新刊書籍

レーベルで絞り込む

日蓮「立正安国論」
2013.01.18発売
日蓮「立正安国論」
その他:佐藤 弘夫
講談社学術文庫
あいつぐ異常気象・疫病・飢饉・大地震、そして承久の乱。荒廃する国土をもたらしたのは、正法が廃れ、邪法=専修念仏がはびこる仏教界の混迷である。日蓮は、社会の安穏実現をめざし、具体的な改善策を「勘文」として鎌倉幕府に提出したのが『立正安国論』である。国家主義と結びついてきた問題の書を虚心坦懐に読み、「先ず国家を祈って須らく仏法を立つべし」の真意を探る。(講談社学術文庫) 国家主義から解放し、虚心坦懐に真意に迫る 地震・疫病・飢饉そして承久の乱。専修念仏の流行による仏教の大衆化。国家存亡の危機にあたり、日蓮が鎌倉幕府に対して提出した社会安穏の意見書を徹底的に精査
電子あり
関ヶ原合戦  家康の戦略と幕藩体制
2013.01.18発売
関ヶ原合戦  家康の戦略と幕藩体制
著:笠谷 和比古
講談社学術文庫
秀吉没後、混沌とする天下掌握への道筋。豊臣政権内部で胚胎した諸問題はやがて家康と三成の2大勢力形成へと収斂してゆく。東西に分かれた両軍が衝突する慶長5年9月15日。戦いはどのように展開したのか。関ヶ原に未だ到着しない徳川主力の秀忠軍、小早川秀秋の反忠行動、外様大名の奮戦、島津隊の不思議な戦いなど、天下分け目の合戦を詳述。(講談社学術文庫) 天下分け目の合戦は以下に展開されたのか。豊臣政権内部の主導権争い、家臣団の角逐、統治姿勢の対立。秀吉没後、家康・三成の二大勢力はいかに形成されたのか。両軍の布陣・戦いの経緯はどうだったのか。
電子あり
『資本論』を読む
2013.01.18発売
『資本論』を読む
著:伊藤 誠
講談社学術文庫
経済学の最高の古典ともいえる『資本論』は、夥しい人々に読み継がれ、世界を大きく動かしてきた。マルクスは当時の社会の現状と人々の生活を見据え、資本主義経済の原理とその運動を体系的に分析した。本書では、厖大かつ難解な叙述の続くこの名著の講読を長年行ってきた著者が、エッセンスとなる章句を選び出し、懇切な解説を施し、その魅力と豊かな内容を引き出す。(講談社学術文庫) 資本主義市場経済原理を分析した名著を読む経済学のバイブル的書物『資本論』。マルクスは当時の人々の生活を見据え、資本主義経済の仕組みを分析。その厖大で難解な名著のエッセンスを引き出し、解説する
電子あり
幕末遣欧使節団
2013.01.18発売
幕末遣欧使節団
著:宮永 孝
講談社学術文庫
攘夷の嵐が吹き荒れる幕末。先に欧米に約した開市開港の実施延期を要請するため、幕府はヨーロッパに使節団を派遣した。文久二年、総勢三十八名のサムライたちは、西洋事情調査の命をも受けて、仏・英・蘭・露など六ヵ国を歴訪。一年にも及ぶ苦難と感動に満ちたこの旅を、彼らの日記や覚書、現地の新聞・雑誌の記事等をもとに、立体的に復元する。(講談社学術文庫) 38人のサムライ達の苦難と感動に満ちた旅文久2年、開港延期交渉の命を受け、欧州6ヵ国を歴訪した幕府の使節団。その一年余の旅を、日記や現地の新聞・雑誌等の記事をもとに立体的に復元、追体験する。
電子あり
マルクス・アウレリウス「自省録」
2013.01.18発売
マルクス・アウレリウス「自省録」
著:マルクス・アウレリウス,訳:鈴木 照雄
講談社学術文庫
2世紀後半ローマ皇帝となったマルクス・アウレリウスはまたストア派の哲学者でもあった。万有は神的理性(ロゴス)に統率されるという合理的存在論に与する精神構造を持つ一方で、文章全体に漂う硬質の無常観はどこから来るのか。自身の心に向かって思念し、心内の軋み・分裂・矛盾をごまかすことなく真摯に生きた哲人皇帝の魂の声。碩学による待望の新訳。(講談社学術文庫) 哲人ローマ皇帝マルクスの内なる魂の独白。AD161年即位の皇帝はストア派の哲学者でもあった。合理的存在論に与する一方で憂愁の色を帯びる無常観はどこから来るのか。哲人皇帝の心の軋みに耳を澄ます
電子あり
海と列島の中世
2013.01.18発売
海と列島の中世
著:網野 善彦
講談社学術文庫
海は柔らかい交通路である。それは自在な交通を許し、人と人を結び、文化同志を融合させる。本書では全国の中世海村・海民の姿が、綿密な現地調査と文献から浮き彫りにされてゆく。中国大陸・朝鮮半島・日本列島をまたにかけた「倭寇世界人」を生み出した海のダイナミズムを探り、東アジアに開かれた列島社会の新鮮な姿を描き出す、網野史学の論集。(講談社学術文庫) 海が人を結ぶ。列島中世を探照する網野史観海は柔かい交通路である。海村のあり方から「倭寇世界人」まで。文化を結ぶ海のダイナミズムを探り、東アジアに開かれた日本列島の新鮮な姿を示す網野史学の論集
電子あり
坂本龍馬
2013.01.18発売
坂本龍馬
著:飛鳥井 雅道
講談社学術文庫
倒幕、大政奉還、新体制というシナリオまで描出しながら、歴史的転換点に立ち会うことなく、わずか33歳で刺客の手に倒れた坂本龍馬。その像はさまざまに伝えられる。民権派やデモクラシーの象徴として、海軍の先駆者として……。しかしはたしてそれらは実像であろうか。御国と皇国、徳川家と天朝など、新旧の価値が交錯する時代の精神を丹念に読み解き、龍馬像の真実に迫る。(講談社学術文庫) 幕末の英雄・龍馬の思想と生涯を捉えなおす三十余年の短い生涯ながら、幕末史に燦として輝く坂本龍馬。数多伝わるその人物像ははたして正しいか。文化史的・思想史的側面から龍馬の実像を探る異色の龍馬伝
電子あり
哲学の教科書
2013.01.18発売
哲学の教科書
著:中島 義道
講談社学術文庫
哲学は何の役にたつのか。哲学の問いとはどんなものか。哲学者とはどのような人々か。そもそも、哲学とは何か。物事を徹底的に疑うことが出発点だという著者は、「哲学とは何でないか」を厳密に規定することで哲学を覆うベールをはぎとり、その本質を明らかにする。平易なことばで哲学そのものを根源的に問いなおす、究極の「哲学・非――入門書」。(講談社学術文庫) 哲学センスゼロ・予備知識ゼロからの自由な心のトレーニング 徹底的な懐疑の世界へ 哲学は何の役にたつのか。哲学の問いとはどんなものか。哲学者とはどのような人々か。そもそも、哲学とは何か。物事を徹底的に疑うことが出発点だという著者は、「哲学とは何でないか」を厳密に規定することで哲学を覆うベールをはぎとり、その本質を明らかにする。平易なことばで哲学そのものを根源的に問いなおす、究極の「哲学・非――入門書」。
電子あり
マキアヴェッリと『君主論』
2013.01.18発売
マキアヴェッリと『君主論』
著:佐々木 毅
講談社学術文庫
小国分立し戦乱が絶え間なかったルネサンス期イタリアにあって、マキアヴェッリは権力の本質、その獲得と維持の方法、喪失の原因を追究した。政変により2度も追放の憂き目を見る数奇な運命のなかで、彼が著した『君主論』は近代政治学の嚆矢となる。本書はマキアヴェッリの主著『君主論』を全訳するとともに、その生涯をとりまく華麗な歴史群像を描写しながら思想形成の背景を明らしにした力作である。(講談社文庫) マキアヴェッリの思想と著書『君主論』全訳近代政治学の開祖マキアヴェッリの生涯と思想形成をたどりながら、混迷の時代に権力の正体を見抜いて名高い主著『君主論』とその真髄を政治学の第一人者が論述。
電子あり
東京家族
2013.01.11発売
東京家族
作:白石 まみ,原案:山田 洋次,原案:平松 恵美子
講談社文庫
瀬戸内海の小島で暮らす平山周吉と妻のとみこは、久しぶりに3人の子供たちに会うために東京へやってきた。最初は年老いた両親を気遣う子供たちだったが、日々の仕事や生活に追われ、少しずつ溝ができていく。そんななか、とみこが突然倒れ……。山田洋次監督がいまの家族を描いた感動作を完全小説化! (講談社文庫) 山田洋次監督50周年記念作品 完全小説化! 瀬戸内海の小島で暮らす平山周吉と妻のとみこは、久しぶりに3人の子供たちに会うために東京へやってきた。最初は年老いた両親を気遣う子供たちだったが、日々の仕事や生活に追われ、少しずつ溝ができていく。そんななか、とみこが突然倒れ……。山田洋次監督がいまの家族を描いた感動作を完全小説化!
電子あり
ちゃんちゃら
2013.01.11発売
ちゃんちゃら
著:朝井 まかて
講談社文庫
江戸・千駄木町の庭師一家「植辰」で修行中の元浮浪児・ちゃら。酒好きだが腕も気風もいい親方の辰蔵に仕込まれて、山猫のようだったちゃらも、一人前の職人に育ちつつあった。しかし、ある日を境に、一心に作庭に励んでいた一家に、とんでもない厄介事が降りかかる。青空の下、緑の風に吹かれるような、爽快時代小説! 江戸・千駄木町の庭師一家「植辰(うえたつ)」で修業中の元浮浪児「ちゃら」。酒好きだが腕も気風もいい親方の辰蔵に仕込まれて、山猫のようだったちゃらも、一人前の職人に育ちつつあった。しかし、一心に作庭に励んでいた一家に、とんでもない厄介事が降りかかる。青空の下、緑の風に吹かれるような、爽快時代小説!
電子あり
目薬αで殺菌します DISINFECTANT α FOR THE EYES
2013.01.11発売
目薬αで殺菌します DISINFECTANT α FOR THE EYES
著:森 博嗣
講談社文庫
関西で発見された劇物入りの目薬の名には「α」の文字が。同じ頃、加部谷恵美が発見した変死体が握り締めていたのもやはり目薬「α」! 探偵・赤柳初朗は調査を始めるが、事件の背後にはまたも謎のプロジェクトが? ギリシャ文字「α」は「φ」から連なる展開を意味しているのか? Gシリーズ第7作!
電子あり
義に生きるか裏切るか 名将がいて、愚者がいた
2013.01.11発売
義に生きるか裏切るか 名将がいて、愚者がいた
著:中村 彰彦
講談社文庫
敗れ去っても美名を残す者、勝ち残っても罵声を浴びる者。人物たちの真価を決めたのは何か? 関ヶ原の小早川秀秋の寝返りに従わなかった松野主馬、明治の終焉とともに夫に殉じた乃木希典夫人……確かな歴史観と志ある者へのまなざしで定評ある著者が、激動の時代を生き、そして消えていった男たち女たちを記す人物評伝。(講談社文庫) 戦国、江戸、明治…… 時代を駆け抜けた者たちの後世の評価を決定づけたのは何か。 関ヶ原。小早川秀秋の裏切りに、叛旗を翻したもののふは? ガラシャ夫人を守らず、石田三成に寝返った細川家家臣とは? 武田の姫を求めた家康の女狩りに、わが妻を差し出した遺臣は? 新選組池田屋襲撃後、尊王攘夷の旗を降ろし逃げ帰った若殿は? 最後まで倒幕軍に抵抗した庄内兵とともに、果敢に闘った藩は? 年若き藩士たちを会津に送り込み、捨て石にした国家老とは? ……など、公平なる視点と志ある者へのまなざしで定評ある著者が、歴史好きを唸らせる。好評『ロングセラー名将がいて、愚者がいた』に続く歴史エッセイ。
電子あり
天下 奥右筆秘帳
2013.01.11発売
天下 奥右筆秘帳
著:上田 秀人
講談社文庫
将軍家斉が法要中に襲われた衝撃も冷めやらぬ大奥に、お末二人が入った。奥右筆組頭立花併右衛門は、婿となる衛悟と娘瑞紀にその素性を探らせる。家斉の御台所茂姫は外様島津家の出であった。藩主重豪は、将軍の外祖父となり外様から親藩入りするという野望を隠さない。斬られてもひるまない死をおそれぬ薩摩の捨てかまりが伊賀者、お庭番らの暗闘に参戦、シリーズ最高潮の盛り上がりを見せる第十一巻!<文庫書下ろし> さらなる高みへ。 斬られても斬られても襲いかかる女忍。権勢の座を賭けた死闘も、いよいよクライマックス! 将軍家斉(いえなり)が襲撃されたばかりの大奥に不審な二人のお末が入った。立花併右衛門は衛悟と瑞紀に素性を探らせる。大奥の主は初の外様出身の御台所茂姫。実家の藩主島津重豪(しまづしげひで)は親藩入りを画策する。お末たちは死をもおそれぬ薩摩の忍・捨てかまりか。権をめぐる暗闘はいよいよ最高潮に。第十一巻!<文庫書下ろし>
電子あり
こんなの、はじめて?
2013.01.11発売
こんなの、はじめて?
著:酒井 順子
講談社文庫
奢られる側から奢る側へ。仕切られる側から仕切る側へ。叱られる側から叱る側へー―いつの間にか立ち位置が変化する「中年」は、初めて経験することばかり。40代での結婚・出産も不況の斜陽感もすべて「こんなの、はじめて」! 下座に座っていれば事足りた若かりし日から遠く離れた大人の初体験のあれこれを綴った「週刊現代」人気連載、第5弾。 奢られる側から奢る側へ。仕切られる側から仕切る側へ。叱られる側から叱る側へ――いつの間にか立ち位置が変化する「中年」は、初めて経験することばかり。不況の斜陽感も「こんなの、はじめて」! 下座に座っていれば事足りた若かりし日から遠く離れた大人の初体験のあれこれを綴った「週刊現代」人気連載、第5弾。
電子あり
水死
2013.01.11発売
水死
著:大江 健三郎
講談社文庫
母の死後10年を経て、父の資料が詰め込まれている「赤革のトランク」が遺言によって引き渡されるのを機に、生涯の主題だった「水死小説」に取り組む作家・長江古義人(ちょうこうこぎと)。そこに彼の作品を演劇化してきた劇団「穴居人(ザ・ケイヴ・マン)」の女優ウナイコが現れて協同作業を申し入れる。「森」の神話と現代史を結ぶ長編小説。(講談社文庫) 母の死後10年を経て、父の資料が詰め込まれている「赤革のトランク」が遺言によって引き渡されるのを機に、生涯の主題だった「水死小説」に取り組む作家・長江古義人(ちょうこうこぎと)。そこに彼の作品を演劇化してきた劇団「穴居人(ザ・ケイヴ・マン)」の女優ウナイコが現れて協同作業を申し入れる。「森」の神話と現代史を結ぶ長編小説。 自らが10歳の時に体験した出来事から夢想しながら、宙吊りのままだった「水死小説」に挑む老作家と、その「晩年の仕事(レイト・ワーク)」に寄り添う芝居を演出する女優ウナイコの道中の行方は?
電子あり
妖怪アパートの幽雅な日常8
2013.01.11発売
妖怪アパートの幽雅な日常8
著:香月 日輪
講談社文庫
遠回りでもいいから、大学に行きたい――就職組から進学組へ鞍替えした高校三年の夕士は、夏期講習に泣く日々。長い休みの最後、ひょんなことから千晶先生らとアンティーク・ジュエリー展に行くと、会場で思わぬ事件に巻き込まれた。絶体絶命のピンチが訪れたとき、夕士は「あの力」を使うことができるのか!?(講談社文庫) みんなの前であれを使う――。その覚悟が、俺にあるのか? 遠回りでもいいから、大学に行きたい――就職組から進学組へ鞍替えした高校三年の夕士は、夏期講習に泣く日々。長い休みの最後、ひょんなことから千晶先生らとアンティーク・ジュエリー展に行くと、会場で思わぬ事件に巻き込まれた。絶体絶命のピンチが訪れたとき、夕士は「あの力」を使うことができるのか!?
電子あり
藪の奥―眠る義経秘宝
2013.01.11発売
藪の奥―眠る義経秘宝
著:平谷 美樹
講談社文庫
後にトロイア発掘によって世界的な名声を得ることになるシュリーマンは、「黄金郷ヒライズミ」の地図を預かる。一攫千金と名声獲得の野望を胸に、シュリーマンは奥州藤原氏の財宝探しに幕末の日本に渡る。稀少な手がかりを元に財宝の在処を平泉北西の北上山地と割り出し、山道険しい藪の奥を分け進む。財宝目当ての争いに、シュリーマンも短銃を手に持ち構える。はたして財宝は見つかるのか、そして義経北行伝説の真相とは? 後にトロイア発掘によって世界的な名声を得ることになるシュリーマンは、早世した友人チェリョムヒンから、彼の遺言とともに「黄金郷ヒライズミ」の地図を預かる。藤原氏は源頼朝が持ち帰った以外の膨大な財宝を隠したに違いないとチェリョムヒンは考え、その発掘をシュリーマンに託したのだ。一攫千金と名声獲得の野望を胸に、シュリーマンは奥州藤原氏の財宝探しに幕末の日本に渡る。髭を伸ばし蝦夷に化け、横浜居留地から平泉生まれの橘藤や通訳の深野らを伴い平泉に発つ。700年の時を隔て、頼朝が平泉から奥州征伐から戻った行程を逆に辿って平泉に向かう一行。義経にも仕えたという山岳信仰の修験者集団を謎の黒装束の男達が襲い、不穏な状況が漂い始める。稀少な手がかりを元に財宝の在処を平泉北西の北上山地と割り出し、山道険しい藪の奥を分け進む。財宝目当ての争いに、シュリーマンも短銃を手に持ち構える。はたして財宝は見つかるのか、そして義経北行伝説の真相とは?
電子あり
猫のあしあと
2013.01.11発売
猫のあしあと
著:町田 康
講談社文庫
ヘッケとココアが去った町田家に、また一頭、二頭とやって来た猫たち。目が合えば威嚇され、世話をすれば激怒され、平謝りの暮らしが始まった。決死の爪切り大作戦、ケージ移動のために考案したインド風ラジオ体操、「一平ちゃん」をかき込みながらの徹夜の看病。今日もまた生きていく、人間と猫の日々。 拙宅の猫たちと、仕事場の猫たち。別れて暮らす、そのわけは。 ロングセラーフォトエッセイ、未発表写真を増補して文庫化。 ヘッケとココアが去った町田家に、また一頭、二頭とやって来た猫たち。目が合えば威嚇され、世話をすれば激怒され、平謝りの暮らしが始まった。決死の爪切り大作戦、ケージ移動のために考案したインド風ラジオ体操、「一平ちゃん」をかき込みながらの徹夜の看病。今日もまた生きていく、人間と猫の日々。
電子あり
キャベツ
2013.01.11発売
キャベツ
著:石井 睦美
講談社文庫
中二でおやじを亡くしてから、母と妹のために、ぼくは毎日せっせとご飯をつくる。冷蔵庫を開けたら戦闘開始! 切ない日も、けんかしたってこの味が家族の幸せを守ってるんだから。そうして十八にしては所帯じみていたぼくに、突然の恋が訪れた。児童文学の名手が繊細に描く、少年の恋と、日常のきらめき。 中二でおやじを亡くしてから、母と妹のために、ぼくは毎日せっせとご飯をつくる。冷蔵庫を開けたら戦闘開始! 切ない日も、けんかしたって、この味が家族の幸せを守ってるんだから。そうして十八にしては所帯じみていたぼくに、突然の恋が訪れた。児童文学の名手が繊細に描く、少年の恋と、日常のきらめき。 大人乙女代表書店員さんも太鼓判! 「石井さんの手にかかると、なんでもない風景がくっきりと、形を帯びて見えてくる。」 (丸善・丸の内本店 兼森理恵さん)
電子あり