ブルーバックス作品一覧

免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ
免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ
著:宮坂 昌之
ブルーバックス
免疫学の第一人者が教える、感染予防のために「私たちができること」 新型コロナウイルス大流行の今こそ「知識のワクチン」を! テレビや新聞、インターネットには、毎日のように「免疫力を高める」とか「がんを免疫で治す」といった情報が流れているが、免疫学的に見ると、その大部分は科学的エビデンスが欠けている。残念なことに、こうした怪しげな情報に、多くの人たちが惑わされて、かえって健康を損ない、ときには寿命を縮めているケースさえある。  その最たるものが、ワクチンに対する過剰な忌避感情・恐怖症だ。医学的にもっともエビデンスのある「免疫力増強法」は、ワクチン接種である。ところが、ワクチンの副作用を過剰に煽る人たちがいて、彼らの多くが医師や医学博士という肩書を持つことから、その主張はもっともらしく聞こえ、それなりの支持を獲得している。しかし、彼らの主張を子細に見てみると、ワクチンや免疫機構に関する初歩的な事実が見落とされ、しばしば医学的に誤った主張がなされている。こうした情報に翻弄されると、健康被害を受けかねない。もちろん、ワクチンは万能ではなく、効果が不十分である場合や、副作用が出ることもある。しかし、そのようなことを考慮しても、多くの感染症ではワクチン接種は有効で、ほとんどの人に利益をもたらす。 一方で、巷に氾濫している免疫力強化をうたう健康食品の多くには暗示効果以上のものはなく、摂取してもからだの免疫力はほとんど変わらない。健康食品は精神安定剤以上のものではない。免疫系全体の能力を上げるためには、むしろ、血流やリンパ流量をよくすることのほうが役に立つ(本書では、その科学的エビデンスや具体的な方法について、解説している)。そして、なるべくストレスをなくすことだ。「信じるものは救われる」と言うが、健康食品や民間療法の多くは「信じても救われない」。そのようなものに頼るよりも、からだの働き方を科学的に理解して、それに伴ったものの考え方、生活の仕方を実践することが賢明である。 本書では、近年注目を集めている「がん免疫療法」についても取り上げている。これまで抗がん剤以外に打つ手がなかった「がん」に対して、「がんワクチン」が使われ、効果をあげつつある。加えて、さらに最近、免疫チェックポイント療法、CAR-T療法など、劇的な効果をもたらす「がん免疫療法」が注目されている。 このほか、本書では、そもそも免疫力を科学的に測定することは可能なのか? また免疫力を科学的に高める方法は存在するのか? がんや高血圧などの病気をワクチンで治療することが可能なのか、など数多くの疑問に対して、科学的に誠実に解説した。
電子あり
離散数学入門 整数の誕生から「無限」まで
離散数学入門 整数の誕生から「無限」まで
著:芳沢 光雄
ブルーバックス
離散数学の最も大切なポイントは「数える」ことにある!  組合せの数、グラフ理論、デザイン論、無限集合の濃度……離散数学の考え方をしっかりと理解するための一冊。 離散数学は、物事を「数える」ことから始まり、現代の暗号理論、プログラム理論をはじめ、さまざま分野で注目されている数学である。 整数の概念の誕生、あみだくじ、正多面体の回転、麻雀大会の組合せなど、豊富な例と問題を通して、離散数学の基礎的な概念をわかりやすく解説する。 【本書のもくじ】 第1章 整数の誕生  1.1 トークン  1.2 1対1の対応の発想 第2章 素朴に数えること  2.1 樹形図の発想  2.2 数えることのいろいろな問題 第3章 帰納的に考える発想  3.1 組合せに関する基本的な公式  3.2 包含・排除の公式と全射の個数  3.3 グラフ理論の木の個数  3.4 ハノイの塔と13個のオモリ問題  3.5 偶置換・奇置換の一意性の証明その1 第4章 2通りに数える発想  4.1 グラフ理論の基礎的定理と多面体  4.2 デザイン論の基礎  4.3 16人の麻雀大会とカークマンの女子学生問題  4.4 偶置換・奇置換の一意性の証明その2 第5章 対称性を用いる発想  5.1 ダイオキシンの異性体と正多面体  5.2 グラフの自己同型写像  5.3 偶置換・奇置換の一意性の証明その3  5.4 デザインの自己同型群と関連するガロア群 第6章 無限集合の濃度  6.1 集合同士の対等  6.2 いろいろな集合の濃度
電子あり
子どもにウケる科学手品 ベスト版 どこでも簡単にできる77の感動体験
子どもにウケる科学手品 ベスト版 どこでも簡単にできる77の感動体験
著:後藤 道夫
ブルーバックス
「簡単にできてインパクトが凄い!」を合言葉に、シリーズ累計85万部、中国では100万部突破! 大ベストセラーシリーズから選び抜いた傑作選。 準備不要、コツいらず、誰でもできます。 それでいて、見る側は息をのむ衝撃度! ヤカンが宙に浮き、つまようじが水面を走り出す。 ビンの中身がいきなり凍り、水道の蛇口にだんごができる──。 身近にあるものだけを使い、誰がやってもできる傑作科学手品を精選し、描き下ろしイラストとともに一挙紹介。「タネあかし」用にわかりやすい解説もついています。 「えっ、どうして、どうして?」と子どもの目が輝く瞬間をどうぞ! ーーー【著者より】--- 本書は、日々の親子のふれあいの中で、子どもに科学の不思議さ、楽しさ、面白さを知ってもらうための材料を、あなたにこっそり提供するものです。   紹介する77の科学手品には、タネや仕掛けがいっさいありません。それなのに、信じられないような不思議な現象が、子どもの目の前で展開されます。 まさに、「目にも見えず、手でもさわれない力」の存在を子どもが実感することでしょう。 その昔、学校で「理科」をよく勉強したおとななら、それらが大気圧であり、重力であり、静電気であることを見抜けるでしょう。 しかし、子どもは、まだ、そのほとんどの存在を知りません。知っていたとしても、それらの力がこんな形で身の回りのものに影響をおよぼしているとは、思ってもみないでしょう。   子どもは目を輝かせて、手品に見入るはずです。そして、なんでそんなことが起こるのか、懸命に考えようとするでしょう。 そうしたら、すぐに答えを教えずに、ぜひ、子どもと一緒に考えてあげてください──。
電子あり
道具としての微分方程式 偏微分編 式をつくり、解いて、「使える」ようになる
道具としての微分方程式 偏微分編 式をつくり、解いて、「使える」ようになる
著:斎藤 恭一
ブルーバックス
するする読めて、なっとくできる《偏微分「超」入門》! 身近な現象から偏微分方程式を作り、解いて、味わう。 数式のもつ物理的な意味が みるみるイメージできるようになり、 読み終わる頃には「使える」ようになる。 研究・開発の現場で偏微分を使いこなしてきた著者が、 ユーモラスにていねいに解説。 スイカを、冷蔵庫に何時間入れれば冷える? お風呂に何分つかれば身体が温まる? ――偏微分が使えれば、身近な現象を具体的に表現できる! ーーーー 【偏微分に"偏"見をもってしまっている人たちへ】 本書は、世界で最も、丁寧に、愛情をもって偏微分方程式を語っていると自負している。 偏微分方程式は、まったく変でも偏でもなく、現実を表現できる便利な道具なんだということを、私は言いたかったのです。(本書より) ーーーー ■おもな内容 プロローグ ちっとも変じゃない偏微分方程式 第1章 準備に時間がかかる偏微分方程式 第2章 つくるのがおもしろい偏微分方程式 第3章 つくるのがたいへんな偏微分方程式 第4章 ふしぎに解けていく偏微分方程式 第5章 解をグラフで味わう偏微分方程式
電子あり
ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方
ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方
著:能勢 博
ブルーバックス
放っておくと筋肉は年齢と共に衰え、そのことが原因で免疫力が下がったり、生活習慣病を引き起こしたり、心の健康や、脳の認知機能にまで影響を及ぼすと言われています。とはいえ、筋肉を衰えさせてはいけないとわかってはいても、運動をコンスタントに取り入れるのはなかなか難しい……。ジムに通い続けるにはお金も必要だし、一人でできないスポーツはその場所や相手を確保するのに手間やお金もかかる、ランニングはいきなり走っても大丈夫か不安……などなど、運動に対するハードルはけっこう高いものです。 そこでウォーキングの提案です。ウォーキングなら家の周りを歩いてもいいし、どこかに行くついでに1駅分歩くこともできるし、すぐにでも始められます。ただ、なんとなく歩くだけでは体力アップはむずかしいことも事実です。著者は科学的に「どれくらいの速度で」「どれくらいの頻度で」「どれくらいの時間行えば」「どんな効果が得られるのか」を徹底的に研究し明確にしました。その根拠となるのは、10年余りで7000人以上のデータを取った結果と分析。それがわかりやすく示されているので、なぜどのように体にいいのか、納得できます。そのようにして確立した、効果的で継続しやすい方法「インターバル速歩」を紹介。ややきついと感じる早歩きと、ゆっくり歩きを一定間隔で繰り返すだけのシンプルな方法です。 第1章では、体力とはなにかについて、ミトコンドリアの働きなど細胞レベルの話も交えて解説します。なぜちょっときつめの早歩きを組み込むのかがわかります。第2章では、具体的なインターバル速歩のやり方を紹介し、多くのデータから明確になった、さまざまな効果について解説します。第3章は、インターバル速歩をさらに効果的にする方法や、腰痛・膝痛や体に不調のある人にもできる方法などを紹介する応用編です。 第1章 体力とはなにか 体力とはなにか/運動時のエネルギー源/体力が落ちると生活習慣病になりやすい!?/運動トレーニングによる持久力向上メカニズム/熱中症予防のために備わった驚くべき体のシステム/1日1万歩は体力アップになるか?/中高年者はトレーニングを明確に区別する必要はない ほか 第2章 効果的なウォーキング「インターバル速歩」とは 体力向上はウォーキングで十分だった!/体力向上が加齢による症状を改善する(生活習慣病を改善する/気分障害も改善する/睡眠の質も改善する/認知機能も改善する/関節痛も改善する/骨粗鬆症も改善する)/炎症反応を引き起こす遺伝子 ほか 第3章 「インターバル速歩」をより効果的にする科学 インターバル速歩後の乳製品摂取で(筋肉が太くなる ほか)/慢性炎症を抑制する/生活習慣病の症状が改善する/腰痛・膝痛の人にもできるインターバル速歩/水中インターバル速歩 ほか
電子あり
「ファインマン物理学」を読む 普及版 量子力学と相対性理論を中心として
「ファインマン物理学」を読む 普及版 量子力学と相対性理論を中心として
著:竹内 薫
ブルーバックス
本書を読めば高校生でもファインマン物理学の真髄がわかる! ファインマンという天才は何を知り、何を伝えようとしたのか? 1.いきなり? 第5巻「量子力学」を読んでみる 2.量子力学のミステリー 3.ファインマン流の相対性理論 4.シュレディンガー方程式の登場 5.ファインマン経路積分とは何か
電子あり
数の概念
数の概念
著:高木 貞治
ブルーバックス
日本近代数学の祖・高木貞治(明治8年~昭和35年)が昭和24年に物した生涯最後の著書。「数とは何ぞや」という問いに、「一般的教養としても、哲学的思考を有する人々の関心をひく問題」として、簡潔に答えを提示。整数とは、有理数とは、実数とは。矛盾のない理論を証明すべく挑む。大学院生時代の明治31年に物した初の著作『新撰算術』以来50年、生涯続いた「算術」の基礎への関心が、ここに貫かれている。
電子あり
カラー図解 人体誕生 からだはこうして造られる
カラー図解 人体誕生 からだはこうして造られる
著:山科 正平
ブルーバックス
直径0.1ミリの受精卵が、猛烈なスピードで分裂・増殖して、37兆個の細胞からなる「人間」に変貌する。神秘的ともいえる人体誕生の過程を、豊富なメディカルイラストを駆使して丁寧に解説、生命科学最大のミステリーがいま解き明かされる。 ヒトの生まれるまで 第1章 からだの枠組み 第2章 からだ造りの戦略 第3章 からだ造りの手順 第4章 折れたたみで胚子の形が変わる 第5章 凸凹が生じて器官ができる 第6章 神経系の生まれ方 第7章 袋と管が作る体内の器官 PART1 循環器 第8章 袋と管が作る体内の器官 PART2 生殖器官と泌尿器官 第9章 ヒトのからだにサカナ時代の遺構 第10章 手違いをする造化の神 姉妹書ブルーバックス『新しい人体の教科書』(上・下)と併せて読むとさらに理解が深まります
電子あり
ブルーバックス科学手帳2020
ブルーバックス科学手帳2020
編:ブルーバックス編集部
ブルーバックス
日々の生活にもっとサイエンスを! 365日の科学の出来事や元素周期表、ノーベル賞受賞者の一覧など、役立つ情報満載の科学ファン必携のスケジュール手帳です。 2020年版では改定となった国際単位系(SI)の新定義や、オリンピックに関連するデータも収録! ●本書の内容 【スケジュール帳】 年間カレンダー(2020年~2021年) 週間スケジュール帳(週間レフトタイプ) 【資料編】 〔物理・化学編〕 周期表/物質の成り立ち/物質の三態/原子の内部構造/素粒子/同位体/原子の電子配置/主な物質の化学式 など 〔天文・宇宙編〕 宇宙の歴史/宇宙の階層構造/太陽系/太陽と四季/月の満ち欠け/月の地図 など 〔地学編〕 世界のプレート分布/震度と揺れの程度/日本列島で想定されている大型の地震/日本列島の活火山と火山フロント/地球の大気循環/世界の気候区分/世界の海流/海水の深層循環/雲の形と名前/雨の強さを表す指標 など 〔生物学編〕 生物の分類/細胞の基本構造/タンパク質の合成/ヒト染色体の遺伝子地図/植物の分類/単子葉類と双子葉類の特徴/動物の分類/脊椎動物のしくみとふえ方/人間の骨格/人間の筋肉 など 〔数学編集〕 代数・幾何・数論/三角関数/微分・積分の公式/2次曲面の分類 など 〔単位・物理定数〕 国際単位系の基本単位(SI基本単位)/固有の名称をもつ国際単位系のSI組立単位/10の整数乗倍の接頭語/基礎物理定数表 など 〔単位換算表〕 長さ/面積/体積/重さ/速さ/温度 〔オリンピックに関するデータ〕 世界記録の推移/主な球技の諸データ 〔付録〕 ノーベル賞受賞者一覧/講談社科学出版賞
作曲の科学 美しい音楽を生み出す「理論」と「法則」
作曲の科学 美しい音楽を生み出す「理論」と「法則」
著:フランソワ・デュボワ,監:井上 喜惟,訳:木村 彩
ブルーバックス
曲作りは「五線譜上のサイエンス」だ! フランスで最も栄誉ある音楽勲章を最年少受章した著者が、書き下ろし新曲を例に基礎の基礎からやさしく手ほどき!。 すぐに聞ける音源付き! 「作曲とは数学である」──そのこころは? 「和音」と「不協和音」はどう違う? 「明るい曲」「暗い曲」は、どうやってできる? ユーミンと童謡に意外な共通点が! すべてのメロディとハーモニーは「計算」から生まれる! 狙いどおりの楽曲を生み出す“足し算”と“かけ算”とは? 豊富な音源を用いて気鋭の音楽家がわかりやすく解説する「作曲のロジックとテクニック」。 本書読者のための特別付録として、新譜『Gunung Kawi』を公開(ハイレゾ対応)。 【もくじ】 第1楽章 作曲は「足し算」である──音楽の「横軸」を理解する 第2楽章 作曲は「かけ算」である──音楽の「縦軸」を理解する 第3楽章 作曲のための「語彙」を増やす──楽器の個性を知るということ 第4楽章 作曲の極意──書き下ろし3曲で教えるプロのテクニック
電子あり
DNA鑑定 犯罪捜査から新種発見、日本人の起源まで
DNA鑑定 犯罪捜査から新種発見、日本人の起源まで
著:梅津 和夫
ブルーバックス
知らないではすまされない現代人の常識――DNA鑑定の最もやさしい解説書!  ●個人識別力「4兆7000億分の1」の根拠とは?  ●DNAのどこを見てどのように鑑定するのか?  ●DNA鑑定でこんな「事件」も解決してきた  ●鑑定できるDNAと鑑定できないDNAの違いは? などの基本的な知識から、  ◆絶滅魚「クニマス」は本当に復活したのか?  ◆「突然変異」と「生きた化石」の不思議  ◆「新説」縄文人はどこで誕生したのか?  ◆ネアンデルタール人と現代人は混血したのか? などの生物学や人類学の話題、さらには、  ▼戦没者のご遺骨探しにおける「国の不誠実」  ▼初期のDNA鑑定が引き起こした「冤罪事件」  ▼科捜研のDNA鑑定が抱える「決定的な欠陥」  ▼なぜ科捜研では「追試」ができないのか などの日本のDNA鑑定の大問題まで、DNA鑑定をこよなく愛し、ありとあらゆるものを 鑑定してきたプロフェッショナルが、DNA鑑定の面白さと深さを語り尽くす! 【本書の構成】 第1章 DNA鑑定「前夜」 第2章 なさねばならぬDNA鑑定 第3章 少しだけ学ぶDNA鑑定の原理 第4章 世にDNA鑑定の種は尽くまじ 第5章 DNA鑑定が明かす日本人の起源 第6章 DNA鑑定で迫る生物の謎 第7章 犯罪捜査とDNA鑑定
電子あり
高次元空間を見る方法 次元が増えるとどんな不思議が起こるのか
高次元空間を見る方法 次元が増えるとどんな不思議が起こるのか
著:小笠 英志
ブルーバックス
現代科学を理解するために不可欠な「高次元」を感覚的に捉える超入門書! 科学の入門書やニュースだけでなく、SF小説や映画、アニメなどで目や耳にする高次元や4次元の世界。世界中で研究されている摩訶不思議な世界の入り口を、我々にとって身近な1次元、2次元、3次元から1つずつ次元を増やして解説していきます。 我々の暮らしている3次元空間の中では絶対にほどけない「結び目」が、4次元を使えば「ほどけてしまう」という数学的手品も、本書で実演します。また、4次元の中ではほどけないものがあるという具体例もお見せします。想像力をフル稼働させて、「4次元」や「高次元」を具体的に見て感じて、さらに、「高次元の図形」を作って動かしていきます。 【本書の内容】 Part 1 高次元空間とは ・高次元空間という言葉を、数学的にきちんと説明しておきましょう Part 2 高次元の出てくる例 ・日常レベルのことを調べることから、経済や自然観測まで、かなり多くのところで、高次元空間は基本事項である Part 3 宇宙について ・我々の存在している宇宙について、少しばかり Part 4 結び目がほどける? ・高次元空間を見るとはどのような精神状態か、体験させてさしあげましょう Part 5 4次元で結ばれる ・4次元空間の中でも、やはり、結ばれるものはある。4次元空間を直感力で念想しよう Part 6 高次元で結ばれる ・高次元空間の中でも、やはり、結ばれるものはある。高次元空間を気合いで直覚する Part 7 次元を1つ上げる ・次元を1個上げれば、右手系、左手系は区別できない。次元を1個上げることを想像して直観する Part 8 高次元空間で操作する ・高次元空間の中の図形を、局所の操作だけで変形するようすを観照する Part 9 3次元だけでも高次元が必要 ・3次元空間R^3の中だけ考えていても高次元の、しかも、複雑な図形が出現する
電子あり
数学にとって証明とはなにか ピタゴラスの定理からイプシロン・デルタ論法まで
数学にとって証明とはなにか ピタゴラスの定理からイプシロン・デルタ論法まで
著:瀬山 士郎
ブルーバックス
数学はなぜそれを必要とし、生み出したのか。知っているようで知らなかった、奥深き知的営み――「証明」の世界へ飛び込もう! 【おもな内容】 はじめに 第1章 証明とはなんだろうか 第2章 証明のさまざまな技術 第3章 命題と論理記号 第4章 算数の中の証明をもう一度 第5章 証明の花形――初等幾何学の証明 第6章 無限に挑戦する――解析学の証明 第7章 式は語る――代数学の証明 終わりに――数学にとって証明とはなにか
電子あり
我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの
我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの
著:藤崎 慎吾
ブルーバックス
生命とは何か? それはどこで、どのようにして生まれたのか? この「究極の謎」に、人類はいまだに答えられていない。 だが近年、「生命の起源」をさがす研究は大きな動きをみせている。 たとえば、生命誕生の地は従来、「海」が最有力とされてきたが、 最近では「陸」が、さらには「宇宙」が支持を集めつつあり、 「宇宙生物学」といわれる分野で活発な研究が進められている。 その一方では、「生命の起源がわからないなら、つくってしまおう」 という考え方が現れた。時計の仕組みを知るためにまず時計をつくってみて、 そこから仕組みを考えるように、まず「生命の起源」をつくろうという発想だ。 これが、現在の生命科学で最も注目されている「合成生物学」である。 その発展は目ざましく、「5年以内」に人工生命の実現をめざす研究者もいる。 そのとき我々は、その「生命」を「生命」と認めることができるのだろうか? 研究室で「生」と「死」の試作を続ける最先端の科学者たちは、 「生命」をどのように考えているのだろうか? 科学だけでは割り切れない「究極の謎」に、気鋭の作家が挑む渾身作! (本書の主な内容) ●「がらくた生命」は存在するのか? ●キッチンでつくれる「人工細胞のレシピ」 ●光合成をして「成長」する人工細胞の登場  ●フランケンシュタインの大腸菌 ●人工細胞・人工生命の「慰霊碑」 ●生命に刻まれた宇宙の非対称性 ほか
電子あり
プリンシピア 自然哲学の数学的原理 第3編 世界体系
プリンシピア 自然哲学の数学的原理 第3編 世界体系
著:アイザック・ニュートン,訳:中野 猿人
ブルーバックス
アイザック・ニュートンの代表作『プリンシピア 自然哲学の数学的原理』の全訳を全3巻で復刊。 出版当時から難解と言われた「プリンシピア」を、現代の科学者が「内容そのものの解明理解を目的」として翻訳。巻末注には、微積分の定理を使った別証明、原典では省略された証明の内容、現在の視点から見た物理的概念の解説がまとめられている。 最終巻となる第3編「世界体系」では、前2編で述べられた理論を、惑星、衛星、彗星などに適用し、太陽系内の諸現象が「万有引力」の法則によってまとめられる。 また、全巻の結びとして書かれた「一般注」では、「私は仮説をつくらない」という有名な言葉とともに、自家の神学が説かれている。 【本書の内容】 第3編 世界体系  哲学における推理の規則  現象  命題   月の交点の運動  一般注 訳者注 索引
電子あり
麺の科学 粉が生み出す豊かな食感・香り・うまみ
麺の科学 粉が生み出す豊かな食感・香り・うまみ
著:山田 昌治
ブルーバックス
パスタ、うどん、蕎麦、ラーメン……。今や、さまざまな麺を毎日のように口にする、世界中で愛される麺。その秘密を、麺の素材の科学や調理の科学という視点で解き明かす1冊。つるっとした口当たり、もちっとした食感、ソースやたれと絡んで美味しさが引き立つ理由が、材料の性質や麺を作る工程で起こる化学反応からわかります。食品メーカーで研究を積んだ経験と、大学の研究室でさまざまな食品の風味や香り、食感などのデータを蓄積している著者ならではの、麺類をおいしくするコツの提案もたくさんあります。スパゲッティの時短調理、うどんの食感をよくするために身近なあるものを入れる方法、即席麺を高級料理店の味にする驚きの技などを、科学的な裏付けと共に紹介します。 第1章では、美味しさを作る素となる、小麦粉や蕎麦粉、片栗粉、タピオカ、米粉といった素材の性質などを科学的に解説します。また、その素材が麺になった歴史的背景などにも触れます。 第2章では、パスタ、中華麺、うどん、きしめん、冷や麦、素麺、日本蕎麦、ライスヌードルなど世界の麺について、麺の形状や性質、麺として作られていく過程で起こっている科学について解説します。 第3章では、麺のすぐれた栄養バランスについて紹介し、糖質、脂質、タンパク質、および微量栄養素が穀物ごとにどういう特徴があるのかを解説し、その特徴からおすすめの食べ方も提案します。 第4章では、科学的特徴と実験データから得られた、麺を美味しく食べるための裏技を紹介します。家庭でもすぐできる、簡単なコツばかりで、それを編み出すために使用した、香り、風味、うまみ、食感などを科学的に測定・分析する最新技術についても触れます。 第5章では、おいしさを追求するプロセスに必ずある失敗例を取り上げます。 【主な内容】 第1章 小麦粉、蕎麦粉、米粉――麺を作る粉の科学  小麦粉/蕎麦粉/米粉/片栗粉/タピオカ 第2章 こんなにある! おいしい麺いろいろ  素麺と冷や麦の違いとは?/各地のうどんときしめん/中華麺/パスタ/日本蕎麦/  冷麺は蕎麦粉から/ライスヌードル 第3章 麺の栄養学  三大栄養素と微量栄養素/タンパク質のアレルギー/遺伝子組み換え作物とは 第4章 科学の力で麺をおいしく  麺をおいしくゆでる/素麺をおいしく食べる/重曹のかわりを探して――うどんの食感/  かきまぜタイミングで即席麺をおいしく/チルドうどんと電子レンジ/冷凍麺のおいしさの秘密/  スパゲッティをゆでるとき塩を入れますか?/日本蕎麦の香りとのど越し/  ラーメンの脂をまろやかに ほか 第5章 麺の科学NG集  うどんだって蒸し調理で時短に?/麺をスープに、スープを麺に? ほか
電子あり
プリンシピア 自然哲学の数学的原理 第2編 抵抗を及ぼす媒質内での物体の運動
プリンシピア 自然哲学の数学的原理 第2編 抵抗を及ぼす媒質内での物体の運動
著:アイザック・ニュートン,訳:中野 猿人
ブルーバックス
アイザック・ニュートンの代表作『プリンシピア 自然哲学の数学的原理』の全訳を全3巻で復刊。 出版当時から難解と言われた「プリンシピア」を、現代の科学者が「内容そのものの解明理解を目的」として翻訳。巻末注には、微積分の定理を使った別証明、原典では省略された証明の内容、現在の視点から見た物理的概念の解説がまとめられている。 第2編では、流体力学の諸問題が説かれている。 ニュートンはまず、抵抗が速度に比例するものとして、あるいは抵抗が速度の自乗に比例するものとして問題を取り扱った。ついで、重力の作用の下での流体の釣り合いについて論じ、流体内における波動の研究がこれに続き、それから惑星運動の原因とされたデカルトの「渦動論」の検討へと進み、二、三の簡単な命題によってみごとにこれを否定した。 【本書の内容】 第2編 抵抗を及ぼす媒質内での物体の運動〕  第1章 速度に比例して抵抗を受ける物体の運動  第2章 速度の自乗に比例して抵抗を受ける物体の運動  第3章 一部分は速度の比で,また一部分はその自乗の比で抵抗を受ける物体の運動  第4章 抵抗媒質内における物体の円運動  第5章 流体の密度および圧縮 ; 流体静力学  第6章 振子の運動および抵抗  第7章 流体の運動,および投射体に働く抵抗  第8章 流体内を伝わる運動  第9章 流体の円運動 訳者注 索引
電子あり
トポロジー入門 奇妙な図形のからくり
トポロジー入門 奇妙な図形のからくり
著:都筑 卓司
ブルーバックス
「本書は中学生およびその課程を履修されて、さらにそれ以上の学修をされている方や実社会に活躍する人たちに、トポロジーの内容の基礎を紹介するとともに、子息を持たれる親御さんたちに、マルと三角がなぜ同じか……という、最も基本の問題を解説することに意を用いた」(著者まえがきより) 誰もが単語は知っているけれど、多くの人はよくわかっていない「トポロジー」。『四次元の世界』『マックスウェルの悪魔』などブルーバックスで科学啓蒙書の傑作を数多く残してきた都筑卓司先生が、このトポロジーも数式をほとんど使わず楽しく解説してくれた伝説の名著が、ここに新書版として復活! まずは下準備として、片道切符を使ってどのように日本中を迂回しながら旅行するか、という話からはじまり、ジョルダンの定理、一筆書きとオイラー・グラフ、ケーニヒスベルグの橋、といった事例の解説を丹念に重ねた後、トポロジーの意義について解説。続いて日本地図の県ごとの塗り分けから多色問題について触れ、メビウスの輪の理屈を解説し、クラインの壺、カタストロフィー理論にまで到達。 旅行ブックのように楽しく読めて、それでも一通りの概念を知ることができる堂々たる入門書として、現代の読者に自信を持っておすすめできる一書です。 冒頭に『「%」が分からない大学生』著者の芳沢光雄・桜美林大学教授による解説つき!
電子あり
王家の遺伝子 DNAが解き明かした世界史の謎
王家の遺伝子 DNAが解き明かした世界史の謎
著:石浦 章一
ブルーバックス
駐車場から掘り起こされた遺骨は、シェイクスピアが嫌ったあの国王だった!? 530年前の人骨の正体を見破った手法とは? 遺骨から判明した「思いがけない真相」とは? ミイラから採取したDNA鑑定で、ツタンカーメンの母親が突き止められた!? 「勝者の歴史」が覆い隠した「王家の真実」を、最新生命科学が解明する! 歴史と科学が出会い、科学が歴史を書き換える──。 【もくじ】 プロローグ 欺かれたシェイクスピア 第1章 駐車場から掘り起こされた遺体──行方不明だった国王の秘密 第2章 DNAは知っている──遺伝子で何がわかるか、何ができるか 第3章 リチャード3世のDNAが語る「身体改造」の未来──デザイナーベビーを可能にする24の遺伝子 第4章 「ツタンカーメンの母」は誰か?──ミイラに遺されたDNAからわかったこと 第5章 「エジプト人」とは何者か?──DNAが語る人類史 第6章 ジョージ3世が患っていた病──歴史は科学で塗り替えられる 第7章 ラメセス3世殺人事件──DNAによる親子鑑定の可能性とその限界 第8章 トーマス・ジェファーソンの子どもたち──DNAだけがすべてか?
電子あり
高校数学でわかる複素関数 微分からコーシー積分、留数定理まで
高校数学でわかる複素関数 微分からコーシー積分、留数定理まで
著:竹内 淳
ブルーバックス
 科学には、夢があります。 「自然界を支配する未知の真理を知りたい」、あるいは、 「人間の、生物としての能力を、はるかに超える知的能力や、物理的な力を手に入れたい」  これらの人間の抱く様々な夢を実現する手段が、科学技術です。高校生の時に、このような夢を持って、理系大学に進んだ方は数多いことでしょう。  ところが、大学の講義は、そのような学生たちの期待に必ずしも応えるものではなく、想定外に難しくて、講義を聞いてもよくわからないことが、少なくありません。特に数学の学習に、壁を感じる学生は少なくないようです。  「高校数学でわかるシリーズ」は既に10タイトルを数え、累計で30万部を超えるブルーバックス内のシリーズです。理学・工学を学ぶ上で必要な、また、教養として知っておきたい数学や物理学のトピックスを、高校数学を出発点として、分かり易く解説しています。そして 11タイトル目は、「複素関数」です。  複素数は、実数と虚数の組み合わせで表されます。複素数を変数とする関数が、複素関数です。  代数方程式の研究過程で発見された複素数は、代数学だけではなく、幾何学でも非常に重要な役割を果たします。さらに、波を表すことにたいへん便利な複素数は、量子力学をはじめとした物理学や、工学には必須の数学です。  本書は、「複素数とはなにか」から始めて、複素数の性質、複素関数の微分・積分、留数定理などを解説するとともに、「オイラーの公式」と「代数学の基本定理」も理解できます。
電子あり

10 / 90