講談社現代新書作品一覧

「出会い」と「ふれあい」 花の香りの記録
「出会い」と「ふれあい」 花の香りの記録
著:粕谷 甲一,装丁:杉浦 康平,装丁:谷村 彰彦,装画:野間 夏男
講談社現代新書
「現実」の激流の中で,人はどう生きるか.海外青年協力隊の仕事,難民救済のための奉仕の体験を通して,「現実」という修羅場から逃げず,また埋没せずそこにもう一つの呼吸法を見出すための人生追求の書
気になるアメリカ雑誌
気になるアメリカ雑誌
著:加賀山 弘,装丁:杉浦 康平,装丁:谷村 彰彦,装画:下田 一貴
講談社現代新書
見て楽しく,読んで驚くアメリカ雑誌ガイドタイム,ニュ-ヨ-カ-,エスクァイア,GQ他20誌の誌面構成,インサイドスト-リ-,ちょっといい話などを紹介.雑誌を通してアメリカが見える楽しい一冊.
日本の経営組織
日本の経営組織
著:岩田 龍子
講談社現代新書
・「終身雇用」は、逃げ道をふさぐ“高圧釜”である。 ・年功序列制は、競走をおこさせる能力主義である。 ・組織が求める“できる人”とは、全天候型の“力量”の持主をさす。 ・日本の組織は、生体型の組織である。 ・企業の一員にとって、なぜ同僚の異動・昇進が最大の関心事なのか。 ・若ものの出世意識の変化は、何をもたらすか。
チームワークの心理学
チームワークの心理学
著:国分 康孝
講談社現代新書
職場の中で、クラスの中で、またクラブの中で、1人の人間がいくつもの集団に属する機会の多い今日、チームワークの原理を知らずして、集団目標達成は困難である。「仲間」から「組織」まで、集団になじむためのソーシャル・スキルとはなにか。集団目標から逸脱しやすいP偏向、A偏向、C偏向のワンパターン人間をどう克服するか。属する集団との対決、さらには訣別する場合の条件とはなにか。人とチームを組み、チーム内で自己を発現させつつ、根本にアイネス(個)の思想を保持する方法を探る。 私心を去れ――チームワークとは自分の属する集団の目標達成のために、各自が黙々と自分の任務を遂行している状況のことである。仲間とけんかしてもよい。要は自分のなすべきことをきちんとすることである。それがチームワークである。たとえていえば、夫婦げんかが続いているときでも、1人は朝食を作り、他は外に稼ぎに出かけるのがチームワークである。人の和があり、なおかつチームワークがあればそれにこしたことはない。しかし、人の和があつても必ずしもチームワークがよいとは限らない。――本書より
白隠禅師
白隠禅師
著:秋月 龍,装丁:杉浦 康平,装丁:谷村 彰彦
講談社現代新書
近世禅の祖・白隠禅師の生涯と業績をたどる地獄に目覚め,地獄を脱し,衆生のために地獄に下った――といわれる臨済宗中興の祖の求道の一生を,その平明で親しみ易い教えをひもときながら学ぶ,禅の書.
スクープ 国際報道の舞台裏
スクープ 国際報道の舞台裏
著:倉田 保雄,装丁:杉浦 康平,装丁:谷村 彰彦
講談社現代新書
ニュ-スを追って駆けめぐる男たちの最前線世界を揺るがした大スク-プはいかにして生まれたか.マス・メディアの誕生と同時に始まった熾烈な取材合戦の舞台裏を描き,報道とジャ-ナリズムの現状を考える
現代思想のキイ・ワード
現代思想のキイ・ワード
著:今村 仁司
講談社現代新書
ジル・ドゥルーズの「リゾーム」と「逃走」の線。ミシェル・フーコーの「脱中心化」と呪われた思想家ジョルジユ・バタイユの「蕩尽」。アルチュセールのマルクス読解につづくジャック・デリダの「ディコンストラクション」。クラックとしてのキイ・ワードに足場を求め、現代思想が伝統的西欧哲学を乗り越える現場に迫る。 脱構築――デリダ風にいえば、プラトンからフッサールにいたる西欧形而上学の「現前」(自己の自己への現前という自己同一性)中心主義、つまりロゴス中心主義を突破して、非現前的で非ロゴス的な社会的・歴史的現実へと接近することである。この仕事を、デリダは「ディコンストラクション」(脱構築)とよぶ。説構築とは、単なる否定でも破壊でもなくて、形而上学の内部にとどまりつつ、形而上学の土台をずらしゆるがして、未曽有の現実へと接近することである。外面的批判なぞは問題ではない。――本書より
ことばを失った若者たち
ことばを失った若者たち
著:桜井 哲夫
講談社現代新書
一方通行、言いっぱなしの落書きや投書。アニメ・キャラクターに恋する女の子に、少女マンガに夢中の男の子。〈コトバ〉は宙に浮き、〈性〉の臭いは消えていく。「しょせん世の中なんて動かない。そこで楽しくやるしかない」圧倒的な現実肯定と無力感が若者をおおう。コミュニケーションの回路を失った彼らを通して日本社会の変容を分析する。 過剰コード化――コード化が進めば、ファッションでもコードの解読のためのハンドブックたる『ポパイ』、『ホットドック・プレス』や『JJ』が必要になるし、売れる本もハウツー物ということになる。あまりにも約束事が細分化されて、共通の「意味」が成立しにくいからこそ、キーワードや用語解説の書物や雑誌が氾濫することになるのだ。他人が知らないことを知っている、他人が持っていないものを持っているという「差異化」こそ消費社会のイデオロギーだと論じたボードリヤールの著作が翻訳されれば、「差異化」「差別化」は、企業社会の商品開発のコンセプトと化してしまう。すべてが商品(モノ)化されてしまうのである。――本書より
大阪弁おもしろ草子
大阪弁おもしろ草子
著:田辺 聖子
講談社現代新書
〈大阪弁〉には、よういわんわ(私ではなし能わぬことである)、けったくそ悪い(縁起でもない、いまいましい)、ちちくる(男女がしのびあって情を交わす)、タンノする(もう十分、飽きるほど堪能した)、いてこます(やっつける)、あきまへん、おおきに……等々、上方文化の伝統と風土がはぐくんだ独特の表現と言い回しが、いまなお根づよく残っている。庶民の暮らしや風俗へのこまやかな観察をもとに大阪弁のおかしさ、楽しさ、せつなさのあれこれを自在闊達の筆さばきで生き生きと描き出す快著。 「けったくそ悪い」――これは古語の「けたいが悪い」、卦体(けたい)、すなわち気持、気色、などから来ているらしいが、「けったくそ悪い」は縁起でもない、いまいましいという意味になる。ライバルに恋人を奪われ、その結婚式の招待状が来たりすると、「けったくそ悪い」である。ふつうの不愉快ではない。腹が癒(い)えぬ、どうしてくれよう、という意味もこめられ、そのいまいましさを晴らすすべも、さし当って思いつかない、という悶々の状態。ここはやっぱり「クソ」が入ってもよい、いや入らなくてはこの悶々のやるせなさが表現できません。「けったくそ悪い!」とひとりごつと、少しは胸の憂いの雲も晴れようというもの。――本書より
野性との対話
野性との対話
著:C.W・ニコル,訳:蔵野 勇,装丁:杉浦 康平,装丁:谷村 彰彦,装画:国米 豊彦
講談社現代新書
野性児ニコルがくり広げる《自然》との対話信州黒姫高原に居を構えて,四季折り折りの自然の移ろいの中で暮す日々.山に野ウサギを追い,海に鯨を追う冒険.山の幸・海の幸と共に生きて人間の幸福を考える
魔法の心理学
魔法の心理学
著:高木 重朗,装丁:杉浦 康平,装丁:谷村 彰彦
講談社現代新書
魔法のウラには人間心理の落とし穴がある.なぜ目の前で人体が浮かぶのか? どうやって人の心がスラスラ読めるのだろう?ミスディレクション,錯視などを利用した魔法のタネ明かしをする心理ゲ-ムの書.
漢字遊び
漢字遊び
著:山本 昌弘,装丁:杉浦 康平,装丁:谷村 彰彦
講談社現代新書
洒落川柳はいかが――さて、次の“川柳”をお読みいただきたい。【同じ字を 雨雨雨と 雨て読み】古川柳ということになっているが、意外に新しいかも知れず、古典・作者名は分からない。それにしても、何と読むか かりに「雨雨雨と」が「アメアメアメと」でいいとしても(まるで八代亜紀の歌みたいだが)、「雨て」を「アメて」では日本語にならない。これは、【同じ字を アメ・サメ・ダレと グレて読み】と読む。――本書より
点と線の不思議
点と線の不思議
著:一松 信
講談社現代新書
点と線のつながりや関係のおもしろさを紹介独裁者とトロイカ方式,電気回路における双対性など点と線の織りなす図形は,諸方面に応用されている.一筆書き,世界一周ゲ-ムを通じ新しい数学の世界に招待.
イメージを読みとる 「カミ」的心性を求めて
イメージを読みとる 「カミ」的心性を求めて
著:日向 あき子,装丁:杉浦 康平,装丁:赤崎 正一
講談社現代新書
芸術の発生源としてのイメージを探る意欲作人類が時代を超えて持ち続けた“カミ的心性”をタテ糸に,動物壁画の呪術的世界,蛇のイメージとアニミズム,仮面とマンダラの楽園願望を豊富な図版で提示した.
ストレスコントロール
ストレスコントロール
著:内山 喜久雄
講談社現代新書
会議、交渉、人間関係……ストレスの種は尽きない。逃避するだけでなく、ストレスに積極的に立ち向かうことで、自己実現へのスプリングボードとすることができる。その正体、原因を明らかにして対ストレス作戦の足場を固め、緊張を解き、心身を安定させる自律訓練法やリラクセーション法、対人関係や集団内ストレスに対応するための主張訓練法や適応スキル訓練法など、具体的かつ効果的な戦略を説く。ストレス度を測定するテスト、ストレス障害の起こしやすさを測るAタイプ行動パターン自己診断表などを付す。
太平洋戦争の歴史(下)
太平洋戦争の歴史(下)
著:黒羽 清隆,装丁:杉浦 康平,装丁:谷村 彰彦
講談社現代新書
泥沼に陥った戦争後半の悲惨な実態を詳述.圧倒的なアメリカの物量のもとに,「転進」につぐ「転進」を強いられた日本軍.銃後の生活を含め,戦争後半の悲惨な実態を詳述し,マッカサー進駐までを展開する
太平洋戦争の歴史(上)
太平洋戦争の歴史(上)
著:黒羽 清隆,装丁:杉浦 康平,装丁:谷村 彰彦
講談社現代新書
真珠湾から<転進>に到るまでの戦史を詳述開戦前夜から真珠湾までの決断そして戦いの分け目となったミッドウェ-海戦 ,太平洋戦争の前半期を豊富な資料,エピソ-ドをとおし,歴史として位置づける.
孤独を生きぬく
孤独を生きぬく
著:イシドロ・リバス,装画:久里 洋二,装丁:杉浦 康平,装丁:谷村 彰彦
講談社現代新書
なぜ、自分の欠点ばかりを気にするのですか。どうして、そんなに小さな殻にとじこもっているのですか。人は、絶対的で無限の愛を求めるあまりに、不完全な愛を拒んでしまいがちです。自己嫌悪を越え孤独の深みから自己を解き放ち、欠点つきの自分、ありのままの自分を表現しつつ共に分かち合うことによってこそ、本当の愛と信頼が生まれてきます。1人では、けっして幸せになれないだけでなく、本当の自分にもなれないのです。 2つの狐独――ロンリネスは寂しい感じにとどまりますが、ソリチュードは1人でありながら、かえって多くの深い喜びや静かな安らぎや安定感を与えてくれるものです。現代人の多くの不安と寂しさは、ソリチュードの時間がほとんどないところからくるのではないでしょうか。ロンリネスに悩むから仲間を求めますが、しかし本当のロンリネスになるのは仲間がいないからではなく、心の底からの本当のコミュニケーションが足りないからです。いつも他人と共にいてソリチュードがないから、本当の自分を失って、本当の自分を分かち合うことができなくなってしまいます。一言でいえば、ロンリネスになるのはソリチュードがないからです。――本書より
電子あり
ロック
ロック
著:北中 正和,装丁:杉浦 康平,装丁:赤崎 正一
講談社現代新書
エルヴィスから現代までロックの魅力を探るロック音楽は,なぜ若者の心をとらえるのか.時代と共に音楽的にどう成長したか.スターとヒット曲の背景・エピソードを通して,人気の秘密を解明した意欲作.
新聞記者の現場
新聞記者の現場
著:黒田 清,装丁:杉浦 康平,装丁:赤崎 正一
講談社現代新書
現代瓦版をめざす新聞ジャーナリズムの原点大阪読売新聞社会部を率いて,数々のユニークな報道と独自の紙面づくりを展開してきたベテラン記者が,日々の取材活動の実際と新聞記者の実像を生き生きと描く.