講談社文庫作品一覧

来たれ、野球部
講談社文庫
頭脳、運動神経、容姿、全て完璧な喜多義孝。学園のエースが恋したのは、幼馴染の「可もなく不可もない」女子高生・宮村奈緒。喜多の激しい告白を拒んでいた奈緒だが、彼がずっと抱えていた孤独を知り、想いを受け入れる。二人が付き合い始めた矢先、喜多は自殺した少女の日記を読み、精神を侵されていき――。芥川賞作家・鹿島田真希が描く、純粋ゆえに危うい青春文学。
イケメン、秀才、野球部エースと、すべてにおいて完璧な「選ばれし」喜多義孝と、幼馴染で「可もなく不可もない」宮下奈緒。想いを告白する喜多に、平穏な学園生活を望む奈緒は冷めた態度をとるが、彼を突き放すこともできないでいた。しかし奈緒は喜多が抱えていた孤独を知り、自分が彼に恋をしていることに気付く。
ようやく付き合い始めた二人だが、奈緒は付き合う前と態度を変えず、喜多をやきもきさせるばかり。さらに十年前に自殺した少女・新田真実の日記を手にした喜多は、徐々に精神の不安定さを見せ始め――。
私は文学を高尚なものにはしたくはなくて、ドストエフスキーやバルザックのように三面記事を読んでネタにするような娯楽読みものでありたいと、この小説を書きました。――鹿島田真希
芥川賞作家・鹿島田真希が描く、世界で一番残酷な初恋の物語。

眠り姫とバンパイア
講談社文庫
母親とふたり暮らしの小学5年生の相原優希。彼女の家庭教師を引き継いだばかりの荻野歩実は、パパが3年ぶりに会いに来てくれたと打ち明けられる。父親が一緒に暮らしていない理由を知らない歩実が前任の柚木美沙に尋ねると、そこには家族を襲った悲劇が……。パパはバンパイアだという優希の思いとは?(講談社文庫)
母親とふたり暮らしの小学5年生の相原優希。彼女の家庭教師を引き継いだばかりの荻野歩実は、パパが3年ぶりに会いに来てくれたと打ち明けられる。父親が一緒に暮らしていない理由を知らない歩実が前任の柚木美沙に尋ねると、そこには家族を襲った悲劇が……。パパはバンパイアだという優希の思いとは?

新装版 震える岩 霊験お初捕物控
講談社文庫
事件の予兆と、恋の予感。これが宮部みゆきの世界---。死んだはずの人間が生き返る「死人憑き」が本所深川で起きた。甦った人物が以前より若返っていると感じた「姉妹屋」のお初は、老奉行の御前さまから紹介された与力見習の右京之介と探索を始めた。だがその時、油樽から女の子の遺体が発見される。人は過去にも家族にも縛られる。霊験お初シリーズ第一弾。
事件の予兆と、恋の予感。
人は狡いし、汚い。だけど優しくて、美しい。
これが宮部みゆきの世界。
「霊験お初」シリーズ第一弾!
死んだはずの人間が生き返る「死人憑き」が本所深川で起きた。甦った人物が以前より若返っていると感じた「姉妹屋」のお初は、老奉行の御前さまから紹介された与力見習の右京之介と探索を始めた。だがその時、油樽から女の子の遺体が発見される。人は過去にも家族にも縛られる。霊験お初シリーズ第一弾。

小倫敦の幽霊 居留地同心・凌之介秘帖
講談社文庫
幕末、四方を海に囲まれた出島のような横浜外国人居留地。同心・草間凌之助のもとに厄介な事件が持ち込まれる。イギリス人の居住地区、リトル・ロンドンの屋敷で女の悲鳴が聞こえるという。その悲鳴は原因不明で死んだ前の持ち主のメイドの幽霊なのか!? それから程なくして日本人がピストルで撃たれて殺される。死体の脇に転がっていたのが羊羹のように甘い固形物。異国情緒漂う幕末横浜で謎が謎をよび、事件は拡大していく!
慶応三年(一八六七年)、幕府が大政奉還を上奏して、横浜の外国人居留地にも緊張した空気が漂う。英国人が住むリトル・ロンドン地区のメインストリート・石灯籠通りを歩くのは、パイプ煙草を咥え帯の前に赤房の十手を挟んだ横浜外国奉行所の若き同心・草間凌之介と、その小物・惣七であった。今日も面倒な厄介ごとが持ち上がったのだ。煉瓦造り三階建ての建物から女の悲しげな悲鳴が聞こえたという。
昨年暮れ、この屋敷でメイドが死んだが、元の家主のアメリカ人は奉行所が屋敷に入ることを拒み真相は闇の中であった。屋敷を買ったことを後悔する今の持ち主のイギリス人ミルトン。昨日は悲鳴を聞いて気を失ったという。凌之介は屋敷を調べ、悲鳴の原因の仕掛けを鮮やかに解明した。しかし、誰が何の為その仕掛けを拵えたのか?
しばらくして居留地内で発砲事件が起き、町人風の日本人が銃で殺される。死体の側に転がっていた粘土のような固形物を見つけた凌之介。なめると甘く菓子のようだが食べ物ではなさそうだ。凌之介が殺しの捜査を始めようとした矢先、夜道で浪人風の男達に襲われる。最近横浜に出没している攘夷派の仕業なのか。彼らは外国人と銃の買い付けの商談をしているのかもしれない。殺された男が外国人貿易会社の賭場の常連だったと判明する。
幽霊屋敷の仕掛けの主は? 甘い味の固形物「英吉利羊羹」の正体は? 攘夷派の目論見は? 居留地同心・凌之介の捜査が冴える新シリーズ第一弾!

非情銀行
講談社文庫
企業と癒着する上司、不透明な融資、無慈悲な貸し剥がし。大栄銀行に勤める竹内は腐敗していく組織に嫌気を感じていた。そんな折、出世頭だった同期が自殺する。役員はその死に対し「君たちはコスト」だと言い放った。目前に迫る財閥行との合併を前に、プライドをかけた戦いが始まる。リアル銀行小説の原点。
銀行員のプライドを賭けた戦いが始まる。
転属させられても、出向させられても、譲れないプライドがある。
江上剛の銀行小説、これが、原点。
企業と癒着する上司、不透明な融資、無慈悲な貸し剥がし。大栄銀行に勤める竹内は腐敗していく組織に嫌気を感じていた。そんな折、出世頭だった同期が自殺する。役員はその死に対し「君たちはコスト」だと言い放った。目前に迫る財閥行との合併を前に、プライドをかけた戦いが始まる。リアル銀行小説の原点。

記憶の果て(上)
講談社文庫
父が自殺した。突然の死を受け入れられない受験生・安藤直樹は父の部屋にある真っ黒で不気味な形のパソコンを立ち上げる。ディスプレイ上で裕子と名乗る女性と次第に心を通わせるようになる安藤。プログラムにしかすぎないはずの裕子の記憶が紐解かれ、浮上する謎。徹底した方法意識に貫かれたテクストが読者を挑発する、第5回メフィスト賞に輝くデビュー作。
父が自殺した。突然の死を受け入れられない受験生・安藤直樹は父の部屋にある真っ黒で不気味な形のパソコンを立ち上げる。ディスプレイ上で裕子と名乗る女性と次第に心を通わせるようになる安藤。プログラムにしかすぎないはずの裕子の記憶が紐解かれ、浮上する謎。ミステリー界史上屈指の問題作が今甦る。
本書は先行作品に対する敬意ある挑発である。――京極夏彦(ノベルス刊行時)
(第5回メフィスト賞受賞作)

浜村渚の計算ノート 5さつめ 鳴くよウグイス、平面上
講談社文庫
浜村渚が修学旅行で大冒険! 京都で謎の連続殺人事件が発生。現場には、なぜか京野菜が撒かれていたのだ。テロ組織『黒い三角定規』の不気味な影がちらつく中、渚&親友のセチが真相を見抜く! 魔方陣を使った謎解き合戦、鳩の巣原理を操るテロリストとの対決なども加えた、傑作4篇を収録。累計50万部突破の大人気シリーズ第6弾。文庫書下ろし

開港 交代寄合伊那衆異聞
講談社文庫
初交易から帰還したレイナ一世号と藤之助・玲奈の披露宴に沸く長崎。
だが咸臨丸出航を前にした江戸では、井伊直弼という難関がいた。
<文庫書下ろし>

恋都の狐さん
講談社文庫
豆を手にすれば恋愛成就の噂がある、東大寺二月堂での節分の豆まき。奈良の女子大に通う「私」は、“20年間彼氏なし”生活からの脱却を願って、その豆まきに参加した。大混乱のなか、豆や鈴を手にするが、鈴を落としてしまう。拾ったのは、狐のお面を被った着流し姿の奇妙な青年。それが「狐さん」との生涯忘れえない、出逢いだった――。

参謀
講談社文庫
名将・落合博満監督の右腕、懐刀として2004年から2011年までの8シーズン、ドラゴンズのコーチを務めた「名参謀」森繁和が、落合監督の素顔から、若手の育て方、強い組織の作り方を、8年間のドラゴンズでのエピソードを例に、余すところなく書いた。なぜドラゴンズは強かったのか? 落合采配はどこが凄かったのか? ジャイアンツを苦しめた選手起用の妙、徹底した情報管理の秘策などを、参謀ならではの視点で振り返る。
名将・落合博満監督の右腕、懐刀として2004年から2011年までの8シーズン、ドラゴンズのコーチを務めた「名参謀」森繁和が、落合監督の素顔から、若手の育て方、強い組織の作り方を、8年間のドラゴンズでのエピソードを例に、余すところなく書いた。なぜドラゴンズは強かったのか? 落合采配はどこが凄かったのか? ジャイアンツを苦しめた選手起用の妙、徹底した情報管理の秘策などを、参謀ならではの視点で振り返る。文庫化にあたり、2014年シーズンから復帰するにあたっての秘話、2013年夏にテレビで行った「落合×森」対談を特別掲載。

天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星
講談社文庫
国境付近で捕らわれた“森の民”を救うため、北国“巨山”に向かったイウォル王子と侍女ソニン。天文学が発展した国の、城の中央広間には精密な「天象之図」が置かれていた。だが、その星図には重要な何かが欠けている―ソニンの指摘をはねつけるイェラ王女はしかし、孤独の中にある秘密を抱えていた。
捕らえられた<森の民>を救うため、北の隣国<巨山(コザン)>を訪れたイウォルとソニンは、孤独な王女・イェラと出会う。シリーズ第三弾。

麒麟の翼
講談社文庫
「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意とは。
この橋に架けた愛と償い
親子だからこそ起きた悲劇と奇跡。
この謎を解けるのは、加賀恭一郎しかいない。
「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意とは。

津波と原発
講談社文庫
被災者の肉声を縦軸に、現地の歴史的背景を横軸に紡ぎ、各メディアから高い評価を得た東日本大震災ルポルタージュの傑作を文庫化。あの未曾有の大災害の、一週間後に津波に襲われた被災地各所を、一ヶ月半後には福島第一原発周辺の立ち入り禁止区域内を緊急取材した筆者が見たものとは――。「あのとき、何が起きたのか。何が問題になっているのか。佐野さんにしか表せない、骨太な文章に心を打たれた」(解説・菅原文太)

カジュアル・ベイカンシー 突然の空席 2
講談社文庫
イギリス西部の田舎町、パグフォード。議員のバリーの突然死により、議席に「突然の空席=カジュアル・ベイカンシー」が生まれた。その空席をめぐる選挙に向かい、それぞれの家庭の実情が明らかになる。「同級生」「富裕層と貧民層」「嫁姑」「親子」「恋人」「夫婦」――それぞれの闘い。町の人々の素顔が明らかになり、広がった物語が一気に本流にまとまったときの手腕。稀代のストーリーテラーがどうしても描きたかった物語。
イギリス西部の田舎町、パグフォード。議員のバリーの突然死により、議席に「突然の空席=カジュアル・ベイカンシー」が生まれた。その空席をめぐる選挙に立候補したのは3人。
立候補者と議員の家族、そして「フィールズ」の住人である家族が中心となり、選挙に向かって物語は進む。選挙活動が続く中で、さまざまな「戦い」が明らかになる。「子ども同士の戦い」「富裕層と貧民層の戦い」「嫁姑の戦い」「親子の戦い」「恋人同士の戦い」――。
町の人々の素顔が明らかになり、広がった物語が一気に本流にまとまったときの素晴らしさ。稀代のストーリーテラーがどうしても描きたかった物語がここにある。
「胸が張り裂けそうな気持になる。もうこれ以上ページはめくれないとさえ思う。でも同時にやめるにやめられない」ディープティ・ハジェラ/アソシエイティッド・プレス
「この上なく素晴らしい小説だ……これは本物だ。著者名がJ.K.ローリングでなかったとしても私は意見を変えない」デイヴィッド・ロビンスン/スコッツマン
「野心的でまばゆいばかり。神をも懼れぬ、人の心をかき乱すような大長編。小説とはそもそもこういうものだ。ウソやインチキなど微塵もない。人間とは何か、小説とは何かを知り尽くした者のみが書ける深い感動を呼ぶ物語」レヴ・グロスマン/タイム・マガジン
「忘れがたく素晴らしい登場人物たち…鮮烈な読書体験。心の底から揺さぶられた」エリザベス・グレイック/ピープル・マガジン
「あまりにも面白くて止まらない」マルコム・ジョーンズ/デイリー・ビースト
「ドンドン押しまくられるような読後感」ウォール・ストリート・ジャーナル
「心から感動した」モニカ・ヘス/ワシントン・ポスト
「現代の格差社会を鋭くえぐる悲喜劇。人はどのように生きてゆくべきかというテーマが非常に読みやすい物語で語られる」エマ・リー-ポッター/デイリー・エクスプレス
「『カジュアル・ベイカンシー』は実に魅力的で素晴らしい小説だ。我々の心をつかんで離さない……J.K.ローリングは本当に勇気のある作家だとみずから証明した」
ヘンリー・サットン/ミラー

カジュアル・ベイカンシー 突然の空席 1
講談社文庫
イギリス西部の田舎町・パグフォード。パグフォード地方自治組織議会の議員で、バリー・フェアブラザーが40代の若さで突然亡くなった。彼のの死で、議席に「カジュアル・ベイカンシー=突然の空席」が生じる。その選挙で、住人たちの素顔が次々と明らかになる……。小さな町の大きな物語。稀代のストーリーテラーがなにをおいても描きたかった、社会派ドラマ。
イギリス西部の田舎町・パグフォード。パグフォード地方自治組織議会の議員であるバリー・フェアブラザーが40代の若さで突然亡くなるところから物語は始まる。
パグフォードは中流階級が多く住む町。しかし隣町との町境に、「フィールズ」という低所得者向け公営住宅が建っている。生活保護に頼り、薬物依存治療を受ける住人が多いフィールズを、中流階級の住人たちの多くは良くは思っていなかった。フィールズの住人たちに手を差し伸べていた議員のバリーが亡くなったことで、パグフォードに次々と騒動が持ち上がる。
議席に「カジュアル・ベイカンシー=突然の空席」が生じた故の選挙。この選挙如何で、フィールズの住人は窮地に追いやられるのだ。その選挙で、住人たちの素顔が次々と明らかになる……。
英語版の売り上げが3週間で100万部突破。『ニューヨーク・タイムズ』紙の書籍ランキングで、6週連続ベスト3入り(ハードカバー・フィクション部門)を記録した話題作、いよいよ文庫化!
「いや、お見それしました。ローリングを知らない人にも推薦したい、現代の黙示録」――大森 望さん(「週刊現代」2012年12月15日号より)
「作者の普遍的で世界規模の問題提起には圧倒される。またこのような壮大なテーマとの出会いを嬉しく思う」――鹿島田真希さん(「群像」2013年1月7日号より)
「これは傑作である」――茂木健一郎さん(2012年12月6日)

虫も殺さぬ 警視庁北多摩署特捜本部
講談社文庫
ゼネコン贈収賄がらみの殺人事件とオオクワガタ誘拐の身代金二百万円。
相馬刑事得意の独走捜査で思わぬ接点が浮上する。痛快警察小説!
※本書は2003年6月に光文社文庫より刊行されました。講談社文庫収録にあたり、シリーズ名を「警視庁北多摩署特捜本部」にあらためました。

天皇 「君主」の父、「民主」の子
講談社文庫
昭和二十年八月の敗戦を境に、皇室は根本から変わらざるをえなかった。平和日本を実現し、「新しい天皇像」を示さねば、皇統を維持することなどできない。そんな切迫した思いを胸に、昭和天皇と当時皇太子だった今上天皇はともに戦後を歩み、今日の礎を築いた。新時代の皇室へ至る軌跡を、天皇父子のありようから描いた好著。

人類資金6
講談社文庫
解放せよ。この後ろ暗い金を、今こそ人類のために。命と引き替えに託された男たちの思いをただ一人受け止め、世界に挑む捨て身の戦い。次巻完結! 最終巻『人類資金7』2014年初夏刊行予定。完結記念『限定版 人類資金7』刊行決定!『人類資金』誕生前夜に福井晴敏によって書かれたフルボリューム・プロットを、創作秘話を明かす著者コメンタリー付きで完全公開する特別冊子『人類資金0』と2冊セット。通常版と同時刊行
暢人は捕らえられた。
それを黙って見送るしかなかった石、
人生最後の猶予を与えられた本庄、
帰国と同時に美由紀に拘束された真舟。
絶体絶命の男たちはそれでも暢人を救うため、
そして『人類資金』を未来につなげるために、
ある戦いを挑む。
巨大な敵を相手にわずか三人――
暢人を、そして世界を救えるか?
いよいよ次巻完結!
最終巻『人類資金7』2014年初夏刊行予定
完結記念
『限定版 人類資金7』刊行決定!
『人類資金』誕生前夜に福井晴敏によって書かれたフルボリューム・プロットを、創作秘話を明かす著者コメンタリー付きで完全公開する特別冊子『人類資金0』と2冊セット。ファン必読!
通常版と同時刊行

南伊豆殺人事件
講談社文庫
伊豆下田の旅館から、会社社長で有田という名前の男が、五百万円入りのボストンバッグを残したまま失踪した。二日後、有田の娘を名乗る女性が旅館に現れるも、その後訪ねてきた甥は、有田に娘はいないという。しかし、この甥も実は偽者と判明。次々と偽者が現れる怪事件に、十津川はどう立ち向かうのか?
なんと事件の関係者、全員偽者!
伊豆下田の旅館から、会社社長で有田という名前の男が、五百万円入りのボストンバッグを残したまま失踪した。2日後、有田の娘を名乗る女性が旅館に現れるも、その後訪ねてきた甥は、有田に娘はいないという。しかし、この甥も実は偽者と判明。次々と偽者が現れる怪事件に、十津川はどう立ち向かうのか?

1984 フクシマに生まれて
講談社文庫
難病体験を綴ったエッセイ『困ってるひと』が大好評を博した大野更紗。福島原発を通して、中央と地方の関係に切り込んだ『「フクシマ」論』が高く評価された開沼博。同じ1984年に福島で生まれた注目の若手論客二人が、「3・11」「原発」「難病」「オウム」などを切り口に、六人の識者と語り合う!〈文庫オリジナル〉
難病体験を綴ったエッセイ『困ってるひと』が大好評を博した大野更紗(おおのさらさ)。
福島の原発を通して、中央と地方の関係に切り込んだ『「フクシマ」論』が高く評価された開沼博(かいぬまひろし)。
同じ1984年に福島で生まれた注目の若手論客二人が、「3・11」「原発」「難病」「オウム」などを切り口に、6人の識者と語り合う!
※本書は、文庫オリジナルです。対談および鼎談は、2013年1月11日~9月17日に行われました。