ブルーバックス作品一覧

独楽の科学 回転する物体はなぜ倒れないのか?
ブルーバックス
なぜ回転するコマは倒れないのか? 強いコマの条件とはなにか? 読んだらすぐに回してみたくなる、コマの科学の決定版! 「イボイボで弾き飛ばす攻撃型のコマ」「相手の回転力を奪い取る守備型のコマ」「倒れても起き上がる耐久型のコマ」など、知られざるコマの戦いを紹介します。
物理学者にしてコマの世界大会にも出場した「コマ博士」が解き明かす不思議で奥深いコマの世界!
●コマの首ふり運動はどうして起こる?
●ブーメランは空飛ぶコマだった!
●一撃で相手を弾き飛ばす、なんど倒されても起き上がる、合気道のように相手の力を奪う、……多彩なけんかゴマの技
●簡単に作れるよく回るコマの作り方
●生物も宇宙も素粒子も、実はコマでできている
止まるとすぐに倒れてしまう不安定なコマが、回転することで立ち上がるのはなぜなのか?
単純に見えて奥深いコマの秘密がそこにあった。
「歳差運動」や「ジャイロ効果」を科学実験でわかりやすく解説。
おもちゃのコマから、大きさがゼロの電子のスピン、そして宇宙最大のブラックホールの回転まで、あらゆるスケールで世界を支える回転の秘密に迫る!
【目次】
第1章 コマとは?
第2章 コマはなぜ倒れないのか?
第3章 戦うコマの解体新書
第4章 進化する戦うコマ
第5章 コマの仲間
第6章 変なコマ
第7章 科学コマを作ろう!
第8章 世界はコマでできている

はじめての解析学 微分、積分から量子力学まで
ブルーバックス
自然の本質は「変化」です。「変化」を調べる数学である解析学は、その誕生から自然科学と共に歩んできました。代数学、幾何学と並ぶ数学の中心的研究分野である解析学は、奇跡の19世紀を経て、20世紀になりさらに深化と抽象化が進みました。本書は、解析学の黎明から、ニュートンとライプニッツによる微分の誕生、フーリエ、コーシー、リーマンたちの仕事を経て、複素解析、さらに量子力学に至る解析学を俯瞰します。
自然という書物は数学のことばで書かれている(ガリレオ・ガリレイ)
自然の本質は「変化」です。人類は「自然がどのように振る舞うのか、どのように動くのか」を知りたいと願ってきました。代数学、幾何学と並ぶ数学の中心的研究分野である解析学は、「変化」を調べる数学です。解析学は、その誕生から自然科学と共に歩んできました。
変化するものは、数や図形といった動かないものに比べて、格段に調べにくく、まして「変化」そのものは、捕らえどころがありません。その「変化」を数学者たちは天才的なアイディアによって、本質を見極め定式化してきました。
解析学が本格的に活動を始めるのは、17世紀に微分法が発見され、ニュートン力学が誕生してからです。以後、堰を切ったように研究が進められ、解析学によって自然現象が次々に解明されてきました。そして奇跡の19世紀を経て、20世紀になりさらに深化と抽象化が進みました。
本書は、アルキメデスによる解析学の黎明から、ニュートンとライプニッツによる微分の誕生、フーリエ、コーシー、リーマンたちの仕事を経て、複素解析、さらに量子力学に至る解析学を俯瞰します。

「こころ」はいかにして生まれるのか 最新脳科学で解き明かす「情動」
ブルーバックス
人は悲しいから泣くのか? それとも泣くから悲しいのか? これは脳科学では昔から論争が続いている根源的なテーマです。実は動物やヒトの行動は「理性」よりもはるかに強く「情動」によって支配されています。情動がなければ、私たちは意思決定さえままなりません。そしてヒトはさらに、情動より複雑で厄介な「こころ」を身につけました。それはいかにして生まれるのか? 私たちを支配するものの「正体」に第一人者が迫ります!
人は悲しいから泣くのか? 泣くから悲しいのか?
世界的トップランナーが解き明かす「こころ」の正体!
私たちは、自分の行動は自分が考えて決めていると思っている。
己を動かすものは、己の「理性」のみであると信じている。
だが、残念ながらそれは錯覚にすぎない。
行動は理性よりもはるかに、「喜び」「怒り」「悲しみ」「恐怖」などの
「情動」に強く支配されているのだ。
情動とは、生き残る確率を高めるために脳にプログラミングされた、
下等動物からヒトにまで共通する必須の機能なのである。
ところがヒトは、情動よりもさらに複雑な行動決定のメカニズムを獲得した。
それが「こころ」である。
ヒトにはなぜ、このように不可思議で厄介なしくみが備わったのだろうか。
「こころ」はいかにして生まれ、私たちに何をしているのだろうか。
脳神経科学の第一人者が「こころ」の生成プロセスと作動原理を解き明かし、
私たちを支配しているものの「正体」に迫る!
第1章 脳の情報処理システム
第2章 「こころ」と情動
第3章 情動をあやつり、表現する脳
第4章 情動を見る・測る
第5章 海馬と扁桃体
第6章 おそるべき報酬系
第7章 「こころ」を動かす物質とホルモン
終 章 「こころ」とは何か
著者略歴
1964年東京生まれ。筑波大学大学院医学研究科修了。医師、医学博士。日本学術振興会特別研究員、筑波大学基礎医学系講師、テキサス大学ハワード・ヒューズ医学研究所研究員、筑波大学大学院准教授、金沢大学医薬保健研究域教授を経て、現在、筑波大学医学医療系および国際統合睡眠医科学研究機構教授。1998年、覚醒を制御する神経ペプチド「オレキシン」を発見。平成12年度つくば奨励賞、第14回安藤百福賞大賞、第65回中日文化賞、平成25年度文部科学大臣表彰科学技術賞、第2回塩野賞受賞。著書に『睡眠の科学・改訂新版』『食欲の科学』(いずれもブルーバックス)、『「眠り」をめぐるミステリー』(NHK出版新書)など。

日本列島の下では何が起きているのか 列島誕生から地震・火山噴火のメカニズムまで
ブルーバックス
日本列島はつねに火山と地震の活動に見舞われてきた。私たちが地表で観察する数々の地学現象は、地球深部で起こる「何か」に由来する。地球科学者はその「何か」を特定すべく努力を続けてきた。列島の地学現象のすべてが、「水」によって結びつくことが明らかにされつつある。日本のトップランナーが、現代地球科学の基礎となるプレートテクトニクスから、最新の成果である地球内部の水の動きまでを徹底的に解説する。
地震学界のトップランナーが、現代地球科学の基礎となるプレートテクトニクス、日本列島の成り立ち、地球内部の水が関わる沈み込み帯の地震・火山活動のメカニズムを徹底的に解説する!
・おもな内容
プロローグ 沈み込み帯に生まれて――変動し続ける日本列島
第1章 プレートテクトニクス入門――地球を理解するための第一歩
第2章 地球内部を視る方法――地球の大構造とプレートの運動
第3章 日本列島ができるまで
第4章 日本列島の下には何があるか?
第5章 プレートの沈み込みと水
第6章 プレート収束境界で何が起こっているか?
第7章 沈み込むプレート内で何が起こっているか?
第8章 火山の下で何が起こっているか?
第9章 内陸地殻で何が起こっているか?
第10章 関東地方の地下で何が起こっているか?
・日本列島を特徴づける「沈み込み」
日本列島は海のプレートが陸のプレートの下に沈み込む場所、「沈み込み帯」に位置している。プレートの沈み込みという現象が、長い時間をかけて日本列島を形成したからだ。2つの海のプレート(太平洋プレートとフィリピン海プレート)は、現在もその上の日本列島に変動を引き起こしている。
もちろん、地震と火山の活動もプレートの沈み込みと関係する。私たちが目にする地表の変化の原因は、地球の深部(プレートとプレートの境界、沈み込んだプレートの内部、あるいは陸のプレートと海のプレートに挟まれたマントル)にある。
・沈み込み帯を理解するためのカギ――水
地球科学者たちは、沈み込み帯の変動の統一的な理解に挑んでいる。近年、地球内部に存在する「水」が、あらゆる地震と火山活動に関わっていることがわかってきた。
そもそも、なぜ地球内部に水があるのだろうか? 水はどのようにして地震と火山を引き起こすのか? 本書では、水をキーワードにして、沈み込み帯全体の「からくり」を解説する。
・関東地方の下では……
関東地方は東北や西南日本と違って、2つの海洋プレートが重なりながら沈み込んでいる。このような沈み込み帯は世界でも珍しく、謎が多い。最新の研究成果(水とスロースリップの関係)もまじえて、明らかになってきた関東地方下の現象を解説する。

地球46億年 気候大変動 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来
ブルーバックス
地球46億年気候大変動の謎に迫る・地球を「生命の星」に変えた大酸化イベントはなぜ起きたのか? ・温室効果ガスは現在のなんと6倍! 白亜紀の超温暖化を引き起こした犯人は? ・1000年以上大気から二酸化炭素を隔離する驚異の熱塩循環とは? ・最短で数年で10℃以上の寒冷化が起きた「意外な理由」 ・「温暖化が進めば、海面が10~60m上昇」最新シミュレーションの中身
最先端研究でわかった気候変動を支配する「地球のからくり」
隕石が絶え間なく降り注ぐマグマオーシャンの時代から
全球凍結したスノボールアース、恐竜が繁栄した超温暖化時代、
そして氷期、間氷期を繰り返す、直近の260万年にいたるまで
地球の気候は激しく変動してきた。
一見すると無秩序に激しく変動しているように見えるが、
その変化には一定のリズムや規則性があることがわかってきた。
鍵を握るのが、地球の公転軌道の変化がもたらす「ペースメーカー」と
地球の表層における「炭素循環」だった!

ブルーバックス科学手帳2019
ブルーバックス
日々の生活にもっとサイエンスを!
365日の科学の出来事や元素周期表、ノーベル賞受賞者の一覧など、役立つ情報満載の科学ファン必携のスケジュール手帳です。
●本書の内容
【スケジュール帳】
年間カレンダー(2019年~2020年)
週間スケジュール帳(2018年12月24日~2020年1月5日、週間レフトタイプ)
【資料編】
〔物理・化学編〕
周期表/物質の成り立ち/物質の三態/原子の内部構造/素粒子/同位体/原子の電子配置/主な物質の化学式
〔天文・宇宙編〕
宇宙の歴史/宇宙の階層構造/太陽系/太陽と四季/月の満ち欠け/月の地図
〔地学編〕
世界のプレート分布/震度と揺れの程度/日本列島で想定されている大型の地震/日本列島の活火山と火山フロント/地球の大気循環/世界の気候区分/世界の海流/海水の深層循環/雲の形と名前/雨の強さを表す指標
〔生物学編〕
生物の分類/細胞の基本構造/タンパク質の合成/ヒト染色体の遺伝子地図/植物の分類/単子葉類と双子葉類の特徴/動物の分類/脊椎動物のしくみとふえ方/人間の骨格/人間の筋肉
〔数学公式集〕
代数・幾何・数論/三角関数/微分・積分 など
〔単位・物理定数〕
国際単位系の基本単位(SI基本単位)/2019年5月20日以降の新定義/固有の名称をもつ国際単位系のSI組立単位/10の整数乗倍の接頭語/基礎物理定数表
〔単位換算表〕
長さ/面積/体積/重さ/速さ/温度
〔付録〕
ノーベル賞受賞者一覧/講談社科学出版賞

筋肉は本当にすごい すべての動物に共通する驚きのメカニズム
ブルーバックス
筋肉の活動は、心臓血管系や消化吸収系をはたらかせるために、また不適切な環境から逃れるために、必要不可欠で、筋肉なしには一瞬たりとも生存を続けることができません。そのしくみと驚きのパワーの秘密を解説します。人間の筋肉の構造や性能はもちろん、鳥類が飛翔するときの筋肉、昆虫の飛翔と発音に使われる筋肉、水棲動物の遊泳運動ではたらく筋肉など、動物の動きに関する筋肉について、詳しく解説します。
筋肉の活動は、心臓血管系や消化吸収系をはたらかせるために、また不適切な環境から逃れる身体運動のために、必要不可欠なものです。筋肉なしには一瞬たりとも生存を続けることができない、そのしくみを、研究史をまじえて解説します。

入門者のPython プログラムを作りながら基本を学ぶ
ブルーバックス
実用度ナンバーワン言語のPythonをはじめよう! Pythonは、AIの開発やデータ分析、統計など何かと話題の分野で必須のプログラミング言語です。本書では、3つのプログラムを作り、動かしながらPythonの基本からちょっとした応用を学びます。1つ1つの手順を丁寧に解説するので、書いてあるとおりにプログラムを作っていくだけで自然とPythonの使い方や特長をマスターできます。
実用度ナンバーワン言語のPythonをはじめよう!
Pythonは、AIの開発やデータ分析、統計など何かと話題の分野で必須のプログラミング言語です。
本書では、3つのプログラムを作り、動かしながらPythonの基本からちょっとした応用を学びます。
1つ1つの手順を丁寧に解説するので、書いてあるとおりにプログラムを作っていくだけで自然とPythonの使い方や特長をマスターできます。
【本書執筆時に使用した環境】
・Windows 8.1、10
・Python 3.6 version
・Anaconda 5.2 for Windows
・Spyder 3.2.8
上記以外の環境でご利用の場合、本書の解説どおりに操作を行えない可能性があります。あらかじめご了承ください。
本書に掲載されている情報は、2018年8月時点のものです。実際にご利用になる際には変更されている場合があります。
本書は、パソコンやインターネットの一般的な操作をひと通りできる方を対象にしているため、それらの基本操作などは解説しておりません。
【本書のサポートページ】
http://tatehide.com/bbpython.html
サポートページでは、将来的なWindows やPython のライブラリ、Anaconda、Spyder の更新にともなう、本書で解説する操作手順への影響や対応策の紹介を行う予定です(初版刊行時の2018年9月から3年経過後、その他やむを得ない事情が生じた際には終了させていただくことがございます)。

フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体
ブルーバックス
明治初期にナウマンが発見した、日本列島を真っ二つに分断する「巨大な割れ目」フォッサマグナ。その成因、構造などはいまだに謎に包まれていて、一般向けに書かれた解説書はなかなかつくられない。しかし、フォッサマグナを抜きにして、日本列島の地形は語れないのだ! ブルーバックスで人気を集める地学のエキスパートが挑む!
「こんな光景がこの世にあるのだろうか。こんな大きな構造は見たこともない」
明治維新後まもない日本の地質を調査中だったドイツの若き地質学者ナウマンは、
長野県の平沢で激しい嵐に見舞われた翌朝、眼下に広がる異様な地形に言葉を失った。
約1500万年前に生まれた「怪物」が、その存在を初めて世に知られた瞬間だった。
ナウマンは、それが世界に二つとない稀有な地形であることを確信し、こう命名した。
“Fossa Magna”(「巨大な地溝」の意)
誰もがその名を知っていても、それが何かはよく知られていない「フォッサマグナ」は、
この国の「背骨」のど真ん中を横断する、深さ6000m以上におよぶ巨大地溝である。
それは地質だけでなく、動植物の分布から文化に至るまで日本列島を東西に分断し、
日本と日本人にきわめて大きな影響を与えつづけている。フォッサマグナを抜きにして、
日本列島の将来は語れないのだ。
それにもかかわらず、ナウマンの発見以来、この地形は幾多の研究者の挑戦を拒みつづけ、
その成り立ちも、本当の境界線はどこにあるのかさえも、いまだに謎に包まれている。
確かなのは、世界を見渡しても、このような地形はほかに類がないということだけなのだ。
いったいフォッサマグナとは何か?
「山」「海」「川」「石」を明快に解説した一連のブルーバックスが好評を博す地球科学の大家が、
それらの知見を総動員して、縦横無尽に「怪物」に斬り込む!
序 章 ナウマンの発見
第1章 フォッサマグナとは何か
第2章 地層から見たフォッサマグナ
第3章 海から見たフォッサマグナ――日本海の拡大
第4章 海から見たフォッサマグナ――フィリピン海の北上
第5章 世界にフォッサマグナはあるか
第6章 〈試論〉フォッサマグナはなぜできたのか
第7章 フォッサマグナは日本に何をしているのか
コラム「フォッサマグナに会える場所」
・糸魚川ジオパーク ・南アルプスジオパーク ・下仁田ジオパーク ・伊豆半島ジオパーク ・箱根ジオパーク
・男鹿・大潟ジオパーク ・山陰海岸ジオパーク

太平洋 その深層で起こっていること
ブルーバックス
宇宙飛行士が550人を数える時代に、1万m超の海溝底に到達したのは3人だけ!人類最後の秘境=深海底は、どんな世界で、何が起こっているのか?ハワイ島沖・水深1000mにひそむ火山の正体とは?古代天皇の名をもつ謎の海山群はなぜ生まれたのか?そして、マリアナ海溝の最下層に暮らす生物を襲う大異変とは?「最大にして最深の海」で繰り広げられるおどろきの地球史!
日本は世界1位の「超深海」大国!
→6000m以深の体積が最大
世界中で最も活発な海底火山山脈が連なり、深さ7000mを超える海溝の84%が集中する太平洋――。
海面からは見通せないその深部で何が起こっているのか?
調査航海・潜航歴40年の第一人者が謎解きに挑む!
人はなぜ、「深海」に魅かれるのか?
宇宙飛行士が550人を数える時代に、1万m超の海溝底に到達したのは3人だけ!
人類最後の秘境=深海底は、どんな世界で、何が起こっているのか?
ハワイ島沖・水深1000mにひそむ火山の正体とは?
古代天皇の名をもつ謎の海山群はなぜ生まれたのか?
地球最深部からマグマを噴き出すホットスポットが移動する!?
そして、マリアナ海溝の最下層に暮らす生物を襲う大異変とは?
「最大にして最深の海」で繰り広げられるおどろきの地球史!
【もくじ】
第1部 太平洋とはどのような海か
第1章 「柔らかい」太平洋――広大な海を満たす水の話
第2章 「堅い」太平洋――その海底はどうなっているのか
第2部 聳え立つ海底の山々
第3章 ハワイ沖に潜む謎の海底火山
第4章 威風堂々! 天皇海山群の謎
第5章 島弧海底火山が噴火するとき――それは突然、火を噴く
第3部 超深海の科学――「地球最後のフロンティア」に挑む
第6章超深海に挑んだ冒険者たち――1万メートル超の海底を目指して
第7章 躍進する超深海の科学

今日から使える微分方程式 普及版 例題で身につく理系の必須テクニック
ブルーバックス
「難しい」とか「何の役に立つかわからない」とは言わせません! すべての理系人が学ぶ微分方程式。無味乾燥でややこしい計算問題と感じていませんか? ほんとうは、微分方程式は意外と簡単で、さまざまな場面で応用できます。世界は微分方程式で記述され、それを解くことで予測が可能になるのです。本書は、高校レベルの微分積分から丁寧に、実例重視の解説を展開します。楽しみながら、便利なテクニックを身につけましょう!

宇宙の「果て」になにがあるのか 最新天文学が描く、時間と空間の終わり
ブルーバックス
「宇宙の果て」に科学はどこまで迫っているのか。 「ビッグバン」や「インフレーション」は本当にあったのか? 「ダークマター」「ダークエネルギー」とはいったい何なのか? 最新の宇宙物理学から見えてきた我々の住む宇宙の姿と、そこに残された大きな謎を詳細に解説する。
●宇宙は有限なのか? 無限に続くのか?
●宇宙の外側にはなにがあるのか?
●宇宙が始まる前はどうなっていたのか?
ここ数十年で急速に発展した天文観測技術は、太古の昔から人類が追い求めてきたこの問いに対して、一定の答えを与えられるようになった。
「相対論」と「量子論」を基にした現代宇宙論は、宇宙の果てにどこまで迫れるのか?
最新の観測から見えてきた我々の住む宇宙の姿と、残された大きな謎を最先端の研究者が解説!
【宇宙観を覆す新常識】
・「ビッグバン」「インフレーション」の証拠はここまで揃った!
・人類は宇宙の「果て」までの96パーセントを見ることができている
・スペースシャトルの中はじつは無重力ではない!?
・銀河と銀河の間の空間には1000万度を超える高温のガスがある!
・宇宙は暗いけれど黒くはない? → 本当の宇宙の「色」を本書のカバーで確認しよう!
【本書の目次】
第1章 宇宙の果てとはなにか
第2章 時空の物理学――相対性理論
第3章 宇宙はどのように始まったのか――ビッグバン宇宙論の誕生
第4章 宇宙はどうしてビッグバンで始まったのか?――時空の果てに迫る
第5章 宇宙の進化史――最初の星の誕生まで
第6章 星と銀河の物語
第7章 観測で広がる宇宙の果て
第8章 最遠方天体で迫る宇宙の果て
第9章 宇宙の将来、宇宙論の将来

学問の発見 数学者が語る「考えること・学ぶこと」
ブルーバックス
広中平祐氏の自伝的数学啓蒙書です。「学問とは何か」「学ぶとはどういうことか」「数学とは何か」など、数学や科学するときの最も大切な基本姿勢を教えてくれる1冊。広中平祐氏が特異点解消問題を解決して、1970年にフィールズ賞を受賞した経緯にも触れられていています。

心理学者が教える 読ませる技術 聞かせる技術 心を動かす、わかりやすい表現のコツ
ブルーバックス
誰もがブログやSNSで表現者となっている時代。表現することの大切さと難しさを痛感している人も多いはずです。本書では、表現することを、どうしたらわかりやすく伝えられるのか、著者みずから名付けた「認知表現学」をもとに系統立てて解説します。あふれる情報のなか、自分の発信するものをどうしたら読んでもらえるか、聞いてもらえるかが見えてきます。1988年刊の著書『こうすればわかりやすい表現になる』新装版。

科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで
ブルーバックス
宇宙や物質の究極のなりたちを追究している物理学者が、なぜ万物の創造主としての「神」を信じられるのか? それは矛盾ではないのか? 物理学史に偉大な業績を残したコペルニクス、ガリレオ、ニュートン、アインシュタイン、ボーア、ディラック、ホーキングらが神をどう考えていたのかを手がかりに、科学者にとって神とはなにかを考える異色の一冊。しかし、この試みは「科学とは何か」という根源的な問いを考えることでもある。
「先生は科学者なのに、科学の話のなかで神を持ち出すのは卑怯ではないですか」
ある高校生から投げかけられたこの質問が、本書が生まれるきっかけだった。
素粒子物理学者として「小林・益川理論」のノーベル賞受賞に貢献し、
カトリック教会の聖職者でもある著者が探し求め、見いだした答えとは?
聖書が教える「天地創造」の物語はもはや完全に覆され、「神は死んだ」といわれて久しい。
しかし実は、宇宙創成に関わる重要な発見をした科学者の多くは、神を信じていた。
天動説を葬り去ったコペルニクスとガリレオ、物体の運行を神によらず説明したニュートン、
宗教に強く反発して「光」だけを絶対としたアインシュタインらも神への思いを熱く語り、
さらには量子力学を創ったボーアやハイゼンベルク、ディラック、シュレーディンガー、
特異点なき宇宙を考えたホーキングら、「無神論者」といわれた現代物理学者たちさえも
実は神の存在を強く意識していたのだ。
彼らの神への考え方を追うことで見えてくる、宇宙論を発展させた本当の原動力とは?
日本人には理解しにくい世界標準の「宗教観」を知るためにも最適の一冊!
第1章 神とはなにか、聖書とはなにか
第2章 天動説と地動説 ――コペルニクスの神
第3章 宇宙は第二の聖書である ――ガリレオの神
第4章 すべては方程式に ――ニュートンの神
第5章 光だけが絶対である ――アインシュタインの神
第6章 世界は一つに決まらない ――ボーア、ハイゼンベルク、ディラックらの神
第7章 「はじまり」なき宇宙を求めて ――ホーキングの神
終章 最後に言っておきたいこと ――私にとっての神

カラー版 ビールの科学 麦芽とホップが生み出す「旨さ」の秘密
ブルーバックス
5000年以上にわたって人類に愛されてきた「麦の酒」。なぜゴクゴクと飲み続けることができるのか?個性的な泡や色、味を左右する「麦選び」の秘密とは?苦味と香味を決定するホップの役割は?麦汁をアルコールに変える発酵と熟成はどう進む?上面発酵ビールと下面発酵ビールの違いとは?世界各地のご当地ビール「飲み歩き」旅ガイドと「ビール料理」のレシピもついた「ビール大全」。
飲み方ひとつで「おいしさ」が変わる!
続々登場する「新ビール」は何が「新しい」のか?
クラフトビールの個性を引き出す「理想の飲み順」とは?
麦芽が“魂”を宿らせ、ホップが“華”を添える――。
5000年以上にわたって人類に愛されてきた「麦の酒」。
なぜゴクゴクと飲み続けることができるのか?
個性的な泡や色、味を左右する「麦選び」の秘密とは?
苦味と香味を決定するホップの役割は?
麦汁をアルコールに変える発酵と熟成はどう進む?
上面発酵ビールと下面発酵ビールの違いとは?
ビールを飲むとき、人は「2種類の香り」を感じている?
世界各地のご当地ビール「飲み歩き」旅ガイドと「ビール料理」のレシピもついた「ビール大全」。
【本書のもくじ】
第1章 「とりあえずビール」のその前に――いくつ知っていますか? ビール「基本の20題」
第2章 ビールはなぜ「おいしい」のか――コク、キレ、のど越しを科学する
第3章 「おいしいビール」はどう生まれるのか――醸造の科学と技術
第4章 明日もおいしく楽しもう!――「ビールの科学」最前線
第5章 人類とビールの5000年史――人はどのようにビールを造り、飲んできたか
第6章 ビールはどう進化するか――変わっていくもの、変わらないもの
第7章 科学的ビール堪能法――おいしく飲むための「三つの掟」
第8章 健康的にビールを楽しむ――長く楽しく、正しく付き合う
第9章 これぞマリアージュ! ビールと料理のハーモニーを楽しむ

「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで
ブルーバックス
いまや日本人の2人に1人が一生に一度はがんにかかり、年間100万人以上が新たにがんを発症する時代。高齢化に伴い、今後も患者は増加すると予測されるが、現時点ではがんを根治する治療法は見つかっていない。しかし、ゲノム医療の急速な進展で、「がん根治」の手がかりが見えてきた。世界トップレベルの研究者たちが語ったがん研究の最前線
日本のがん罹患者数は年々増加し、最近では年間約100万人が新たにがんを発症し、死亡者の3人に1人にあたる約37万人ががんで亡くなっています。近年の統計からは、日本人の2人に1人が生涯に一度はがんに罹り、男性の4人に1人、女性の6人に1人ががんで死亡するものと推計されています。同時に、がんの診断及び治療技術も近年急速に改善してきました。直近の統計では、がん患者全体の5年相対生存率は60%を超えており、がんの経験者やがん治療を継続されている「がんサバイバー」の数は既に数百万人、日本対がん協会によると700万人を数えているとされています。正に「がんは国民病」と言える時代になったと言えます。
がん撲滅に向けて、医学者や科学者たちは懸命の努力を続けていますが、いまだがんを根治する方法は見つかっていません。しかしながら、近年のゲノム医療の進展で、「がん根治」の手がかりが見えてきています。分子標的薬によるオーダーメイド治療、免疫チェックポイント阻害薬などの画期的新薬も登場しています。日本のがん医療・研究の拠点として、がん研究に取り組んできた「国立がん研究センター研究所」のトップ科学者たちが、「がんのメカニズム」から最先端の「ゲノム医療」まで語り尽くします。
革新的な治療法や検査法が次々に開発
※血液1滴でがんの早期発見できる「エクソソーム解析」
※最適な抗がん剤が見つかる網羅的遺伝子検査
※「魔法の弾丸」分子標的薬でオーダーメイド治療
※公的医療保険が適用できるゲノム医療

カラー図解 分子レベルで見た体のはたらき いのちを支えるタンパク質を視る
ブルーバックス
生命とは、無数の「タンパク質分子」が織りなす、驚くほどの秩序を持った化学反応だ。生命の営みに必要な全ての化学反応が、DNAに書かれている20種類のアミノ酸からなるタンパク質によって行われる。なぜ、そのように働くのか? 最新バイオサイエンスで明らかにされたタンパク質の働きと働く仕組みを、119点の高精細3Dカラー図版を使って解説。無料分子グラフィック・ソフトウェア『CCP4mg』の使い方も巻末に。
「生命」とは何だろう?
生命とは、無数の「タンパク質分子」が織りなす、驚くほどの秩序を持った化学反応です。遺伝情報の制御、情報伝達、食物の消化、ATPの生産、免疫、物質の変換と循環など、生命の営みに必要な全ての化学反応が、DNAに書かれているわずか20種類のアミノ酸からなるタンパク質によって、瞬時も休まず行われています。
では、タンパク質は「なぜ、そのように働くことができる」のでしょうか?
それには、タンパク質の立体構造が大きく関わっています。
本書は、最新のX線結晶解析とバイオサイエンスによって明らかにされた生命を司るタンパク質を、119点の高精細3Dカラー図版を使って、その働きと働く仕組みを解説します。
さらに、無料でダウンロードできる『分子グラフィック・ソフトウェアCCP4mg』の使い方と、「PDBデータのダウンロード方法」も解説しているので、自分のPCで確認しながら、より深く理解することができます。

離散数学「ものを分ける理論」 問題解決のアルゴリズムをつくる
ブルーバックス
20世紀中期以降、とくに発展した科学の分野の1つに、アルゴリズムを設計する離散数学があります。離散数学は連続数学と違い、とびとびの対象物を扱います。そして、アルゴリズムと呼ばれる問題解決の手順を作り出します。本書では、とくに、「ものを分ける」問題を扱います。参加者全員が好きな対象物、あるいは参加者全員がきらいな対象物で、分割可能なものを、参加者全員が納得できるように分割する方法を扱います。
20世紀中期以降、とくに発展した科学分野の1つが離散数学です。離散数学はとびとびの対象物を扱い、アルゴリズムと呼ばれる問題解決の手順を作り出します。本書では、離散数学の中でも「ものを分ける問題」を取り上げます。本書の主人公のカウント博士とワトソン助手の科学的対話を通じて、ものを分ける方法を探していきます。
「1本のようかんを誰もが自分のものがいちばんよいと感じるように分ける方法」や「2人で6種類のくだものを納得できるように分ける方法」「部屋が3つある家を3人でシェアするとき、全員が満足する家賃の分割方法」「3人が納得して嫌いなものを分ける方法」など、具体的な問題解決のアルゴリズムを考えていきます。さあ、離散数学の知的探求の物語を愉しみましょう!

音律と音階の科学 新装版 ドレミ…はどのように生まれたか
ブルーバックス
およそ10年前に刊行されたブルーバックス屈指の人気作が、装いを新たに生まれ変わる。なぜ音楽は音をデジタル化し、ドレミ…を使うことにしたのか? そもそもドレミ…はどうやって決まったのか? なぜ特定の和音は心地よいのか? 簡単な数学で、知れば知るほどおもしろい音楽の秘密をあばく!
モーツァルトからピンク・レディーまで 名曲の陰に数学あり!
・科学の眼で見る音楽と楽器
本書は、科学(おもに数学と物理学)の眼から見える音楽と楽器のあらたな一面を紹介するものです。およそ10年前に発売され20回以上増刷してきた人気作が、新たな内容を加え、装いを新たに生まれ変わりました!
・本書の構成
第1章 ドレミ…を視る,ドレミ…に触れる
第2章 ドレミ…はピタゴラスから始まった
第3章 音律の推移――閉じない環をめぐって
第4章 なぜドレミ…が好き?――音楽の心理と物理
第5章 コードとコード進行――和音がつくる地形を歩く
第6章 テトラコルド――自由で適当な民族音楽
第7章 楽器の個性を生かそう
第8章 音律と音階の冒険――新しい音楽を求めて
・音楽と数学
音楽はドレミ…という決まった音を使います。音とは空気の振動であり、わたしたちはその振動数のちがいを音高のちがいとして聞き取ります。音楽が決まった音(周波数)を使うということは、逆に言えば、それ以外の周波数の音を使えないということです。ドとレの間に音は無限に存在する(周波数を細かく区別できれば、無限の音を扱える)のに、音楽で使えるのはド♯(あるいはレ♭)だけ……。
音楽は音をデジタル化している、とも言えます。ではそのデジタル化はどのようなルールにもとづくのでしょうか? ここに簡単な数学が登場します。ドレミ…に割り当てられた周波数を並べて数列をつくってみると、学校で習った「ある数列」が現れるのです。
・ピタゴラスのおかげ!?
音楽が使う音をデジタル化したのは、紀元前6世紀に活躍したピタゴラスでした(三平方の定理あるいはピタゴラスの定理で有名な、あの方)。彼は楽器を使って音の研究をしていました。ピタゴラスが1オクターブを構成する12音(音律)を決めた実験はシンプルで、私たちも簡単に再現することができます(方法は本書で紹介)。その実験は「心地よい和音」の理解にもつながります。
もちろん、音楽や楽器の進化とともに音律は変化をくり返してきました。しかし、根本のアイデアはピタゴラスから変わることなく生き続けています。世界のあらゆる名曲がピタゴラスのおかげで誕生したのかもしれません。