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1997.04.10発売
浅き夢
文芸（単行本）
新宿が熱く燃え、輝いていた時代。ゴールデン街・二丁目界隈の酒場にたむろし、生き唄い酔いしれた懐かしい仲間たち。あの名物ママの「まえだ」もいまはない……。
1997.04.10発売
中年シングル生活
文芸（単行本）
一人で暮らしたい。
でも一人では生きられない。
あなたは本当にひとりで死ぬ覚悟があるか。
いまだ道の途中の生活者に捧ぐエッセイ集。
1997.04.10発売
軽いめまい
文芸（単行本）
不倫をするわけでもなく、自立して自己を発見しようと試みるわけでもなく、いわば何一つ劇的なことなどおきなかった三十何年かの人生を、時には物も考えるし、あれこれ悩んだり感動したり発見したりしながら、なんとなく生きて来た女の人が、軽いめまいのようにして感じる、それほど特権的でもなければ、存在や魂の深部にとどくというほどでもないのだけれど、ふと、自己や記憶をなまなましい名付けようのない、けれども、かけがえのない何かとして感じる瞬間について、書いてみようと思ったのは、おそらく、私自身がそうした軽いめまいを、およそ変化というものに乏しい日常生活のなかで体験するからなのでしょう。――あとがきより
1997.04.10発売
チャンドス卿の手紙 アンドレアス
講談社文芸文庫
19世紀末より今世紀にかけ戯曲、小説等多彩な作品を書いたホフマンスタールは、ユダヤ人、イタリヤ人、ドイツ人の混った血統と伝統の都ウィーンの文化に育まれた。 「チャンドス卿の手紙」は17世紀イギリスの貴族チャンドス卿が友人にあてた手紙という形式をとり、表現とその根底にある認識を追求した作品で、「アンドレアス」と並んで現代小説の出発点である。
1997.04.10発売
日本文壇史１５ 近代劇運動の発足
講談社文芸文庫
自然主義の影響は演劇界にも波及。逍遥・抱月の文芸協会が演劇研究会となった明治42年、小山内薫と左団次が画期的近代演劇集団・自由劇場を創立、秋、鴎外訳「ジョン・ガブリエル・ボルクマン」試演。漱石は「朝日文芸欄」を創設。43年1月、藤村『家』、上田敏『うづまき』、鏡花『歌行灯』等紙誌を賑わす。横瀬夜雨と「女子文壇」の投稿家たち、赤旗事件後の幸徳秋水ら――社会・文壇とも怒濤の新時代の機運。
1997.04.10発売
腐敗性物質
講談社文芸文庫
《一篇の詩が生れるためには、／われわれは殺さなければならない／多くのものを殺さなければならない／多くの愛するものを射殺し、暗殺し、毒殺するのだ》（「四千の日と夜」）現代文明への鋭い危機意識を23の詩に結晶化させて戦後の出発を告げた第一詩集『四千の日と夜』完全収録。『言葉のない世界』『奴隷の歓び』表題詩「腐敗性物質」他戦後詩を代表する詩人田村隆一の文庫版自撰詩集。
1997.04.10発売
さようなら、ギャングたち
講談社文芸文庫
詩人の「わたし」と恋人の「S・B（ソング・ブック）」と猫の「ヘンリー4世」が営む超現実的な愛の生活を独創的な文体で描く。発表時、吉本隆明が「現在までのところポップ文学の最高の作品だと思う。村上春樹があり糸井重里があり、村上龍があり、それ以前には筒井康隆があり栗本薫がありというような優れた達成が無意識に踏まえられてはじめて出てきたものだ」と絶賛した高橋源一郎のデビュー作。
1997.04.10発売
老子
講談社学術文庫
『老子』は、『論語』とならぶ中国の代表的な古典である。その思想は、人間はその背後に広がる自然世界の万物のなかの一つであるという自然思想の立場をつらぬくことにある。したがって老子は、人間の知識と欲望が作りあげた文化や文明にたいして懐疑をいだき、鋭く批判する。無知無欲であれ、無為であれ、そして自然に帰って本来の自己を発見せよ、という。中国思想研究の第一人者が説く老子の精髄。
1997.04.10発売
現代の宇宙像
講談社学術文庫
この宇宙はいつ、どのようにして誕生したのか。古くから人類の知的好奇心を掻き立ててきた宇宙の謎を、20世紀に花ひらいた相対性理論と量子論をもとに斬界の権威が解明。
ビッグバンによる火の玉宇宙の出現とその中でのクォークから陽子、中性子など素粒子の創成を明らかにし、その後の星や銀河の形成される宇宙の歴史を説く。また、宇宙開闢以前の姿をも探究するなど、興味尽きない現代宇宙論。
1997.04.10発売
ラケス
講談社学術文庫
ソクラテスを中心に、二人のアテネ市民とその息子たち、ラケスとニキアスという高名な二人の将軍たちのあいだで「勇気とは何か」を主題に展開される対話。息子たちの教育法にはじまる議論が、ソクラテス一流の誘導により、ソクラテス自身を含めた一同の「勇気」に対する無知の確認に導かれる。
ソクラテスによる定義探求過程の好例とされる、プラトン初学者必読の初期対話篇の傑作、待望の新訳成る。
1997.04.10発売
源平の盛衰
講談社学術文庫
平安末期の歴史の転換期にあって、源氏と平家の明暗を分けたものは何か。本書は保元・平治の乱から富士川の戦いを経て一ノ谷・屋島・壇ノ浦の合戦に至る平氏一門の栄華と滅亡、そして頼朝の挙兵と鎌倉幕府成立までを詳細に解説。また後白河法皇、平清盛や木曽義仲、源義経など歴史を動かした人物像を生き生きと描き、緻密な史料分析で『平家物語』の虚構も指摘。乱世の実像を鋭く読み解いた話題作。
1997.04.10発売
日本語学習 英日辞典
1.選びに選んだ見出し語:約6 000語
2.英語による語義説明
英語の思考回路にそった日本語
3.すべての日本語に、ふりがな、ローマ字付き
4.豊富な用例、わかりやすい英語解説
5.教育漢字1 006字の漢英熟語コラム
6.300にわたる日本文化情報コラム─イラスト、写真入り
1997.04.09発売
洪水、天ニ漫ツ
敗戦直後関東地方を襲った大洪水との死闘。昭和２２年９月。キャサリン台風は首都圏に豪雨をもたらし、利根川を決壊させた。濁流はついに東京にまで達した…。水の猛威とそれに果敢に挑む人々の姿を描く。
1997.04.09発売
こんな民主主義いらない
より良い生活を求める──つまり経済活動がトップ・プライオリティーだった戦後の日本では、政治家より経済人と官僚に優秀な人材が要求されたのは、当然といえば当然だったかもしれない。財界人や官僚の本音は、「政治家は金をやったりオダてたりして使うモノ」であった。こうしてニッポン株式会社は、政治不在のまま未曾有の経済成長を獲ち得たのであるが、バブル経済の崩壊とともに国民を一番悩ませているのが、他ならぬ「政治家の質の低さ」なのは皮肉である。──まえがきより
1997.04.09発売
魔界医師メフィスト 海妖美姫
講談社ノベルス
“白い医師”メフィストの手にある“愛しい方”を取り戻すために、復讐の鬼となって襲い来る怖るべき妖物。 太古の彼方より＜魔界都市＞に出現した戦慄すべき生命体はすべてのものを一瞬にして水と化し、地に吸わせる。人類創成の謎をも秘めた凄まじい妖魔とメフィストとの宿命の対決――。読者待望の絶好調シリーズ登場！
1997.04.08発売
ＪＲ特急
講談社の絵本
1997.04.08発売
鎌倉極楽寺九十一番地
文芸（単行本）
鎌倉文士と呼ばれた人々には、相当な奇行、武勇伝の持ち主もいたが、著名人だからといって横柄な人は一人もいず、市民の中に融け込んでいた。
両親を失った二十代の私は、他人の同情を受けまい、と突っ張った気持ちで暮らしていた。
私の自尊心を傷つけぬよう、細心の注意を払って心を配ってくれたのは、この奇矯な文士たちだった。私はその親切を、素直に受け入れることができた。
つらかった頃のことを思う時、懐かしい人々を感謝を持って思い出す。──著者あとがきより
1997.04.08発売
福永祐一
写真集・画集
鮮烈なフォトと珠玉のエッセイで騎手“ユーイチ”デビュー一年間の素顔にせまる、初の写真集。
【福永祐一】1976年12月9日、滋賀県生まれ。近江兄弟社高校中退。1996年3月、ＪＲＡ競馬学校騎手課程12期卒業後、栗東トレーニングセンター北橋修二厩舎所属、1年目に56勝（中央53勝、地方3勝）を挙げて、1996年度ＪＲＡ新人最多勝利騎手賞を受賞。父は、天才と呼ばれた福永洋一元騎手。
1997.04.08発売
今日という日は贈り物
悲しく美しく優しく厳しい「生と死」の知恵彼らは教えくれた。風の掴まえ方、小川と話をする方法いかにしてカラスやコヨ－テを導き手として受け入れるか、過ぎ去った命と後に続く命との私の脆い結びつきを
1997.04.04発売
日本語学習 英日辞典（海外版）
●選びに選んだ見出し語:約6 000
●英語による語義解説、英語の発想で日本語がわかる
●すべての日本語に、ふりがな、ローマ字付き
●豊富な用例、わかりやすい英語解説
●教育漢字1 006字の漢英熟語コラム
●300にわたる日本文化情報コラム─イラスト、写真入り