
マイページに作品情報をお届け!
意味という病
イミトイウヤマイ
- 著: 柄谷 行人

日本のシェークスピア論のパラダイムを批判し、明晰な論理と思考の下に、新しい「マクベス」像を描く、初期秀抜エッセイ「マクベス論」をはじめ、秀作『マルクスその可能性の中心』につながる、その明視力の圧倒的展開を収録。
オンライン書店で購入する
目次
マクベス論―意味に憑かれた人間
夢の世界―島尾敏雄と庄野潤三
私小説の両義性―志賀直哉と嘉村礒多
歴史と自然―鴎外の歴史小説
寒山拾得考
薮の中
小説の方法的懐疑
人間的なもの
平常な場所での文学
場所と経験
生きた時間の回復
時代との結びつき
淋しい「昭和の精神」
ものと概念
自作の変更について
書誌情報
紙版
発売日
2018年01月12日
ISBN
9784062955157
判型
小B6
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
352ページ
シリーズ
講談社文芸文庫ワイド
初出
本書は、1989年10月に講談社文芸文庫より刊行された『意味という病』の版面を拡大したワイド版です。同書の底本には、1975年刊行の河出書房新社『意味という病』を使用しました。
著者紹介
柄谷行人(からたに・こうじん) 批評家。1941年、兵庫県生まれ。1965年、東京大学経済学部卒業。67年、同大学大学院英文学修士課程修了。1969年、「意識と自然」で群像新人文学賞評論部門を受賞しデビュー。以後、日本近代文学への犀利な批評や、マルクス・カントらの独創的読解、交換様式論に基づく世界史論など、多彩な執筆活動を続ける。法政大学教授、近畿大学教授、コロンビア大学客員教授などを歴任。また批評誌「季刊思潮」「批評空間」を創刊。『マルクスその可能性の中心』(亀井勝一郎賞)など著書多数。
オンライン書店一覧
既刊・関連作品一覧
関連シリーズ
-
文学ノート*大江健三郎
-
系譜なき難解さ 小説家と批評家の対話
-
ほんとうのカフカ
-
新旧論
-
チャンドラー講義
-
『別れる理由』が気になって
-
ドグラ・マグラの世界/夢野久作 迷宮の住人
-
文学のエコロジー
-
二つの東京物語
-
事務に踊る人々
-
柄谷行人の初期思想
-
春秋の花
-
小説の未来
-
藍色の福音
-
羊のレストラン
-
一冊に名著一〇〇冊がギュッと詰まった凄い本
-
薄れゆく境界線
-
ウェブ小説30年史 日本の文芸の「半分」
-
大江健三郎の「義」
-
日本探偵作家論
-
今日よりもマシな明日 文学芸能論
-
大江健三郎と「晩年の仕事」
-
クヌギ林の妖怪たち 童話作家・富安陽子の世界
-
慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り
-
新古今の惑星群
-
それを小説と呼ぶ
-
人間とは何か 偏愛的フランス文学作家論
-
村上春樹の世界
-
私の『マクベス』
-
詩とは何か
-
石坂洋次郎の逆襲
-
生きつづけるキキ ひとつの『魔女の宅急便』論
-
異邦の香り ネルヴァル『東方紀行』論
-
花づとめ
-
與謝蕪村
-
山本健吉 柿本人麻呂
-
事実と創作
-
わがスタンダール
-
イロニアの大和
-
変身放火論
-
小林秀雄の悲哀
-
この百年の小説 人生と文学と
-
物語批判序説
-
スカトロジア(糞尿譚)
-
志賀直哉私論
-
芥川龍之介と太宰治
-
立原道造の世界
-
作家は行動する
-
日本人の自伝
-
自伝の世紀
-
日本の文学論
-
読書の極意と掟
-
新美南吉の世界
-
現代詩人論
-
大衆文学論
-
大江健三郎柄谷行人全対話
-
「文学の言葉」を恢復させる
-
歴史小説の懐
-
小林秀雄と中原中也
-
筒井康隆入門
-
新しい小説のために
-
文芸的な、余りに文芸的な/饒舌録 ほか
-
乱歩と正史
-
現代詩試論/詩人の設計図
-
写生の物語
-
柄谷行人インタヴューズ
-
成熟と喪失 “母”の崩壊
-
世界の読者に伝えるということ
-
神々の闘争 折口信夫論
-
光の曼陀羅 日本文学論
-
テクストから遠く離れて
-
「私小説」を読む
-
恋と日本文学と本居宣長・女の救はれ
-
堀辰雄覚書・サド伝
-
柄谷行人蓮實重彦全対話
-
柄谷行人中上健次全対話
-
文学人生案内
-
文学概論
-
文学の楽しみ
-
文学のプログラム
-
風俗小説論
-
反文学論
-
俳人蕪村
-
日本浪曼派批判序説
-
二葉亭四迷伝
-
内部の人間の犯罪 秋山駿評論集
-
東西文学論・日本の現代文学
-
転々私小説論
-
中原中也
-
対談・文学と人生
-
対談 文学の戦後
-
折口信夫文芸論集
-
正宗白鳥 その底にあるもの
-
常識的文学論
-
小林秀雄全文芸時評集
-
江藤淳 小林秀雄
-
女の子を殺さないために解読濃縮還元100パーセントの恋愛小説
-
書物の解体学
-
坂口安吾と中上健次
-
斎藤茂吉ノート
-
近代日本の批評
-
畏怖する人間
-
われもまた おくのほそ道
-
マス・イメージ論
-
ハイスクール・ブッキッシュライフ
-
アレゴリーの織物
-
1946・文学的考察
-
日本近代文学の起源