講談社現代新書作品一覧

恐龍はなぜ滅んだか
恐龍はなぜ滅んだか
著:平野 弘道,装丁:杉浦 康平,装丁:谷村 彰彦
講談社現代新書
今から6500万年前の白亜紀末、常夏の地球を跋扈(ばっこ)していた恐龍が一斉に地球上から消えた。史上最大のウルトラサウルスや、「歩く口」タイラノサウルスなど、恐龍たもはどんな生活をしていただろう。そして、大絶滅の原因は?巨大生命の誕生から滅亡へのドラマをひもとく。 史上最強の「まわし蹴り」――獣脚類の肉食性恐龍ディノニクスは、……恐ろしいカギ爪で一躍有名になった。……この鋭いカギ爪は、どうみても獲物を襲う場合の武器である。二本足で立つディノニクスが片方の足のカギ爪を使う時には、残された一本の足で立っていることになる。ヒトの場合にも、まわし蹴りというのがあるが、こういう攻撃法は空手部とかで日常的に訓練をしていない限り、テレビのショーや劇画の登場人物のようにうまくはできないものである。それも、ヒトは格別平衡感覚の発達した二足歩行の動物である。そのヒトにして、片足で立ち片足で攻撃するのは大変むつかしい。ディノニクスは、食事のたびにそれをやってのけたというわけだ。――本書より
はじめての禅
はじめての禅
著:竹村 牧男,装丁:杉浦 康平,装丁:赤崎 正一
講談社現代新書
現代に生きる禅の叡知を明晰に解き描く。 「本来の面目」とはどこにあるのだろうか? 禅の説く言語・時間・身体・関係論などを、リシュール言語学や量子論、トランスパーソナルとの接点から読み直す。
映画―快楽装置の仕掛け―
映画―快楽装置の仕掛け―
著:山根 貞男,装丁:杉浦 康平,装丁:赤崎 正一
講談社現代新書
胸躍り胸つぶれる日本映画の醍醐味を味わう『二十四の瞳』に涙し『駅前旅館』に抱腹絶倒。観る人の喜怒哀楽を増幅しカタルシスをもたらす快楽装置としての映画。その作り出すエモーションの海へ読者を案内
新宗教の神々―小さな王国の現在―
新宗教の神々―小さな王国の現在―
著:西島 建男,装丁:杉浦 康平,装丁:谷村 彰彦
講談社現代新書
オカルトや超能力へのあこがれ、心のやすらぎを求める瞑想、神秘的な“生き神様”信仰など、いま、新しい宗教が人びとをひきつけている。林立する教団の小さな神々は、どこへ人びとを導こうとしているのか。日本の宗教風土のなかから“新宗教ブーム”の背景をさぐる。
株式市場―資本主義の幻想
株式市場―資本主義の幻想
著:倉沢 資成,装丁:杉浦 康平,装丁:谷村 彰彦
講談社現代新書
資本主義の力学装置・株式市場を解剖する。個人の財テク、機関投資活動、外国資本の流入が相まって活況を呈する証券取引所。株価はなぜ変動するのか。集積した金はどう流れるのか。株のマクロ経済学を解説
地球のなかをのぞく
地球のなかをのぞく
著:神沼 克伊,装丁:杉浦 康平,装丁:赤崎 正一
講談社現代新書
エネルギーと神秘にみちた大地の内側への旅何千キロも動く大地、マントル対流が養う深海生物、巨大な発電機としての地球。変わり続ける地球の常識を検証しながら進む6400キロの地底へのスリリングな旅
退却神経症―無気力・無関心・無快楽の克服―
退却神経症―無気力・無関心・無快楽の克服―
著:笠原 嘉,装丁:杉浦 康平,装丁:谷村 彰彦
講談社現代新書
几帳面なビジネスマンの不可解な無断欠勤。昇進をまえにしての失踪。優秀な学生の長期留年。無気力な現実逃避……。これまでの神経症にはない“奇妙な心の病”がふえている。何が彼らをそうさせるのか?隠された心のダイナミックスに分析のメスを入れる。 新しいタイプのノイローゼ――勇敢だった人の退却。元気だった入の無気力。真面目人間におこる不真面目――そういう逆説の目立つこのノイローゼ、たぶん昔もあったのだろうが、少なくとも正面きっては取り上げられなかった。ひと昔前なら、たぶん“怠け者”として一括され、それでおしまいだったのかもしれない。ひと昔前どころか、今でもそうかもしれない。精神科医でもまだこういう不適応状態をみたことがないという人が少なからずいるはずである。それはその精神科医の責任ではない。この神経症の人は、一般的にいって、自分から積極的な治療を求めて医師やカウンセラーを訪れないからである。――本書より
アメリカ合衆国大統領
アメリカ合衆国大統領
著:飯沼 健真,装丁:杉浦 康平,装丁:谷村 彰彦
講談社現代新書
元首にして軍・行政府のトップ。独自のブレーン体制。CIA・通商代表部などの支配。議会・最高裁とのバランス、政策決定プロセスから最強権力に迫る。
はじめての構造主義
はじめての構造主義
著:橋爪 大三郎
講談社現代新書
西欧文明中心の近代に終わりを告げ現代思想に新しい地平を拓いた構造主義。レヴィ=ストロースの親族・神話研究の、鮮やかな方法と発想の背景に見えてくる、ソシュール言語学やモースの贈与論。そして遠近法にまでさかのぼる、数学史の水脈に隠された〈構造〉のルーツ。モダニズムからポスト構造主義への知の戦線に、軽快な文章で歯切れよく迫る! (講談社現代新書) 現代思想の原点が ビックリするほどよくわかる【入門書の決定版!】 西欧文明中心の近代に終わりを告げ、現代思想に新しい地平を拓いた構造主義。 レヴィ=ストロースの親族・神話研究の、鮮やかな方法と発想の背景に見えてくる、 ソシュール言語学やモースの贈与論。そして遠近法にまでさかのぼる、 数学史の水脈に隠された〈構造〉のルーツ。 モダニズムからポスト構造主義への知の戦線に、軽快な文章で歯切れよく迫る。 【はしがきより】 この本の題を、『はじめての構造主義』といいます。 「はじめての」と断るからには、「構造主義」なんて聞いたことない、 一体それなあに?という人にも、わかってもらわないといけません。 そこで、ちょっと進んだ高校生、いや、かなりおませな中学生の皆さんにも読んでいただけるように、書いてみました。……  この本は、小さな本ですが、構造主義のいちばん大切なところがわかるように、 心をこめて書きました。ですから、おしまいまでお読みくだされば、 構造主義とは何なのか、かなりすっきりした見通しが得られるはずです。  【目 次】 第一章 「構造主義」とは何か 第二章 レヴィ=ストロース:構造主義の旗揚げ! 第三章 構造主義のルーツ 第四章 構造主義に関わる人びと:ブックガイド風に 第五章 結び
電子あり
難字と難訓
難字と難訓
著:長谷川 滋成,装丁:杉浦 康平,装丁:赤崎 正一
講談社現代新書
読めない書けない,意外な難解漢字100選気分がユ-ウツの鬱は総画数29を誇る書けない漢字のベストワン.お餞別のセンは何とよむか? ドブネズミはどう書くか? 漢字のかたち,よみの精髄を紹介する
グローバル・ビジネスの戦略
グローバル・ビジネスの戦略
著:山崎 清,装丁:杉浦 康平,装丁:赤崎 正一
講談社現代新書
グロ-バル企業へと転換する米企業の戦略.IBM,AT&T,GMらは,アメリカ国内の強力なインフラに支えられ,製造業の復権と世界化をめざす.多国籍企業の枠を超えた新しい企業形態の出現を予見する
集中力
集中力
著:山下 富美代
講談社現代新書
実力以上のパワーを生む集中力に秘密とはなにか?脳や神経のメカニズム、天才たちの努力、心理的に安定した環境の創造など――。豊富なエピソードをまじえ、だれにでも備わるこの不思議な力を存分に発揮させる方法を追究する。 天才と集中力――万有引力を発見したアイザック・ニュートンは、どのようにして偉大な研究を完成させたのかという質問に対して、「わたしは、ほかの何事も考えなかったからだ」と答えている。そして研究に夢中になったニュートンが、卵のかわりに時計をゆでてしまったという話も有名である。彼等天才たちに偉業をなし遂げさせたものは、ほかならぬ、このような極度の集中力であったことは否定できない。しかし、集中力は何も天才だけに備わっているもの、特定の選ばれた人のみに与えられたものではない。人間なら誰にでも備わっている一般的な力である。問題はそれをいかに養うか、発揮するかであろう。そのためには集中力の正体をよく知らねばならない。――本書より
自分からの自由―からだ・こころ・たましい―
自分からの自由―からだ・こころ・たましい―
著:岩田 慶治,装丁:杉浦 康平,装丁:谷村 彰彦
講談社現代新書
心身脱落,生死超越,自己開放のための哲学文化人類学者であり,同時に禅に深い関心をもつ著者がフィ-ルドワ-ク,あるいは日常の体験のなかから,人間がなかなか処理できない自分=自己の開放を考える.
学校という舞台―いじめ・挫折からの脱出―
学校という舞台―いじめ・挫折からの脱出―
著:山口 昌男,装丁:杉浦 康平,装丁:谷村 彰彦
講談社現代新書
体験をふまえながら、教える=教わるという関係を根底からくつがえし、舞台化・祝祭化し、学ぶおもしろさを伝える知的挑発の書。 学校は劇場である――たとえば、大人と子供でもいいわけですが、そのなかから全然ちがつた可能性、新しいコミュニケーンョンのスタイルが出でてくるならば、幕があろうがなかろうが劇場になります。だから、劇場は瞬間的に成立するものです。今までにない経験が、ここでぱっとあらわれたとします。その場合は劇場になっているはずだと思うのです。学校は潜在的に劇場である要素があります。たくさんの身振りがおこなわれ、たくさんの言葉が発せられているからです。――本書より
ミヒャエル・エンデ
ミヒャエル・エンデ
著:安達 忠夫,装丁:杉浦 康平,装丁:谷村 彰彦
講談社現代新書
時間の中身にせまる『モモ』ファンタジーにおわらず、読者を主体的に参加させる『はてしない物語』具体的に生きることと想像力の大切さなど、世代をこえて支持される工ンデ文学の秘密をおいたちや思想遍歴、未訳の作品も加えて解説。 ファンタージエンからの帰還――いくつかのインタビューで彼は、「『はてしない物語』を書くのは、命がけでした。この物語は、わたしを危うく精神病院に送りこむところでした」と語っている。苦しみの最大の原因は、作者自身どうしてもファンタージエン国の出口を見いだすことができなかったことにある。すでに述べたように、ミヒャエル・エンデは、作品の内部における純粋な遊びの自由を重視するが、遊びの自由というのは、バスチアンが自分のいい加減な空想によってシュラムッフェンを創り出した時のように、気まぐれな思いつきにまかせて行き当たりばったりに進むことではない。遊びには遊びの厳密なルールがある。物語自身の進行にしたがってそのルールを見いだしていくのでなければ、物語の真実は成立せず、結集的には内部崩壊してしまう。――本書より
英語の常識・非常識
英語の常識・非常識
著:速川 和男,装丁:杉浦康平,装丁:赤崎 正一
講談社現代新書
海を渡るとネコはmewと鳴き、ヘビもhissと音を出す。apple-polishは、「先生にピカピカのリンゴを持っていく」ことから「ゴマスリ」の意味。では、×××は「本格ポルノ」か、「熱烈キスマーク」か。英米ではこどもでも知り、日本では先生でも怪しい英語の蘊蓄を満載。 「ポチ」の語源――人々は犬をカメだと思ったという。これは外国の人が犬を“Come here.”と呼ぶ時「カメヤ」と聞こえたからと言われる。そして、今の日本では恐らく絶無の「ポチ」という名の犬が多かったのも、spotty(斑点のある)に由来するという説が行われているが、実は「小犬」の英語“Pooch ”が、本当かもしれない。後年、アメリカのレストランで、給仕に「この果物の皮をむいてください」というところを、言葉が分らないので、指さして、“This fruit dress good-bye”と言ったら見事に通じたという眉つばもののエピソードが流れた。――本書より
企業のパラダイム変革
企業のパラダイム変革
著:加護野 忠男,装丁:杉浦 康平,装丁:赤崎 正一
講談社現代新書
ゆさぶり、知の共有、トップとミドルの提携など、常識をくつがえす、戦略創造の方法は?企業繁栄のための必要な条件を求め、パラダイムを転換し、変革への道を探る。組織活性化の方法論、運動論を豊富な実例をとおし語る意欲作。 変化の渦をつくる――パラダイム革新に成功した企業を見ていると、変化の渦、流れが非常にうまくつくりだされていることに、気づく。シャープでは、差別化の範例としての734 プロジェクトの成功につづいて、ニューライフ商品戦略、ニュービジネス商品戦略などの変化が起こり、その変化を拡大再生産するようなビジョンがつくりだされた。そのような渦、流れをつくるには、入びとを動かす、人びとの感情に働きかける、ということが必要である。汚いことばを使えば、変化をあおることが必要なのである。そのためには、通常の経営管理論というよりも、むしろ運動論ともいうべき発想が要求される。企業のなかにダイナミックな流れをつくる、運動論が必要なのである。――本書より
NICS ―工業化アジアを読む―
NICS ―工業化アジアを読む―
著: 照彦,装丁:杉浦 康平,装丁:赤崎 正一,装画:渡辺 冨士雄
講談社現代新書
80年代世界経済の驚異アジアNICSとは急拡大する工業生産力、膨張を続ける貿易黒字。日本を凌ぐGNP成長率を示す韓国・台湾・香港・シンガポール四つの新興工業国・地域の成功の条件と問題点を解明
経済記事をどう読むか
経済記事をどう読むか
編:現代新書編集部,装丁:杉浦 康平,装丁:谷村 彰彦,装画:渡辺 冨士雄
講談社現代新書
第一線のエコノミストが明かす情報選択術。トレンド・金融・株式……経済の各分野の活字情報は、どんな新聞や雑誌の何欄をどう読めばよいか? 現役ビジネスマンや編集長の体験コラム、刊行物一覧付き。
ゾロアスタ-の神秘思想
ゾロアスタ-の神秘思想
著:岡田 明憲,装丁:杉浦 康平,装丁:赤崎 正一,装画:渡辺 冨士雄
講談社現代新書
鳥葬と近親婚。火と闇の宗教。アフラ・マズダーとアンラ・マンユの徹底した善悪二元論の展開。神秘の宗教・ゾロアスター教の秘儀と思想を解説しつつ、現代思想に与えた影響をさぐる。 「善の戦士」への加入儀式―――我々人間が、アフラ・マズダーにより創造されたものであるとする信仰は、ゾロアスター教徒にとり、どのような意味をもつのであろうか。それは、入間の本性が善であることを証すにとどまらない。さらに、人間はアフラ・マズダーの軍団に参加し、悪と戦わなくてはならない。なぜなら、アフラ・マズダーの創造は、アンラ・マンユに対抗してなされたのであり、それにより世界から悪を放逐し、善を完全とすることにあったのだから。ゾロアスター教徒の共同体に正式に加入を認められるには、ナオジョテと称される儀式を受ける必要がある。これは、アーリア人の古い伝統に基づくものとされ、バラモン教の入門式に対応する。そして現在では、もっぱら教徒の子弟に限って行われ、異教徒や外国人には許されない。また、15歳になるまでに、この儀式を受けなくてはならない。――本書より