ブルーバックス作品一覧

世界はなぜ月をめざすのか
世界はなぜ月をめざすのか
著:佐伯 和人
ブルーバックス
アメリカのアポロ計画が終了してから40年余――その間、人類は月に行っていません。 人々のあいだにはいつしか「いまさら月になど行く必要はない」という認識さえ広まってきています。 しかし、それは月での優位を独占しようとするアメリカの広報戦略にはまっているにすぎません。 じつは世界ではいま、アメリカ、中国、ロシアなどを中心に、月の探査・開発をめぐって激しい競争が 水面下で始まっています。30~40年後には、月面基地が完成するともみられているのです。 世界はなぜ月をめざすのか? その答えが、本書にはあります。 日本人が「宇宙兄弟」のヒビトのように月面に立つには、どうすればよいのか? その答えも、本書のなかに見つかります。 「かぐや2」計画の着陸地点検討会の主査など、月探査プロジェクト立案に参加している著者が、 「宇宙大航海時代」を迎えた私たちが知っておくべきこと、気づいておきたいことを、 まるで月面に立って聞いているように、具体的なイメージをもって語ります。 忘れかけていた月への夢が、本書を読めば手が届く現実に思えてきます。 初回限定版に施された、月面の凹凸が触ってわかる特殊加工も注目です!
電子あり
山に登る前に読む本
山に登る前に読む本
著:能勢 博
ブルーバックス
たとえば、ある山に登ろう、と決心したとき、体力はどれくらい必要で、水と食料はどれくらい持って行けばいいのか。さらに、山の気温はどれくらいで、衣服はどれほど持って行けばいいのか。食料、水はどうか。これらを余分に持って行きたくなるが、荷物が重くなると登山どころではなくなってしまう。本書は、このような問いに答えるべく、登山というスポーツを環境・運動生理学の立場から科学的に解説したものである。  たとえば、ある山に登ろう、と決心したとき、体力はどれくらい必要で、水と食料はどれくらい持って行けばいいのか。体力とは自動車のエンジンのようなもので、自分のエンジンが大型なのか小型なのかを理解しておくことも大切だ。さらに、山の気温はどれくらいで、衣服はどれほど持って行けばいいのか。食料、水はどうか。これらを余分に持って行きたくなるが、荷物が重くなると登山どころではなくなってしまう。  本書は、このような問いに答えるべく、登山というスポーツを環境・運動生理学の立場から科学的に解説したものである。実験データに基づいた、無理のない登山術を紹介する。  いうまでもなく、登山でもっとも重要なことは安全である。最近は中高年者の登山事故が増えているが、その原因には「自分の体力を自覚していない」「登山というスポーツのキツさを知らない」「自分の体力にあった登山計画を立てられない」といったことがあげられる。これらの対策をすれば、事故はもっと減り、より安全で挑戦的な登山が可能になるだろう。  山に登る前に知っておきたい、身体と運動のメカニズムをわかりやすく解説する。
電子あり
カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第4巻 進化生物学
カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第4巻 進化生物学
著:デイヴィッド・サダヴァ,著:デイヴィッド・ヒリス,著:クレイグ・ヘラー,著:メアリー・プライス,監・訳:石崎 泰樹,監・訳:斎藤 成也
ブルーバックス
「本シリーズは、容易に通読可能で魅力的な図が豊富に存在することから、細かい知識が詳述された大部分の教科書よりも格段に優れているといえる。……『どんなに学習がつらいものでも、無知の方がずっと高くつくものである』(第3巻375頁)」(「監訳者まえがき」より) 第4巻の特長 ・MITの他、アメリカの数多くの大学で採用されている『LIFE』のエッセンスをまとめた姉妹版『PRINCIPLES OF LIFE』を忠実に翻訳。 ・ミクロの生物学を中心に翻訳した第1~3巻に、第4・5巻でマクロの生物学を加えることで、現代生物学を概観できる。 ・イラストや写真を眺めるだけでも生物学の重要事項をおおよそ理解できる。 ・「研究」「理論を応用してみよう」「最先端」といった実践的、発展的コラムにより知識を深め、考えるクセとスキルが身につく。
もの忘れの脳科学
もの忘れの脳科学
著:苧阪 満里子
ブルーバックス
 買い忘れをする、知人の名前が思い出せない、電話をしたのに、肝心の要件を忘れてしまう……。  多くの人が一度は経験したことのあるだろう「もの忘れ」。これは、けっして老化や認知症のサインだとは限りません。  日常によくあるもの忘れの多くは「ワーキングメモリ」という、記憶システムをうまく使いこなせないことが原因だと考えられています。ワーキングメモリとは、目的を達成するまでの間、必要な情報を必要な間だけ、脳にとどめておくシステムです。認知症におけるもの忘れはワーキングメモリがうまく使いこなせないというレベルにとどまるものではありません。また、認知症には原因となる疾患があり、アルツハイマー型にみられる神経細胞での異常タンパク質の蓄積などの病変があり脳の病気といえます。  では、たとえば買い忘れはなぜ起きるのでしょうか。買い忘れをする場合、買い物に行く途中で友人と出会って話に夢中になったり、買い物をしている間に新たに欲しいものを見つけたりといったことがあるからではないでしょうか?  ワーキングメモリの容量には限界があります。私たちは無限にものを記憶することはできません。ところが、憶えなければいけない事は絶え間なくでてくるので、不必要な情報を正しく判断して適宜消去していくことが必要です。どの情報を活性化させようか、どれを消去しようかとワーキングメモリがはたらいている時に他のことが起きると注意がそれてしまいうまく働かず、必要な情報を記憶から引き出せないという事態が起きます。 著者達が開発した記憶容量を測るテストを用いた調査によると、成績のよい人はたくさんのことを憶えているのではなく、必要な情報にだけうまく焦点をあわせていたことや語呂合わせなどの工夫をして、ワーキングメモリの負担を軽減していることが分かりました。  もの忘れは、決して記憶力そのものが低下したからではなく、自分の記憶システムをうまくつかいこなせないために起こると言えます。  日々の生活を支えるワーキングメモリの機能を健やかに保つ方法は、私たちの生活の中にこそあります。  ワーキングメモリの仕組み、またうまく使いこなし健やかな脳の活動を保つにはどうすればよいのかを、最新の脳科学、神経心理学をもとに第一人者がくわしく解説します。
電子あり
アクチュエータ工学入門
アクチュエータ工学入門
著:鈴森 康一
ブルーバックス
どこから力を生み出し、どう制御するのか? 携帯電話の“ブルブル”、ロボットを動かす人工筋肉、体内を自走する内視鏡、地中を掘り進むトンネル掘削機――。超精密なミクロの世界から、強力なパワーを要する重機・巨大構造物まで、「ものを動かし、操る」動力機構を図解で詳説。(ブルーバックス・2014年7月刊) どこから力を生み出し、どう制御するのか? 携帯電話の“ブルブル”、ロボットを動かす人工筋肉、体内を自走する内視鏡、地中を掘り進むトンネル掘削機――。 静電気でハウスダストを取り除く「静電アクチュエータ」。 一眼レフカメラのレンズを駆動する「超音波モータ」。 大腸内を自走する内視鏡を動かす「空圧ラバーアクチュエータ」。 人気のサイクロン式掃除機の中で毎分10万回もの高速回転をする「電磁モータ」。 ディーゼルエンジンに革命を起こした「圧電アクチュエータ」。 直径14メートルを超す巨大トンネル掘削機を駆動する「油圧アクチュエータ」。 超精密なミクロの世界から、強力なパワーを要する重機・巨大構造物まで、 「ものを動かし、仕事をさせる」動力機構を図解で詳説。
電子あり
マンガ生物学に強くなる
マンガ生物学に強くなる
作:堂嶋 大輔,監:渡邊 雄一郎
ブルーバックス
細胞、DNAから遺伝子工学まで、圧倒的な図解で生物のしくみが一目瞭然! 高校生物を中心に、生命科学の基本を楽しくマスター。とある高校の生物部員4人が国際生物学オリンピックめざして大奮闘! 「細胞の中ってどうなっているの?」──そんな素朴な疑問から始まり、生命科学の世界をひもといてゆく。読めば必ず生物学が好きになる! 細胞、DNAから遺伝子工学まで、 圧倒的な図解で生物のしくみが一目瞭然! 高校生物を中心に、生命科学の基本を楽しくマスター。 とある高校の生物部員4人が国際生物学オリンピックめざして大奮闘! 「細胞の中ってどうなっているの?」──そんな素朴な疑問から始まり、生命科学の世界をひもといてゆく。読めば必ず生物学が好きになる!
電子あり
アンテナの仕組み
アンテナの仕組み
著:小暮 裕明,著:小暮 芳江
ブルーバックス
触角(アンテナ)の不思議な形と働き。ただの1本の金属棒や、1つの箱が、見えない電波を生み出し、捉える。現代社会を支える重要なツールのとてもシンプルな原理と、意外に複雑な働きをやさしく解説。読めば明日から、屋根の上のアンテナが妙に愛おしくなる!? (ブルーバックス・2014年6月刊) 触角(アンテナ)の不思議な形と働き ただの1本の金属棒や、1つの箱が、見えない電波を生み出し、捉える。 現代社会を支える重要なツールのとてもシンプルな原理と、意外に複雑な働きをやさしく解説。 読めば明日から、屋根の上のアンテナが妙に愛おしくなる!?
電子あり
知性を鍛える 大学の教養数学
知性を鍛える 大学の教養数学
著:佐藤 恒雄
ブルーバックス
数学は現代を生きる人に欠かせない教養の一つ。その数学を理解する鍵となるのが、Σ、lim、dy/dx、∫ydxといった記号たち。こうした記号には、無限をどう扱うのか、空間をどう表現するのか、面積や体積をどう求めるのかといった数学の思想や原理が込められています。難解にみえる記号は、複雑で抽象的な問題を誰もが同じく扱えるように、作られたものなのです。数学の再入門に最適の一冊。 数学は現代を生きる人に欠かせない教養の一つ。その数学を理解する鍵となるのが、Σ、lim、dy/dx、∫ydxといった記号たち。こうした記号は、ライプニッツやケプラー、デカルト、ニュートンといった大数学者たちが、複雑で抽象的な問題を誰もが扱えるようにつくりだしたものばかりです。 たとえば、積分記号の∫。不思議なかたちをしていますが、これは“S”を上下をぐっと引っ張ったものです。積分の本質は面積の計算であり、そのためsum(和)の頭文字Sが用いられました。 記号を発明したのはライプニッツですが、ケプラーがワインの樽の容積を測定したのをきっかけに、さまざまな図形の面積計算を理論化したことが、積分法のはじまりだったといわれています。 このように記号は数学者たちの叡智の結晶といえるものであり、無限をどう扱うのか、空間をどう表現するのか、複雑な形の物の面積や体積をどう求めるのかといった数学の思想や原理が込められています。 記号の意味を理解し、自由に使えるようになれば、数学は誰にも楽しい実りを約束してくれるものです。そして、大学の数学にはこうしたエッセンスが凝縮されているのです。
電子あり
おいしい穀物の科学
おいしい穀物の科学
著:井上 直人
ブルーバックス
白米と玄米の違いは? コシヒカリはどこから来た? 種まきでなく田植えをする理由は? 五穀米とは何を指すの? コムギはなぜパンにして食べるの? 味の良い精米とは? トウモロコシはコメより需要があるの? 信州ソバが有名になった理由は? 遺伝子組み換えトウモロコシとは? など、コメ、ムギ、トウモロコシからアワ、ヒエ、ソバなどの雑穀まで、さまざまな穀物の進化、栽培法、味などの素顔に迫る。 私たちは、毎日ご飯やパンなどを食べている。ご飯はコメで、パンはムギであり、いずれも穀物である。穀物はヒトにとって最も身近で大切な食べ物だが、私たちはどれほどそれを理解しているのだろう。 たとえば、コシヒカリは有名なブランド米だが、コメにブランドがあるのはなぜか。そして、ブランド米にはどんな違いがあるのか。そもそも、おいしいコメとは何か。 あるいは、どうしてイネは水田で育てたり、田植えをするのか。農家が真夏に水田の水を抜いたり、精白したりするのはなぜか。ムギはなぜパンにするのか。雑穀とは何か。アジアではイネが、アメリカではトウモロコシが、ヨーロッパではコムギが多く栽培されるのはなぜだろうか。信州ソバが有名な理由はなんだろうか。 穀物に対するこうした疑問を、科学的に説明するのは簡単ではない。ヒトは長い期間をかけて好みに合わせて穀物を栽培してきたため、その進化には生物学的な要因だけでなく、労働の効率、美意識、食感、嗜好のような人間的な要因が強く働いている。したがって、穀物について説明するときは、複合的な視点が必要になる。 そこで本書は、「三大穀物」とされるイネ、ムギ、トウモロコシについて、その進化や栽培化の過程と、食料としての特性などに重点を置き、自然科学に人文科学的な視点も交え、専門分野を横断しての解説を試みた。また、近年、コメにアワやヒエを混ぜて食べる人も増えているので、雑穀についても触れている。農学だけでなく、温室効果ガスなど環境科学の研究成果も取り入れ、穀物を幅広く理解できるようにした。 ブランド米については、系統図を用いて血縁関係がわかるようにした。ブランド米の味には、品種だけでなく、人や土壌、風、水などの風土が関係していることも農家の具体的な品質データーを用いて解説している。 また、本書では、世界のソバの加工・利用方法を系統的に示している。本書はコメを中心に記述してあるが、ソバも三大穀物にひけをとらない加工の多様さがあり、日本の「蕎麦切り」はたいへん手の込んだ食品であることがおわかりいただけるだろう。 誰もが毎日食べている、おいしい穀物を、わかりやすく解説する。
電子あり
基準値のからくり
基準値のからくり
著:村上 道夫,著:永井 孝志,著:小野 恭子,著:岸本 充生
ブルーバックス
賞味期限、放射線量、食品中の化学物質から電車内での携帯電話まで、私たちはさまざまな基準値に囲まれて、超えた/超えないと一喜一憂している。だが、それらの数字の根拠を探ってみると、じつに不思議な決まり方をしているものが多い。その「からくり」を知らなければ、基準値は無用の不安や油断を生む数字になってしまうのだ。「基準値オタク」を自称する俊英研究者4人が追った基準値誕生に潜むミステリー! 基準値を見れば「日本」が見える! 賞味期限、食品の化学物質、放射線量、PM2.5、水質、血圧から電車内の携帯電話まで、 私たちはさまざまな基準値に囲まれて、超えた/超えないと一喜一憂して暮らしています。 しかし、それらの数字の根拠を探ってみると、じつに不思議な決まり方をしているものが多いのです。 たとえば、お酒はなぜ「20歳から」なのか、知っていますか?  基準値とは、その「からくり」を知らなければ、無用の不安や油断を生むだけの数字になってしまうのです。 本書では「基準値オタク」を自称する俊英研究者4人が、基準値誕生に潜む数々のミステリーに斬り込みます! 「基準値の謎」の例 ●各メーカーで違うはずの食品の賞味期限、なぜどれも「横並び」になるのか? ●ひじきやコメにも多量に含まれる発がん性物質のヒ素にはなぜ基準値がないのか? ●第一原発事故後のヨウ素131の暫定規制値は、半減期による「濃度の減少」を前提としていた! ●決まるまで10年がかり! PM2・5基準値設定会議の意外な結末とは? ●同じ農薬、同じ残留量なのに、なぜ「リンゴは安全」で「キクラゲは危険」なのか? ●「避難と除染」の安全すぎる基準値と運用、これでは「福島に帰るな」と言っているようなもの! ●「優先席付近では携帯電話の電源をお切りください」という電車内アナウンスの奇妙さ! ●高速バスの夜間走行距離、基準値に「自信がある」ドライバーはわずか4割未満!  これらの謎の答えを知れば、「そんな決め方でいいの?」と何度も驚き、絶句することでしょう。一喜一憂する前に、ぜひご一読ください。
電子あり
高校数学でわかる流体力学
高校数学でわかる流体力学
著:竹内 淳
ブルーバックス
ニュートン力学の極致、憧れの流体力学を理解しよう。水理学や航空力学はもちろん、船や海洋、さらにはエンジンや油圧・配管など、液体や気体を扱う全ての分野で、流体力学は必須です。さらに、理系好きの読者にとって流体力学は憧れです。そこで本書では、流体力学の基礎的から、飛行機の飛ぶ原理として有名な「ベルヌーイの定理」の完全理解を目指し、二次元翼の揚力を計算してみます。 水理学や航空力学はもちろん、船や海洋、さらにはエンジンや油圧、配管など気体・液体を扱う全ての分野で、流体力学は必須です。 また、理系好きの読者にとって、流体力学憧れです。 そこで本書では、流体力学の基礎的な理解から、飛行機の飛ぶ原理として有名は「ベルヌーイの定理」の完全理解を目指します。 「飛行機が飛べる原理は、『ベルヌーイの定理』ではない」という説が、話題になったことがありました。しかし、やはり「ベルヌーイの定理」を用いない限り、ジェット旅客機の巨大な揚力の発生を説明することができません。  液体、気体などの流れる物体を「流体」または「連続体」と呼び、それらの振る舞いを知る物理学を「流体力学」と言います。「ベルヌーイの定理」はこの流体力学のなかの最も重要な定理の一つです。  本書は、流体力学の基本的な考え方から初めて、「ベルヌーイの定理」の完全理解を目指すとともに、「7大難問」で有名な「ナビエ・ストークス方程式」も解説します。
電子あり
地球進化 46億年の物語
地球進化 46億年の物語
著:ロバート・ヘイゼン,その他:円城寺 守,訳:渡会 圭子
ブルーバックス
海洋、岩石、生命、鉱物、大気──全てが複雑に絡み合いながら「共進化」する。誕生から46億年を貫く壮大なストーリー。 脳研究者・池谷裕二氏絶賛! 「とんでもなく壮大な物語に、「神秘的」という名の浮遊感が心を占有する」  小惑星衝突、超大陸の登場と分裂、生命の誕生、大酸化イベント、全球凍結と温暖化──。地球は誕生から現在に至るまで、絶えず変化しつづけてきた。その変化の歴史で重要な役割を果たしてきたのが、「生物と無生物の共進化」だ。それを示す一端が、他の惑星に比して圧倒的に多い鉱物種である。地球上には現在4500種もの鉱物が存在するが、そのうち3000種は生命がなければ生成されなかった。その一方で、鉱物や岩石が生命の発生を手助けしてきたことが最近の研究から明らかになろうとしている。  海洋や大気の組成が生命と密接に関係していることはすでによく知られているが、無機物として生命とはまったく関わりがないと思われてきた岩石(地球の地殻を形成し、大陸を形作っている)もまた、生物と無生物をつなぐ地球上の物質循環サイクルの主要な一端をなしている。  46億年に及ぶ壮大な「営み」を、生物と無生物の相互作用という新しい視点で描き出す、驚きに満ちた地球全史。 〈「はじめに」より〉 岩石に刻まれた記録を調べるほど、生物と無生物のどちらも含めた自然界が、何度も形を変えているのがわかる。これまで語られなかった壮大で複雑に絡み合った生命と非生命の領域には驚きがあふれている。私たちはそれらを分かち合わなくてはならない。それは私たちが地球だからだ。地球上の物質すべて、私たちの肉体をつくる原子と分子も、地球から生まれ、地球に戻る。私たちの故郷を知ることは、私たちの一部を知ることなのだ。
カラー図解 EURO版 バイオテクノロジーの教科書(下)
カラー図解 EURO版 バイオテクノロジーの教科書(下)
著:ラインハート・レンネバーグ,監:小林 達彦,訳:奥原 正國,訳:西山 広子
ブルーバックス
ユーロ圏を始めとしアメリカの大学でも採用される世界標準のバイオテクノロジーの教科書! 下巻では病気の原因となるウイルスの正体とウイルスから身を守るためのワクチンの開発、遺伝子操作による分子の働きからその応用まで。
メールはなぜ届くのか
メールはなぜ届くのか
著:草野 真一
ブルーバックス
メールの送受信やウェブページの表示を可能にするインターネットの複雑な仕組みを、誰でも理解できるようにやさしく解説する入門書。(ブルーバックス・2014年5月刊) メールの送受信やウェブページの表示を可能にするインターネットの複雑な仕組みを、誰でも理解できるようにやさしく解説する入門書
電子あり
暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり
暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり
著:吉本 佳生,著:西田 宗千佳
ブルーバックス
「通貨の未来」を徹底的に考える――。「国家の後ろ盾がある法定通貨」は、完全無欠ではない。暗号通貨は、「欠点だらけの現行通貨」を革新する可能性を秘めている。暗号がなぜ、おカネになるのか?電子マネーやクレジットカードとどうちがうのか?偽造される心配はないのか?ビットコインの背後に潜む数学や暗号技術と、経済へのインパクトをくわしく語る。 「通貨の未来」を徹底的に考える――。 「国家の後ろ盾がある法定通貨」は、じつは完全無欠ではない。 為替リスクを抑え、送金手数料も安い暗号通貨は、 「欠点だらけの現行通貨」を革新する可能性を秘めている。 シンプルな暗号が、なぜおカネになるのか? 電子マネーやクレジットカードとどうちがうのか? 偽造される心配はないのか? 私たちの生活に、どんな影響をおよぼすか? 投資家たちを震撼させても、なお進化を続けるビットコイン。 その背後に潜む数学や暗号技術と、経済へのインパクトをくわしく語る。
電子あり
科学検定公式問題集 5・6級
科学検定公式問題集 5・6級
著:桑子 研,著:竹田 淳一郎,監:竹内 薫
ブルーバックス
アタマでっかちの知識から、使える・役に立つ知識へ 選りすぐりの例題と、こん切ていねいな解説、作問者の意図をくんだ予想問題を解くことで、応用力が身につき理解度も深まっていく。科学検定の問題を通して、教科書の枠にとらわれない科学の面白さと不思議さが実感できる一冊。 「科学検定の問題は、検定資格のための問題ではなく、あくまでも、科学の楽しさを再発見してもらうための問題。ですから、問題を解いて解説を読むことは、知的なエンターテインメントにほかなりません。  そして、過去問で充分な練習をつんだら、是非とも、次回の科学検定を受けてみてください。誰でも気軽にインターネットで受検することができます。その場で点数がわかります。そして、ここが大事なのですが、ちょっぴり緊張した雰囲気のもとで受検することで、知的エンターテインメントが、「あなた自身の挑戦」に変わります。」(「まえがき」 竹内薫 科学検定委員会委員長)
新幹線50年の技術史
新幹線50年の技術史
著:曽根 悟
ブルーバックス
1964年に世界初の高速鉄道として日本に誕生した新幹線は、2014年で50年を迎えた。日本初の高速鉄道技術はどう変化し、進歩し、停滞したのか。本書では、新幹線が歩んできた50年の歴史を技術の視点で振り返りながら、リニア中央新幹線の建設も見据えて将来像を考えていく。新幹線ともに鉄道技術人生を歩んできた筆者による渾身作。 1964年に世界初の高速鉄道として日本に誕生した新幹線は、2014年で50年を迎えた。新幹線の技術的ルーツが初めて世間に向けて発表されたのは「超特急列車 東京-大阪3時間への可能性」という1957年に開かれた講演会のことである。そこを起点とすれば57年になる。 当時、急速に劣化が進んでいた日本国有鉄道という組織の中で、新幹線は営業面でも技術面でも唯一の明るい部門であった。国鉄末期には停滞した時期もあったが、1987年に国鉄の分割・民営化が断行されて、新生JRによって再び活気を取り戻した。 極東の小国が自力で世界一の高速鉄道を造り、営業的にも大成功を収めたことに、鉄道先進国を自負していたヨーロッパ諸国は急追の動きを見せた。1981年にはフランスが新幹線を参考にして、また他山の石としてTGVというシステムを作り上げ,明確に世界一の座に就いた。 さらにその後、鉄道技術では後進国とのイメージが強かったスペインや中国によって、世界の高速鉄道の地図は大きく塗り替えられた。そのかげで、元祖新幹線には時代遅れや色あせたイメージさえつきまとうようになってきた。 一方で、災害大国でもある日本で、新幹線は奇跡ともいえるような安全実績を更新中であり、なお日本の新幹線には世界に貢献できる優れた技術も少なくない。日本の優れた技術と諸外国に見られる積極的な発想とを組み合わせれば、国の内外で鉄道の社会的役割が一層高められるであろう。 このように、新幹線が歩んできた50年の歴史を技術の視点で振り返りながら、リニア中央新幹線の建設も見据えて将来像を考えていく。新幹線ともに鉄道技術人生を歩んできた筆者による渾身作。
電子あり
天体衝突
天体衝突
著:松井 孝典
ブルーバックス
6550万年前、直径10~15kmの小惑星が、地表に対して約30度で、南南東の方向から地球に衝突した。衝突速度は秒速約20kmと推定されている。衝突地点周辺では時速1000kmを超える爆風が吹き、衝突の瞬間に発生する蒸気雲は1万度を超えた。この衝突によって引き起こされた地震はマグニチュード11以上と推定され、300mに達する津波が起こった。巻き上げられた塵が太陽光を遮り、「衝突の冬」が始まった。  1万度を超える蒸気雲、マグニチュード11以上の地震、300mの津波、酸性雨、そして「衝突の冬」が恐竜を滅ぼした。  6550万年前、直径10~15kmの小惑星が、地表に対して約30度で、南南東の方向から地球に衝突した。衝突速度は秒速約20kmと推定されている。衝突地点周辺では時速1000kmを超える暴風が吹き、衝突の瞬間に発生する蒸気雲は1万度を超えた。この衝撃によって引き起こされた地震はマグニチュード11以上と推定され、300mに達する津波が起こった。巻き上げられた塵が太陽光を遮り、「衝撃の冬」が始まった。  地球と生命。どちらも、日々起こる小さな変化の、長い間の積み重ねによって進化してきたと考えられてきた。これまでは、その方が「科学的」に思われたからだ。しかし、現実はまったく違っていた。  地球と生命は、「天体衝突」という突発的な大事件によって、劇的に変化してきたことが分かったのだ。 恐竜の絶滅も、地球が何度も経験してきた天体衝突による大絶滅の一つに過ぎない。  そして、今後も大きな天体衝突が、十分起こりうると考えられている。
電子あり
発展コラム式 中学理科の教科書 改訂版 生物・地球・宇宙編
発展コラム式 中学理科の教科書 改訂版 生物・地球・宇宙編
編:滝川 洋二,編:石渡 正志
ブルーバックス
世界標準の理科の内容を押さえた一話読み切り型のコラム教科書。 大人の科学教養も身につくと大好評の既刊に最新情報をアップデート!
発展コラム式 中学理科の教科書 改訂版 物理・化学編
発展コラム式 中学理科の教科書 改訂版 物理・化学編
編:滝川 洋二
ブルーバックス
世界標準の理科の内容を押さえた一話読み切り型のコラム教科書。 大人の科学教養も身につくと大好評の既刊に最新情報をアップデート!