ブルーバックス作品一覧

素数が奏でる物語 2つの等差数列で語る数論の世界
素数が奏でる物語 2つの等差数列で語る数論の世界
著:西来路 文朗,著:清水 健一
ブルーバックス
物語の主人公は、2種類の素数。「4で割って1余る素数」と、「4で割って3余る素数」。一方は「2つの整数の平方和」で表せるが、他方は表せない。一方はx^2+1の素因数に現れるが、他方は決して現れない。両者の無限性を証明したオイラーの巧みな方法とは? 2つの素数の個性がわかる、連分数や平方剰余の相互法則、ガウス素数とのふしぎな関係とは? (ブルーバックス・2015年3月刊) 「素数を二分する」数列に導かれて、 巨人たちが魅了された「数の宇宙」へ。 深く、豊かな数学の響きを味わう――。 物語の主人公は、2種類の素数。 5,13,17,29,37…=「4で割って1余る素数」と、 3,7,11,19,23…=「4で割って3余る素数」。 一方は「2つの整数の平方和」で表せるが、他方は表せない。 一方はx^2+1の素因数に必ず現れるが、他方は決して現れない。 両者の無限性を証明したオイラーの巧みな方法とは? 2つの素数の個性がわかる、連分数や平方剰余の相互法則、 ガウス素数とのふしぎな関係とは? 2つの等差数列{4n+1}、{4n+3}が紡ぎ出す「素数の神秘」。
電子あり
あっと驚く科学の数字 最新宇宙論から生命の不思議まで
あっと驚く科学の数字 最新宇宙論から生命の不思議まで
著:数から科学を読む研究会
ブルーバックス
森羅万象を科学の数字で見るとびっくり。宇宙の大きさは470億光年。太陽の中心を出た光が地球に届くまで1000万年。地球上の生物の種類は174万種。宇宙全体で観測できる物質の割合はたったの4.9%。1人の人間が持つDNAをすべてつなぐと、地球と太陽を400往復する長さに。日本人が一生の間にするウンチの量は約5トン。──つい誰かに話したくなる話題満載。科学が10倍面白くなる! 数字で見ると科学はこんなに面白い 森羅万象を科学の数字で見るとびっくり。宇宙の大きさは470億光年。太陽の中心を出た光が地球に届くまでなんと1000万年。地球上の生物の種類は174万種。宇宙全体で観測できる物質の割合はたったの4.9%。地球には1日100トン以上の隕石が降り注いでいた。1人の人間が持つDNAをすべてつなぎあわせると、なんと地球と太陽を400往復する長さに。日本人が一生の間にするウンチの量は約5トン。痛みが神経を伝わるスピードは秒速30メートル。──読めば必ず誰かに話したくなる最新科学の話題満載。科学が10倍面白くなる!
電子あり
デジタル・アーカイブの最前線
デジタル・アーカイブの最前線
著:時実 象一
ブルーバックス
古来、人類はさまざまな「知」を記録し、蓄積してきました。だからこそ人類は地球生物の王者たりえたといえます。ところが、このかけがえのない知的財産がいま、次々と失われています。劣化する活字・映像、守るべき人々がいなくなり消滅する芸術や伝統技術。このままでは現代は、後世から見て「記録が空白」の時代となってしまいます。この危機に瀕した「知」を守り、未来に遺そうという取り組みが「デジタル・アーカイブ」です。 [人類が獲得してきた膨大な「知」が、いま刻一刻と消えている!〕 エジプトのパピルスや、メソポタミアの粘土板に文字を刻みつけた太古より、人類は進歩の過程でさまざまな「知」を記録してきました。 その蓄積の上に文明を築いていったからこそ、人類は地球生物の王者たりえたといえます。ところがいま、過去のかけがえのない知的財産が、次々と失われているのです。 活字や映像は物理的に劣化し、それらを守るべき人々はいなくなり、多くの記録が雲散霧消しています。さらに、ウェブ社会の発達が拍車をかけています。 インターネットやデジタル機器の普及によって多くの記録がデジタル情報に置き換わり、また、一般の人たちもユーチューブなどで記録を残せるようになりました。 しかし、それらは次々と情報が更新されるウェブ世界においては、あっという間に消えてゆく運命にあります。再生機器が古くなっても、もう見られません。 このままでは現代は、後世から見て「記録が空白」の時代、ひいては「歴史が空白」の時代となってしまいかねないのです。 この「知」の危機を憂い、立ち上がった有志たちがいます。報道、活字、映像、芸術作品から、伝統芸能、少数民族の言語、ホームページまで、 ありとあらゆる知的財産をデジタル化して「アーカイブする」ための取り組みが、いま世界中で始まっているのです。 本書は日本の情報科学の第一人者である著者が、デジタル・アーカイブの戦略・技術から、著作権などの乗り越えるべき課題までを一冊に凝縮し、 世界中のホームページが見られるサイトほか、広漠とした「知」の海から必要な情報を取り出す方法も満載、知的生産に関わるすべての現代人必読の書です。
電子あり
創薬が危ない
創薬が危ない
著:水島 徹
ブルーバックス
医薬品産業はビッグビジネスであり、世界の巨大製薬企業が巨額の開発費をかけて新薬開発にしのぎを削っている。しかし、ガン、アルツハイマー病、インフルエンザ、エボラウイルス病……特効薬は生まれていない。人類の歴史は、創薬の歴史でもあった。ところが21世紀に入り、新しい薬が生まれにくくなっている。本書はその原因に探りながら、「ドラッグ・リポジショニング」という、新しい視点からの創薬を紹介する。  医薬品産業は先進国が独占するのビッグビジネスであり、年間売上額が1兆円を超えるような巨大製薬企業(メガ・ファーマ)が巨額の開発費をかけて、新薬開発に日々しのぎを削っている。しかし、ガン、アルツハイマー病、インフルエンザ、エボラウイルス病……、私たちの病気への不安はいっこうに解消されない。  なぜだろう?  人類の歴史は、病気との闘いの歴史であり、創薬の歴史でもあった。ところが21世紀に入り、創薬が大きな壁に突き当たっている。いくら巨額な開発費をかけても、新しい薬が生まれなく(生まれにくく)なっているのだ。もし新しい薬ができなければ、私たちの未来は決して明るいものにはならないだろう。  本書はその原因に探りながら、その対策として「ドラッグ・リポジショニング」という、新しい視点からの創薬を紹介する。
電子あり
巨大ウイルスと第4のドメイン 生命進化論のパラダイムシフト
巨大ウイルスと第4のドメイン 生命進化論のパラダイムシフト
著:武村 政春
ブルーバックス
最近発見された「パンドラウイルス」という巨大ウイルスは、これまでのウイルスと姿が大きく異なっている。ひょっとしたら、これまでに全く知られていない新たな生命の形なのではないか。現在、生物の世界は3つのグループ(ドメイン)に分けられることになっているが、ウイルスはそれにあてはまらない。しかし、今後、新たな「第4のドメイン」が付け加わることになるかもしれない。生物とは何かを問いなおすミステリー。  2013年7月、「超巨大ウイルス」に関する第1報が、科学誌『サイエンス』に掲載された。発見当初は「新しい生命の形」というニックネームが与えられていたというこの巨大ウイルスは、論文では「パンドラウイルス」という名が付けられていた。むろん、その名の由来はギリシア神話の「パンドラ」である。  当初、このウイルスが「新しい生命の形」と名付けられたのには理由があった。その姿が、それまでのウイルスとは大きく異なっていたからだ。かといって、これを生物とみなすにはあまりにもウイルス的であった。ウイルスでもない。生物でもない。だとしたら、これまでに全く知られていない新たな生命の形なのではないか。そもそも、「生物」とはいったい何なのだろうか?  現在、生物の世界は3つのグループ(ドメイン)に分けられることになっているが、ウイルスはそれにあてはまらない。しかしもしかしたら、新たな「第4のドメイン」が付け加わることになるかもしれない。そんな議論が巻き起ころうとしている。  巨大ウイルスには、パンドラウイルスのほか、ミミウイルス、ママウイルス、メガウイルス、ピトウイルスなどが発見されている。本書は、そんなウイルスたちと、彼らにまつわる生物たちの話である。
電子あり
99.996%はスルー 進化と脳の情報学
99.996%はスルー 進化と脳の情報学
著:竹内 薫,著:丸山 篤史
ブルーバックス
インターネットやスマホの普及によって流通する情報量は飛躍的に増加した。われわれのまわりを飛び交う全情報量の0.004%しか受け止めていないとしたら、この情報化社会の中で生き残ることができるのか? 進化の過程で膨大な数の遺伝子を取捨選択し、脳を大きくしながら記憶を捨て去ってきた人類が次にすべきことは? 生命科学と脳科学からそのヒントを探る。(ブルーバックス・2015年2月刊) インターネットやスマホの普及によって流通する情報量は飛躍的に増加した。われわれのまわりを飛び交う全情報量の0.004%しか受け止めていないとしたら、この情報化社会の中で生き残ることができるのか? 進化の過程で膨大な数の遺伝子を取捨選択し、脳を大きくしながら記憶を捨て去ってきた人類が次にすべきことは? 生命科学と脳科学からそのヒントを探る。 「現代は情報爆発の時代といわれています。でも、実際の数字はどうなのでしょう? 本当に情報は爆発しているのでしょうか?(ええと、してます…) しているとしたら、その膨大な情報は、どれくらいスルーされているのでしょうか?(ええと、99.996%がスルーされてます…) この本には、うまく情報をスルーしつつ、自分はスルーされないための『基本情報』が詰まっています。是非、手にとってみてください。」(竹内 薫)
電子あり
科学検定公式問題集 3・4級 科学の見方と考え方の再発見
科学検定公式問題集 3・4級 科学の見方と考え方の再発見
著:桑子 研,著:竹田 淳一郎,監:竹内 薫
ブルーバックス
科学の知識を深めるにはまずは自分の実力を知ることから。「科学検定」に挑戦するうちに知識の枠はどんどん広がり実力は確実にアップする。 3・4級はおおまかに中学から高校レベルの内容です。じつは、この中学から高校にかけての時期が科学教育においてはもっとも大切な時期だと考えられています。小学校では「科学好き」だった子どもが、中学、高校へ進むにつれて「科学嫌い」になってしまうのは、受験のための丸暗記に原因があるともいわれています。科学検定では、受験という現実を受け入れつつも、丸暗記だけでなく、「考える楽しさ」を重視した問題からなっています。科学検定を通して、子どもから大人まで科学を楽しんじゃおう!
エネルギーとはなにか そのエッセンスがゼロからわかる
エネルギーとはなにか そのエッセンスがゼロからわかる
著:ロジャー・G・ニュートン,訳:東辻 千枝子
ブルーバックス
宇宙誕生初期に生まれた「純粋なエネルギー」は、どのような変遷を経て、私たちの生活に不可欠な存在になったのか?電気や化学結合から生じるエネルギーの制御が、物理学と工学に繁栄をもたらした。太陽を輝かせる核エネルギーや不連続な量子エネルギーの謎から、電池や液体水素による備蓄や輸送のしくみまで、現代科学の最重要キーワードが1時間で理解できる! 本質が一気につかめる「超」入門書! 身近な電気やエンジンのしくみから、この宇宙の成り立ちまで、 プリンストン高等研究所で教壇に立ったニュートン先生がやさしく伝授。 どこから生まれ、どのような法則にしたがうのか? 宇宙誕生初期に生まれた「純粋なエネルギー」は、 どのような変遷を経て、私たちの生活に不可欠な存在になったのか? 防寒や調理に役立つ「熱」の探究からはじまった「エネルギーの科学」。 電気や化学結合から生じるエネルギーの制御が、物理学と工学に繁栄をもたらした。 太陽を輝かせる核エネルギーや不連続な量子エネルギーの謎から、 電池や液体水素による備蓄や輸送のしくみまで、 現代科学の最重要キーワードが1時間で理解できる!
哺乳類誕生 乳の獲得と進化の謎
哺乳類誕生 乳の獲得と進化の謎
著:酒井 仙吉
ブルーバックス
生命の誕生した楽園である水中を追われ、過酷な陸上に避難した哺乳類の先祖たち。彼らはどのように環境に適応し、どうしてここまで繁栄できたのか? その秘密は「乳」というシステムにあった。生物の歴史を丹念にたどり、哺乳類、そして人という生き物の本質に迫る。人が生物の頂点に達するまでの壮大な進化の物語。(ブルーバックス・2015年1月刊)
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算法勝負!「江戸の数学」に挑戦 どこまで解ける?「算額」28題
算法勝負!「江戸の数学」に挑戦 どこまで解ける?「算額」28題
著:山根 誠司
ブルーバックス
数学の問いを記した絵馬を神社仏閣に掲げ、公開の場で算法勝負をする「算額」。大名から庶民まで、身分の上下を超え当時の数学ファンがこぞって熱中しました。本書では今も記録に残る算額から、オリジナリティ溢れる問題を厳選。数学を娯楽として楽しんだ粋な江戸人から現代人への算法勝負です。ベストセラー小説『天地明察』の冲方丁さんも挑戦、「とにかく楽しい! これは江戸時代の技術であり『娯楽』です」 庶民から大名まで熱中した、江戸時代の公開数学問題「算額」。あなたは解けますか? 小説『天地明察』の冲方丁さんも挑戦 「とにかく楽しい! これは江戸時代の技術であり『娯楽』です」 数学の問いを記した絵馬を神社仏閣に掲げ、公開の場で算法勝負をする「算額」。映画にもなったベストセラー小説『天地明察』にも登場したのでご存じの方も多いはず。大名から農民、町民といった庶民まで、プロの和算家から村娘まで、老若男女身分の上下を超え当時の数学ファンがこぞって熱中しました。本書では今も記録に残る算額から、オリジナリティ溢れる問題を厳選。江戸人から現代人への算法勝負です。 さらに、算額・和算にまつわる物語から、和算家たちの素顔、江戸情緒溢れる当時の風情などまで、著者だからこそ語れるとっておきの江戸雑学エピソードも満載。数学を粋な娯楽として楽しんだ、江戸の風情をぜひ味わってください。
電子あり
新しい免疫入門 自然免疫から自然炎症まで
新しい免疫入門 自然免疫から自然炎症まで
著:審良 静男,著:黒崎 知博
ブルーバックス
20世紀のおわりから21世紀の今日にかけて、免疫の「常識」は大きく変わった。自然免疫が獲得免疫を始動することがわかり、自然炎症という新たな概念もくわわった。本書では、最新の知見をふまえ、免疫という極めて複雑で動的なシステムの中で無数の細胞がどう協力して病原体を撃退するのか、その流れがよくわかるように解説する。(ブルーバックス・2014年12月刊) 20世紀のおわりから21世紀の今日にかけて、免疫の「常識」は大きく変わった。自然免疫が獲得免疫を始動することがわかり、自然炎症という新たな概念もくわわった。本書では、最新の知見をふまえ、免疫という極めて複雑で動的なシステムの中で無数の細胞がどう協力して病原体を撃退するのか、その流れがよくわかるように解説する。
「育つ土」を作る家庭菜園の科学 有機物や堆肥をどう活かすか
「育つ土」を作る家庭菜園の科学 有機物や堆肥をどう活かすか
著:木嶋 利男
ブルーバックス
作物を育てるうえで大切なのが「土作り」。家庭菜園では、プロの農家と違って広い農地面積は望めないため、限られた畑で少量多品目の野菜類を作ることになる。そのため、プロの農家が単品目で行う土作りではなく、家庭菜園ならではの土作りが必要。たとえば、有機物や堆肥の上手な施用はとても大切。また、時間と空間を利用した間作、連作、混植のメカニズムも理解したい。「ふしぎな土の世界」を解説する。 作物を育てるうえで大切なのが「土作り」。家庭菜園では、プロの農家と違って広い農地面積は望めないため、限られた畑で少量多品目の野菜類を作ることになる。そのため、プロの農家が単品目で行う土作りではなく、家庭菜園ならではの土作りが必要。たとえば、有機物や堆肥の上手な施用はとても大切。また、時間と空間を利用した間作、連作、混植のメカニズムも理解したい。野菜の種類によっても土作りは変える必要もある。土はたんなる無機体ではなく、さまざまな微生物が織りなす小さな世界。「ふしぎな土の世界」に足を踏み入れよう。
電子あり
エントロピーをめぐる冒険 初心者のための統計熱力学
エントロピーをめぐる冒険 初心者のための統計熱力学
著:鈴木 炎
ブルーバックス
いったいエントロピーって何なのでしょう? 教科書には無味乾燥でとっつきにくい数式が並ぶばかりで、こうした疑問に答えてくれません。ならば、人類がどのようにして自然の中に潜むこの「怪物」を発見したのか、どのような必要に迫られ、どのようなプロセスをたどり、どのようにその姿をあぶりだしていったのかを再現し、追体験してみたら、その正体が見えてくるのではないか? これが本書の主旨です。 わかったようで、わからない――エントロピーについて、そう感じている人はとても多いようです。 「乱雑さ」のこと、と簡単に片づける見方もあれば、エネルギーと並ぶ物理学の最重要概念であり、宇宙のすべてを支配し、 私たちの運命さえも決めてしまう究極の理論、などと、やたら深遠なことを書いてある本もある―― いったいエントロピーって何なのでしょう? 教科書には無味乾燥でとっつきにくい数式が並ぶばかりで、こうした疑問に答えてくれません。 ならば、人類がどのようにして自然の中に潜むこの「怪物」を発見したのか、どのような必要に迫られ、どのようなプロセスをたどり、 どのようにその姿をあぶりだしていったのかを再現し、追体験してみたら、その正体が見えてくるのではないか? これが本書の主旨です。 実はエントロピーに悩んだのは、昔の天才たちも同じでした。あの電磁力学の祖マクスウェルさえも、最初はなかなか理解できなかったのです。 本書の主役となる3人の開拓者は、無理解と闘いながら、いかにしてエントロピーという新概念を見いだし、世界のすべてを記述する理論に育て上げ、 あらゆる科学技術へ応用する道を開いたのか――革命後、無残に没落した祖国フランスを憂える一人の青年の決意から、物語は始まります。 さあ、時代と国境を超えて、エントロピーをさがす壮大な冒険の旅に出かけましょう。 翻訳書『理系のための口頭発表術』の「イケてる」訳文が大好評を博した著者ならではの「ブルーバックス離れ」したナビゲーションも見ものです。
電子あり
逆問題の考え方 結果から原因を探る数学
逆問題の考え方 結果から原因を探る数学
著:上村 豊
ブルーバックス
原因から結果を予測する――これは、順問題。結果から原因を探る――これが、逆問題だ。古典物理では説明不可能な現象が顕在化し、その限界が意識され始めた19世紀末頃から、観察結果に基づいて現象の原因を決定する、逆問題の発想による研究が始まり、大きな数学分野に成長した。本書では、「プランクのエネルギー量子の発見」「恐竜絶滅の謎」「海洋循環」などの興味深い実例を取り上げて、「逆問題」の考え方解説する。 「逆問題」とは、「結果から原因を推定する」数学の一分野のことです。古典物理学で説明不可能な現象が顕在化し、その限界が意識され始めた19世紀末ごろから、観測結果に基づいて現象の原因を決定するという、逆問題の研究が始まり、大きな数学の研究分野に成長した。  これに対して、「与えられた原因から起こり得るべき結果を予想する」のが、通常の問題で「順問題」と言います。  例えば、静かな水面に石を投げ入れるとき、その石の質量や形状、速度などの情報から水面に生じる波紋の様子を予測するのが「順問題」で、逆に、水面に生じた波紋のデータから投げ入れた石の質量や形状、速度を割り出す問題が「逆問題」です。  この「逆問題」の考え方は、応用数学の中で、現在最も注目され利用されている分野です。X線の断層撮影(CT)や非破壊検査、不鮮明な画像の復元、地震波による地質構造の解析などは、すべて「逆問題」の応用分野です。このように、「逆問題」は数学者にとっての最もホットな分野というだけでなく、工学研究者や学生にとってもたいへん重要な考え方です。  本書では、「プランクのエネルギー量子の発見」「恐竜絶滅の謎」「海洋循環」などの興味深い実例を取り上げて、「逆問題」の考え方解説します。
電子あり
「進撃の巨人」と解剖学 その筋肉はいかに描かれたか
「進撃の巨人」と解剖学 その筋肉はいかに描かれたか
著:布施 英利
ブルーバックス
「巨人」の異様かつ圧倒的迫力の造形が、多くの読者を惹きつけてやまないコミック話題作『進撃の巨人』。社会現象にもなっている作品の魅力の根源とは? いまだ謎につつまれたままの「巨人」の正体とは? この二つの大きな「問い」に、「美術解剖学」が鋭くメスを入れる。かつてない試みの新書の登場。(ブルーバックス・2014年11月刊) 「巨人」の異様かつ圧倒的迫力の造形が、多くの読者を惹きつけているコミック話題作『進撃の巨人』。社会現象となっている作品の魅力の根源とは何か? そしていまだ作中で謎につつまれている「巨人」とは何か?この二つの大きな「問い」に、「美術解剖学」という学問の知見をもって挑む。かつてない試みの新書が登場。 「超大型巨人の顔の白ひものようなものは筋肉なのか骨なのか。まるでエビやカニの殻のような外骨格が顔を作っている、はじめはそう考えられたのだが……」 マンガ・美術鑑賞にも、そして未来の漫画家・美術家・イラストレーター・デザイナーにも役立つ内容です。
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Raspberry Piで学ぶ電子工作 超小型コンピュータで電子回路を制御する
Raspberry Piで学ぶ電子工作 超小型コンピュータで電子回路を制御する
著:金丸 隆志
ブルーバックス
Raspberry Piは、格安(約5000円)の名刺サイズ超小型コンピュータです。通常のパソコンとしてインターネットや文書作成などにも使えますが、最大の特徴は、LEDやセンサ、モーター、カメラなどの電子工作のパーツを直接つないで制御できることにあります。本書では、さまざまな演習を通して、電子工作に必要な基礎を丁寧に解説していきます。(ブルーバックス・2014年11月刊) 【お知らせ】本書のリニューアル版『カラー図解 最新Raspberry Piで学ぶ電子工作』を2016年7月20日頃発売予定です。 最新のNOOBSで動作させる方法を下記サイトで随時更新中です。 http://raspibb.blogspot.jp/ 本書で推奨する機種は以下の4つです。 ・Raspberry Pi Model B ・Raspberry Pi Model B+ ・Raspberry Pi 2 Model B ・Raspberry Pi 3 Model B Raspberry Pi 2 Model BとRaspberry Pi 3 Model Bについては、冒頭で紹介したサイトの注釈をご覧ください。 Raspberry Piの最大の特徴は、LEDやセンサ、モーター、カメラなどの電子工作パーツを直接つないで制御できることです。本書では下記のような演習を通して、電子工作に必要な基礎を丁寧に解説していきます。 ・LEDの点灯、点滅 ・タクトスイッチによるLEDの点灯や消灯 ・センサで明るさや温度の読み取り ・RGBフルカラーLEDの明るさや色の制御 ・DCモーターやサーボモーターの制御 ・スマホやタブレットからのLEDやモーターの制御 ・キャタピラ式模型の遠隔制御 演習に必要な制御プログラムは、サポートページより無料でダウンロードできます。プログラミング経験が浅い人や、プログラミングは後回しにして演習を試してみたい人でも安心して学べます。Raspberry PiではLinux系のOSを使いますが、本書ではLinuxが初めての人でも使えるように丁寧に解説しています。WindowsやMacをひと通り使える人なら問題なく操作できるでしょう。「電子部品を使うモノづくりに挑戦したい」といった人たちが、基礎からちょっとした応用まで学べる入門書です。 【ご注意ください】ネット上などで販売されている本書の書名を冠したパーツセットは、著者ならびに講談社が検証、承認したものではありません。それらのパーツを用いて発生する不具合(本書の演習を実行できないなど含め)に対して、著者ならびに講談社は一切の責任を負いかねます。あらかじめご了承ください。
ようこそ「多変量解析」クラブへ 何をどう計算するのか
ようこそ「多変量解析」クラブへ 何をどう計算するのか
著:小野田 博一
ブルーバックス
多変量解析はさまざまなデータを自在に分析できる強力な統計手法。統計ソフトを前に、どの統計手法を選べばいい? どのデータから分析すればいい? 結果はどのように解釈できる? と困ったことはありませんか。計算法がわかれば多変量解析はこわくありません。それぞれの統計手法で何が行われているのか? 計算の過程を追いながら、本質が理解できる実戦的解説書。(ブルーバックス・2014年11月刊)
電子あり
社会脳からみた認知症 徴候を見抜き、重症化をくい止める
社会脳からみた認知症 徴候を見抜き、重症化をくい止める
著:伊古田 俊夫
ブルーバックス
「認知症+予備軍1000万人」時代に備える。暴力、無視、抵抗――。介護者泣かせの行動はなぜ起こるのか? 記憶障害や知的能力の低下だけではとらえきれない、患者の「心の変化」とは? 現役世代を襲う「若年性認知症」の背後にひそむ「脳の病変」とは? 早期発見を可能にする知識とは? 症状を理解し、介護の負担を軽くする新しい視点を、専門医がやさしく語る。(ブルーバックス・2014年11月刊) 「認知症+予備軍1000万人」時代に備える。 認知症は、社会生活を営むうえで不可欠の「社会脳」を破壊するという。 突然、怒り出す。平然と他人を無視する。 妄想に駆り立てられ、暴力をふるう――。 現役世代を襲う「若年性認知症」で特に問題となるこれらの症状は、なぜ現れるのか? 病状の進行とともに大きく変化していく患者の心の状態を、「脳の機能」の観点から解き明かす社会脳科学によって、“患者本人の性格のせい”にされがちだった介護者泣かせの行動の背後に、脳の病変がひそんでいることが明らかになってきた。 家族関係や夫婦関係、職場の人間関係を激変させる“国民病”と向き合うための、新しい認知症のとらえ方――。 〈早期発見〉7つのポイント ・温厚だった人が、怒りっぽくなった ・出来事の前後関係がわからなくなった ・服装や身のまわりのことに無関心になった ・話しかけても生返事しか返ってこない ・食の好みが変わった ・同時に2つのことをすると、1つを忘れる ・「たとえ話」が通じなくなった
電子あり
直感を裏切る数学 「思い込み」にだまされない数学的思考法
直感を裏切る数学 「思い込み」にだまされない数学的思考法
著:神永 正博
ブルーバックス
レジが2つになれば行列は半分になる、は本当? マンホールに落ちないふたは円形だけか? 平均寿命より長生きできる人は全体の半分だけ? その直感、間違っています! センスやひらめき、直感を過信せず、地道な思考の積み重ねを大切にするのが数学。時として専門家でさえ間違いを犯してしまう「思い込みの罠」を紹介しながら、論理的に考え、正しく本質を見抜くための数学的思考法をひもときます。 えっホント!? 隠れた真実が見えてくる──不景気なのに平均所得が上がっている、なぜ? レジが2つになれば行列は半分になる、は本当? マンホールに落ちないふたは円形だけか? 平均寿命より長生きできる人は全体の半分だけ? センスやひらめき、直感を過信せず、地道な思考の積み重ねを大切にするのが数学。時として専門家でさえ間違いを犯してしまう「思い込みの罠」を紹介しながら、正しく本質を見抜くための数学的思考法を伝授します。
電子あり
小惑星探査機「はやぶさ2」の大挑戦 太陽系と生命の起源を探る壮大なミッション
小惑星探査機「はやぶさ2」の大挑戦 太陽系と生命の起源を探る壮大なミッション
著:山根 一眞
ブルーバックス
世界が注目する日の丸プロジェクト、その全貌を徹底解説。プロジェクトマネージャー國中均教授はじめ研究者たちが語る開発秘話、驚きのエピソード満載。目指すは太陽系と生命の起源を解く鍵を握るC型小惑星「1999 JU3」。地球から3億キロメートル離れた小惑星へ、往復6年にわたる宇宙の旅が始まる。「はやぶさ2」はいかに進化したのか、ベストセラー『小惑星探査機はやぶさの大冒険』著者渾身の科学ドキュメント! 世界が注目する日の丸プロジェクト、その全貌を徹底解説。プロジェクトマネージャー國中均教授はじめ研究者たちが語る開発秘話、驚きのエピソード満載。ベストセラー『小惑星探査機はやぶさの大冒険』著者渾身の科学ドキュメント! 「はやぶさ」で得た貴重な経験をもとに、「はやぶさ2」はいかに進化したのか。目指すは太陽系と生命の起源を解く鍵を握るC型小惑星「1999 JU3」。地球から3億キロメートル離れた小惑星へ総飛行距離52億キロメートル、往復6年にわたる宇宙の旅が始まる。
電子あり