講談社現代新書作品一覧
スピルバーグ
講談社現代新書
世界の映画界の旗手スピルバ-グのすべて.13歳で8ミリコンテストに入賞した青年が,溢れるイメ-ジをSFX,すぐれた経営手腕を駆使してエンタ-テイメントのプリンスになるまでを作品を交えて紹介.

ナルシズム
講談社現代新書
-自己愛-(ナルシズム)の心理は誰のこころにも潜んでいる。自己を生かす創造の活力源となる健全なナルシズム、狂気と破滅をもたらす歪められた未熟なナルシズム、過剰な自己顕示、性的倒錯、妄想型神経症など、多くの症例を通して、正常と異常を分かつ、こころの不思議にメスを入れる。
レオナルドにみるナルシズム――フロイトによれば、母ひとりに育てられた子は、母に愛された自分の立場を逆転させて、自分を母の立場におき(同一化という)、自分自身の幼い姿に似た者(少年)を愛の対象とする。すなわら、「いま成人となったレオナルドが愛している子どもたちは、子どもであった彼自身の代理であり更新にほかならないのである」。したがって、過去の自分を愛するということは、幼いときに遡って、自分自身を愛すること、すなわち自己愛におちいったわけなのである。フロイトはこの心理的なプロセスを次のような文章で表現している。「それをわれわれは、彼はナルチシズム(またはナルシズム)の途上で、愛の対象を見出すというふうに表現するのである」――本書より
国際マネ-戦争
講談社現代新書
金融不安四つの波のしくみと行く末を読む.アメリカとドルの威信低下,ユ-ロ市場問題,日本と円の上昇,途上国の巨額な累積債務.現代の怪物・国際金融と世界経済の動きを四つの「マネ-症候群」から解説

はじめてのクラシック
講談社現代新書
一枚のCDできくモーツァルト四〇番。コンサートホールのベートーヴェン第九「合唱」付。くりかえしビデオでたのしむオペラ「椿姫」。気になる曲を好きなようにきく。クラシック音楽へのちかみちはとりあえずきいてみること、名盤70選も必読。
静かすぎるクラッシクコンサート――あのクラシックの演奏会の、どことなくよそよそしい雰囲気が、ひどくいやみに思えるんだけれど、という人もいる。以前はジャズが好きで、最近になってクラシック音楽をききはじめた友人のひとりは、こんなことをいった。クラシックのコンサートをきいていると、ナマの演奏会できいていることを忘れ、思わず、自分の家でレコードをきいているようなつもりになって、アンプの音量のつまみをまわして、もっと大きな音にしたくなったりするんだ。――本書より

日本語をみがく小辞典―名詞篇
講談社現代新書
嵐と颪とはどう違う?紅と朱と茜では?日本語の微妙な二ュユアンスに分け入り、味わい、失語症時代の言語生活を、ブラッシュアップする。
花――生命のほとばしり
もともと「はな」とは、生命の根源である“ものの精髄”がその先端からほとばしり出た命の形象化だ。だから「はな」は時に物の先端を意味し、また、その先端の尖った形(鼻)にも言う。「はなから信じない」と言うあの端もこれだ。茎や枝の先に広がり彩る花も、草木の先端につくものという点で「はな」に違いない。……日本語が意味する「はな」(華)は、ただの「花」とは違う。もっと壮大で、崇高で、造化の神の手になる美と真実の極限とでも言おうか。いや、真の華の精神とは「言わぬが花」なのである。――本書より

言葉と無意識
講談社現代新書
現代思想の問いは、言葉の問題に収斂する。世界を分節し、文化を形成する「言葉」は無意識の深みで、どのように流動しているのか? 光の輝き(ロゴス)と闇の豊饒(パトス)が混交する無限の領域を探照する知的冒険の書。(講談社現代新書)
文化を影から支配する無意識の営みをさぐる人間の文化は不透明で非合理な無意識のダイナミズムによって支配されている。言語や狂気を媒介に,意識の表層から深層にまでおもりをおろす丸山哲学の最新作。
船旅を楽しむ本
講談社現代新書
優雅な船旅の蘊蓄とエンジョイ方法を紹介.豪華な食事,パ-ティ,バ-,カジノ,旅情をさそう寄港地の数々,そしてゆっくり進む時間.現代人あこがれの的・船旅の魅力を豊富な航海体験とイラストで贈る.
「出会い」の心理学
講談社現代新書
「エンカウンタ-」による人間関係の心理学他者とうまくつきあえない,関係がつくれないという悩みが多い.ロジャ-スの提唱するエンカウンタ-理論による上手な人間関係のつくり方を実践例に基づき紹介.

敬語を使いこなす
講談社現代新書
学生が先生に、部下が上司に、受付嬢が来客に……それぞれの場面と人間関係に応じて、適切で正しい敬語を使いわけるのはむずかしい。尊敬語・謙譲語・丁寧語など敬語の基本的な役割と、場面ごとの使い方のルールを豊富な用例によって解説した最適の日本語ガイド。
敬語と人間関係――敬語というものは、話し手、聞き手、それに必要なら話題になるものの上下関係で使い方が決まるものです。上下関係というものは、特に下の者からすると親しさとは無縁のものです。すなわち、敬語は親疎の関係で言えば、疎のとき生ずるものです。よそよそむしい関係のとき、ということになります。これは、日本語では初めは敬語を使って話していたのが、だんだん親しくなると友人づきあいのざっくばらんな会話になることからもわかるでしょう。夫婦げんかの際には、ことば使いがことさら丁寧になることもあります。数語はまた「敬遠」ということと関係が深いのです。――本書より
大統領の英語
講談社現代新書
やさしく格調高いアメリカ英語の精髄を学ぶケネディ以後6人の米大統領の著名な演説や教書を通し平明でレトリック豊かな「本物」の英語を示す.練られた文章の味や性格の差などを英文から読みとる決定版.
テレコム社会
講談社現代新書
モノ社会から情報社会への変容の意味とは.有用性に優先するデザイン,オンラインで商品管理するス-パ-,カ-ド決済とIDカ-ド.ニュ-メディア社会における「情報」の意味を日常的感覚から読み解く.
ことわざの知恵・法の知恵
講談社現代新書
ことわざ・格言から”法の精神”を読みとる古代ロ-マ法の時代から脈々と受けつがれてきた法と法文化の知恵を駆使して,なじみ深いことわざや格言に,ユニ-クな解釈のメスを入れ,法の本質を説きあかす.
デザイン戦略
講談社現代新書
時代の欲望を生みだすデザインの魔力を解明毎日シャワ-のように浴びるデザインによって私たちの思考や感覚は時代のパラダイムに統合される.現代資本主義が生む差異のデザイン戦略の構造と論理を解明する
スペース・ツアー
講談社現代新書
月面から恒星まで夢の宇宙旅行アイデア集。究極の宇宙交通機関スカイ・フック、恒星間飛行をめざすレーザー帆船やラム・ジェット。原理的に十分可能性のある宇宙進出プランを豊富なイラストで解説する。

はじめてのジャズ
講談社現代新書
ニューオーリンズ。場末のカフェの熱狂から、より楽しくより美しくを目指し、愛すべき偏屈たち(ジャズメン)独自の音作りが始まった。ディキシーもビ・バツプもみずみずしい魂のひとしずく。ジヤズの流れをたどり、必聴の名盤50を紹介。
シカゴでジャズはジャズになった――フランス語を日常会話としていたニューオーリンズの白人社会でのうわさ話とか、くだらない話、という意味のJASERがJASSになり、やがてはなまってJAZZになったとか、それはうわさ話どころではなく、今でいうFUCKのような意味で、白人が黒人のことを軽蔑してそう呼んだことからきた、とかいわれるが、シカゴでこうしたディキシーランド・バンドの演奏を聴いていた酔っぱらいが興奮して、当時のギャングたちのひわいなスラング“Jass it up”を突然叫んだから、というのが、中でもジヤズの雰囲気を伝えるエピソードとしておもしろい。「よー、すげえぞー!」とでも本人はいったつもりだろうが、これもまた歴史である。――本書より
青春期内科診療ノ-ト
講談社現代新書
思春期の心と体の悩みをどう解決するのか?過食、やせ症、うつ病…心身の病を抱え人生と闘う親と子達と“青春期内科”で共に歩んで来た著者が、その根本的解決へ向けて、親子関係の望ましいあり方を問う。
自己弛緩法
講談社現代新書
身体症状として顕れる心の歪みをどう治すか不眠・胃かいよう・吐きけなどの身体症状は、多く心のストレスに因っている。健康な自己を取り戻すため、身体感覚を呼びさまし心の矯正を図る弛緩訓練法の実際。
日本的経営と人材
講談社現代新書
転換する日本企業が望む新しい組織と人材。国際化と高齢化が進行する日本企業。終身雇用・年功序列のもとでの会社専門家=素人集団の時代は終わり、事業や機能別専門家の育成へと人事政策は変わっていく。

企業数字を読む
講談社現代新書
バランスシートは企業のカルテ。不良在庫や借入金の数値から倒産の危機が読める。平均年齢や研究費から優良会社への転換は、おもしろいいほどみえてくる。デジタルな情報にアナログの分析を加えた、企業の栄枯盛衰を続む1冊。
会社の力を読む――会社のバランスシートは経営者の経営成績であり、経営の結果をあらわしているが、それは将来への橋わたしの意味ももっている。経営方針によって、バランスシートはよくも悪くもなる。大切なのは経営者の経営方針が過去においてどのようであり、将来どのような方向を指向しているかを、バランスシートでしっかり読みとることである。今日設立された小規模の中小企業が、10年後20年後に立派な上場会社になる例は多々ある。典型的な例は本田技研、ソニーなどにみることができる。会社の成長は10年単位でみると、想像を越えるものがある。その一方で名門といわれた古い伝統を特つ会社が舞台から消えてゆくのも事実である。消えてゆく会社は、世の中の変化に適応カを欠き、適者生存の原理によって淘汰されたもので、ここでも生物界における厳しい現実が経済社会にも適用されているのをみることができる。――本書より
ソ連共産党書記長
講談社現代新書
超大国ソ連を動かすトップの権力構造と日常あらゆる分野で世界一たろうと野心を燃やすソ連。この超大国に君臨する「万能の人」の権力構造と日常を明らかにし、それを支える巨大な共産党ピラミッドを描く。