文芸(単行本)作品一覧

ミステリースクール
ミステリースクール
編:講談社,著:円堂 都司昭,著:大森 望,著:佳多山 大地,著:栗俣 力也,著:末國 善己,著:杉江 松恋,著:千街 晶之,著:瀧井 朝世,著:政宗 九,著:村上 貴史,著:吉田 伸子,著:吉野 仁,著:若林 踏
文芸(単行本)
MRC(メフィストリーダーズクラブ)の好評連載、「ミステリースクール」を1冊の本に! 古今東西、ミステリの名作を、「本格」「新本格」「翻訳」「古典」「現代/ライトノベル」「社会派」「特殊設定」「冒険」「警察小説」「恋愛」「SF」「短編」「一般文芸」のテーマに分類。1つもテーマごとに15作、合計195作を一挙紹介! 次に読みたい「謎」が必ず見つかる、前代未聞のミステリー大全!
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列
著:中村 文則
文芸(単行本)
男はいつの間にか、奇妙な列に並んでいた。 先が見えず、最後尾も見えない。そして誰もが、自分がなぜ並んでいるのかわからない。 男は、ある動物の研究者のはずだった。 現代に生きる人間の姿を、深く、深く見通す――。 競い合い、比べ合う社会の中で、私達はどう生きればいいのか。 この奇妙な列から、出ることはできるのだろうか。 ページをめくる手が徐々に止まらなくなる、最高傑作の呼び声も高い、著者渾身の一作。
ハジケテマザレ
ハジケテマザレ
著:金原 ひとみ
文芸(単行本)
バイト仲間のYouTuber彼氏を襲撃、先輩に誘われて初めてのクラブで爆踊り、激辛フェスで後輩のプロポーズをプロデュース…… 「普通は尊いし、普通は貴重だし、普通はむしろ普通じゃありません」 コロナで派遣切りにあった「私」は食い繋ぐためにイタリアンレストラン「フェスティヴィタ」に辿りつく。ベテランのマナルイコンビ、超コミュニカティブでパーリ―ピーポーのヤクモ、大概の欠点ならチャラになるくらいかわいいメイちゃん、カレーとDJに目覚めたフランス人のブリュノ、ちょっとうさんくさい岡本くん……バイト仲間との愉快で切実な日々を描いた作品集。 「ウルトラノーマル」なわたしが「ハジケテマザル」、最高のバイト小説!
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の、すべて
の、すべて
著:古川 日出男
文芸(単行本)
その怪物が日本を変える。「スサノオ」と呼ばれたカリスマ政治家がテロに遭った。その伝記を制作する芸術家(アーティスト)は、一つの「恋愛」の行方を追って、黄泉の世界へ潜っていく――。〈異形の伝記〉が完成するとき、現代日本の運命が変わる!ポピュリズムの時代に新たな神話を降臨させる、怪物的長篇1001枚。 エックスデーからの30年、この国は何を失ったのか?バブル崩壊後に政界入りし、美貌と弁舌で支持を集めた二世政治家・大沢光延は、将来の首相と目されながらテロリストの兇刃にかかる。彼の生涯を伝説化しようとする芸術家・河原真古登が、出発点に見出したのは、一人の巫女との「運命の恋」だった--。 昭和の終焉からコロナ下の令和、幕末日本へ。芸術家からテロリスト、野生の巫女へ。スイングする「語り」が生み出す、予測不能の展開! アニメ版「平家物語」の原作者が、この時代〈の、すべて〉に挑む長篇絵巻。
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#Z世代的価値観
#Z世代的価値観
著:竹田 ダニエル
文芸(単行本)
マーケティング用語じゃない。これはまったく新しい「世代論」 絶望的な世界に生まれた“Z世代”が「愛」と「連帯」で価値観の革命を起こす! 「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」受賞! メディア・SNSで話題騒然!『世界と私のA to Z』の著者による画期的エッセイ こういう視点、こういう運動が世界にあると知ることは、自分がとらわれている古い価値観をアップデートする絶好の機会であり、日本社会の閉塞感を乗り越えるきっかけになる。 ――斎藤幸平(経済思想家) 自分がどういう社会に根ざしてきたのかを考える作業は、ダニエルさんの言う、世代を「価値観」に置き換えることそのものだなと思います。 ――永井玲衣(哲学研究者) 変わらないと諦めていたものも、やり方さえ考えれば変わるんじゃないかと思うようになった。 ――SIRUP(シンガーソングライター) お金、健康、人間関係、SNS、仕事――Z世代的価値観で分析する“私たちのいま” ・「ホットガール」とセルフラブ ・セラピーは心の必需品 ・「リアル&楽しい」食に夢中 ・エブエブ旋風の奇跡 ・さよなら「インフルエンサー」消費 ・つながりが広げる読書 ・ブランド価値より「今」の価値 ・「仕事≠人生」的な働き方
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なんかいやな感じ
なんかいやな感じ
著:武田 砂鉄
文芸(単行本)
ずっとそこにあって、続いてきたもの。その漠然とした感覚を直視してみようと思った。 1982年生まれ。物心ついてから今まで、遠くて起きていたこと。近くで起きていたこと。 その記憶を重ねて、「社会」を語るためにも、まずは「感じ」を考えてみようと思った。 〈今回の本は、自分の体験や思索を振り返るようにして、この社会に染み込んでいる「いやな感じ」はどういう蓄積物なのかを見つめようとした記録である。…同世代が読めば通じやすい話も出てくるが、特に世代論ではない。主題は史実や思い出ではなく「感じ」である。〉ーー「まえがき」より 【目次】 ・なんか不穏 ・特有のウザさ ・ケジメとは ・土埃 ・まだずっと未来を見ている ・遠くで起きていた ・近くで起きていた ・坂の上の家 ・見抜かれちゃうぞ ・選ばれるとは ・管理されたい ・学ばないほうが ・つながりたくない ・自転車だから ・Have Passion ! ・調整さん ・ハイタッチ ・ナンバーワン・オンリーワン ・記憶とは現在 ・自分の責任だよね ・社会の歩み方 ・自分語り ・You ・どげんかせんと ・お前らにはわからないだろうな ・ガールズストリート ・私を信じて ・震災の日、東京で ・決めるのは自分 ・人権を消そうとする ・悪口禁止 ・いやな感じ
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猫弁と狼少女
猫弁と狼少女
著:大山 淳子
文芸(単行本)
累計50万部突破、大人気「猫弁」シリーズ最新作! 冴えない容貌、天才的な頭脳……自分のことは後回しで人の幸せを第一に考える稀代のお人好し弁護士、百瀬太郎。 婚約者である大福亜子と同居中で、幸せをかみしめている。 猫がらみの脅迫事件の依頼を受けて調査中、未成年者略取の疑いをかけられて留置場に! 当番弁護士の、「透明人間」こと沢村透明以外との面会を断り、事件については黙秘を貫く百瀬。 警察から連絡ももらえず蚊帳の外に置かれた亜子は、百瀬を信じ切れるのか。 振り切った亜子がとった行動とは。 沢村透明のもとに武者修行に出ていた縁から一緒に百瀬のために奔走する直は、そのなかで自らの進む道を見つける。 七重と野呂は相変わらずの賑やかさで百瀬を信じ、支え、事務所を守っている。 百瀬は留置場でも法律相談会を開いている。 そして自らの過去を振り返る。 【百瀬太郎】という人間は、どうやって形成されたのかーー「猫弁エピソード0」とも言える作品です。 今まで「猫弁」を読んだことがない人でも大丈夫! 今作からでもお楽しみいただける、そんな優しくあたたかい作品です。
どうしようもなく辛かったよ
どうしようもなく辛かったよ
著:朝霧 咲
文芸(単行本)
第17回小説現代長編新人賞受賞作 受賞時高校三年生。現在大学一回生。 選考委員絶賛! 一つずつの感情を丁寧に掬い上げて、かつ容赦なく紡いである。 ――朝井まかて 最後の場面に、時を超えて自分の中学生時代を思い出しました。 ――中島京子 若さの身勝手さ、残酷さ、幼さゆえの気取りまでをストレートに描ききっている。 ――凪良ゆう 思想があると感じさせられる。 ――宮内悠介 この物語には、心に突き刺さる得難いセンスがある。 ――薬丸岳 青春の輝きとそこにのびる影、苦み 「特別になりたい」「ルールを破りたい」少女たちの卒業までの日々が、始まった。 あらすじ 「特別になりたい」と願う中学生の若菜は、日々、バレー部での練習に明け暮れていた。しかし三年生になると、顧問の異動によってチームは大きく動揺してしまう。若菜の「ある提案」によって落ち着きを取り戻したチームは、最後の大会へ向かうのだが――。 夏から、少女たちは「それぞれの最終学年」に直面することになった。学業優秀な真希、学校を休み続ける愛美、裏と表をうまく使い分ける桜、ルールから逸脱することができないくるみ。部活というつながりを失った少女たちが隠してきた本心、我慢してきた関係性。少女たちの卒業までの日々が、始まった。
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あなたが誰かを殺した
あなたが誰かを殺した
著:東野 圭吾
文芸(単行本)
★★★ミステリ、ど真ん中。★★★ 最初から最後までずっと「面白い!」至高のミステリー体験。 閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。 愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。 残された人々は真相を知るため「検証会」に集う。 そこに現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎。 ――私たちを待ち受けていたのは、想像もしない運命だった。
事務に踊る人々
事務に踊る人々
著:阿部 公彦
文芸(単行本)
面倒くさい、複雑、抑圧的…… 時に文豪を苦しめ、戦争を阻止し、巨額の損失を生み、 ついには死の世界を垣間見せる。 「事務」 それは人間を人間たらしめる究極の知恵。 事務の営みから人間のあり方を再考する、画期的エッセイ! クソどうでもいいのに倒錯的な愛をかきたてる かくも人間くさい事務の世界への探究。
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鵼の碑
鵼の碑
著:京極 夏彦
文芸(単行本)
【単行本】 百鬼夜行シリーズ17年ぶりの新作長編がついに! 殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。 消えた三つの他殺体を追う刑事。 妖光に翻弄される学僧。 失踪者を追い求める探偵。 死者の声を聞くために訪れた女。 そして見え隠れする公安の影。 発掘された古文書の鑑定に駆り出された古書肆は、 縺れ合いキメラの如き様相を示す「化け物の幽霊」を祓えるか。 シリーズ最新作。
逝きたいな ピンピンコロリで 明日以降
逝きたいな ピンピンコロリで 明日以降
著:三浦 明博
文芸(単行本)
「今日もまた アレ・コレ・ソレで 日が暮れて」「何度目だ? 同じ映画が 新鮮だ」 認知症が心配になるほどのもの忘れ、墓じまいをめぐる親戚騒動、定年後の夫とのうんざりする暮らし。 問題解決を試みるも頭は回らず、集中力は続かず、あまつさえ膝に水まで溜まる始末。 それでも明日はやって来る。それどころか明後日も。思ったよりも人生長い。それならばーー 頭と体はガタだらけ。失われゆく記憶、気力、体力。簡単に決壊する涙腺と堪忍袋。 でも心と知恵と経験なら、たっぷりある。 60代~アラ100男女7人が笑い、泣き、困惑し、挑戦する! 人生100年時代の新・シニア像を描く書き下ろし7編
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オイサメサン
オイサメサン
著:神津 凛子
文芸(単行本)
小学生の夏休みに霊が「視える」ようになった鈴。 初めて視たのは、赤い服を着た爪のない不気味な女の霊。怖い、怖い、怖いーー。 怯える鈴を救ったのは、祖母がくれた「オイサメサン」の指輪だった。 だが9年後のある日、バイト先のファミレスで「祓える」男に出会う。 彼はオイサメサンは詐欺師だと吐き捨てた。 オイサメサンは、詐欺師なんかじゃない。 しかし、赤い女は9年経った今でも鈴のことを追いかけていた。 鈴はある殺人事件に巻き込まれ、予想もしない運命に呑まれていく。 映画『スイート・マイホーム』で話題! 注目のホラー作家、躍進!
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ちぎれた鎖と光の切れ端
ちぎれた鎖と光の切れ端
著:荒木 あかね
文芸(単行本)
江戸川乱歩賞受賞第一作 2022年のミステリーランキングを席巻したZ世代のアガサ・クリスティーが描く哀しき連鎖殺人 「私たちが絆を断った日、島は赤く染まった。」 復讐を誓う男がたどり着いた熊本県の孤島(クローズドアイランド)で目にしたのは、仇(かたき)の死体だった。 さらに第二、第三の殺人が起き、「第一発見者」が決まって襲われる――。 2020年8月4日。島原湾に浮かぶ孤島、徒島(あだしま)にある海上コテージに集まった8人の男女。その一人、樋藤清嗣(ひとうきよつぐ)は自分以外の客を全員殺すつもりでいた。先輩の無念を晴らすため--。しかし、計画を実行する間際になってその殺意は鈍り始める。「本当にこいつらは殺されるほどひどいやつらなのか?」樋藤が逡巡していると滞在初日の夜、参加者の一人が舌を切り取られた死体となって発見された。樋藤が衝撃を受けていると、たてつづけに第二第三の殺人が起きてしまう。しかも、殺されるのは決まって、「前の殺人の第一発見者」で「舌を切り取られ」ていた。 そして、この惨劇は「もう一つの事件」の序章に過ぎなかった――。
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戦争論
戦争論
著:高原 到
文芸(単行本)
ウクライナ戦争開始の1ヵ月半後、ヒトラーの独ソ戦を描いた小説『同志少女よ、敵を撃て』が本屋大賞を受賞し、ベストセラーとなった。我々は戦争を嫌悪しながら、『宇宙戦艦ヤマト』『風の谷のナウシカ』『進撃の巨人』『鬼滅の刃』などのマンガ・アニメから小説『永遠の0』まで、悲惨な戦争を享受している。ナチスドイツ、原爆、プーチンの戦争、安倍元首相暗殺事件など現実の暴力・戦争を多様な文芸作品を通して分析し、読み解いていく。批評界の俊英が放つ、新時代の「戦争」論!
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去年の今日
去年の今日
著:長島 有里枝
文芸(単行本)
誰かのために ここにいる。 かけがえのない存在がいなくなってからの日々。 互いに思いやりながらの関係と優しい距離。悲しみに寄り添うこと。 『背中の記憶』から14年ぶりの小説、連作小説集。 【収録作品】 翌日 フィービーちゃんと僕 灯台と羽虫 チャイとミルク 去年の今日
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伝言
伝言
著:中脇 初枝
文芸(単行本)
わたしたちのしたこと。しなかったこと。これは、いまを生きるあなたのための物語。 『きみはいい子』『わたしをみつけて』『世界の果てのこどもたち』など、 話題作を生み出し続ける著者、4年ぶりの新作! 2016年本屋大賞3位、 『世界の果てのこどもたち』には書かれなかったもうひとつの真実。 満洲・新京で暮らす女学生、ひろみ。 「尽忠報国」「一億玉砕」「五族協和」、そう信じていた―― 永遠に失われた、もう、どこにもない国。 あの場所で見たこと、聞いたこと、 そして、わたしに託されたことを、わたしは忘れない。 終戦間際の満洲を、圧倒的な事実に基づき描く。 これは、いまを生きるあなたのための物語。
百鬼大乱
百鬼大乱
著:真保 裕一
文芸(単行本)
暗殺と裏切りの三十年を駆け抜けた「名将 太田道灌」 東国の諸葛孔明と呼ぶにふさわしき漢【おとこ】ここにあり! 応仁の乱に先駆けること十三年、 鎌倉公方が関東管領を殺害。 血みどろの戦国時代が幕を開ける 将軍への野心を抱く鎌倉公方。ついに足利義教の討伐を受け、断絶。 乱れた関東を治めるため新たな公方が選ばれるも、管領上杉家と軋 轢が続く。意地と誇りがぶつかり合い、関東を二分する戦いとなる。 命がけで公方を守る簗田持助。上杉を支える太田道灌。 両者の才知をつくした戦いを活写する歴史巨編。 知られざる関東の戦国が今、明らかになる。
恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ
恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ
著:川上 弘美
文芸(単行本)
あ、また時間に捕まえられる、と思った。 捕まえられるままに、しておいた。 小説家のわたし、離婚と手術を経たアン、そして作詞家のカズ。 カリフォルニアのアパートメンツで子ども時代を過ごした友人たちは、 半世紀ほどの後、東京で再会した。 積み重なった時間、経験、恋の思い出。 それぞれの人生が、あらたに交わり、移ろっていく。 じわり、たゆたうように心に届く大人の愛の物語。
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蒼天の鳥
蒼天の鳥
著:三上 幸四郎
文芸(単行本)
第69回江戸川乱歩賞受賞作。 『名探偵コナン』『電脳コイル』『特命係長 只野仁』『特捜9』など数多くのテレビドラマ、アニメを手がけてきた、大ベテラン脚本家が、江戸川乱歩賞を受賞! 歴史に埋もれた鳥たちが、いま羽ばたく。  大正十三(1924)年七月、鳥取県鳥取市──。  主人公の田中古代子は、女性の地位向上を目指し「新しい女」の潮流を訴える女流作家である。本格的に作家として活動するため、娘の千鳥と内縁の夫・涌島義博の三人で、鳥取から東京に引っ越しをする予定を立てていた。移住直前のある日、古代子は千鳥と共に、活動写真「兇賊ジゴマ」を観るために鳥取市内の劇場「鳥取座」に向かう。ところが観劇中、場内で火事が発生。取り残された古代子と千鳥が目にしたのは、煙につつまれる舞台上に立つ「本物」の「兇賊ジゴマ」であった。逃げようとする二人の目の前で、ジゴマはひとりの男を刺殺し、逃亡する。命からがら鳥取県気高郡浜村の自宅に逃げ帰った古代子と千鳥であったが、一息つく暇もなく、再び謎の人物に襲われるのだった。  果たしてこの世の中に、本物のジゴマなどいるものだろうか……? 謎は思いがけない事態へと発展していく。  鳥取出身の実在の作家・田中古代子をモデルに、友人の女流作家・尾崎翠や鳥取に流れてきた過激アナキスト集団「露亜党」、関東大震災など、大正期を鮮やかに描く歴史活劇ミステリー!
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