品名
A感覚的レオナルド-南方熊楠と稲垣足穂
初出
『ユリイカ』(青土社)2007年3月号に発表
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作品名
野性のエクリチュール-南方熊楠とアンドレ・ブルトン
初出
『群像』2002年12月号にサブタイトルを「南方熊楠をアンドレ・ブルトンを繋ぐもの」として発表
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作品名
混沌たる大楽-南方熊楠の宇宙論
初出
『ユリイカ』2008年1月号に「大楽 南方熊楠の宇宙論」として発表
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作品名
不可能な薔薇-中井英夫『虚無への供物』論
初出
『群像』2006年6月号に「『虚無への供物』論」として発表
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作品名
閉じられた部屋のなかで-密室論
初出
KAWADE道の手帖『中井英夫 虚実の間に生きた作家』(2007年6月)に「密室論」として発表
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作品名
『死者の書』の謎を解く
初出
慶応義塾大学国文学研究会主催の折口信夫・池田彌三郎記念講演会(2006年10月14日)において同タイトルで講演した原稿をもとに再構成
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作品名
光の曼陀羅『初稿・死者の書』解説
初出
折口信夫著・安藤礼二編『初稿・死者の書』(国書刊行会、2004年6月)の巻末解説として発表
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作品名
虚空の曼陀羅-折口信夫新発見資料解説
初出
『群像』2005年7月号に「折口信夫新発見資料」の翻刻とともに発表
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作品名
身毒丸変幻-折口信夫の「同性愛」
初出
『群像』2005年9月号に発表
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作品名
ユリシーズの帰還-折口信夫とアジア的世界
初出
『大航海』No.56(新書館、2005年10月)にサブタイトルを「折口信夫『死者の書』再考」として発表
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作品名
神と獣の間で-透谷、泡鳴、迢空
初出
国文学解釈と鑑賞 別冊『北村透谷-<批評>の誕生』(2006年3月)に「神獣論 透谷、泡鳴、迢空をめぐって」として発表
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作品名
青い時間-折口信夫の戦後
初出
『中外日報』(中外日報社)の連載企画「近代の肖像 危機を拓く」の一部として2008年5月8日、13日、15日の3回にわたって掲載された「折口信夫」をもとに再構成
著者紹介
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