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森の生態学
1976.10.27発売
森の生態学
著:四手井 綱英,装画:渡辺 富士雄
ブルーバックス
木が集まれば森でしょうか……? 《都市公園内の樹林》は森林生態系とは呼べない。なぜ? 《食物連鎖》喰う、喰われる関係を辿っていくと…… 《常緑樹》だから落葉しないかというと、そうではない 《針葉樹》と《広葉樹》の葉形の違いは何を意味するか 《極相林》植生の遷移の行きつく先 《森の動物》クマ、シカ、タヌキ、キツネ……
風を見た人(五)
1976.10.26発売
風を見た人(五)
著:水上 勉,デザイン:亀倉 雄策,その他:小林 今日子
講談社文庫
花代の元丹那・榎本の焼死、その息子・定行の自殺、花代の病死など、真崎ちよの身辺には不幸な事件が相次ぐ。ちよは花代の跡を継いで「おきな」の女将になったものの、おる日突然、娘・弥千枝が失踪、心中死体となって発見される不幸に見舞われる。自分と同じような道を歩んだ娘の死により、さらに深い孤独の中を歩むことになる、長編ロマンの最終巻。〈全五巻〉
電子あり
もずのこども
1976.10.21発売
もずのこども
文・絵:小野木 学
講談社の絵本
まってるどりのしま
1976.10.20発売
まってるどりのしま
文・絵:木村 泰子
講談社の絵本
アルハンブラ物語
1976.10.12発売
アルハンブラ物語
著:W・ア-ビング,訳:江間 章子,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
アルハンブラ――それは、スペイン・グラナダの丘に黙然とそびえる、ムーア人の赤い城。8世紀初頭から800年にわたって君臨した、イスラム教徒の栄光と悲嘆の歴史を秘めて、今なおムーアの古王の復活を静かに待っている……。イスラム建築の粋を集めたアルハンブラ宮殿の繊細華麗な美しさに魂を奪われた著者が、その存在を世に知らせんと綴った、アルハンブラの歴史・伝説・ロマンスの珠玉の世界。
電子あり
日本文化史研究(上)
1976.10.08発売
日本文化史研究(上)
著:内藤 湖南
講談社学術文庫
日本文化は、中国文化圏の中にあって、中国文化の強い影響を受けながらも、日本独自の文化を形成してきた。著者の日本文化を見る視点は、1つは中国の歴史の専門家として、もう1つは、日本人としての立場から、その本質をするどく洞察する。また、歴史への考察はもとより、書道・水墨画など幅広く日本文化を論じ、歴史家としての知識とその見透しの確かさ、秀れた芸術家としての資性との融合から生れた日本文化論の名著(全2巻)。
絵の言葉
1976.10.08発売
絵の言葉
著:小松 左京,著:高階 秀爾,装丁:蟹江 征治
講談社学術文庫
絵は言葉である。それ自体に意味を持っている。その意味を読み取る文法と辞書が、「言葉」と同じように「絵」にもある。本書は、古今東西の絵画にそくしつつ、画像の持つシンボリックな意味をどう探り、絵の発するメッセージをどう解読するかを具体的に示しながら、人類社会にとって「絵」とは何か、何でありうるのかという本質的な問題を追求したもの。談論風発、才気煥発の趣のうちに、読む人の絵の見方をおのずと一変せしめる好著。
ソフィスト
1976.10.08発売
ソフィスト
著:田中 美知太郎,装丁:蟹江 征治
講談社学術文庫
名著、復刊。 ソフィストとは「にせものの知識を売物にして人を欺くような言論を試みる者」というような悪名を被されているが、本来はけっしてそのような悪い意味ではないのだというところに、本書の著者は出発点をおく。そしてソフィストの概念を克明に追求して明らかにし、ソフィストが西洋の思想史において持つ意味や果たした役割を積極的に評価し、その上で古来ソフィストに冠せられてきた悪名の由来を丹念に解き明かそうとするものである。
電子あり
万葉秀歌(五)
1976.10.08発売
万葉秀歌(五)
著:久松 潜一
講談社学術文庫
本書は、生涯『万葉集』を愛しつづけた久松博士が、最期まで情熱を傾注してその解釈と鑑賞を行った、万葉の秀歌900首の集大成であり、著者の絶筆である。選びぬかれた秀れた歌、人口に膾炙した歌の1つ1つに加えられた、わかりやすく、ゆきとどいた注釈と、深い理解にみちた鑑賞とがあいまって、『万葉集』の心を伝え、現代人に一層親しみやすいものとなっている。本巻には、『万葉集』巻第12から最後まで、190首を収録する。
おばあさんの飛行機 <佐藤さとるファンタジー童話集3>
1976.10.04発売
おばあさんの飛行機 <佐藤さとるファンタジー童話集3>
著:佐藤 さとる,装丁:亀倉 雄策,装画:村上 勉
講談社文庫
編物名人のおばあさんが、蝶の羽の模様を編物で編んだら、不思議にも編物は、空中に浮き上がります。この模様で飛行機の翼を編んだおばあさんは、畑を越え、森を越えて、月夜の大空へ……という野間児童文芸賞受賞の「おばあさんの飛行機」ほか、「カラッポの話」「帰ってきた大男」「だいだらぼっち」「いたちの手紙」など、佐藤さとるファンタジー童話の名作13編収録。
電子あり
ソクラテス最期の弁明
1976.09.28発売
ソクラテス最期の弁明
著:小峰 元,デザイン:亀倉 雄策
講談社文庫
フローティング・セックスを実践中の男女1組を乗せたボートが遭難し、スナックのママが水死した。救助された男は、なんとトウダイ志望の秀才高校生。単なる事故死と思われたが、男の態度に疑惑が残る。県警の黒木刑事は聞き込み捜査にかかるが、その矢先、事故の唯一の目撃者が怪死して……。事件はいよいよ謎をおびてくる。恋愛、セックス、受験などの問題を通し、高校生群像を活写する、青春ミステリー。
電子あり
複雑さに挑む科学
1976.09.28発売
複雑さに挑む科学
著:柳井 晴夫,著:岩坪 秀一
ブルーバックス
「多変量解析」をあなたのものに!! 《世の中は単純ではない》社会現象を多元的にとらえる“眼”をもとう。 《未知の因子をさぐる》社会現象の陰にかくれた因子や情報を発見するには? 《因果関係をさぐる》米を大食すると胃ガンになる? しかし……。 《数量化とは?》数値で表しにくいものをある種の手続きで数値変換すると? 《分類の話》基準によってさまぎまに変わる分類の仕方を紹介する。 《多変量解析》は、複雑な人間行動を科学するための可能性に満ちた手法だ!
ネパール王国探検記 日本人世界の屋根を行く
1976.09.27発売
ネパール王国探検記 日本人世界の屋根を行く
著:川喜田 二郎,装画・その他:斉藤 和雄,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
ロマンティシズム溢れる世界の屋根探検記。1953年、ヒマラヤ遠征隊の一員として、奇妙な風習の宝庫ネパールの奥地に踏みこみ、学術調査を試みた著者の処女作ともいうべき、情熱に満ちた報告の書。
風を見た人(四)
1976.09.27発売
風を見た人(四)
著:水上 勉,装画・その他:小林 今日子
講談社文庫
真崎ちよは、強い季節風の吹き下ろす新潟県の石曽根で生まれた。幼い頃に父を失い、貧しい娘時代を過ごしたが、不幸な青春の中にあっても、やがて恋を知り妊娠する。しかし、愛する男は軍隊におり、男の両親は妊娠の責任から逃れようとするのだった。戦争がますます不利になってくる昭和17、8年の頃である。……むくわれぬ愛を信じ、燃える女心をむねに秘め、ひたすらに生きるちよの愛の旅路を哀しくうたう長篇ロマン。<全5巻> 榎本の元愛人だったみつの死は、ちよの孤独感を深める。榎本に抱かれながら、ちよは大人の世界の汚さを悲しむが、生きていくためには術もない。弥千枝はこうした母の醜さを憎み、東京へ逃れ、民俗舞踊に打ち込むが、その舞踊団も解散となり キャバレーで踊ることになる……。同じ苦しみの輪をひためぐる白鼠のように、母と娘の流転の人生を描く、第4巻。
電子あり
青春の門 堕落篇(上)
1976.09.27発売
青春の門 堕落篇(上)
著:五木 寛之
いかに生きるか
1976.09.21発売
いかに生きるか
著:森 有正
講談社現代新書
私たちの人生にとって大切なのは、人間経験の深まりである。それが人格をつくり、自立した個人を育て、生きる道を明らかにする。私たちは、その「経験」を、どのように深めてきたか。著書は自らの「経験」を、問い直しながら、日本的な人間関係、社会組織、情緒観などを省察し、日本人の“生”のありようを、真摯に追究する。そのとぎすまされた批判力と、みずみずしい感覚、生を凝視してきた精神の深みは、根源的な問いへの回答を用意するだけでなく、私たちに生きる勇気を与えてくれる。 思索と「経験」の深みから――本書の主題は、「いかに生きるか」ですが、それは、自分がいかに生きたかを包み隠さず、凝視する精神と1つになっています。このような点において、森有正ほどに、自分をかざらずに、裸の1人の人間として、自由に、勇気をもって、この困難な問いの核心に侵入できる知性は、存在しないのではないかと思います。すべての硬直した思考やイデオロギーから自由なところで、しばしばキリスト教的有神論からさえも自由なところで、生き生きと森有正は、生きることの問題について語っています。そこにみられるとぎすまされた批判力と、みずみずしい感覚は、読者の心をとらえずにはおかないでしょう。知性の高みが、経験の深みと、見事に一体化しているのです。ここに森有正の独自な世界があります。――解題・山形孝夫
子どもの心理
1976.09.08発売
子どもの心理
著:波多野 完治,その他:蟹江 征治,装画:いわさき ちひろ,装丁:松本 猛
講談社学術文庫
波多野児童心理学の特色は、発展変化する社会の現実をみすえたうえで、深い洞察と助言を、具体的にわかりやすくのべる点にある。そうした立場から、二十世紀の新しい児童心理学=ピアジェの研究にもとづいて日本の子どもの心を概観し、その「心理的しつけ」の原理をのべたものが本書である。この鳥瞰図の試みは、多元価値時代の教育の方向を模索するすべての親や教師にとって、子どもの心と行動を考える新たな眼を開く機縁となろう。
論語について
1976.09.08発売
論語について
著:吉川 幸次郎,その他:蟹江 征治,装丁:大川 泰央
講談社学術文庫
『論語』が長いことわれわれ日本人の間で読まれてきたのはなぜか。それは、人間として最も重要な人と人との愛情こそを人間の根本の義務とする『論語』の精神が、人々の心に深く訴えたからではないか――。杜甫の詩とともに、『論語』をこよなく愛する著者が、ときには『聖書』との比較をとおし、『論語』の真髄は何かを諄々と語り、また『論語』のことばによって、学問と政治に一身をささげた孔子の生涯とその人となりを鮮やかに浮きぼりにする。
万葉秀歌(四)
1976.09.08発売
万葉秀歌(四)
著:久松 潜一
講談社学術文庫
本書は、生涯『万葉集』を愛しつづけた久松博士が、最期まで情熱を傾注してその解釈と鑑賞を行った、万葉の秀歌900首の集大成であり、著者の絶筆である。選びぬかれた秀れた歌、人口に膾炙した歌の1つ1つに加えられた、わかりやすく、ゆきとどいた注釈と、深い理解にみちた鑑賞とがあいまって、『万葉集』の心を伝え、現代人に一層親しみやすいものとなっている。本巻には、『万葉集』巻第8~11の歌から195首を収録する。
風を見た人(三)
1976.08.27発売
風を見た人(三)
著:水上 勉,デザイン:亀倉 雄策,その他:小林 今日子
講談社文庫
娘・弥千枝を捨てて上京し、劇作家と甘い生活に入ったものの、間もなく別れたちよは、銀座のバアで働くことになる。しかし、新潟の大火を機に、ちよは帰郷し、みつの旦那であった榎本の出資で、バアを開く。娘・弥千枝の父親の死をフィリッピンの戦場で見届けた田島が、突然、ちよの店に現れる。……運命に弄ばれるちよの、変転きわまりない人生を描く、第3巻。<全5巻>
電子あり