ブルーバックス作品一覧

温暖化で日本の海に何が起こるのか 水面下で変わりゆく海の生態系
ブルーバックス
たった1℃の水温上昇が、海中を“別世界”に変えてしまう──。
猛暑や豪雨だけにとどまらない、温暖化の「おそるべき影響」とは?
地球温暖化の影響は、海面上昇や異常気象など「目に見える」形で現れつつある。
その一方で、人の目につきにくい「水面下」でも、異変が進行中だ。
世界平均を上回るペースで「海の温暖化」が進む日本近海とその生態系に、どんな変化が起きているのか。
その結果、日本の海から姿を消すと危惧される生物とは?
「未来の海」を先取りする島で目撃された、驚きの光景とは?
私たちの大好きなあの海産物が、もう食べられなくなるかもしれない──。
〈もくじ〉
プロローグ──「未来の海水」が教えてくれること
第1章 「美ら海」からの警鐘──変貌する「海の熱帯雨林」
第2章 日本近海で生じつつある「異変」──北上する生き物たち
第3章 食卓から「四季」が消える──春のサワラから秋のサンマ、冬のカキ・フグまで
第4章 海洋生態系を脅かす「もう一つの難題」──「酸性化」が引き起こすこと
第5章 どうなる? 未来のお寿司屋さん──マグロやホタテ、アワビやノリも食べられなくなる!

今日から使える微積分 普及版 基礎から大学数学の入り口まで
ブルーバックス
微分・積分の本当の意味を理解する一冊。
せっかく高校時代に微積分を学んでも、運算の手順を追うことばかりに終始し、一過性の知識の習得に終わってしまいがちです。いざ、現実の問題の解決に使おうとしたり、それを土台にして、さらに高度な学習に進もうとする際に、いままでの微積分が役に立たず、立ち往生してしまうことが少なくありません。
本書では、微積分のスタートラインに立ち戻って、微積分の考え方をひとつひとつ積み上げていきます。
※本書は、2004年4月に小社より刊行した『今日から使える微積分』を普及版として、ブルーバックスより再刊行するものです。
第1章 ビセキの素顔を眺めてみよう(微積分ことはじめ)
第2章 微分のテクニック入門編(初等関数の微分)
第3章 微分のテクニック前進編(微分法のあれこれ)
第4章 微分のテクニック上級編(偏微分・全微分)
第5章 積分のテクニック基礎編(不定積分の定石)
第6章 積分のテクニック応用編(身近な定積分)
第7章 微分積分の総がらみ(数値積分・級数展開)
第8章 微分方程式へのお誘い(微分方程式入門)

ゲノム編集とはなにか 「DNAのハサミ」クリスパーで生命科学はどう変わるのか
ブルーバックス
ゲノム編集は、生物のもつ全ての遺伝情報であるゲノムを正確に書き換える技術である。この技術は、ヒトを含む全ての生物で使うことができることから、研究の世界だけでなく、産業界、さらには医療の世界を大きく変えようとしている。しかし一方で、ゲノム編集がどんな技術であるのか、遺伝子組換えとの違いはどこにあるのか、安全性はどのように考えられているかなど、一般への理解が進んでいないのが現状である。ライフサイエンスの研究者でも技術を十分に理解できていないのが実情だ。
このように理解が進んでいない原因は、ゲノム編集技術の開発スピートが非常に速く常に新しい技術が生まれていることや、技術が広範な分野に及ぶため様々な分野で技術の捉え方が異なることが理由として考えられる。また、研究者であれば誰でも使えること(特に基礎研究であれば)や一般の方の身近な問題に直接関係することなども、既存のバイオテクノロジーとは性質が大きく異なる点と言える。研究者の世界においても一般社会においても、これだけ影響力のあるバイオテクノロジーはこれまで例がなく、予想外の技術への対応が追いついていないのが現状である。まさに、SF映画で見ていた世界が、ゲノム編集で現実となる可能性もでてきた。
ゲノム編集の可能性は、応用分野ではアイディア次第で無限大と言っても過言ではない。これまで長い時間をかけて作られてきた有用な品種が、ゲノム編集によっていとも簡単にしかも短時間に作ることが出来る時代もそう遠くない。地球環境の変化を考えると、ゲノム編集は食糧問題を解決する重要な技術にもなるであろう。バイオ燃料をゲノム編集技術によって効率的に生み出す微生物などの開発も進みつつある。健康問題に関しても、ゲノム編集は創薬や疾患治療に有効であることが証明されている。がんを治療する技術、感染症を治療する技術、ウイルスを簡便に検出する技術など、次々と新しい技術が開発されている。
本書では、ゲノム編集とはどんな技術なのか、既存の遺伝子組換え技術とはどんな違いがあるのかを、まず紐解いていく。本書を読めば、2012年に開発されたクリスパー・キャス9が、なぜノーベル賞を取る技術と考えられているのが理解できるだろう。さらに、応用分野でどのようなことが可能であるのか、あるいは既に技術が開発されているのか、具体例をあげながら解説していく。

時間は逆戻りするのか 宇宙から量子まで、可能性のすべて
ブルーバックス
「時を戻そう」は本当に可能なのか?
「ホーキング最後の弟子」が究極の謎に答える!
ミクロの量子レベルで観測された時間の逆転とは?
マクロの宇宙スケールで提唱された時間の消滅とは?
読めば本当に時間が逆戻りしそうに思えてくる!
ケンブリッジ大学理論宇宙論センターで晩年のホーキングに
師事した著者が、最新知見を駆使して描く新しい時間像。
相対性理論、量子力学、エントロピー、ダークエネルギーから
ループ量子重力理論、ブレーン宇宙、サイクリック宇宙、
虚時間宇宙、人間原理にタキオンまで、理論物理学の
オールスターを総動員して、時間の謎を真正面から考える!
★おもな内容
第1章 「時間」に目覚めた人類
第2章 時間のプロフィール
第3章 相対性理論と時間
第4章 量子力学と時間
第5章 「宿敵」エントロピー
第6章 時間は本当に1次元か
第7章 量子重力理論と時間
第8章 サイクリック宇宙
第9章 始まりなき時間を求めて
第10章 生命の時間 人間の時間
第11章 誰が宇宙を見たのか

LaTeX超入門 ゼロからはじめる理系の文書作成術
ブルーバックス
理系のレポート作成や論文執筆の定番「LaTeX」の使い方が一冊でわかる!
これだけ読めばレポートが簡単に作成できるようになる、はじめての人のための入門書です。
【目次】
第1章 LaTeXにできること
第2章 Cloud LaTeXで始めるLaTeX
第3章 LaTeX文書の書き方
第4章 文書を構成する書式(概要/引用/文章の配置/箇条書き/書体/特殊な記号の表示 など)
第5章 数式を書く
第6章 便利な機能を使いこなす(ハイパーリンク/文字列の変形/ルビ/縦書き など)
第7章 参考文献と索引
第8章 作表
第9章 スライドの作成
第10章 作画
第11章 さらに進んだ使いかた

5G 大容量・低遅延・多接続のしくみ
ブルーバックス
「5Gは何が新しいのでしょうか?
いまどきCPUの世代が変わったからパソコンを買い換えようと思う人はけっこうなマニアで、仕事に支障が出なければ壊れるまで使い続ける人も多いでしょう。
スマートフォンでも、多くの人は“伝送速度が速くなっても関係ない”と同じ機種を今の回線のまま使い続けるようになるのでしょうか」(本書より)
【伝送速度→下りで20Gbps、上りで10Gbps】
【待ち時間→1ミリ秒】
【接続密度→1平方キロメートルあたり、1000000台】
このように規格を定められた「5G」。いよいよ本格的にサービスが開始されるが、その本領は「伝送速度」にあるのではない。
残りの2つ「待ち時間」「接続密度」にある。
5Gが4Gと根本的に異なるのは、タイムロスなく無数の端末に接続できることで、「移動通信システムをスマートフォン以外のものへ解放する役割」を持っているということなのだ。
スマートフォンを超え、自動運転システムをはじめとするあらゆる設備に、遅延なく大容量の通信ができる――。
どうしてそのようなことが可能になったのか。
「そもそも携帯電話がつながる理由」からはじめ、通信技術の本質がわかるよう、平易に解説する決定版。

アスリートの科学 能力を極限まで引き出す秘密
ブルーバックス
スポーツにおける最高峰の戦いは、スポーツ科学、医学、情報、そしてテクノロジ―を駆使したものへと大きく変化を遂げています。ナショナルチームの育成やサポートなどの中心にいる、国立スポーツ科学センターのセンター長である著者が、スポーツに欠かせない科学の力とは何か、さまざまな面から、スポーツ科学の最前線を解説します。スポーツ競技の側面を知ることで、オリンピックをはじめとする、ハイレベルのスポーツ観戦をより深く楽しめます。、また、アスリートでなくても、体づくりや健康のため、またスポーツ上達のために参考になる内容も。
第1章 記録はなぜ伸びるのか。競技はなぜ進化するのか
(スポーツの高速化と高度化、なぜ日本は陸上100m×4リレーで勝てるのか、水泳競技の高速化、スピードスケートの科学、体操競技は50年でウルトラCからウルトラIへ、サッカーも分析力の差がチーム力の差に)
第2章 アスリートを支えるサイエンス・テクノロジー
(車いす競技と義肢競技の進化、義足のほうが速く走れるのか、なぜパラリンピアンは8m跳べるのか、判定に大活躍のハイスピードカメラ、テニスのチャレンジは軍事技術!? ゴルフ上達ツールに迎撃ミサイル技術、もはやGPSなしでは語れないスポーツ)
第3章 アスリートはいかに効率的に身体を作っているか
(運動、栄養、休養の科学的セオリー、食事のタイミングでパフォーマンスは劇的に変わる、アスリートにとって休養とはなにか、リカバリーが勝負を決める)
第4章 ウェイトコントロールの科学
(アスリートと一般人の減量の違い、水分を減らすかと脂肪を減らすか、世界初のMRI画像で見える減量プロセス、なぜ吉田沙保里と伊調馨は勝ち続けられたのか、アスリート研究から見た一般人のダイエット)
第5章 アスリートと水分補給
(水分補給もスポーツの一部、競技で異なるアスリートが競技中に飲んでいるもの、箱根駅伝ではオリジナルドリンクを飲めない!?、個人差が大きい汗の成分、スポーツドリンクの進化)
第6章 環境とパフォーマンスの科学
(暑さのなかで記録はのびるのか、暑熱順化と寒冷順化とは、高地トレーニングが日本のスポーツを強くした、低酸素トレーニングの可能性)
第7章 コーチングの科学――スポーツ心理学最前線
(オランダの最前線の取り組みとは、選手の人生全体を見るコーチング、究極のコーチングとはなにか、映像技術の進化とコーチング、コーチのいらない未来のコーチング)

ラズパイ4対応 カラー図解 最新 Raspberry Piで学ぶ電子工作 作る、動かす、しくみがわかる!
ブルーバックス
2016年7月の刊行以来、入門者向けの丁寧な解説が「親切すぎる!」と大好評の『カラー図解 最新 Raspberry Piで学ぶ電子工作』が、Raspberry Pi 4に対応した内容でリニューアル!
電子工作の超初歩的な演習である「Lチカ」(LEDライトをチカチカと点灯させる)から、温度センサ、モーター、液晶ディスプレイなどの超定番パーツを用いる演習、スマホやタブレットとラズパイを連携させた応用演習を通して、ラズパイを使った電子工作を基礎からきっちりと学べます。
演習に用いるPythonのプログラムはダウンロードで!
実際に回路を組む際、見やすくて便利な回路図PDFファイルをダウンロード可能!
演習で使うLEDや抵抗、ブレッドボード、モーターなどのパーツが揃った公式パーツセットを、秋葉原の老舗電子パーツショップ秋月電子通商さんにて販売(通販と店頭)!
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-15351/
刊行後の更新情報をWebにて発信!
本書は10章構成です。1章では「Raspberry Piとは何か」をその生い立ちから紹介します。2章では、Raspberry Piを使ううえで必要なものを紹介。OSのインストールからセットアップまでを解説します。
3章では、LEDを点灯させる演習で、電流、電圧、抵抗など電子工作に必要な予備知識を学びます。4章では、プログラムを使ってLEDを点滅させ、ラズパイによる電子パーツの制御方法を学びます。5章では、タクトスイッチを使ったLEDの点灯/消灯、6章では、半固定抵抗やセンサを使ったAD変換によるアナログ値の利用法を学びます。7章では、温度計を作る演習でI2Cデバイスの利用法を、8章では、DCモータやサーボモータを使い、PWM(パルス幅変調)の利用法を学びます。9章では、ラズパイをスマホやタブレット、パソコンと連携させ、LEDやモータを制御する演習を行い、WebIOPiという技術の利用法を学びます。10章では、9章で学んだ知識を応用し、スマホから操作できるキャタピラ式模型を作ります。
本書執筆の際、以下の機器やシステムを用いて機能を確認。
・Raspberry Pi……Raspberry Pi 4 Model B、Raspberry Pi 3 Model B+、Raspberry Pi Zero WH(そのほか40ピンのGPIOポートをもつ機種)
・対応するRaspberry Pi 用のOS……Raspberry Pi OS(2020-05-27(Buster))またはRaspbian(2019-04-08(Stretch))
~刊行後の最新OSへの対応方法は、Webにて可能なかぎり行う予定。

宇宙の始まりに何が起きたのか ビッグバンの残光「宇宙マイクロ波背景放射」
ブルーバックス
「ビッグバンから最新の宇宙論まで、一気に読める!」(村山 斉 氏 東大教授 絶賛!)
「生まれて間もない宇宙に響いていた宇宙交響楽。そこに刻み込まれた宇宙の歴史と成り立ちを探る研究の第一人者による渾身の一作
ビッグバンとは何か、ビッグバンの前には何があったのか、その謎の答えは、空の全方向から降ってくる「宇宙マイクロ波背景放射」の中にある。
そこに含まれたかすかな温度のゆらぎが、人工衛星により発見・解析されたことでビッグバンに鳴り響いていた宇宙の音、すなわち『宇宙交響楽』の解明が進み、宇宙の年齢や姿、そして運命までが今、明らかになってきた。
世紀の大発見
1992年、私が東京大学理学部物理学教室で宇宙理論研究室の助手をしていたときのことになる。4月のある日、研究室のボス、佐藤勝彦教授が手にファックスの出力を持ち、興奮した面持ちで部屋に飛び込んできた。「杉山君、COBEが温度ゆらぎを発見したらしいぞ!」 ファックスは、米国での記者発表を伝える現地特派員からのものだった。まだメールが一般には普及していなかった時代のことだ。なお、COBEは宇宙背景放射探査衛星の略称である。 このときの興奮は、今でも忘れることができない。佐藤先生の手からひったくるようにしてファックスを受け取り、さっそく目を通した。それは『COBE差分マイクロ波放射計の1年目のマップに見られる構造』という少々ぶっきらぼうな題名の英文の論文だった。筆頭著者はジョージ・スムート。これこそ、私が大学院時代から、ずっと研究を続けてきた対象そのものが見つかったという報告だったのだ。 COBEの発表は、車イスの天才物理学者、スティーヴン・ホーキングが、「史上最大の発見か、少なくとも今世紀最大の発見」とコメントしたこともあり、世界を駆け巡るトップニュースとなった。 COBEとは、宇宙マイクロ波背景放射という、宇宙からやってきている電波を捉える目的で、1989年に打ち上げられたNASA(米国航空宇宙局)の人工衛星だ。宇宙マイクロ波背景放射は、宇宙がかつて熱かった時代、つまりビッグバンの時代の名残の電波である。
COBEが発見したものは、ビッグバンの時代の構造だったのだ。私自身が、大学院時代から一貫して研究してきたのは、ゆらぎの空間パターンが何を教えてくれるのかについてだった。この構造を調べれば、ビッグバンより以前、宇宙の始まりに、どのようにゆらぎが生み出されたのかについても明らかになるかもしれない。(略)。私自身、当時、世界に10名ほどしかいなかった専門家の一人として、すぐにもこの結果を、自分自身の理論計算と比較し、世界に向けて発表しなくては、と焦る気持ちを抑えきれなかった。
(まえがき)

量子とはなんだろう 宇宙を支配する究極のしくみ
ブルーバックス
ーーー
見えている世界は、世界そのものではない。
――では、量子が織りなす「本当の世界」とは?
量子論が "直感的に" 理解できる!
量子がわかれば、見える世界が変わってくる!
ーーー
「量子は、粒子なのか波なのか」――長らく続いていたこの論争は、
「量子は、粒子でも波でもない何かである」という予想外の結論に至りました。
直感では理解しがたくても、この世界、この宇宙はすべて量子でできています。
行列力学、波動力学、経路積分……様々な方法を経て、
量子の世界が「見える」ようになるまで、
まっすぐに、けれども徹底的にやさしく、丁寧に解説。
・「存在すること」と「見えること」は同じではありません。
・光が量子でなければ、夜空の星は見えません。
・電子が量子でなければ、この世に「色」はありません。
・すべてが量子でなければ、私たちの体も地球も消え去ってしまいます。
……これらはすべて、現代物理学が示す「紛れもない事実」です。
■おもな内容
第1章 「古典」の世界観
第2章 量子の発見
第3章 光も電子も量子だからこそ
第4章 量子の世界へ
第5章 量子の群像
第6章 量子が織りなす物質世界
第7章 量子は時空を超えて
第8章 宇宙の計算機――量子コンピュータ

世界標準のスイングが身につく科学的ゴルフ上達法 実践編
ブルーバックス
シリーズ累計10万部突破!
大人気メソッドの個別レッスンでのみ伝授される超実戦的テクニックを初公開!
「真っすぐ飛び」、「飛距離が伸びる」ドライバーの秘訣とは?
バンカーやラフ、斜面から簡単に抜け出す打法とは?
日本の常識を打ち破る、おどろきの理論書!
【日本人ゴルファーの常識→ぜんぶ間違っています!】
〈ドライバー〉
・トップで右手は出前持ち、スイング中にクラブが体から離れる
〈アイアン〉
・傾斜地では曲がりを計算して、目標と違う方向にスタンスする
・ラフでは芝の抵抗を受けないように、鋭角的にヘッドを入れる
〈アプローチ〉
・右足前にボールを置き、ハンドファーストの構えから、ドスンと打ち込む
・バンカーはオープンスタンスで構え、アウトサイドインで打ち込む
〈パット〉
グリップエンド支点の「振り子型」ストローク
【世界標準のスイング→世界のトッププロが実践し、欧米の名だたるレッスンプロが教えています!】
〈ドライバー〉
・トップで右手はグー、スイング中にクラブが体に巻きつく
〈アイアン〉
・傾斜地でも曲がりは考慮せず、目標に対してまっすぐスタンス
・ラフでも浅い入射角でヘッドを入れ、ボールの手前から芝を刈る
〈アプローチ〉
・左足かかと線上にボールを置き、シャフトをまっすぐに構えて、バンスを滑らせて打つ
・バンカーもスクエアに構えて、インサイドアタックで砂を薄くとる
〈パット〉
・手元を積極的に目標方向に動かす「押し型」ストローク
〈日本を代表するトップアマが大絶賛!〉
窪田一樹さん(日経カップ 企業対抗ゴルフ選手権2014、2018個人戦優勝)
「このメソッドなら、飛ぶ! 曲がらない! スコアメイクやコース戦略を楽しめるスイングです!」
【もくじ】
第1章 世界標準のスイング──G1メソッドの基本
第2章 世界標準のドライバー──進化したスイングでより「真っすぐ」、より「遠くに」飛ばす
第3章 世界標準のアイアン──最少打数で「グリーンに運ぶ」テクニック
第4章 世界標準のアプローチ──おどろくほどピンに「ピタリと寄る」技法
第5章 世界標準のパッティング──「低く押す」パットでカップにねじ込む

有限の中の無限 素数がつくる有限体のふしぎ
ブルーバックス
「有限体」をご存じでしょうか?
決闘による壮絶な最期を迎えたことで知られる数学者、エヴァリスト・ガロアが最初に発表したことから、「ガロア体」ともよばれる有限体は、四則演算が定められた有限集合です。
私たちが慣れ親しんでいるふつうの数の世界では、1 を繰り返し足していくと、2、3、4、…と、新しい数がどんどん生まれていきます。しかし、有限体がつくり出すのは、たとえば1 + 1 = 0 が成り立つ世界です。
そこは、0 と1 だけの2 個の数の世界で、素数2 によってつくりだされます。このような数の世界は、個々の素数ごとに広がっていて、たとえば素数3 は、1 + 2 = 0 の世界をつくります。
数の個数が有限個に限られた有限体の世界でも、数論、代数や幾何など、深みのある数学が展開します。
ガロアが見出し、進化させた「新たな素数の世界」とは、どのようなものなのでしょうか?
本書では、有限個の数の世界=有限体の中に無限に数学が広がっていることを紹介します。
【もくじ】
〈第1部 1+1=0の世界──素数のふしぎなはたらき〉
第1章 ふしぎな国のふしぎな計算
第2章 四則演算からの風景
第3章 0と1の幾何学
第4章 美しい平方数の世界
第5章 方程式からの眺望
第6章 平方数を超えて
第7章 「有限個の数の世界」と「ふつうの数の世界」
〈第2部 ガロアが創った新しい世界──数の進化を考える〉
第8章 ガロアの虚数
第9章 p乗の魔法
第10章 有限体上の楕円曲線
【著者紹介】
西来路文朗(さいらいじ・ふみお)
1969年、広島県生まれ。大阪大学大学院理学研究科博士課程数学専攻単位取得退学。博士(理学)。専門は整数論。賢明女子学院中学校・高等学校の教諭を経て、現在、広島国際大学看護学部看護学科教授、広島大学客員教授。著書に『Liberal Arts 基礎数学』(京都廣川書店、青木宏光氏との共著)がある。
清水健一(しみず・けんいち)
1948年、兵庫県生まれ。岡山大学理学部数学科卒業。博士(理学)。専門は整数論。賢明女子学院中学校・高等学校の教諭を経て、現在、岡山大学客員教授、岡山理科大学非常勤講師。著書に『大学入試問題で語る数論の世界』『美しすぎる「数」の世界』(ともに講談社ブルーバックス)がある。
二人の共著による『素数が奏でる物語』『素数はめぐる』(いずれも講談社ブルーバックス)も好評。

生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像
ブルーバックス
科学出版賞受賞作家の書き下ろし最新作
「全生物に読んでほしい!」人気YouTuber・ヨビノリたくみ氏絶賛
「高校で習うセントラルドグマから最先端のエピジェネティクスまで、それらを秀逸な例え話に乗せてわかりやすく解説してくれる一冊。これまでの生命観が”死ぬ”こと間違いなし。こんな面白い本、“ヒト”だけが読めるなんて申し訳ない」
いま、生物学の分野で静かな革命が進行しつつある、と言ったら読者の皆さんは驚くだろうか? その生物学の分野とは、ゲノム科学である。ゲノム科学に関する新しい知見がネットに流れない日の方が珍しい。
「寿命を伸ばす遺伝子発見!」
「『がんゲノム医療』検査に保険適用」
なんだがすごいことがこの分野で起きているっぽい。だが、なぜ、「突然」こんなことになっているのか? その疑問に答えてくれる報道は少ない気がする。本書の目的はそれを少しでもわかりやすく説明することにある。
そのために、本書ではDIGIOMEという造語を導入した。DIGIOMEとは何か? それは、デジタル信号処理系としてゲノムを捉える考え方だ。
我々人類が、デジタル情報処理装置の恩恵を日常的に享受できるなったのは、わずかにここ数十年のことに過ぎない。だが、生命体はそのそもそもの誕生時からこの高度なディジタル情報処理系の恩恵を享受してきた。周知の様に、我々人類がデジタル情報処理装置の恩恵を享受するには、高性能ながら安価な情報処理装置(例えば、スマホ)の発明が必須だった。生命体はそのような精密な情報処理装置を持っていないにも関わらず、ゲノムをデジタル情報処理装置として機能させることに成功してきた。本書で語りたいのは、なぜ、そんな奇跡のようなことが可能だったのか、ということだ。
実際、デジタル信号処理系たるゲノムは、われわれ人類が作り上げた精緻で緻密なそれとは、にて非なる側面をもっている。ある面では我々のそれより優れているし、ある意味では劣っている。そして、いま、このタイミングでその詳細が詳らかになったのは、デジタル信号処理系としてゲノムの動作を克明に観測して記録できるだけの技術と知識を我々が手にしたことによる。いままで秘密のベールの奥に隠されていたその機構の謎が日々、その観測技術によって続々と白日のもとにさらされている。前述のゲノム科学における新発見の連鎖はその帰結に過ぎない。そして、その技術の一端にはいま流行っているAI=機械学習の進歩も大きく関わっている。この本はそんな存在、DIGIOMEを巡る冒険譚を、極力最先端の知見を用いて語ることを目的とする。この本を読み終えた時、きっとあなたは、いままで見ていた「生命」をそれまでとは随分と違う目で見ることができるに違いない、と信じる。

理系の文章術 今日から役立つ科学ライティング入門
ブルーバックス
なるほどこう書けばよかったのか! ベストセラー科学書の著者が、東大で教えている一生ものの文章講座。これでもう文章で悩まない!
理系にとって「いい文章」とは何か?
読みやすさ、論理、わかりやすさ……名サイエンス作家としても知られる著者が、東京大学での「科学技術ライティング論」の講義をもとに書いた「文章術」の決定版!
さまざまな視点から文章の創作について実例と設問をまじえ考察しながら、具体的に指南する。
論文やレポート、報告書など、理系に文章力が必要とされるさまざまな場面において、もっとも効率的、かつ効果的に自分の意図を伝える文章とは?
第1章では、文章創作にとってもっとも大事なこととは何かを考察する。
第2、3章では、接続表現、能動と受動、簡潔な文章の創作、主語・述語など、細かなトピックスごとに実例を紹介し、それぞれの設問に答えるかたちで読者は文章創作を学んでいく。
第4章では、<パラグラフ・ライティング>という英作文のために考案された文章創作法を応用し、具体的手法を学びながら、パラグラフの構築、さらには長文を記述するための手段を学んでいく。
第5章では、実際に論文記述のために必要な論理構築を、帰納、演繹、アダクション、アドホックなどのキーワードを元に、例文と設問により身につけていく。
最終章では、これまで見てきた文章創作手法を、俯瞰的な視点から再度検証し、理系における良い文章とは何か? 本書の主題に戻り確認する。
これまで感覚的なものとして捉えられてきた「良い文章」という概念、そして「文章の創作」を、理系向けに精緻に検証し、その実践方法を伝授する! 論理的で伝わる文章は誰にでも書けるんです。
--目次--
はじめに
第1章 読者
第2章 論理と接続
第3章 わかりやすい文章
第4章 パラグラフ・ライティング
第5章 科学ライティング
第6章 科学と社会の架け橋
おわりに

見えない絶景 深海底巨大地形
ブルーバックス
いざ、地形のモンスターをめぐる深海底世界一周の旅へ!
深海底には、陸上とは比較にならない巨大地形がひしめいている。地球を2周する長さの巨大山脈、エベレストを呑み込む深さの海溝、日本列島の数倍もある台地、海底総面積の30%を占める大平原、月の直径よりも長い大断層……どうしてこんなものができたのか?
さあ、キャプテンフジオカがナビゲートする潜水艇「ヴァーチャルブルー」で、「見えない絶景」をめぐる世界一周の旅に出よう。想像を絶する地形のバケモノたちの成り立ちを知れば、地球の「本当の顔」が見えてくる!
おもな内容
第1章 深海底世界一周
第〇景 世界一周のロードマップ
第一景 日本海溝
第二景 深海大平原
第三景 シャツキー海台
第四景 ハワイ諸島ホットスポット
第五景 巨大断裂帯
第六景 東太平洋海膨
第七景 チリ海溝
第八景 大西洋中央海嶺
第九景 中央インド洋海嶺
第十景 坂東深海盆
第2章 深海底巨大地形の謎に挑む
第3章 プレートテクトニクスのはじまり
第4章 冥王代の物語
終 章 深海底と宇宙

大陸と海洋の起源
ブルーバックス
名著復刊! 「大陸移動説」を世に問い、現代地球科学の端緒となった歴史的一冊を新書化!
永久不変と考えられていた大陸は、長い年月をかけてゆっくりと移動していた。常識を覆す「大陸移動説」はどのように生まれたのか。ウェゲナーが生涯をかけて取り組んだ研究の集大成となる一冊を、竹内均博士が全訳し、その後の地球科学の発展について鎌田浩毅博士の解説を加えた決定版。
「大陸移動の考えが最初に私の頭に浮かんだのは一九一〇年のことである。その年に世界地図を眺めながら、大西洋の両側の大陸の海岸線の出入りに、私は深く印象づけられた。(中略)私は地質学と古生物学の分野での適当な研究を好奇心をもって調べることにとりかかった。証拠が確定的であることがすぐにわかった。このようにして大陸移動説が基本的には健全な考えであるという確信が、私の心の中に深く根をおろした。」(第一章「歴史的背景」より)
【本書の内容】
第1章 歴史的背景
第2章 大陸移動説の本性及びそれと地質時代を通じての地球の表面地形の変化に関するこれまでの説明との関係
第3章 測地学的議論
第4章 地球物理学的議論
第5章 地質学的議論
第6章 古生物及び生物学的議論
第7章 古気候学的議論
第8章 大陸移動と極移動の基礎
第9章 移動の原動力
第10章 シアルに関する補助的な観察
第11章 海底に関する補助的観察

高校数学からはじめるディープラーニング 初歩からわかる人工知能が働くしくみ
ブルーバックス
本書は、ディープラーニングを支え、ベースとなっている数学に焦点をあて、どのような仕組みで、どのように効いて、なぜ機能するのかの解説をしていきます。「ブラックボックス」と思われがちなディープラーニングの中身を理解していきます。
高校数学の知識を前提としながらも、必要な数学を復習しつつ、高校で習わない偏微分に関しては基本から必要な部分を解説して、ディープラーニングを支える数学の知識を学んでいきます。
「ディープラーニングという言葉は聞くが、どんなものなのか分からないので理解したい」「ブラックボックスと言われるディープラーニングの仕組みを知りたい」「ディープラーニングを学びたいけれど、数学の勉強のどこから手を付けていいか分からない」といった読者の興味に応える一冊です。
数学を学びながら、それがディープラーニングにどのように効いているのか分かることが重要です。その点を実感として理解することができれば、ディープラーニングの仕組みの本質が理解できたことにつながっていきます。そのためのディープラーニングの主要な概念の解説もしていきます。

地磁気逆転と「チバニアン」 地球の磁場は、なぜ逆転するのか
ブルーバックス
【第36回 講談社科学出版賞 受賞!】
今、地球の磁場が徐々に弱まっている
――これは地磁気逆転の前兆なのか?
その謎を解くカギは、新・地質年代「チバニアン」が握っていた!
「チバニアン」申請チームを牽引した著者による徹底解説!
地質年代「チバニアン」――地球史に、初めて日本の地名が刻まれた。
その決め手となったのは、千葉の地層から見つかった「地磁気逆転」の痕跡。
かつて地球には、磁石が南を指す時代があったのだ。
なぜ地磁気は逆転するのか。次はいつなのか。
そのとき、地球はどうなってしまうのか。
最新研究で、地球科学最大の謎にどこまで迫れるか?
磁石の発見からチバニアン誕生までを紐解く!
■おもな内容
第1章 磁石が指す先には ――磁石と地磁気の発見
第2章 地磁気の起源 ――なぜ地球には磁場が存在するのか
第3章 地磁気逆転の発見 ――世界の常識を覆した学説
第4章 変動する地磁気 ――逆転の「前兆」はつかめるか
第5章 宇宙からの手紙 ――それが、謎を解くヒントだった
第6章 地磁気逆転の謎は解けるのか ――なぜ起きるのか、次はいつか
第7章 地磁気逆転とチバニアン ――その地層が、地球史に名を刻むまで
・地球が「巨大な磁石」である理由
・地磁気の弱化でネアンデルタール人が絶滅した?
・気候変動にも地磁気が関係?
・隕石衝突が地磁気逆転の引き金になる?
・「チバニアン」誕生の舞台は"奇跡"の地層だった
……地磁気の起源からチバニアン誕生秘話まで

「ファインマン物理学」を読む 普及版 力学と熱力学を中心として
ブルーバックス
ファインマン物理学は1968年に邦訳され、現在60刷を超える超ロングセラーの学部生向け教科書です。
理系学生、社会人では知らない人はいないといわれる名著「ファインマン物理学」を、竹内薫氏が縦横無尽に読み解きながら、ていねいに解説した『「ファインマン物理学」を読む』シリーズ、力学・熱力学篇!
ファインマンという天才は何を知り、どう考え、何を伝えようとしたのか?
物理学、その思考の歴史をとおしてファインマンが見ていた世界とは――本書を読めばファインマン物理学の真髄がわかる!

地球は特別な惑星か? 地球外生命に迫る系外惑星の科学
ブルーバックス
地球のほかにも、生命を宿す惑星はあるのだろうか?
そのような惑星をどうやって探せばいいのだろうか?
理論と観測の両面から、系外惑星と地球外生命の探査の最前線を解説する!
地球外生命を探す場所として真っ先に思い浮かべるのは、火星や土星の衛星ではないだろうか――いずれも地球と同じ太陽系内の天体だ。しかし、宇宙には生命を探すべき天体がもっとたくさん存在する。
1995年、初めて太陽系外の惑星が発見された(その偉業を成し遂げたマイヨール博士とケロー博士は、2019年にノーベル物理学賞を受賞)。それは、地球から約50光年離れたペガスス座51番星のまわりをたった4日で公転する巨大なガス惑星だった。その後、世界中の天文学者が太陽系外の惑星(系外惑星)を探し、発見を報告してきた。その数は4000個を超えている。
最初の1個だけでなく、これまでに見つかった系外惑星の多くが、太陽系のどの惑星とも似ていない。不思議な軌道で公転する惑星がたくさん見つかっている。とすると、太陽系は特別な存在なのだろうか? また、どのような軌道を回る惑星であれば生命を育めるだろうか?
一部の系外惑星については、軌道だけでなく大気組成までも観測できるようになっている。そして、系外惑星の大気に生命活動の兆候を見つけようとする挑戦もはじまりつつある。「第二の地球」の発見は近い!
目次:
第 I 部 系外惑星探査小史――太陽系の理解から第二の地球の可能性まで
第1章 私たちのふるさと――天の川銀河、太陽系第三惑星、地球
第2章 最初の系外惑星が見つかるまで――挑戦、失敗、常識はずれの惑星
第3章 ケプラー計画がもたらした革命――画期的なアイデア、試練、膨大な発見
第 II 部 系外惑星探査の現在――探し方の進化と見えてきた世界
第4章 系外惑星の探し方――あの星に惑星はあるか?
第5章 系外惑星の多様性――太陽系とは異なる世界
第6章 系外惑星が教えてくれたこと――太陽系は特別か? 地球は特別か?
第 III 部 第二の地球、発見前夜――ハビタブルプラネット探査とアストロバイオロジー
第7章 さらなる探査へ――まだ見ぬ惑星たちを求めて
第8章 系外惑星大気の調べ方――あの惑星はどんな世界なんだろう?
第9章 系外惑星とアストロバイオロジー――宇宙に生命の兆候を探す