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2013.01.11発売
阿修羅
講談社文庫
知彦の妻、実佐子に明らかな異変が現れたのはハワイの旅先であった。夫にもまったく知らない顔を見せる実佐子。急遽旅先に診療にむかった主治医杉本は、ついに解離の症状が本格的に現れたと診断する。自由奔放な知美、落ち着いた情緒の絵里・・・・異なる性格が現れる解離性同一性障害(DID)という、現代を象徴する難しい病理に切り込み、トラウマや記憶の奥から浮かびあがる心の闇に光を当てる意欲作。
妻は三つの「わたし」を生きていた。
交叉する三つの人格に対峙する、夫と医師。
それぞれの「わたし」という物語はいかに紡がれ、いかに統合されていくのか?
幾つもの人格が解離し、しかも同居する精神―日本でも増えつつある「解離性同一性障害」という心の病いをテーマに挑んだ、僧侶にして芥川賞作家の最高傑作小説。
記憶と意識、情念と無意識の狭間を行き交う人間の心の不思議に、文学は救いの手を差し伸べられるのか?
「この病気の方に実際にお会いした印象は今でも忘れられない。そして、知れば知るほど、あまりに文学的な病いであることに驚嘆した。無意識に『わたし』の都合でまとめられる人格と、そこからはみだし解離していく『わたし』たちの物語を、私は何年かかっても書きたいと思った。現代は解離の時代である」 ―玄侑宗久
「阿修羅像を多重人格として読み替える美しくも大胆な試み。小説家の想像力がまたひとつ『解離』の扉を開けた」 ―斎藤環(精神科医)

2013.01.11発売
山姫抄
講談社文庫
逃げたいのに、逃げればいいのに、逃げない女。山に消えた女たちの「山姫伝説」が残る奥深い田舎町で、女は一風変わった男とともに暮らし始めた。男の秘密と凶暴性が徐々に顕わになっていく。『誰もが知っていても決して言いはしない』『一族の秘密はこうして守られる』現代になお残る、閉鎖社会の無言の不気味さ。男の妻も、母親も、謎の失踪をとげていた――。逃げるしかない。生き延びたいならば。
第4回小説現代長編新人賞受賞の大型新人。
選考委員/石田衣良氏、伊集院静氏、角田光代氏、重松清氏、杉本章子氏、花村萬月氏
逃げたいのに、逃げればいいのに、逃げない女。
山に消えた女たちの「山姫伝説」が残る奥深い田舎町で、女は一風変わった男とともに暮らし始めた。男の秘密と凶暴性が徐々に顕わになっていく。
『誰もが知っていても決して言いはしない』『一族の秘密はこうして守られる』
現代になお残る、閉鎖社会の無言の不気味さ。男の妻も、母親も、謎の失踪をとげていた――。
逃げるしかない。生き延びたいならば。
「山姫」とは、この地方では、誘い寄せられて、そのまま山奥に住み着いてしまう女たちを指す。各地にも「山姫」の伝承は様々な形で伝わっている。あるいは山の守り神であり、あるいは山姥の異名であったりもするが、この地方における「山姫」には特別な霊力や利益といったものはない。単に山に呼ばれ、帰って来なくなった女たち、御母乳山の神に召された女たちをそう総称したのである。――<本文より>

2013.01.11発売
新装版 わたしが・棄てた・女
講談社文庫
大学生の吉岡が二度目のデイトで体を奪ってゴミのように棄てたミツは、無知な田舎娘だった。その後、吉岡は社長令嬢との結婚を決め、孤独で貧乏な生活に耐えながら彼からの連絡を待ち続けるミツは冷酷な運命に弄ばれていく。たった一人の女の生き方が読む人すべてに本物の愛を問いかける遠藤文学の傑作。(講談社文庫)
100万人が涙した究極の愛
男を信じ、人生を信じた無垢な女。
何度読んでも、そのたびに新たな感動が押し寄せる「愛の物語」。
大学生の吉岡が二度目のデイトで躯(からだ)を奪ってゴミのように棄てたミツは、無垢な田舎娘だった。その後、吉岡は社長の姪との結婚を決め、孤独で貧乏な生活に耐えながら彼からの連絡を待ち続けるミツは冷酷な運命に弄ばれていく。たった一人の女の生き方が読む人すべてに本物の愛を問いかける遠藤文学の傑作。

2013.01.11発売
箱の中の天国と地獄
講談社文庫
生死を分かつ二つの箱。ノンストップ! 脱出ゲーム小説。少女は生還できるのか?閉ざされた謎の施設で妹と育った真夏(まなつ)。ある朝、施設内に異変が起こり、職員たちは殺戮された。収容されていた他の男女とともに姉妹は死のゲームに強制参加させられる。建物は25階、各階には二つの箱。一方の箱を開ければ脱出への扉が開き、もう一方には死の罠が待つ。戦慄の閉鎖空間! 傑作脱出ゲーム小説。(講談社文庫)
生死を分かつ二つの箱。
ノンストップ! 脱出ゲーム小説。
奇怪な実験施設。箱の中には……!? 少女は生還できるのか?
閉ざされた謎の施設で妹と育った真夏(まなつ)。ある朝、施設内に異変が起こり、職員たちは殺戮された。収容されていた他の男女とともに姉妹は死のゲームに強制参加させられる。建物は25階、各階には二つの箱。一方の箱を開ければ脱出への扉が開き、もう一方には死の罠が待つ。戦慄の閉鎖空間! 傑作脱出ゲーム小説。

2013.01.11発売
密通妻
講談社文庫
桜庭(さくらば)勇吾は近頃、父を亡くしたばかりの若侍。母は既に亡く天涯孤独の身の上だった。小普請(こぶしん)吟味役のさらに下という閑職で、写本の内職をして暮らしの足しにしている程だった。その勇吾に、思いがけない機会が訪れる。それは隣家の人妻・美緒が怪我の手当てをしてくれていた時だった。(講談社文庫)
桜庭勇吾は家を継いでまもない18歳の微禄の侍。密かに隣家の若嫁に想いを寄せていたが……、見られてしまった画帖には、その人妻の姿が描かれていた。書下ろし時代官能小説最新作。
桜庭勇吾は近頃、父を亡くしたばかりの若侍。母は既に亡く天涯孤独の身の上だった。小普請吟味役のさらに下という閑職で、書画の内職をして暮らしの足しにしている程だった。その勇吾に、思いがけない機会が訪れる。それは隣家の人妻・美緒が怪我の手当てをしてくれていた時だった。

2013.01.11発売
銀河不動産の超越 Transcendence of Ginga Estate Agency
講談社文庫
気力と体力不足の高橋が、やっと職を得たのは下町の「銀河不動産」。頑張らずに生きる――そんな省エネ青年を訪れる、奇妙な要望をもったお客たち。彼らに物件を紹介するうちに、彼自身が不思議な家の住人となっていた……? 「幸せを築こうとする努力」が奏でる、やさしくあたたかい森ミステリィ組曲。(講談社文庫)
不思議な建物に集まった不思議な面々 気力と体力不足の高橋が、やっと職を得たのは下町の「銀河不 動産」。頑張らずに生きる――そんな省エネ青年のもとを訪れる、奇妙なお客たちの要望とは?

2013.01.11発売
Gのカンバス
講談社文庫
眼鏡美人の国語教師恵子先生、大人びた美少女白根桜子――。昭和四十六年、三崎高校一年の如月吾郎は、女神とも崇める女体を想い、日夜、オナニー生活に明け暮れていた。放課後の部室でハイライトを燻(くゆ)らせつつ夢想する童貞喪失の日は、未だ遥かに遠いのであった。人気官能作家が綴る、99%自伝的青春小説。(講談社文庫)
昭和46年、文系高校生、憧れは童貞喪失!三崎高校一年生の吾郎は、作家か漫画家になる日を夢見つつも、女体を思いひたすらオナニーに耽る毎日を送るのだった。人気官能作家が綴る99%自伝的青春小説!

2013.01.11発売
武家娘 明暦江戸隠密控
講談社文庫
承応から明暦に変わったばかりの江戸。奉公先を探す申太(しんた)は18歳、詣でた神田明神で武家娘と出会う。その娘、千織(ちおり)が掏られた巾着を素早い手業で掏り返してやったのだ。清楚な姿に心惹かれた申太は一部始終を見ていた若侍姿の人物から、思いもかけない誘いを受ける。(講談社文庫)
これぞ睦月時代官能。新シリーズ開始!これぞ睦月時代官能。新シリーズ開始!「冴木澄香」シリーズ「忍萌」シリーズからパワーアップ。

2013.01.11発売
卍萌
講談社文庫
貧しい小藩の下級武士、小四郎は剣術は苦手だが、学問はまあまあ得意の若侍。藩剣術指南・杉村家への婿入りが決まり、やっと運が開けつつあった。ところが、家老の馬鹿息子の罪を被り、あわや切腹の窮地に。しかし――、意外にもその日から、許婚(いいなずけ)、女隠密、村娘と、美女三昧の毎日が始まった。好評時代官能第三弾。(講談社文庫)
災難転じて淫となる。忍び時代官能第三弾 下級侍の四男、小四郎は剣術指南・杉村家へ婿入りが決まり、やっと運をつかめそうだった。ところが家老の馬鹿息子の罪を被ることに……。好評時代官能第三弾。

2013.01.11発売
甘蜜三昧
講談社文庫
小藩の剣術道場の師範代、山尾源二郎は同門の風見京之助と駆け落ちしたひとつ年上の許嫁、綾乃を追っていた。やがて2人を捕らえた源二郎は彼らを見逃すかわりに、ひと晩限りの約束で綾乃を好き放題にできることに……。(「渋柿」)小説現代に掲載された短編5編と中編「よろめき秘帖」を収録。(講談社文庫)
必読!小説現代掲載の傑作短編集。小説現代に掲載され、話題を呼んだ短編「甘美なる淫獄」「渋柿」「淫謀」「詰腹」「刀と鞘」以上5編と中編「よろめき秘帖」の睦月ワールド三昧の1冊。

2013.01.11発売
変萌
講談社文庫
5万石の下総藤代藩は利根川の堤防工事の真っ只中。十馬はそこで働く若者だった。身体も小さく、力もない彼に顔形を人に似せ、好印象を持たせて、心を操る秘密の技があった。1人、黒崎という武芸者には見破られたが、まずは女寄せ場で極楽三昧の後、思いがけない運命が彼に訪れる。官能時代小説。(講談社文庫)
匂い立つ忍び浪漫。若者、十馬には顔を変貌させる技があった。とある藩で公儀隠密である女忍、由宇と出会って……。十馬の秘密の日々が始まる。『忍萌』に続く時代官能。

2013.01.11発売
どちらかが魔女 Which is the Witch? 森博嗣シリーズ短編集
講談社文庫
西之園家のキッチンでは、ディナの準備が着々と進んでいる。ゲストは犀川、喜多、大御坊、木原。晩餐の席で木原に続き、大御坊の不思議な体験が語られた。その謎を解いたのは――(表題作)。ほかに「ぶるぶる人形にうってつけの夜」「誰もいなくなった」など、長編シリーズのキャラクタが活躍する8編を収録。(講談社文庫)
西之園家のキッチンでは、ディナの準備が着々と進んでいる。ゲストは犀川(さいかわ)、喜多(きた)、大御坊(だいごぼう)、木原(きはら)。晩餐の席で木原に続き、大御坊の不思議な体験が語られた。その謎を解いたのはーー(表題作)。ほかに「ぶるぶる人形にうってつけの夜」「誰もいなくなった」など、長編シリーズのキャラクタが活躍する8編を収録。

2013.01.11発売
僕は秋子に借りがある I’m in Debt to Akiko 森博嗣自選短編集
講談社文庫
初めて秋子に会ったのは、大学生協の食堂だった。ちょっと壊れている彼女と授業をサボって出かけ、死んだ兄貴の話を聞かされた。彼女が僕にどうしても伝えたかった思いとは? 胸が詰まるラストの表題作ほか、「小鳥の恩返し」「卒業文集」など、文学的な香りが立ちのぼる、緻密で美しい13の傑作短編集。(講談社文庫)
初めて秋子に会ったのは、大学生協の食堂だった。ちょっと壊れている彼女と授業をサボって出かけ、死んだ兄貴の話を聞かされた。彼女が僕にどうしても伝えたかった思いとは? 胸が詰まるラストの表題作ほか、「小鳥の恩返し」「卒業文集」など、文学的な香りが立ちのぼる、緻密で美しい13の傑作短編集。

2013.01.11発売
忍萌
講談社文庫
侍屋敷に仕える小者の風太は18歳。祝言も間近の1つ年上の主の娘、美穂に秘かに思いを寄せていた。そんな彼だが、実は忍びの里の出で素破(すっぱ)の技を身につけていた。ある日、山中で美穂と一緒のところを山賊に襲われる。これをきっかけに風太の毎日は大きく変わっていく。香り匂い立つ時代官能小説。(講談社文庫)
斯界の巨匠がおくるフェチック江戸絵巻 前作までの幕末から少々時代を遡っての江戸期官能時代小説。

2013.01.11発売
レタス・フライ Lettuce Fry
講談社文庫
西之園萌絵は、叔母を連れて白刀島までやってきた。加部谷と、この島の出身者である山吹、海月と合流し、夕食の席で、島の診療所に女性の幽霊が出るという噂話を耳にする。(「刀之津診療所の怪」)。ほか「砂の街」、文庫版に初収録の「ライ麦畑で増幅して」など、煌めく魅力を湛えた、全10作の短編を収録。(講談社文庫)
どこからが夢?どこまでが現実?魔法のような手品のような短編集
多面体の輝きを放つ、森ミステリィの変幻
西之園萌絵は、叔母を連れて白刀島までやってきた。加部谷と、この島の出身者である山吹、海月と合流し、夕食の席で、島の診療所に女性の幽霊が出るという噂話を耳にする。(「刀之津診療所の怪」)。ほか「砂の街」、文庫版に初収録の「ライ麦畑で増幅して」など、煌めく魅力を湛えた、全10作の短編を収録。

2013.01.11発売
極限推理コロシアム
講談社文庫
夏の館と冬の館に強制的に集められた男女に「主催者」は命じる。「今から起きる殺人事件の犯人を当てよ」。被害者は彼らの中から選ばれていき、しかも、もう一つの館より早く犯人を当てなければならない。不正解の代償は館に残る全員の「死」――。第30回メフィスト賞受賞作品。(講談社文庫)
第30回メフィスト賞受賞!待望の文庫化
突然、2つの館に集められた男女は生命を賭けた推理ゲームに挑む!
ノベルス刊行翌月ドラマ放映(2004年)された伝説の作品
解説 貴志祐介
夏の館と冬の館に強制的に集められた男女に「主催者」は命じる。「今から起きる殺人事件の犯人を当てよ」。被害者は彼らの中から選ばれていき、しかも、もう一つの館より早く犯人を当てなければならない。不正解の代償は館に残る全員の「死」――。矢野龍王、待望の文庫初登場!第30回メフィスト賞受賞作品。

2013.01.11発売
有情 武芸者 冴木澄香
講談社文庫
噂に聞いていた女剣士が洋之進の町道場にもやってきた。6尺ばかりの長身だが、髪を束ねて垂らした美しいその女の名は冴木澄香。江戸中の剣術道場に出没しているという。一方の洋之進だが実は剣術は大の苦手。やむなく気の進まない立ち会いをするが……、彼の毎日は一変していく。時代官能小説。(講談社文庫)
匠が紡ぎだす匂い立つ時代官能小説 舞台は幕末江戸、腕に自信はないが仕方なく町道場を継いだ若き洋之進の元へ、女道場破りが訪れる。彼女の名前は冴木澄香といった。洋之進の遍歴が始まる。

2013.01.11発売
義姉 武芸者 冴木澄香
講談社文庫
幕末の嵐も間近の文久の頃、18歳の若者、高原丈九郎は美しい兄嫁、美苗と旅路を急いでいた。兄を斃(たお)した長身美麗の武芸者、冴木澄香を仇と追っていたのだ。小藩の武家の九男坊で戯作者を夢見ていた丈九郎の、他家の養子にでもなるしかなかった人生が一転、めくるめく時を迎える。(講談社文庫)
睦月影郎、講談社文庫初見参。時代官能小説小藩の若者、丈九郎は兄の仇討ちのため、兄嫁、美苗と女剣士、冴木澄香を追う旅に出る。それは彼の人生を変える甘い遍歴の始まりだった。書下ろし時代官能小説。

2013.01.11発売
人間は考えるFになる
講談社文庫
文系教授(哲学)・土屋賢二と理系助教授(建築学)・森博嗣。発想も思考も思想も性質もまったく異なる2人が、6回にわたって行ったトークセッション。小説の書き方から大学の不思議、趣味の定義、友人は必要なのかという根源的な問いまでを軽妙かつ神妙に語りつくす。読むと学びたくなる絶妙「文理」対談! (講談社文庫)
超文系と超理系、こんなに違うものなのか!哲学教授と工学助教授。ヴィトゲンシュタインとコンクリート。専門も興味も異なる二人の対談集。土屋賢二の初短編小説も収録した、笑えて読むと元気になる一冊。

2013.01.11発売
文庫版 今昔続百鬼 雲
講談社文庫