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2023.08.18発売
柳田謙十郎著作集6:倫理学
創文社オンデマンド叢書
西田幾多郎に師事した哲学者だったが、戦後マルクス主義唯物論者に転向した著者の著作集。全8巻。第6巻は、「倫理学」。
【目次より】
序
倫理学
まえがき
第一章 倫理学の課題と方法
第二章 道徳の発展
第三章 道徳の発展 つづき
第四章 利己心と道徳
第五章 良心論
第六章 自由と人格
現代実践哲学
まえがき
第一章 現代の歴史的課題
第二章 民族の問題
第三章 国家と階級
第四章 革命の倫理
第五章 戦争と平和
唯物論的倫理学 道徳現象学試論
序 エリ・シャフナザロワ
まえがき
緒論 道徳現象学とは何か
第一編 道徳の起源
第二編 古代奴隷制社会の道徳
第三編 中世封建制社会の道徳
第四編 資本制社会の道徳
第五編 社会主義の倫理(マルクス主義の倫理)

2023.08.18発売
柳田謙十郎著作集5:史的唯物論
創文社オンデマンド叢書
西田幾多郎に師事した哲学者だったが、戦後マルクス主義唯物論者に転向した著者の著作集。全8巻。第5巻は「弁証法的唯物論」。
【目次より】
序
歴史哲学
まえがき
ロシア語版まえがき
第一章 歴史的認識
第二章 歴史的法則
第三章 歴史的空間
第四章 歴史的時間
第五章 歴史的主体
自由の哲学
まえがき
ロシア語版まえがき
ヴェトナム語版序
第一章 自由の現実 われわれは自由であるか
第二章 自由の思想 それはどうして発展したか
第三章 自由の理論 自由とはなにか
第四章 自由の実践 自由はどうしてえられるか
歴史と人間
まえがき
改版にあたって
第一章 総論
第二章 動物から人間へ
第三章 奴隷制から封建制へ
第四章 資本制の成立
第五章 資本制社会の矛盾
第六章 社会主義革命へ
第七章 社会主義の勝利
原水爆の世界史的意義
自由と知識の進歩
哲学の進歩と歴史の発展

2023.08.18発売
柳田謙十郎著作集4:弁証法的唯物論
創文社オンデマンド叢書
西田幾多郎に師事した哲学者だったが、戦後マルクス主義唯物論者に転向した著者の著作集。全8巻。第4巻は「弁証法的唯物論」。
【目次より】
序
弁証法十講
まえがき
第一講 存在と論理
第二講 直接性と媒介性
第三講 運動・変化・発展
第四講 量と質
第五講 矛盾と対立
第六講 肯定と否定
第七講 環境と主体
第八講 認識と実践
第九講 自由と必然
第十講 その他の諸問題
むすび
ものの見方・考え方
第一課 労働者と哲学
第二課 矛盾と対立
第三課 否定の否定
弁証法入門
まえがき
一 弁証法の基礎
二 弁証法の基本法則
三 現実の生きた理論としての弁証法
働く者の未来
まえがき
歴史のテンポは早くなる
資本主義の全般的危機の三段階
戦争の歴史から平和の歴史へ
働く者の新しい生き方 労働組合とは何か?
資本主義か社会主義か 中国の旅からかえって
仏陀からレーニンへ レーニン誕生九十周年にあたって
支配者の論理と人民の論理
インテリゲンチァの使命とその限界
なにをなすべきか
弁証法の学習について

2023.08.18発売
柳田謙十郎著作集3:唯物論の哲学
創文社オンデマンド叢書
西田幾多郎に師事した哲学者だったが、戦後マルクス主義唯物論者に転向した著者の著作集。全8巻。第4巻は「唯物論の哲学」。
【目次より】
序
新哲学読本
まえがき
第一章 哲学とは何か
第二章 観念論
第三章 唯物論
第四章 弁証法
第五章 自然
第六章 人間
第七章 歴史
第八章 認識
第九章 道徳
第一〇章 芸術
第一一章 宗教
第一二章 国家
労働者の哲学
はじめに
第一章 哲学とは何か
第二章 哲学の階級性
第三章 観念論は支配階級の哲学である
第四章 世界は観念から成る 主観主義と精神主義
第五章 幻想の哲学 形而上学
第六章 世界の本質は永遠不変である 実体論
第七章 観念論から唯物論へ ブルジョア思想からプロレタリア思想へ
第八章 弁証法的唯物論は労働者階級の哲学である
第九章 世界は物質から成る
第一〇章 運動は物質の存在形態である 弁証法
第一一章 歴史は一定の法則にしたがって発展する 唯物史観
第一二章 理論と実践 労働者のための哲学はどうあるべきか
資本家の考え方と労働者の考え方
執筆者から
第一課 階級的なものの見方について
第二課 支配階級の思想とマスコミ
第三課 変革の時代と労働者の世界観
第四課 真理の発展と階級闘争
第五課 労資協調か階級闘争か
第六課 自由社会ということ
第七課 ふたつの愛国心
第八課 国家とは何か
第九課 改良主義と修正主義 中間層の考え方
第一〇課 ブルジョアの哲学としての観念論
第一一課 プロレタリアの哲学としての弁証法的唯物論

2023.08.18発売
柳田謙十郎著作集2:観念論から唯物論へ
創文社オンデマンド叢書
西田幾多郎に師事した哲学者だったが、戦後マルクス主義唯物論者に転向した著者の著作集。全8巻。第2巻は「観念論から唯物論へ」。
【目次より】
序
観念論と唯物論
まえがき
改版にあたって
第一部 観念論の哲学
第二部 唯物論の哲学
第三部 弁証法的世界
マルクス哲学の基本問題
まえがき
唯物論における認識の問題
認識と実践
マルクス主義とヒューマニズム
観念論哲学の将来
西田哲学の超克
マルクス主義とヒューマニズム

2023.08.18発売
柳田謙十郎著作集1:自叙伝
創文社オンデマンド叢書
西田幾多郎に師事した哲学者だったが、戦後マルクス主義唯物論者に転向した著者の著作集。全8巻。第一巻は、「自叙伝」である。
【目次より】
目次
序
わが思想の遍歴
まえがき
ロシア語版序文
ロシア語版あとがき エリ・シャフナザロワ
わが思想の遍歴
唯物論十年 続わが思想の遍歴
まえがき
ロシア語版序文
ロシア語版あとがき ペー・フェドセーエフ
唯物論十年
私の人間変革
まえがき
前編 天空にあこがれて
後編 大地に立つ
入党のことば
わが入党の動機
奇跡の友情 モスクワの女性からの手紙
日本のみなさんへ エリ・シャフナザロワ
まえがき
奇跡の友情
柳田謙十郎略歴年譜

2023.08.18発売
弁証法的世界 進歩の哲学
創文社オンデマンド叢書
宇宙の誕生から、生命の出現、人類の起源、進化、そして人類の歴史「人類史」の登場と発展について、弁証法的世界観により壮大に描いたエキサイティングな「世界の歴史」を読む。
【目次より】
目次
総説
第一章 宇宙のはじめ
一 動的宇宙観
二 宇宙の起原
三 銀河系と太陽系
四 地球の科学
第二章 生命の起原
一 生命の本質
二 生命の誕生
三 生命の発展
第三章 人類の起原
一 自然史の総括
二 生物進化の法則――競争と共存
三 労働が人間をつくった
四 人類史のあけぼの
五 氷河期について
六 遺存種について
第四章 弁証法的世界
一 自然の発展における非連続の連続
二 サルとヒトとの非連続の連続
三 価値理念の発展
四 弁証法的世界 その一
五 弁証法的世界 その二
六 弁証法的世界 その三
七 叡智的自然
第五章 生産労働の発展と社会の進歩
一 物質的自然の発展法則
二 生物的生命の発展法則
三 生物の社会と人間の社会
四 生産労働の発展と社会の階級化
五 階級的社会の一典型としての奴隷制
六 本章のまとめ
第六章 生産労働と知性の進歩
一 カントの「純粋理性批判」
二 ヘーゲルの「世界理性」
三 反映と反応、認識と実践
四 構造と機能
五 生産の発展と知性の進歩
六 観念論的認識論から弁証法的認識論へ
七 自然と理性の弁証法的統一
八 社会発展のバロメーターとしての科学的知性
第七章 生産労働の発展と民主主義
一 社会発展の三要因
二 分業の発展にともなう個の自覚と社会的連携の自覚
三 社会圏の拡大とヒューマニズムの成長
四 奴隷制から封建制への自由の進歩
五 資本主義的自由と利己的個人主義
六 貨幣の物神化と人間性の荒廃
七 階級闘争とプロレタリア民主主義
第八章 社会主義とプロレタリア民主主義
一 社会主義の必然性と現代社会主義のゆがみ
二 ゆがみの原因をたずねて
三 人類の未来について

2023.08.18発売
平和問題十二講
創文社オンデマンド叢書
西田幾多郎に師事した哲学者だったが、戦後マルクス主義唯物論者に転向した著者が、「平和」について論じた12の講義をまとめた著作である。戦争の原因分析や、戦後日本や世界情勢についての深い洞察がある。
【目次より】
目次
まえがき
第一講 戦争はどうしておきるか
一 戦争の原因
~
五 植民地再分割のための戦争
第二講 第一次世界戦争はどうしておきたか
一 自由競争から独占へ
~
四 植民地政策の必然性
第三講 第二次世界大戦はどうしておきたか
一 第一次大戦後の世界情勢
~
八 ファシズムの形成
第四講 戦後の世界情勢 その一
一 全般的危機の第二段階とその特徴
~
七 アメリカの侵略的諸計画
第五講 戦後の世界情勢 その二
八 朝鮮戦争とその結果
~
一五 資本主義国家のファッショ化
第六講 戦後の世界情勢 その三
一六 植民地体制の崩壊
~
二八 ラテン・アメリカ諸国
第七講 戦後の国内情勢
一 敗戦後の日本
~
五 MSA体制と平和勢力の発展(一九五三年―一九五四年)
第八講 世界平和運動の発展
一 第二次世界戦争以前の世界平和運動
~
四 ヴェトナム休戦以後
第九講 日本の平和運動の発展
一 第二次世界戦争以前の平和運動
~
五 第三期 対決期 MSA体制と原水爆に反対し、ソ中との国交回復運動の高まる時期
第十講 平和的共存の可能
一 新らしい事態
~
六 平和的共存の可能
第十一講 日本平和運動の諸問題
一 再軍備の問題
~
十 組織の問題
第十二講 質疑応答
一 ソ同盟は平和を主張しながらなぜ軍備をもつか
~
十一 基礎科学の勉強について

2023.08.18発売
政治のロゴス
創文社オンデマンド叢書
政治において「ロゴス(理念)」はどうあるべきなのか。パトス(熱情)に突き動かされがちな政治を改めて問い直す。
【目次】
目次
はじめに
第一部
政治のロゴス(その一) 魂と国家
政治のロゴス(その二) 「へつらい」の構造
政治のロゴス(その三) イデオロギーの系譜
第二部
「承認」の問題 『精神現象学』をめぐって
「認識」と「承認」 「承認」の現象学のためのノート
「承認」の構造
はじめに
I 「認識の終り」としての「承認」 ac-knowledgeという語の解釈学的構造分析
II 「認識の繰り返し」としての「承認」 re-cognizeという語の解釈学的構造分析
終りに
あとがき

2023.08.18発売
カント『道徳形而上学の基礎づけ』研究序説
創文社オンデマンド叢書
18世紀の大哲学者カントが、善、悪、自由意志、義務、人格など、倫理が取り扱うべき需要課題を書いた『道徳形而上学の基礎づけ』。この重要著作をどのように読み解いていくべきなのか?
【目次】
はじめに
第一章 出発点としての「常識」
第二章 「定言的命法」の根本法式
第三章 第一導出法式 普遍的自然法則の法式
第四章 第二導出法式 目的それ自体の法式
第五章 第三導出法式 意志の自律の法式
第六章 「目的の王国」 「意志の自律」の「理念」から導かれるところの
第七章 三つの導出法式の統合と結語
あとがき

2023.08.18発売
疎外の問題
創文社オンデマンド叢書
なぜ、人間が作った事や物が、逆に人間を支配するようなことが起こるのだろうか。あらためて、疎外が生み出す問題を哲学的に追究する。
【目次】
はじめに
一 『精神現象学』における「自意識」の研究序説
一 「欲求」の構造
二 「承認」の概念
三 「承認」をめぐる「生死の闘い」
四 「主と奴」(一方的承認)の弁証法
五 「支配と隷属」と現代の問題
二 『精神現象学』における疎外の問題
三 言葉と疎外(その一) マルティン・ブーバーの言語論をめぐって
四 言葉と疎外(その二) ヘーゲルと現代の問題
五 カント哲学の構造と疎外の問題
あとがき

2023.08.18発売
象徴と想像力
創文社オンデマンド叢書
哲学者にして宗教学者の著者によるポール・リクールについての研究をまとめた博士論文を刊行したもの。フランス・スピリチュアリスムなどフランスの思想を踏まえ、「自由」や「悪」といった実存的問題も扱う。シモーヌ・ヴェイユの思想もその射程に入れる。
【目次】
序文
第一章 宗教の両義性と宗教的行
一 見えない世界と深さの次元
二 宗教の両義性
三 宗教的行について
第二章 象徴と生の宗教的次元
一 「失われた次元」と象徴の問題
二 象徴の規準
三 象徴と言葉
四 象徴と生
第三章 宗教的言語の特性
緒論
一 宗教的言語と非神話化
二 言語における指示の問題と宗教的言語
三 啓示と原初的宗教言述
四 譬
五 想像力と超越の問題
第四章 想像力と超越の問題
緒論
一 知覚と想像力
二 想像力の超越作用
三 想像力と悪
四 悪と超越の問題
第五章 宗教現象学と解釈学
一 現象学と解釈学
二 宗教現象学
三 象徴の解釈と宗教現象学
四 象徴の非神話化
五 象徴と非神秘化としての解釈
結語 問われてくる幾つかの問題
第六章 諸解釈の葛藤
一 言語の危機と対立する二つの解釈
二 意味の回復としての解釈
三 非神秘化としての解釈
四 解釈と反省
第七章 象徴と自由 「隷属的でない労働の第一条件」について
一 善と必然性の間
二 虚無と想像力と宗教
三 象徴と注意力
第八章 同意の地平
一 情念と隷属意志の構造
二 有限性の哲学的人間学
三 道徳的意識のパトロジー
四 「同意」の地平
第九章 悪の象徴論
一 悪の原初的表現
二 悪の基底的現象としての穢れ
三 悪の二つの側面 悪の神話
四 悪における自由とデモーニッシュなもの
第十章 心身関係における想像力の位置と自由の問題
一 心身の繋がりとその媒介者
二 決断の構造
三 動機としての欲望と想像力
四 決断における注意力と自由の問題
索引

2023.08.18発売
日本法思想史研究
創文社オンデマンド叢書
法思想とは、さまざまな人や団体が法に対して持つ考え方を知的に検討したもので、時代によって変遷する。日本近代の法思想を探究する。
明治以降、西洋の法体系に出会い、日本の近代的な法律が誕生した。法はどうあるべきなのか、どのような思想に基づいているのかの歴史を解き明かす。
【目次】
I 啓蒙思想家たち
1 西周における人間と社会
一 朱子学と徂徠学
二 『性法略』序
三 『百一新論』
四 『生性発蘊』
五 『人世三宝説』
六 『燈影問答』
七 『兵賦論』
八 続『兵賦論』
九 『原法提綱』
一〇 結語
2 文久元年の津田真道
3 穂積陳重の法進化論
一 儒学・国学から進化論へ
二 適者生存
三 発展段階説
四 祖先崇拝
五 法理学と法哲学
II 憲法学者たち
1 日本憲法学の国家論
一 穂積八束の国家論
二 一木喜徳郎の国家論
三 美濃部達吉の国家論
四 美濃部・上杉論争
五 宮沢俊義の国家論
2 穂積八束伝ノート
一 家系
二 勉学
三 留学
四 栄光の座
五 生活態度
六 最後の年
3 穂積憲法学
一 家と国
二 国体と政体
三 立法事項と大権事項
四 「立憲ノ美果」と「民衆専制」
五 「一種の風潮」
4 リチャード・H・マイニア『西洋法思想の継受』について
5 美濃部達吉の法哲学
6 上杉慎吉伝
一 生い立ち
二 初期の「機関説」
三 留学中の「回心」
四 大戦前の時代認識
五 国体論争
六 藩閥・政党・天皇
七 普通選挙
八 国家主義運動
九 大正一五年秋
一〇 国家形而上学
一一 最晩年の上杉
III 戦後法思想の諸問題
1 敗戦史の法哲学
2 国民主義と天皇制
一 ポツダム宣言と「国体」
二 美濃部達吉の「国体」護持論
三 宮沢俊義の「八月革命説」
四 尾高朝雄の「ノモス主権論」
五 和辻哲郎の文化的天皇論
六 何が残ったか?
3 二つの憲法と宮沢憲法学
4 マッカーサーと戦後民主主義
一 一九四五年の世界
二 マッカーサーの「正義」
三 マッカーサー崇拝
四 終末論的平和論
五 マッカーサー父子とリンカン
あとがき

2023.08.18発売
祈りと沈黙 キリスト教論集
創文社オンデマンド叢書
哲学者であり、キリスト教神学者でもある著者による、新約聖書、原始キリスト教、科学、儀礼や鈴木大拙などについての論集。
【目次より】
序
第一部
一 新約聖書のキリスト論
二 コロサイ人への手紙一・一五―二〇におけるキリスト論について
三 平和の君キリスト エペソ人への手紙二・一四―一八解釈の試み
四 新約聖書における神義論
五 新約聖書における死の理解
六 原始キリスト教における黙示思想 E・ケーゼマンの提題をめぐって
第二部
七 神の知恵と人間の知恵
八 死生観 無常観と被造物感
九 祈りと沈黙
一〇 生と死の彼方へ
一一 科学とヒューマニズム
第三部
一二 日本における福音の理解の可能性
一三 日本におけるキリスト教の将来
一四 インマヌエルの原事実
一五 キリスト教の本質を求めて 石原謙博士におけるキリスト教史学の成立
一六 宗教と儀礼
第四部
一七 カール・レーヴィット先生
一八 石原謙先生の追想
一九 石津照〓博士を追想して
二〇 鈴木大拙先生とキリスト教
二一 真実を求めて歩むキリスト教 小田切信男博士
二二 前田護郎博士 『ことばと聖書』
二三 神田盾夫先生の学風

2023.08.18発売
ヘブル書研究
創文社オンデマンド叢書
「ヘブル書」とは、『新約聖書』の中でももっとも文学的とされる書である。書かれた時期は、80から90年ごろとされ、迫害の時代のものとされている。宛先人も差出人も明記されていない書簡の形式をとっている。キリストを大司祭とし、教会を神の民とするなど独特の神学的ドグマが展開されている。
【目次より】
序言
第一章 序論
第二章 この手紙における旧約聖書釈義の方法
第三章 神の子(一) 一章一節――二章四節釈義
第四章 神の子(二) 二章五――一八節釈義
第五章 大祭司としてのキリスト(一)
第六章 大祭司としてのキリスト(二)
第七章 新しい契約の仲保者としてのキリスト
結論
略語表・参考文献

2023.08.18発売
共同討議 哲学とは何か
創文社オンデマンド叢書
京都学派を代表する哲学者の高坂・西谷、科学史家の下村、倫理学者の三宅、西田幾多郎・フッサールに学ぶも京都学派とは距離をとった哲学者・務台ら、超一流の哲学者たちが、「哲学」について縦横無尽に語り尽くす。
【目次より」
第一章 哲学とはなにか 哲学の本質および方法
哲学の方法としての対話
第二章 物質とはなにか 自然哲学
問題への展望 下村寅太郎
第三章 生命とはなにか 生の哲学
問題への展望 三宅剛一
第四章 歴史とはなにか 歴史哲学と唯物史観
問題への展望 高坂正顕
ヤ革命観
二つの終末観の総合
第五章 人間とはなにか 人間学および実存哲学
問題への展望 西谷啓治
ハイデッガーのニヒリズム
死の問題
第六章 人間はいかに生くべきか 道徳的危機とヒューマニズム
道徳的危機の問題
編集後記

2023.08.18発売
色好みの系譜 日本文芸思想史
創文社オンデマンド叢書
文学研究の大家が、日本文学における「男と女の間」について問題史的に考究したのが本書である。神話の「性」、古事記の男と女、万葉の恋歌ノート、伊勢物語と色好み、源氏物語の好色性、兼好の「色好み」論の6章で構成される。
【目次】
目次
序
一 神話の「性」 伊邪那岐・伊邪那美の二神をめぐって
二 古事記の男と女 集団的なものから個人的なものへ
(1) 伊邪那岐命と伊邪那美命、あるいは国生みについて
(2) 大国主神の婚姻、あるいは国覓ぎについて
(3) 大雀命と石之日売命、あるいは嫉妬について
三 万葉の恋歌ノート 「恋ひ死ぬ」「恋ひわたる」「恋ひわぶ」考
四 伊勢物語と色好み 男と女の人格的平等性について
(1) 閑暇と色好み
(2) 色好みと「昔男」
五 源氏物語の好色性 犯しと贖罪
(1) 一条天皇と道長
(2) 紫式部と光源氏
六 兼好の「色好み」論 情趣としての恋
注
あとがき
索引(人名・書名・事項)

2023.08.18発売
平家物語における死と運命
創文社オンデマンド叢書
「平家物語の解釈でも評釈でもない。「自然(じねん)」とか「不思議」とか「運命」という言葉を媒介にしての「平家物語」の精神風土の追究である。これらのありふれた言葉が、大野君の緻密な思索と構想によって、深い背景をもって新鮮にみごとによみがえった。王朝末から鎌倉へかけての動乱の過渡期の不安と絶望が、反って人間をしてその実存に目覚めさせ美しく深い精神の花をひらかせた。読者はこの書によって、あらためてその由来と事実を知るだろう。」--唐木順三
【目次】
序
平家物語における時間認識の問題 あはれと運命と無常との関連
平家物語における死の問題
その一 自然についての考察
その二 穢土についての考察
その三 不思議についての考察
浄土教における「不思議」の考察 法然・親鸞・一遍
索引

2023.08.18発売
幕藩体制国家の法と権力VI:地方支配機構と法
創文社オンデマンド叢書
法制史の立場から、幕藩体制国家の地方支配体制を体系的かつ総合的に検討した服藤法制史の集大成。本巻は、「地方支配機構と法」。
江戸時代、幕府(将軍)と藩(大名)の封建的な支配構造が確立した中で、幕府が定めた法はどのように機能して権力を作り出していたのか。近世武家法を専門とする著者が、さまざまな側面から検証する。全6巻。
【目次より】
目次
序
第一章 幕藩体制国家の法の構造と特質
第一節 序説
第二節 幕府法と藩法の関係
I 幕藩体制国家の法の構造概観
II 天下一統の御法度の範囲
III 天下一統の御法度の効力
IV 藩法の幕府法化
V 藩法相互の関係
第三節 古法の墨守
I 慣習法優位の意味
II 古法墨守の実証
III 古法墨守の理由
IV 古法墨守の施政
第四節 法の改廃
I 法改廃の実態
II 古法改廃の理由
III 幕藩政改革と古法改廃
IV 古法改廃の効果
第五節 身分による法の差異
I 近世身分制の本質
II 身分による法の差異
III 各身分法の特色
IV 身分による法の差異の弛緩
第六節 結語――補論
第二章 藩法概説――金沢藩々法を中心に
第一節 序説
第二節 藩法の成立
第三節 藩法の動揺
第四節 藩法の独自性
第五節 藩法集の編纂
第六節 藩法の解体
第七節 結語
第三章 御料法の一考察――天草における寛政八年『百姓相続方仕法』を素材に
第一節 序説
第二節 仕法発布の理由
第三節 仕法の内容
第四節 仕法の性格
第五節 仕法実施の効果
第六節 結語
第四章 高札の意義
第一節 序説
第二節 高札の意義
I 法令公布の形式
II 法の周知徹底
III 基本法の強調
IV 遵法精神の涵養
V 告訴の奨励
第三節 結語
第五章 明治初年の高礼
第一節 序説
第二節 高札の種類
第三節 高札の意義
第四節 高札の廃止
第五節 結語
あとがき

2023.08.18発売
幕藩体制国家の法と権力V:相続法の特質
創文社オンデマンド叢書
法制史の立場から、幕藩体制国家の地方支配体制を体系的かつ総合的に検討した服藤法制史の集大成。本巻は、「相続法の特質」。
【目次より】
序
緒論
第一章 武士相続法
第一節 序説
第二節 相続の本質
第三節 相続法の成立と動揺
I 相続法の成立
II 相続法の動揺
第四節 相続の形態
I 単独相続の原則と分割相続
II 分割相続の実態
第五節 相続の原因
第六節 相続人
I 相続人の資格
II 相続人の順位
III 減知制
第七節 相続の手続
第八節 相続の効果
I 家禄の相続
II 家格の継承
III 屋敷の拝領
IV 奉公義務の継承
V 家長としての地位の継承
第九節 相続法の意義
I 問題点
II 世襲制の矛盾
III 厄介者の輩出
第一〇節 結語
第二章 百姓相続法
第一節 序説
第二節 相続の本質
第三節 相続の形態
第四節 相続の原因
第五節 相続人
I 相続人の資格
II 相続人の順位
第六節 相続の手続および効果
I 相続の手続
II 相続の効果
第七節 後見
第八節 結語
第三章 町人相続法
第一節 序説
第二節 相続の本質
第三節 相続の形態
第四節 相続の原因
第五節 相続人
I 相続人の資格
II 相続人の順位
第六節 遺言状
第七節 相続の手続
第八節 相続の効果
第九節 後見
第一〇節 結語
結論
あとがき