講談社文庫作品一覧

千石の夢 公家武者信平ことはじめ(五)
講談社文庫
大ヒット時代小説シリーズ、始まりの物語第5弾!
千石の石高に達さなれば松姫とともに暮らせない信平。
若き思いと立身栄達がまじりあい、さらなる物語へと結実する!

medium 霊媒探偵城塚翡翠
講談社文庫
死者が視える霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎。心霊と論理を組み合わせ真実を導き出す二人は、世間を騒がす連続死体遺棄事件に立ち向かう。証拠を残さない連続殺人鬼に辿り着けるのはもはや翡翠の持つ超常の力だけ。だがその魔手は彼女へと迫り――。ミステリランキング5冠、最驚かつ最叫の傑作!
★★★★★
ミステリランキング5冠!
★第20回本格ミステリ大賞受賞
★このミステリーがすごい! 1位
★本格ミステリ・ベスト10 1位
★SRの会ミステリベスト10 1位
★2019年ベストブック
さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補!
★★★★★
城塚翡翠。
彼女は、なにを視(み)ていたのだろう……?
すべてが、伏線。

京の怨霊、元出雲 古事記異聞
講談社文庫
橘樹雅は研究テーマ「出雲」を追い、京都を訪れる。
かつて出雲族の集落があったという下鴨神社の周辺には
「怨霊の寺」出雲寺をはじめ、出雲路橋、出雲井於(いのへ)神社など今も出雲だらけ。
糺(ただす)の森で起きた殺人事件を機に「言霊(ことだま)」の力を理解した雅は、
朝廷がまつろわぬ民=出雲族にかけた「呪い」の正体を解き明かす。
。

次の人、どうぞ!
講談社文庫
女性主導の時代が、ついにやってきた!
「不倫ブーム」の着地にさせ方で日本社会の成熟度が分かる!?
小池百合子氏に象徴される、「強い女」の変遷。
人生百年時代を、我々はヨボヨボの身体で生き抜かねばならないのか。
政治から芸能、鉄道から老いの話まで。「平成」が終わり、「令和」の時代が来た今、新しい女性像とは。伝説のロングランエッセイ、ついに最終巻!

生き方がラクになる 60歳からは「小さくする」暮らし
講談社文庫
老後は当然持ち家で、と思っていたら還暦を前に突如夫からの「年齢に合った暮らし方」提案、150平米の持ち家から65平米の賃貸へ。戸惑いつつも家や持ちものを手放してみたら、固定観念や執着からも自由になれた。失敗や反省もありつつ、変化を受け入れて楽しく気持ちのよい毎日を送るためのヒントが満載!
いくつになっても「暮らし」は変わる
「暮らし」を変えると生き方も変わる
「働き方改革」から「ライフスタイル改革」へ!
文庫版あとがき「暮らしを小さくしたからわかったこと」収録
「年齢に合った暮らし方」って?

草々不一
講談社文庫
泣ける。笑える。心がほっこり温まる。
身分としきたりに縛られた暮らしにも、喜怒哀楽、切なくも可笑しい人生の諸相があった。江戸の武家の心を綴る、傑作時代小説短編集。
朝井節、ますますの名調子。
1冊に長編8作分の人生が。
「紛者(まがいもの)」助太刀を頼まれた、浪人者の信次郎。頼まれたら断れないのが武士だが。
「青雲」立身する者とできぬ者。分かれ道を説く上司に悩まされ。
「蓬莱」大身の旗本家へ婿入りしたはいいが、妻から3つの約束をさせられて。
「一汁五菜」刀ではなく包丁で仕える江戸城の料理人が、裏稼ぎに精を出す。
「妻の一分」大石内蔵助の妻、りくにとっての忠臣蔵を、そばで見守った者がいた。
「落猿」藩の外交官である江戸留守居役が、公儀との駆け引きの最中に。
「春天」剣術指南所の娘と二刀流の修行人。剣で心を通わせた二人の行く末は。
「草々不一」漢字を読めない隠居侍が、亡き妻の手紙を読むため手習塾に通い始める。

地球にちりばめられて
講談社文庫
「国」や「言語」の境界が危うくなった現代を照射する、新たな代表作!
留学中に故郷の島国が消滅してしまった女性Hirukoは、ヨーロッパ大陸で生き抜くため、独自の言語〈パンスカ〉をつくり出した。Hirukoはテレビ番組に出演したことがきっかけで、言語学を研究する青年クヌートと出会う。彼女はクヌートと共に、この世界のどこかにいるはずの、自分と同じ母語を話す者を捜す旅に出る――。
誰もが移民になりえる時代に、言語を手がかりに人と出会い、言葉のきらめきを発見していく彼女たちの越境譚。
「国はもういい。個人が大事。そこをいともたやすく、悲壮感など皆無のままに書かれたのがこの小説である」
――池澤夏樹氏(文庫解説より)

偶然の聖地
講談社文庫
地図になく、検索でも見つからないイシュクト山。
時空がかかった疾患により説明不能なバグが相次ぐ世界で、
「偶然の聖地」を目指す理由(わけ)ありの4組の旅人たち。
秋のあとに訪れる短い春「旅春」、世界を修復(デバック)する「世界医」。
国、ジェンダー、S N S--ボーダーなき時代に鬼才・宮内悠介が描く物語という旅。

女系の教科書
講談社文庫
売り上げ不振の自責の念から勤めていた出版社の役員を辞めた森川崇徳、62歳。縁あって文芸講座の講師をつとめることになり、悠々自適のはずの退職後の人生かと思いきや、そうは問屋がおろさなかった。ある女性生徒に振り回され、家庭内では母親の介護に加え、思いのままに生きていく娘たちに翻弄される。崇徳の未来は何色になるのか。『女系の総督』につづく好評「女系シリーズ」第二作。
【目次】
第一章 文芸講座の盲点
第二章 怒る男
第三章 圭介の悩み
第四章 小百合の恋
第五章 美千恵の決断
第六章 延命治療
第七章 崇徳の不安
第八章 祭りだ! 祭りだ!

神在月のこども
講談社文庫
自然も人も神様も
きっと昔は繋がっていたんだ。
2021年秋、アニメーション映画公開!
☆☆☆
母を亡くした少女・カンナのもとに訪れた、神の使いを名乗るうさぎ。
曰く母は韋駄天という神様だったそうだ。
日本全国の”馳走”を集めて届けるという使命を受けて、
カンナは走って出雲を目指すことに。
追いすがる鬼の子孫・夜叉とともに、森、街、山、海と神々の美しい座所をめぐる。
縁が日本を一つにつなぐ、原風景の物語。

連鎖 新装版
講談社文庫
ヨーロッパの原子力発電所の事故による放射能汚染食品が、検査をすり抜けて日本国内に輸入されていた。スクープした記者が運転する車ごと海に落ち、意識不明に陥ってしまう。記者の友人である羽川は厚生省の元食品Gメンとして食品検疫所で働いていた。レストラン倉庫に保管されていた肉への毒物混入事件が発生し、その調査を始めた羽川に危機が迫る! 江戸川乱歩賞史上最大級の骨太作品。

宮中の誘い 公家武者 信平(十)
講談社文庫
累計130万部突破!
父は江戸を守り、
息子は陰謀の京へと上る。
大人気時代小説シリーズ、ますます絶好調!
☆☆☆
勝負の4ヶ月連続刊行決定!
8月『宮中の誘い 公家武者 信平(十)』
9月『千石の夢 公家武者信平ことはじめ(五)』
10月『雲雀の太刀 公家武者 信平(十一)(仮)』
11月『妖し火 公家武者信平ことはじめ(六)』
☆☆☆
皇軍の胎動、京にあり。
ともに戦った忠興の御家断絶を憂う信平は、
処分に関わる陸奥藩井田家に潜む刺客衆・赤蝮を知らされる。
同じ頃、信平の息子・信政に京から誘いあり。
いまだ十四歳の彼への極秘依頼は、帝に関わる潜入の任で――!
実在の傑人を描く大定番の時代小説、父と子でさらなる高みへ!
〈文庫書下ろし〉

20 誤判対策室
講談社文庫
刑事と検事、弁護士の3名からなり、冤罪の可能性を再調査する「誤判対策室」に所属していたベテラン刑事・有馬は、その後定年を迎え同じ部署で再雇用された。検事の春名はそのまま留任していたが、弁護士の世良は独立し民間企業・法務部出身の潮見が後任に就いていた。新体制となった対策室に1本の電話が入る。三ノ輪警察署からだった。所轄内で死体が発見され、容疑者を緊急逮捕。出頭してきて自白も取れていたのに急にそれを翻したのだという。容疑者は3年前まで東京地裁にいた元裁判官の紺野。容疑をすべて否認したうえに、有馬にしか真実を話さないと言って有馬を指名してきたらしい。盗聴をシャットアウトされた取調室で有馬は紺野と対面する。そしてあろうことか紺野はゲームを持ち掛けてきた。「私の完全犯罪を見破って起訴できなければ、娘さんをこの世から消します」誰にも打ち明けられない「賭け」に乗らざるを得なかった有馬。期限20日間の不条理なカウントダウンはすでに始まっていた。紺野の目的はいったい何なのか!

あやかし長屋 嫁は猫又
講談社文庫
たまは猫又。尻尾の先が二つに分かれたネコの妖怪である。岡っ引きの平次のところに押しかけ、妖怪に取りつかれて廃屋となった両国橋近くの長屋にいっしょに住んでいる。だから近所づきあいは、雪女のお雪などの妖怪とばかり。平次は人間にはモテないが妖怪ウケはいいので、それで満足している。そんな折、町奉行の榊原が平次のもとを訪ねてくる。最近江戸で、人間の盗賊と妖怪が手を組んでいるので、平次も妖怪といっしょに賊を取り締まってほしいという要請だった。見返りは長屋を正式に貸し与えることと、役所として二人を夫婦と認めることだった。破格の条件にたまは飛びつき、平次は押し倒される形で賊退治へ……。

すぐ死ぬんだから
講談社文庫
終活なんて一切しない。それより今を楽しまなきゃ。
78歳の忍ハナは、60代まではまったく身の回りをかまわなかった。だがある日、実年齢より上に見られて目が覚める。「人は中身よりまず外見を磨かねば」と。仲のいい夫と経営してきた酒屋は息子夫婦に譲っているが、問題は息子の嫁である。自分に手をかけず、貧乏くさくて人前に出せたものではない。それだけが不満の幸せな老後だ。ところが夫が倒れたことから、思いがけない裏を知ることになる――。
「定年」小説『終わった人』に続いて30万部超の大ベストセラーとなった人生100年時代の痛快「終活」小説!
<読者からの声>
2年前に手術を受け、以後は家の中での生活です。何事にも意欲が失せ『すぐ死ぬんだから』状態でしたが、この本に出会って100歳までの人生を考えています。(70代・男性)
『終わった人』も面白かったですが、こちらも一気に読んでしまいました。毒舌が心地よかったです。(50代・女性)
1ページ目から痛快で息も継げませんでした。(70代・女性)
もうすぐ定年ですが、新しい人生への希望と勇気をいただきました。(60代・男性)
つい最近80代になりもう物欲はなしにしようと思っていましたが、本書でますます元気になり明日もショッピングに行こうと考えています。(80代・女性)
ものの見方に光がさしたように感じます。くすんでいる私のはげみになりました。(50代・女性)
重ねた歳は戻せない。でも見た目は変えられる。今日から自分磨きをしよう。(60代・女性)
こんなに楽しい本は久し振りです。(70代・女性)
身につまされるが文句なく面白い!(70代・男性)

殿、恐れながらブラックでござる
講談社文庫
パワハラ反対! 尼崎城主を愛される殿にプロデュース。
痛快! 凄腕コンサル時代劇開幕。
摂津国尼崎城主の青山幸利(よしとし)は、臣下に休みをとらせず、少しの贅沢も許さないパワハラな殿として知られていた。御三家水戸筋のワケアリ牢人・戸ノ内兵庫は、出仕者が居つかない尼崎のため、江戸での人材確保と領地での人材育成に関わる。時代遅れでブラック気質な大名を愛される殿にプロデュースできるのか?

宿敵(下)
講談社文庫
なぜ部下の死を防げなかったのか――
暗い過去に苦しみながら、潜入捜査官の救出を試みるリーチャー。
密売組織を率いる黒幕との対決が迫る!
二度の映画化で、世界的な人気を誇るアクションサスペンス。
新作ドラマがアマゾンプライムで進行中のジャック・リーチャー・シリーズ、待望の最新邦訳!

落暉に燃ゆる 大岡裁き再吟味
講談社文庫
大岡裁きで勇名を馳せた大岡越前は還暦を迎え、江戸町奉行(南御番所)から寺社奉行に転出していた。閑職ではないものの、大岡は事あるごとに江戸町奉行職の記録を捲って振り返る。本当に裁きが正しかったのかどうか気になってならない事件があるのだ。大岡は鷹狩で知り合った若い餌差・十一を使い過去の事件の捜索を始める。事件の鍵は意外なところにあった。その驚愕の真相とは?(講談社文庫50周年書き下ろし作品)

チェンジ 警視庁犯罪被害者支援課8
講談社文庫
累計80万部突破!
大人気シリーズ・シーズン1、感動の完結。
元恋人の愛と昼食に向かっていた支援課・村野に、通り魔事件発生の一報が。
混乱する現場に駆け付けると、捜査一課追跡捜査係の沖田が、
被害者から乱暴に話を聴こうとしているのに遭遇する。
迷宮入り事件の再捜査が仕事の沖田が、なぜ現場に――。
大人気シリーズ・シーズン1、感動の完結!〈文庫書下ろし〉

台所のおと 新装版
講談社文庫
台所からきこえてくる音に病床から耳を澄ますうち、料理人の佐吉は妻のたてる音が変わったことに気付く。日々の暮らしを充たす音を介して通じ合う夫婦の様を描く「台所のおと」のほか、「濃紺」「草履」「雪もち」「食欲」「祝辞」「呼ばれる」「おきみやげ」「ひとり暮し」「あとでの話」を収録。鋭く繊細な感性が紡ぐ名作集。
なにげない日々の暮しに
耳を澄ませ、目を配り、
心を傾ける。
透徹した感性が紡ぐ珠玉の短編集。
女はそれぞれ
音をもっている
とかくあやふやに流しがちな薄曇りの感情に
端然とした言葉をあてがい、作中人物に息を吹き込む。
幸田文による人間観察の手つきについて考えていると、
江戸川乱歩とのある対話が脳裏に浮かんできた。
――平松洋子(解説より)
新装版に寄せて、青木奈緒によるエッセイも収録