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1998.04.10発売
挾み撃ち
講談社文芸文庫
20年前に北九州から上京した時に着ていた旧陸軍の外套の行方を求めて、昔の下宿先を訪ねる1日の間に、主人公の心中には、生まれ育った朝鮮北部で迎えた敗戦、九州の親の郷里への帰還、学生時代の下宿生活などが、脱線をくり返しながら次々に展開する。
他者との関係の中に自己存在の根拠を見出そうとする思考の運動を、独特の饒舌体で綴った傑作長篇。

1998.04.10発売
日本文壇史21 「新しき女」の群
講談社文芸文庫
平塚らいてう、尾竹紅吉、神近市子、伊藤野枝ら「青鞜」の活動、“吉原登楼”など「新しい女」達は激しい批判を呼ぶと共に“現代の婦人問題”の端緒を拓いた。晶子はロンドンで婦人運動に目を瞠る。白樺派の作家、谷崎、荷風と三田派の青年、白秋、露風等の交遊と多感な生活。啄木の死。『一握の砂』刊。明治天皇崩御。乃木希典夫妻殉死の衝撃と鴎外の『興津弥五右衛門の遺書』。坩堝の如き文壇、社会を抱き時代は大正へ。

1998.04.10発売
エヴゲ-ニイ・オネ-ギン
講談社文芸文庫
《もはや疑う余地はない。いたましや!エヴゲーニイはタチヤーナに子供のような恋をしたのだ。》
19世紀初頭のロシア社交界、可憐な少女の愛を拒んだ青年オネーギンは、後年魅力溢れる人妻に変貌していた彼女を見、衝撃を受け、求愛する。しかし、時遅く……。愁いをたたえ、心の美しい公爵夫人タチヤーナをめぐって人間の真実の愛を謳う近代ロシア最高の韻文小説の名訳。

1998.04.10発売
法然
講談社学術文庫
13歳で叡山に登り30年に及ぶ南都北嶺での修行の後、無知な人びとをも救いたいという思いから、難行を捨て阿弥陀仏の本願に救いを求める称名だけを選びとった浄土宗の祖・法然上人。専修念仏により善人、悪人にかかわりなく往生できるとする法然思想の形成過程や浄土宗の成立・発展、鎌倉新興仏教の先駆者ゆえの苦難にみちた80年の生涯を鮮やかに描出。法然研究の第一人者による書き下ろし。

1998.04.10発売
シュリーマン旅行記 清国・日本
講談社学術文庫
トロイア遺跡の発掘で知られるハインリッヒ・シュリーマン。彼はその発掘に先立つ6年前、世界旅行の途中、中国につづいて幕末の日本を訪れている。3ヵ月という短期間の滞在にもかかわらず、江戸を中心とした当時の日本の様子を、なんの偏見にも捉われず、清新かつ客観的に観察した。執拗なまでの探究心と旺盛な情熱で、転換期日本の実像を生き生きと活写したシュリーマンの興味つきない見聞記。
これまで方々の国でいろいろな旅行者にであったが、彼らはみな感激した面持ちで日本について語ってくれた。私はかねてから、この国を訪れたいという思いに身を焦がしていたのである。──(第4章 江戸上陸より)

1998.04.10発売
漱石とあたたかな科学
講談社学術文庫
夏目漱石は当時の文人としては異例な科学好きであった。『三四郎』で野々宮理学士が行う「光線の圧力測定」の実験などには、手作りの装置でこつこつと自然の謎を解明しようとする科学者の純朴な姿がある。現代科学には失われてしまった人肌のぬくもりを持つ1世紀前の科学は、漱石の作品に味わい深さと膨らみを与えた。科学をこよなく愛した文豪を、同時代の科学史的背景と共に描いた異色の漱石論。

1998.04.10発売
ウィトゲンシュタイン
講談社学術文庫
第一次世界大戦では志願兵として戦い、数々の勲章を受ける一方で20世紀哲学の金字塔といわれる「論理哲学論考」を構想したウィトゲンシュタイン。ユダヤ人の大富豪の家庭に生まれながら、復員後に父親から相続した財産をすべて放棄。山村の小学校教師や修道院の庭師、建築家を経てケンブリッジ大学にもどり再び哲学の道を歩む。その波乱に満ちた生涯と思想の真髄を、鮮やかに説き明かした必携の書。

1998.04.09発売
ナイス・ボギ-
プレーするより面白い!「読むゴルフ」の決定版
●以下の質問に答えられれば、あなたは良きゴルファーです。
Q:ゴルフの2大原則とは?
A:「あるがまま」にプレーし「自分に有利にふる舞わない」こと。
Q:ゴルフの奥義とは?
A:ボールに近づくまでに考えをまとめ、機敏に打ち、プレーの痕跡を残さぬこと。
Q:ゴルファーのタブーとは?
A:コース内に身分・地位・肩書きを持ち込まぬこと。
Q:ゴルフとは?
A:スコアにとらわれず、自己申告を誇りとするゲーム。しかし、意のままにならぬゲームである。

1998.04.09発売
無敵の人
この本を読めば、相手が「困った人」だろうが、「他人をけなす人」だろうが大丈夫。
なにしろ無敵なんですから。
日常のさまざまな場面での対人術を懇切丁寧に解説。人間関係をクリアし、どんな時でも、明るく、楽しく生きるための36講。
こんな人に読んで欲しい。
●気の進まない飲み会の誘いに対しても、断って相手に気を悪くされるのが怖くて、ついOKの返事をしてしまうことが多い人。
●他人が同じ話をし始めた時、「その話、もう聞いたよ」と指摘すべきかどうか真剣に悩んでしまう人。
●友達や同僚を慰めたり励ましたりしながら、頭の中で「お前って、いいやつだよな」なんてことを言われているシーンを思い浮かべてしまう人。

1998.04.08発売
いたずらうさぎデイビ- ぼくじゃないもん
講談社の絵本
お皿を割ったのは、デイビー、あなたなの?
ぼくが割ってないのに、こなごなになったお皿のせいで怒るなんて、へんだ!と、デイビーは家出を決意するのですが、外の夜は、コワイことだらけ。

1998.04.08発売
日本の名酒事典 増補版
講談社の実用書
全国の名酒カタログと酒についてのうんちく。
いま人気の吟醸酒はもちろん、純米酒、本醸造酒など、全国の蔵元の製品を網羅的に紹介。酒質、醸造元、価格などが一目でわかる。日本酒に関する面白い記事も満載

1998.04.08発売
ホリ・ヒロシ 人形の世界
ホリ・ヒロシ人形作家活動20周年記念刊行
篠田監督の映画「源氏物語」「宇治十帖」に出演した人形をはじめ、日本舞踊、能・地唄舞など日本の伝統芸能に題材を求めた数多くの人形を収録。
●ヒリ・ヒロシ舞台公演
作者自身が創作した等身大の人形を遣い、共演の役者と同じ舞台で舞い、芝居を演じる。人形を巧みに遣いながら舞うホリ氏は、人形と一心同体となり、妖艶で流れるような姿の美しさは、観客を魅了してしまう。伝統芸能の歌舞伎や古典文学を始め、大正ロマンの世界までも人形とともに舞台で表現している。

1998.04.07発売
ウルトラマンダイナ(3) ダイナたいか いじゅうだいけっせん
講談社の絵本
ほんであそべる!はってたのしい!シールが101まい

1998.04.07発売
ガ-デニング・タブ-集
講談社の実用書
庭がなくても楽しめるガーデニングの基礎の基礎
園芸のコツとタブーをマスターして“自分だけの庭”にチャレンジ!
●今はまさにガーデニングの時代
本当のガーデニングは咲いている花を寄せ集めることではありません。一生懸命に生きている植物と人間のおつき合い、もっといえば自然界に生きる植物から何かを学ぶことだと思います。そうした気持ちで植物に接してほしいのです──(「はじめに」より)
●ここがガーデニングの勘どころ
・植物名をきちんと覚える
・暑さ、寒さに強いか弱いか聞くとよい
・自分でふやせるかどうかも聞こう
・暖房なしの部屋に置くとき
・北向きの部屋で日当たりが悪いとき
・最初はつぼみつきの鉢を買う
・つぼみつきを卒業したら球根に挑戦
・育てる自信がついたらタネまきを
・ふやし方を覚えるのも楽しみ
・水やりの目安を知ろう
・肥料なしはダメ、与えすぎもダメ
・用土は専用の培養土を使う
・殺虫剤と殺菌剤を間違えるな
・液剤は高濃度でつかいがちなので要注意

1998.04.07発売
世界一周ビンボ-旅行 ふたたび
9年前の世界一周貧乏旅行を辿る異色の旅。
日本から上海までは船。そして北京からは厳寒のシベリアを抜けてヨーロッパへ。9年前と同じ旅がまた始まった。ただ今はもうソ連もベルリンの壁も存在しない。
「また、あのルートを辿ってもらいたい」
「えっ……」
船で上海、汽車でベルリン、バスでアメリカ。這って揺られて28日間、9年ぶりの世界一周。
僕らは尾てい骨に記憶されたあの痛みを思い出していた……。

1998.04.07発売
イラストでわかるコンテナ野菜づくり
庭がなくてもできる家庭菜園
●コンテナ(栽培容器)を使った野菜づくりの秘訣
●60+1種の野菜の栽培法をイラストを使ってていねいに解説
●用語解説付
●本書収録野菜
・葉菜
ホウレンソウ/コマツナ/パセリ 他
・果菜
オクラ/ニガウリ/イチゴ 他
・根菜
ラディッシュ/ダイコン/カブ(コカブ) 他
・マメ類
インゲン/ササゲ/エダマメ 他
・水生野菜
クレソン/セリ/クワイ
・ハーブ類
ミント/バジル/シソ 他
・芽もの野菜
カイワレダイコン/芽ネギ/芽ギク 他

1998.04.06発売
密告
文芸(単行本)
待望の最新長編サスペンス!
夢を追う男と女は修羅を生きる。
元オリンピック射撃候補の内勤警察官に降りかかった密告者の汚名。警察組織内の暗闇に迫る問題作。
「おまえ以外に誰がいる。こんな浅ましい真似をするやつが!」
生活安全総務係に勤務する元射撃選手の萱野は、上司であり、選手時代のライバルでもあった矢木沢に面罵される。
贈収賄まがいの過剰接待疑惑を密告したと思われたらしい。
しかし、何を根拠に……。
萱野の存在を面白く思わない者がいるのか……。
署内で次第に孤立していく萱野、汚名をすすぐために残された道は、本当の密告者を自らの手で捜し出すことか。

1998.04.03発売
斎姫異聞
講談社X文庫ホワイトハート
第5回ホワイトハート大賞受賞作! 藤原道長が権勢を誇る平安京。希代の陰陽師(おんみょうじ)として知られた安倍晴明は老いて衰え、夜の都は魔物どもに蹂躙されつつあった。そんな折、中流貴族・源義明の許に、突然、帝の妹宮が降嫁することに決まった。だが、美しい姫宮は義明に打ち解けようとはしない。人々を怯えさせる<貌を喰らう魔物>。夜ごと屋敷を抜け出す姫宮の不審な行動。姫宮を追った義明が、そこで見たものは!?
第5回ホワイトハート大賞受賞作!
歴史ファンタジーの新たな旗手誕生!
藤原道長が権勢を誇る平安京。希代の陰陽師(おんみょうじ)として知られた安倍晴明は老いて衰え、夜の都は魔物どもに蹂躙されつつあった。そんな折、中流貴族・源義明の許に、突然、帝の妹宮が降嫁することに決まった。だが、美しい姫宮は義明に打ち解けようとはしない。人々を怯えさせる<貌を喰らう魔物>。夜ごと屋敷を抜け出す姫宮の不審な行動。姫宮を追った義明が、そこで見たものは!? 歴史ファンタジーの新たな旗手ここに誕生。

1998.04.03発売
月下に嗤う影
講談社X文庫ホワイトハート
嘉神の手にも負えない狼男の正体とは!?
妖怪や魔物が跳梁跋扈する新サイキック・ノベル第10幕!!
鴻の友人でフリーライターの中沢高志が、大輔に相談を持ちかけてきた。彼氏が狼男だと主張する女子高生がいるというのだ。
危険なことに竜憲をかかわらせたくない大輔は、数ヶ月前の事件で知り合った蠱物師・嘉神伝世を、中沢に紹介する。
ところが嘉神は、数日後、自分だけの手に負えるものではないと、竜憲を頼ってくる。
嘉神はこの1件に、主の魂を喰い殺した、凶悪な蠱の存在を見出したというが……!?

1998.04.03発売
倫敦奇談
講談社X文庫ホワイトハート
百鬼妖魔を討ち破る! ネオ・オカルト・ノヴェル! 叩かれた左頬を押さえ、敏生は茫然と天本の顔を見つめた。手の下で、頬が火のように熱く疼いている。(天本さんが……僕のこと……ぶった……?)信じられなかった。けれど──けれど。「天本さんは……いらないんだ。……僕なんか、いらないだっ!」「敏生っ!」追儺師・天本と半精霊・敏生。10月のイギリスで見た恐怖とは?
百鬼妖魔を討ち破る! ネオ・オカルト・ノヴェル! 腐敗死体の指に光っていた銀の指輪。その記憶を追う天本と敏生の前に、甦る真実とは……!? 叩かれた左頬を押さえ、敏生は茫然と天本の顔を見つめた。 手の下で、頬が火のように熱く疼いている。(天本さんが……僕のこと……ぶった……?) 信じられなかった。けれど──けれど。 「天本さんは……いらないんだ。……僕なんか、いらないだっ!」 「敏生っ!」 追儺師・天本と半精霊・敏生。10月のイギリスで見た恐怖とは?ネオ・オカルト・ノヴェル!!