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1982.02.24発売
宮沢賢治
人の心の美しさを信じて、詩に、童話に、農民への愛をうたいつづけた賢治の苦しくも清らかな生涯。名家に生まれながら、いつも農民と共に歩んだ詩人賢治の生きざまを、みずみずしく再現した感動の傑作。

1982.02.16発売
〈つきあい〉の心理学
講談社現代新書
ひとと心のふれあいがもてないために、生きることにつまずいてしまうことが多い。べたつかないふれあいを楽しむためには、(1)人生を時間の流れで観察できること (2)生きる意味を自分で創造できること (3)人生における自分の役割をもっていること この3つの資質が欠かせない。自分を見つめ内面の曇りをなくすことが出会いの出発点なのである。ひとことのあいさつ、潤滑油としての〈つきあい〉、毅然たる自己主張の大切さなども指摘しつつ、豊かな人間関係への道を説くガイド・ブック。
ふれあい中毒――他とのふれあいがなければ自分は生きてはいけない、堪えられないという人間は、ふれあい中毒症者である。これは健全なふれあいではない。強迫性(がむしゃら)は健全ではない。パーソナリティが健全な人はけっしてしつこくはない。しつこくない者同士の深い交わり、これが健全なふれあいである。しつこくないためには条件がある。自分はひとりで人生が歩めるという自分信頼感である。「人とのふれあいがあるにこしたことはない。それがあれば人生が豊かになることはまちがいない。しかし、なければないで、自分なりに生きていける」という淡白さ、いさぎよさ、心意気。これが健全なふれあいをもつためのライセンスである。――本書より
1982.02.10発売
致死眷属
講談社文庫

1982.02.10発売
あなたに悪夢を
講談社文庫
奇妙な味の小説だ。アラベスクとグロテスクと幻想の世界にロマンを切り拓く、生島治郎の新境地。この世ならぬ超美味の特別料理に魅せられた男と女の、恐ろしくも不思議な物語「香肉」、過去と現在が混然一体となって作家を悩ます「夜歩く者」、夢をかなえる特別メカの奇妙な話「夢幻器」など、短編とショートショート20編を収録。恐ろしくも甘美な名料理人・生島治郎の包丁のさえ!

1982.02.10発売
匠の時代 第1巻
講談社文庫
ふとん乾燥機は、寒さ凌ぎにドライヤーを布団の中に持ちこんだ独身社員の体験から生まれた……日本における先端技術開発の成果を、三菱電機:クリンヒーター、小西六:自動焦点カメラ、東レ:エクセーヌの成功例にたどり、その発想法の革命に始まる企業と個人一体となっての熱い挑戦を、ドラマチックに再現して描く! <全12巻>

1982.02.10発売
この生命ある限り
講談社文庫
歩きたい、もう1度風のように野山を駆け抜けてみたい!青春のある朝、突然の事故で左半身麻痺。不治の病を宣告される。やり場のない怒り、絶望、自殺未遂。結実はしなかった恋の日月、11人の同級生、著者をみつめた周囲の人々の愛。死と隣り合わせの5年を、残された片手で綴った生命のドキュメント。

1982.02.10発売
春の岬
講談社文庫
こんなにも美しく幸福で、こんなにも確かで堅固なものにも、終りが来るというのだろうか? 出生を秘した瞽女の娘と名門跡見財閥の御曹子で作家志望の青年が、つちかい育んだ愛の巣。いくたびか襲いかかる波濤をのりこえ、悲しみを歳月に刻みつけてたどった愛の旅路――夫婦の深奥を限りなく哀切に綴った、感動の長篇!

1982.02.10発売
落日の群像
講談社文庫
妻に裏切られ、さらに部下の背信で、破滅に追い込まれた中小企業経営者の悲劇をえがき、人間の絆を主題にした表題作。金策に行きづまり、ついに占いに頼る「女予言者」。女がある計画を秘して、猛烈に事業に打ち込む「同伴者」。ほか、苛酷なビジネスマンの世界を扱った4編を収録。初期短編から精選して編んだ傑作短篇集。現代人の孤独と都会生活の非情!

1982.02.10発売
江戸禁断らいぶらりい
講談社文庫

1982.02.10発売
孤愁の岸(下)
講談社文庫
誰のために? 何のために? 慣れない重労働に、疫病で死ぬ者200名、巨大な権力に捨身の抗議をぶつけて屠腹する者50名。未曾有の難工事は薩摩藩士の死屍累々の上についに完成するのだが――。泥海の中に潰え去った男たちの無念に、平時のいくさの惨酷さを見事に描き切った著者の代表作。

1982.02.10発売
孤愁の岸(上)
講談社文庫
財政難に喘ぐ薩摩藩に突如濃尾三川治水の幕命が下る。露骨な外様潰しの策謀と知りつつ、平田靭負ら薩摩藩士は遥か濃尾の地に赴いた。利に走る商人、自村のエゴに狂奔する百姓、腐敗しきった公儀役人らを相手に、お手伝い方の勝算なき戦いが始まった……。史上名高い宝暦大治水をグローバルに描く傑作長編。
財政難に喘ぐ薩摩藩に突如濃尾三川治水の幕命が下る。露骨な外様潰しの策謀と知りつつ、平田靭負ら薩摩藩士は遥か濃尾の地に赴いた。利に走る商人、自村のエゴに狂奔する百姓、腐敗しきった公儀役人らを相手に、お手伝い方の勝算なき戦いが始まった……。史上名高い宝暦大治水をグローバルに描く傑作長編。(講談社文庫)

1982.02.10発売
天保図録(二)
講談社文庫

1982.02.10発売
商戦
講談社文庫
東京大井、横浜本牧、そして神戸ポートアイランド。外貿港に建造進む巨大コンテナ埠頭を横目に、それにともなう荷役機器の利権独占をはかる、2つの商社の壮烈な肉弾戦と、友情さえも犠牲にする非情の論理と商魂で、コンテナ商戦を勝ち抜いた、エリート商社マンをモデルに、日本株式会社の先兵たちの栄光と転落を描いた、長篇企業情報小説。

1982.02.08発売
和漢朗詠集
講談社学術文庫
王朝貴族の間に広く愛唱された、白楽天、菅原道真の詩、紀貫之の和歌をはじめ東西の珠玉の歌謡集である。詩歌管絃に秀でた藤原公任の洗練された感覚で選びぬかれた俳句秀詩は、自然の美をあまねく歌い、男女の愛怨の情(こころ)を綴り、千年経た今日なお人々の心に共感をいざなう。詩を口ずさめば平安宮廷の美とともにシルクロードの遠いかすかなため息も聞えてくる。『平家物語』以下中世文学に多大な影響を与えた文芸史上権威ある作品でもある。

1982.02.08発売
あしたの貌
講談社文庫
雑誌業界の競争の陰でうごめく、男女の野望と愛。捨てられた女の決心とは? ーー女性雑誌で活躍中のスタイリスト・北山麻生が失踪? 彼女は、恋人のカメラマンと沖縄へ撮影に行ったはずだった。ところが、妹・リツ子が調べると、姉は初めから撮影に参加していないし、恋人ともうまく行っていなかった。そして、事態は意外な展開を見せ……。雑誌業界の激烈な競争と愛の表裏をからませたサスペンス秀作。

1982.01.26発売
夏目漱石
『坊っちゃん』や『吾輩は猫である』『それから』『こころ』など、かずかずの傑作をうんだ大文学者も、幼年、少年時代には、世のあら波にもまれた。現代日本文学のいしずえとなった漱石の生涯を生き生きと描く。

1982.01.20発売
ムーミン谷の冬
青い鳥文庫
お日さまがいなくなってしまった冬、雪にうもれたムーミン谷の仲間はみな冬眠中。でも、いるんです、冬には冬の生きものが。青い月の光にてらされて目をさましたムーミントロールは、いままでだれも知らなかった冬の生きものの世界へ……。トーベ・ヤンソンがえがく極北の自然に生きつづける生命への感動。

1982.01.12発売
飾り窓
講談社文庫
詩人の感性と豊かな幻想とで、愛の本質を謳いつづける立原えりかの、殊玉の童話集。冬の真夜中、そこだけあかりがともっている、デパートの飾り窓。その前に立ちどまった孤独な青年に、窓の中から人形が語りかけますーーという表題作。愛に目ざめていく少年の心を描いた「ピアノのおけいこ」、一枚のハンカチがくりひろげるメルヘン「海のハンカチ」など、愛と夢を描く15編を収緑。

1982.01.12発売
柊の館
講談社文庫
神戸異人館で青春を過した女性が語る恋の思い出、奇妙な殺人劇……。情趣あふれる連作推理ーー柊の樹に包まれ、神戸でも異彩を放つ「とんがり屋敷」は、イギリス系船会社の宿舎だった。そこに17歳で勤め、多くの外人たちと共に青春の充実したときを過した日本女性。彼女が語る古き良き昔の恋や奇妙な殺人劇、それは時代、人種をこえた愛憎ドラマとして清新に今よみがえる。異色の構成による、連作推理小説
1982.01.12発売
まぼろしの邪馬台国
講談社文庫
邪馬台国ブームの原点となった話題の名著。失明という不幸を克服し、精緻な文献読破と夫人の献身に支えられた実地踏査をもとに邪馬台国の謎に挑む凄絶な姿。古代史研究の枠をこえた人間の書。