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1994.03.04発売
ウマ駆ける古代アジア
講談社選書メチエ
6000年前、北アジアで人は野生のウマに出会った。草原の民の最高の伴侶となったウマは、騎馬・調教の方法と、馬車の技術とともにユーラシア全域に広まっていく。シュメルの戦車として、スキュタイの騎馬遊牧として、漢の軍馬として……。最新の考古学の発掘成果を駆使し、ウマと人の最古のつながりを探る渾身の書。
【目次】
序章 天馬以前の道を求めて
第一章 ユーラシア草原のウマとヒト――ウマ利用を開始したウクライナ草原
第二章 車輪と車両の発明――橇から馬車へ
第三章 馬車そして古代戦車の発生――草原とメソポタミアのあいだ
第四章 古代戦車中国へ――殷墟に埋れた馬と車
第五章 騎馬と遊牧と騎兵
第六章 馬と人の社会
終章 天馬
参考文献
あとがき
索引

1994.03.04発売
日本という身体
講談社選書メチエ
文学者・思想家の「身体的なもの」をたどりつつ、「大」「新」「高」を手がかりに、大逆事件、経済新体制、高度成長など近代日本の生態のありように立ち向かった意欲作。筆者世代の72年体験をふまえた思想の可能性がここにある。

1994.03.04発売
「鎖国」の比較文明論 東アジアからの視点
講談社選書メチエ
秀吉・家康の対明・対朝鮮外交を軸にした、キリスト教諸国への対抗策――ここから徳川幕府の鎖国への傾斜が始まる。『明史』『懲ひ録』『徳川実紀』などの文献を読みこみ、家光が鎖国令を出すに至るまでの為政者たちの心理を大胆にあぶり出す。17世紀初頭の複雑な東アジア情勢のなかで、鎖国の実相を鮮やかな切り口で描く力作。
【目次】
序章
第一章 徳川家康の全方位外交
第二章 文禄・慶長の役の国際環境
第三章 家康の対中国外交――鎖国への伏線
第四章 鎖国と林羅山の思想
第五章 徳川時代における開国の精神
終章 鎖国の比較文明論
註・参考文献
あとがき
索引
1994.03.04発売
新生日本の条件
駐日大使の特別補佐官による新しい日本像。日本は戦争の教訓から軍事力に頼ることなく経済を発展させてきた経験を大切にし、長期的な視野で外交政策を見直すべきである。知日派の経済学者が語る日本の進路

1994.03.04発売
おまんが紅・接木の台・雪女
講談社文芸文庫
片隅に生きる職人の密かな誇りと覚悟を顕彰する「冬の声」。不作のため娼妓となった女への暖かな眼差し「おまんが紅」。一葉研究史の画期的労作『一葉の日記』の著者和田芳恵の晩年の読売文学賞受賞作「接木の台」、著者の名品中の名品・川端康成賞受賞の短篇「雪女」など代表作14篇を収録。

1994.03.04発売
村の家・おじさんの話・歌のわかれ
講談社文芸文庫
1934年5月、中野重治転向、即日出所。――志を貫き筆を折れという純朴な昔気質の老いた父親と書くことにより“転向”を引受け闘いぬくと自らに誓い課す息子。その対立をとおし転向の内的課程を強く深く追究した「村の家」をはじめ、四高時代の鬱屈した青春を描き、抒情と訣別し変革への道を暗示した三部作。「歌のわかれ」、ほかに「春さきの風」などを収録。

1994.03.04発売
近江山河抄
講談社文芸文庫
逢坂、大津、比良山、竹生島、沖の島、鈴鹿、伊吹等の琵琶湖を中心とした日本文化の発生の地、近江。かつて“えたいの知れぬ魅力”にとりつかれた近江の地を、深々と自らの足で訪ね歩き、古代からの息吹を感得する。王朝の盛衰、世阿弥の能の源流、神仏混こうのパターン等々、日本文化の姿、歴史観、自然観の源泉への想いを飛翔させ、鮮やかに現代から古代への山河を巡る紀行エッセイ。

1994.03.04発売
眼の哲学・利休伝ノート
講談社文芸文庫
“遊び”の真の精神を知り尽した陶器鑑賞家にして装幀家。美の絶対境を追求しつつ命を懸けて美の世界を生き通した伝説的な批評家青山二郎。彼を知悉した小林秀雄をして「僕たちは秀才だが、あいつだけは天才だ」とまで言わしめた青山二郎の代表的評論「眼の引越し」等16篇。独特の批評精神漲る芸術論、陶芸・絵画論に加えて貴重な未刊行本の草稿「利休伝ノート」を始めて収録。

1994.03.04発売
愛の立待岬
講談社文庫
京都府警・捜査一課の橋口警部補は、妹・舞子の結婚式のため、北海道・札幌へ向かった。しかし、式の翌朝、花嫁の舞子は突然失踪し、やがて函館の立待岬で死体となって発見される。哀しみに耐え、犯人捜査にのりだす橋口の前に、さらに第2の殺人事件が……。哀愁の立待岬を舞台に、愛と欲望が交錯する、本格長編推理。函館から京都へ……兄の執念が犯人を追い詰める!

1994.03.04発売
ショ-トショ-トの広場(5)
講談社文庫
アッと驚く結末に思わず感嘆、そしてしんみり……。簡潔な文体とわずか数ページの活字世界に展開する日常の不可思議と人生の悲喜こもごも。プロも顔負けのアイデアと、ストーリー構成の妙が冴えわたる奇想天外のショートショート61編を収録した超人気シリースの第5集。選者星新一による全作品への選評つき。

1994.03.04発売
今夜、すべてのバーで
講談社文庫

1994.03.04発売
アナタの年頃
講談社文庫
アナタは食品会社の課長代理。人間的にいい奴だ。出世は多少遅れ気味だが、頑張っている。妻と子供とも巧くやりたいし、いい家にも住みたい。そんな年頃のアナタの物語。ローンあり、海外出張あり、酒あり競馬あり、時にミック・ジャガーありと、辛くもそこそこ幸せな、40代サラリーマンの哀歓と本音を軽妙に描く傑作。くー、人生だねえ……思わずうなる、しみじみとあったかいアナタの日々!

1994.03.04発売
定吉七番シリーズ ロッポンギから愛をこめて
講談社文庫
定吉七番主演の大活劇、情無用の第2弾!!捲土重来をはかる駅弁王・幕内弁助ひきいる殺人組織、KIOSKがねらうのは関西一の殺し屋丁稚こと定吉七番。はりめぐらされた罠に、さしもの定吉も絶体絶命!

1994.03.04発売
最上峡殺人事件
講談社文庫
最上峡の川岸に美女の死体。彼女は地元素封家の娘で医大を卒業し、婚約もしていた。前途明るい彼女に何が?証言で謎の男が浮かぶ。ルポライター浦上も男を追って上高地に飛ぶが、男は殺されていた。真犯人は最上峡と上高地とをどう往復できたのか。浦上は時刻表に挑むが――。旅情プラス本格の傑作。

1994.03.04発売
蒼氓の大地
講談社文庫
日本人であることを一枚一枚削ぎ落とされてゆく一世。多民族国家ブラジルに根を張ろうとする二世、三世。そして四世たち……。移民の野村峯夫一家が苦闘の末、やがてテーラ・ローシャの大地にゆたかな実りをもたらしてゆく足跡を、たしかな筆力で書きあげた渾身の力作。第13回講談社ノンフィクション賞受賞。明治政府によって推進された南米への移民政策の光と影を、日系4世の妻の一族の夢と挫折の軌跡を克明に追うことで解明。移民とは棄民ではないかと問う!

1994.03.04発売
星封陣
講談社文庫
東北の一村がいま奇怪な勢力に狙われる! 古代、蘇我氏に敗れた物部氏一族が東北にとてつもない秘宝を封じ込んだという。それを守る物部の末裔に対し、秘宝奪取に権力と暴力を使える巨大組織が襲いかかる。村人の主緋星幸丸(あかぼしさいわいまる)は自分が秘宝の鍵を握ると自覚、仲間と共に絶望的戦闘に決起する! 伝奇超大作。(講談社文庫)
東北の一村がいま奇怪な勢力に狙われる! 古代、蘇我氏に敗れた物部氏一族が東北にとてつもない秘宝を封じ込んだという。それを守る物部の末裔に対し、秘宝奪取に権力と暴力を使える巨大組織が襲いかかる。村人の主緋星幸丸(あかぼしさいわいまる)は自分が秘宝の鍵を握ると自覚、仲間と共に絶望的戦闘に決起する! 伝奇超大作。

1994.03.04発売
大国・日本の「正体」
講談社文庫
繁栄のさきに行きつく日本の未来はあるか? いま日本は、政治も経済もそして社会も、歪みが極限に達している。その歪みの正体を捉えることが、日本の未来像を描くために、最も重要である。現代は否応なく、個人が国家の命運に縛られざるを得ない。いや、世界がわれわれを直撃する。碩学が時代を喝破し、処方箋を提示する! 「精神的鎖国の民」に未来はあるのか……海図なき日本の真の姿が見えてくる!

1994.03.04発売
水域
講談社文庫
いつのころからか水に覆われた地球。忿怒奔流に翻弄され、広大な水平線を漂う青年ハル。美しいズーとのつかのまの愛の暮しは黒い男たちの襲撃で終焉し、絶望するハルは7本鰭の怪魚に勇気づけられるのだった。そして嵐に運ばれた新空間で出会ったのは――。椎名誠(シーナ・ワールド)の贈物、水の国の不思議な愛と冒険の物語(ファンタスティック・アドベンチャー・ロマンス)。

1994.03.04発売
女たちの海峡
講談社文庫
病床の父の最後の願いに涙がとまらない。失踪した父を探しに海峡を渡った女が知る、複雑な人生の軌跡ーーあなたのお父様、丁大吉さんはご健在でいらっしゃる……謎の手紙に導かれ、幼いころ失踪した父親を捜しに、海峡を渡った唐谷美弥子の韓国への旅。そしてそこで知る、複雑な人生の軌跡。日本・朝鮮の歴史の暗部を抉り、太平洋戦争から現代にかけて、時代の荒波に翻弄される親子二代を描く、重くて深い感動の小説。

1994.03.04発売
アンジェリク(7)金髪の女奴隷(下)
講談社文庫
大海賊レスカトールの許から逃れたアンジェリクは、海上で再びバーバリ海賊に捕えられ、モロッコのサルタン、残忍なムライ・イスマイルの後宮へ送られる。あくまで寵姫にされることを拒んだ彼女は、奴隷の仲間と共に密かに脱走を謀(はか)るが、その行く手には、炎熱の死の砂漠が広がっていた……。(全26巻)