ブルーバックス作品一覧

群論入門 対称性をはかる数学
ブルーバックス
群の歴史は、方程式の研究に遡ります。1変数のn次方程式の解法について、古代バビロニアから、カルダノ、フェラリ、ラグランジュ、ルフィニ、アーベル、そしてガロアの群論へと発展します。本書は、高校数学の知識でも理解できるようにていねいに解説した群論の初心者のための入門書です。
群論の世界を視覚的に捉える!
あみだくじ、駐車場の移動問題を通して、集合や写像の考え方をまずおさらい。さらに、正多面体、正多角形、15ゲームを通してさまざまな群論の性質に触れ、ガロアの群論の基礎をなす5次交代群とオイラーの「36人士官の問題」を遡りながら群によってあぶりだされる対称性の性質や特徴を垣間見ていきます。
ゲーム感覚で見えてくる群論の不思議な世界が堪能できる。

新しい航空管制の科学 宇宙から見守る「空の交通整理」
ブルーバックス
この10年で航空管制は大きく変わりました。人工衛星を利用して空の道を作り、交通整理をすることで、かつて四国ほどの広さに1機しか飛べなかった空に、いまやその3倍以上が航行できるようになっています。本書では、宇宙技術を利用した最新の航空管制システムの全貌を、航空管制の原則や設備・装置、管制官とパイロットのやりとりなども交えて紹介します。
広いと思える「空の道」航空路は絶え間なく飛び交う航空機で意外にもラッシュ。その膨大な航空交通を支える重要な業務の1つが航空管制で、頻繁に離発着し飛び交う航空機が、安全にしかも効率よく航行できるように「交通整理」する仕事です。
この10年で、航空管制には人工衛星を使った技術が大幅に取り入れられ、大きく変わってきました。発展した宇宙技術が、はるか下、地球の対流圏や成層圏を飛ぶ航空機の交通整理にも活かされています。衛星を利用して空の道を作り、衛星を利用して交通整理をすることで、飛び交う航空機が安全に秩序正しく運航できるのです。
現在、日本発着の太平洋路線では、衛星を利用した自動管制が全便数の約半分に達しています。かつて四国ほどの広さに1機しか飛べなかった空に、いまやその3倍以上が航行できるようになっています。コンピューターを搭載し、人工衛星を利用して航行するハイテク機が、飛行の世界に革命をもたらしたのです。
本書では、宇宙技術を利用した最新の航空管制システムの全貌を、航空管制の原則や設備・装置、管制官とパイロットのやりとりなども交えて紹介します。

理系のための英語最重要「キー動詞」43 600超の例文で独特の用法を完全マスター!
ブルーバックス
基本動詞の「理系的」活用法がわかる! 動詞を制する者が、理系英語を制す! 実験報告や特許の出願から、論文執筆まで。徹底した実例主義で、関連表現も同時に習得! (ブルーバックス・2015年5月刊)
科学英語攻略のバイブル! シリーズ10万部突破!
基本動詞の「理系的」活用法がわかる!
「正確に読む」にも「的確に書く」にも動詞が要。
「このデータが証拠となる」はprovideで表現するのが正解。
「方法やプロセスの特徴」を述べるにはinvolveを使う。
同じ「合う」でも、fitとmatch、accommodateはどう使い分ける?
議論に不可欠なassume、「説明や定義」で活躍するbe動詞から、条件が「有利に働く」favor、分析を「受ける」subjectまで。
辞書では見つからない意味・用法がわかり、科学英語の読み書きに必要な英語力が身につく「超実践的」活用辞典。
25年以上かけて収集した活きた実例に学ぶ「原田式」科学英語攻略法。

論理が伝わる 世界標準の「議論の技術」 Win-Winへと導く5つの技法
ブルーバックス
日本人は議論が下手、とよく言われます。もしあなたも「議論するのは苦手」だとしたら、それは正しい議論のしかたを知らないからです。議論とは、自分の主張を押し通したり、相手を打ち負かしたりするような勝敗を競うものではありません。Win-Winでベストな成果を導き出す、論理的で生産的な話し合いです。5つの基本技術と、思わず「なるほど」と膝を打つ実例で、議論上手になるテクニックを学んでいきます。
〈内容紹介〉議論を成功させる5つの基本技術
1 伝達の技術 分かりやすい話し方とは?
2 傾聴の技術 議論の流れを正しく把握する方法
3 質問の技術 論点を深める効果的な聞き方とは?
4 検証の技術 間違った意見に惑わされない方法
5 準備の技術 議論のシナリオを作り予防線を張る

やじうま入試数学 問題に秘められた味わいのツボ
ブルーバックス
入試問題の数学といえば、つらい思い出しかないという方は少なくないはず。数学がいやで文系に進んだ人……入試のときのトラウマのせいで数学嫌いにった人は、世に跡を絶ちません。しかし、制限時間とか将来の人生といったプレッシャー抜きに問題をながめれば、入試数学はそれほどイヤな奴ではありません。出題者の意図をあれこれ探りつつ、にっくき入試数学の出来不出来を評価しながら観賞するのも一興でしょう。
入試問題の数学といえば、つらい思い出しかないという方は少なくないはず。数学のせいで志望校に落ちた人、
数学がいやで文系に進んだ人……入試のときのトラウマのせいで数学嫌いになった人は、世に跡を絶ちません。
しかし、制限時間とか将来の人生といったプレッシャー抜きに問題をながめれば、入試数学はそれほどイヤな奴ではありません。
出題者も血の通った人間、そして何より数学が好きな人たちです。問題からは彼らがそこに込めた思いが、意外なほど見えてくるのです。
数学のウンチクを語りたがる問題、受験生に熱いメッセージを贈る問題、世の中の厳しさを教えようとしている問題、
数学のおもしろさを堪能できる問題、思いもよらない答えになる問題、見かけのわりに深みがない問題など……
出題者の意図をあれこれ探りつつ、にっくき入試数学を逆に、出来不出来を評価しながら観賞するのも一興ではないでしょうか。
歴史作家にして数学書『13歳の娘に語るガロアの数学』(岩波書店)で日本数学会出版賞も受賞している著者が、中学から大学まで、
膨大な入試問題を渉猟して選んだ29題の「ネタになる入試問題」。ぜひ気楽に、寝ころがってながめてみてください。
数学好きの方はおおいにマニア心をくすぐられ、数学嫌いの方も久しぶりに会う仇の意外に憎めない素顔に気づくはずです。
※たとえばこんな問題があります。
●古代エジプトの分数にあやかった問題 ●「ダイハード3」に登場した油分算 ●未解決問題「コラッツ・角谷予想」からとった問題
●フェルマーの定理をモチーフにした問題 ●優しそうに見えて鬼畜のような問題 ●1が99個(!)並ぶ問題 ●世界一短い?問題
●ゆとり教育批判と言われた東大の問題 ●受験参考書が間違えた問題など(くわしくは目次をご覧ください)

マンガ おはなし物理学史 物理学400年の流れを概観する
ブルーバックス
物理学者たちはいかに新しい理論を生み出したのか――実験と理論の融合、電気と磁気の統一、超ミクロの世界、光速と重力場。古典物理学の時代では力学と電磁気学を学び、電気と磁気が統一される前夜に遭遇。現代物理学の時代では量子力学と相対性理論という、光速に近い運動や重力場といった、われわれの想像を超えた領域に引き込まれていきます。(ブルーバックス・2015年4月刊)
舞台は大きく2つの時代で繰り広げられます。古典物理学の時代では力学と電磁気学を学び、
電気と磁気が統一される前夜に遭遇。
現代物理学の時代では量子力学と相対性理論という、光速に近い運動や重力場といった、われわれの想像を超えた領域に引き込まれていきます。
高校生3人組が歴史上の科学者たちを直撃しながら、物理学発展の舞台裏を臨場感豊かにレポートします。
第1章 力学―――――ガリレオ、ケプラー、ニュートン
第2章 電磁気学―――ホイヘンス、ヤング、フレネル、フーコー、ファラデー、マクスウェル、
第3章 量子力学―――プランク、レントゲン、ベクレル、J.J.トムソン、ラザフォード、ボーア、パウリ、ボルツマン、ハイゼンベルク、シュレーディンガー
第4章 相対性理論――ローレンツ、ポアンカレ、アインシュタイン、ディラック、ミンコフスキー
エピローグ――――――湯川秀樹、朝永振一郎、小柴昌俊、南部陽一郎、益川敏英、小林誠

超越数とはなにか 代数方程式の解にならない数たちの話
ブルーバックス
無理数の中には、さらに「超越数」と呼ばれる不思議な数たちがいます。πやe、2のルート2乗がその代表です。超越数は無理数の中でも、「代数方程式の根にならない無理数」のことです。つまりπやeは、どのような代数方程式を作っても、その根になることはありません。本書では超越数の性質やその調べ方を、できるだけ易しく解説します。数学好きの読者へのプレゼントです。(ブルーバックス・2015年4月刊)
πやeを解とする代数方程式は
決して作ることはできません。
さらに2のルート2乗を解とする代数方程式も
作ることができません。
無理数の中には、さらに「超越数」と呼ばれる
不思議な数たちがいます。
無理数であるにもかかわらず、
どんな代数方程式の解にならない数たちです。
本書ではこの不思議な数たちの性質や調べ方を、
できるだけ易しく解説します

研究を深める5つの問い 「科学」の転換期における研究者思考
ブルーバックス
科学や技術を取り巻く状況が変化していくなか、研究者はどのように考え、行動すべきなのか。それらの根源となる「研究者思考」を自力で探究できるようにするのが本書である。1000件を超すプレゼン指導経験から著者が見いだした「研究の本質」について、未来ある若手研究者に向けてわかりやすい言葉で問いかけながら案内する。(ブルーバックス・2015年4月刊)
科学や技術に対する社会の信頼が揺らいでいます。このような時代において、これまでと同じように「論文を書いていればいい」「自分の専門領域を対象とした研究をがんばればいい」というだけでは、優れた研究成果をあげることが難しくなっています。では、研究者はどのように考え、行動すべきでしょうか。その根源となる「研究者思考」を、研究者自身で探究できるようにするのが本書です。
スライドやポスターの添削など、これまで1000件を超すプレゼン指導経験から著者が見いだした「研究の本質」について、未来ある若手研究者に向けてわかりやすい言葉で問いかけながら案内していきます。

飛行機事故はなぜなくならないのか 55の事例でわかった本当の原因
ブルーバックス
飛行機事故による死者は、全世界で年間500人程度である。飛行機による重大事故の発生率は年々減る傾向にあるが、事故はゼロになっていないし、今後ゼロになることもあり得ない。一方で、事故をゼロに近づけようという努力は常に続けられてきている。本書では、過去の飛行機事故の事例を分析し、事故はなぜ起きたかを検証したうえで、事故を減らすために機材や安全装置がどのように進歩してきたかを解説する。
飛行機事故による死者は、全世界で年間500人程度である。自動車事故に較べると飛行機事故で死ぬ確率は圧倒的に低い。しかし、確率論でいえば、ジャンボ宝くじの1等にあたる確率よりも高い。飛行機による重大事故の発生率は年々減る傾向にあるが、事故はゼロになっていないし、今後ゼロになることもあり得ない。
一方で、事故をゼロに近づけようという努力は常に続けられてきている。本書では、過去の飛行機事故の事例を分析し、事故はなぜ起きたかを検証したうえで、事故を減らすために機材や安全装置がどのように進歩してきたかを解説する。
空の旅は絶対に安全とはいえないが、制度や技術などは常に更新され、安全性は高まってきている。そのことを理解して、空の旅を安らぎを持って楽しんで頂く一助になれば幸いである。

サイエンス異人伝 科学が残した「夢の痕跡」
ブルーバックス
過剰な刺激を欲し続ける現代人にとって、20世紀科学の発明・発見の舞台裏こそリアリティを体感できる大人の遊園地だ。
かつて、電気から電波、エレクトロニクスへと発展していくにつれて消え去った「実体」が、21世紀になって、「科学家電」と呼ぶべきスマホなどの登場でよみがえり、科学が「手触り」の世界に戻ってきた。科学がふたたび人間と機械を通して語られ、未来の科学はもはやSFではなくなった。20世紀に突如として現れた発明品と発明者の伝記を読み解くことで、いままた現代科学が「素人にも理解できる」機械と人間からなる実体(リアル)へと変わる。

ロジックの世界 論理学の哲人たちがあなたの思考を変える
ブルーバックス
論理学はこんなにすごい!
論理学というと、哲学や思考力を鍛えるものというイメージの方が多いのではないでしょうか? 実は、論理学は哲学だけでなく、数学や物理など近代科学の基礎になっているものでもあります。本書では、そんな豊かで実力十分の「ロジック」の世界を、歴史を追いながら、応用も含めて解説していきます。

素数が奏でる物語 2つの等差数列で語る数論の世界
ブルーバックス
物語の主人公は、2種類の素数。「4で割って1余る素数」と、「4で割って3余る素数」。一方は「2つの整数の平方和」で表せるが、他方は表せない。一方はx^2+1の素因数に現れるが、他方は決して現れない。両者の無限性を証明したオイラーの巧みな方法とは? 2つの素数の個性がわかる、連分数や平方剰余の相互法則、ガウス素数とのふしぎな関係とは? (ブルーバックス・2015年3月刊)
「素数を二分する」数列に導かれて、
巨人たちが魅了された「数の宇宙」へ。
深く、豊かな数学の響きを味わう――。
物語の主人公は、2種類の素数。
5,13,17,29,37…=「4で割って1余る素数」と、
3,7,11,19,23…=「4で割って3余る素数」。
一方は「2つの整数の平方和」で表せるが、他方は表せない。
一方はx^2+1の素因数に必ず現れるが、他方は決して現れない。
両者の無限性を証明したオイラーの巧みな方法とは?
2つの素数の個性がわかる、連分数や平方剰余の相互法則、
ガウス素数とのふしぎな関係とは?
2つの等差数列{4n+1}、{4n+3}が紡ぎ出す「素数の神秘」。

あっと驚く科学の数字 最新宇宙論から生命の不思議まで
ブルーバックス
森羅万象を科学の数字で見るとびっくり。宇宙の大きさは470億光年。太陽の中心を出た光が地球に届くまで1000万年。地球上の生物の種類は174万種。宇宙全体で観測できる物質の割合はたったの4.9%。1人の人間が持つDNAをすべてつなぐと、地球と太陽を400往復する長さに。日本人が一生の間にするウンチの量は約5トン。──つい誰かに話したくなる話題満載。科学が10倍面白くなる!
数字で見ると科学はこんなに面白い
森羅万象を科学の数字で見るとびっくり。宇宙の大きさは470億光年。太陽の中心を出た光が地球に届くまでなんと1000万年。地球上の生物の種類は174万種。宇宙全体で観測できる物質の割合はたったの4.9%。地球には1日100トン以上の隕石が降り注いでいた。1人の人間が持つDNAをすべてつなぎあわせると、なんと地球と太陽を400往復する長さに。日本人が一生の間にするウンチの量は約5トン。痛みが神経を伝わるスピードは秒速30メートル。──読めば必ず誰かに話したくなる最新科学の話題満載。科学が10倍面白くなる!

デジタル・アーカイブの最前線
ブルーバックス
古来、人類はさまざまな「知」を記録し、蓄積してきました。だからこそ人類は地球生物の王者たりえたといえます。ところが、このかけがえのない知的財産がいま、次々と失われています。劣化する活字・映像、守るべき人々がいなくなり消滅する芸術や伝統技術。このままでは現代は、後世から見て「記録が空白」の時代となってしまいます。この危機に瀕した「知」を守り、未来に遺そうという取り組みが「デジタル・アーカイブ」です。
[人類が獲得してきた膨大な「知」が、いま刻一刻と消えている!〕
エジプトのパピルスや、メソポタミアの粘土板に文字を刻みつけた太古より、人類は進歩の過程でさまざまな「知」を記録してきました。
その蓄積の上に文明を築いていったからこそ、人類は地球生物の王者たりえたといえます。ところがいま、過去のかけがえのない知的財産が、次々と失われているのです。
活字や映像は物理的に劣化し、それらを守るべき人々はいなくなり、多くの記録が雲散霧消しています。さらに、ウェブ社会の発達が拍車をかけています。
インターネットやデジタル機器の普及によって多くの記録がデジタル情報に置き換わり、また、一般の人たちもユーチューブなどで記録を残せるようになりました。
しかし、それらは次々と情報が更新されるウェブ世界においては、あっという間に消えてゆく運命にあります。再生機器が古くなっても、もう見られません。
このままでは現代は、後世から見て「記録が空白」の時代、ひいては「歴史が空白」の時代となってしまいかねないのです。
この「知」の危機を憂い、立ち上がった有志たちがいます。報道、活字、映像、芸術作品から、伝統芸能、少数民族の言語、ホームページまで、
ありとあらゆる知的財産をデジタル化して「アーカイブする」ための取り組みが、いま世界中で始まっているのです。
本書は日本の情報科学の第一人者である著者が、デジタル・アーカイブの戦略・技術から、著作権などの乗り越えるべき課題までを一冊に凝縮し、
世界中のホームページが見られるサイトほか、広漠とした「知」の海から必要な情報を取り出す方法も満載、知的生産に関わるすべての現代人必読の書です。

創薬が危ない
ブルーバックス
医薬品産業はビッグビジネスであり、世界の巨大製薬企業が巨額の開発費をかけて新薬開発にしのぎを削っている。しかし、ガン、アルツハイマー病、インフルエンザ、エボラウイルス病……特効薬は生まれていない。人類の歴史は、創薬の歴史でもあった。ところが21世紀に入り、新しい薬が生まれにくくなっている。本書はその原因に探りながら、「ドラッグ・リポジショニング」という、新しい視点からの創薬を紹介する。
医薬品産業は先進国が独占するのビッグビジネスであり、年間売上額が1兆円を超えるような巨大製薬企業(メガ・ファーマ)が巨額の開発費をかけて、新薬開発に日々しのぎを削っている。しかし、ガン、アルツハイマー病、インフルエンザ、エボラウイルス病……、私たちの病気への不安はいっこうに解消されない。
なぜだろう?
人類の歴史は、病気との闘いの歴史であり、創薬の歴史でもあった。ところが21世紀に入り、創薬が大きな壁に突き当たっている。いくら巨額な開発費をかけても、新しい薬が生まれなく(生まれにくく)なっているのだ。もし新しい薬ができなければ、私たちの未来は決して明るいものにはならないだろう。
本書はその原因に探りながら、その対策として「ドラッグ・リポジショニング」という、新しい視点からの創薬を紹介する。

巨大ウイルスと第4のドメイン 生命進化論のパラダイムシフト
ブルーバックス
最近発見された「パンドラウイルス」という巨大ウイルスは、これまでのウイルスと姿が大きく異なっている。ひょっとしたら、これまでに全く知られていない新たな生命の形なのではないか。現在、生物の世界は3つのグループ(ドメイン)に分けられることになっているが、ウイルスはそれにあてはまらない。しかし、今後、新たな「第4のドメイン」が付け加わることになるかもしれない。生物とは何かを問いなおすミステリー。
2013年7月、「超巨大ウイルス」に関する第1報が、科学誌『サイエンス』に掲載された。発見当初は「新しい生命の形」というニックネームが与えられていたというこの巨大ウイルスは、論文では「パンドラウイルス」という名が付けられていた。むろん、その名の由来はギリシア神話の「パンドラ」である。
当初、このウイルスが「新しい生命の形」と名付けられたのには理由があった。その姿が、それまでのウイルスとは大きく異なっていたからだ。かといって、これを生物とみなすにはあまりにもウイルス的であった。ウイルスでもない。生物でもない。だとしたら、これまでに全く知られていない新たな生命の形なのではないか。そもそも、「生物」とはいったい何なのだろうか?
現在、生物の世界は3つのグループ(ドメイン)に分けられることになっているが、ウイルスはそれにあてはまらない。しかしもしかしたら、新たな「第4のドメイン」が付け加わることになるかもしれない。そんな議論が巻き起ころうとしている。
巨大ウイルスには、パンドラウイルスのほか、ミミウイルス、ママウイルス、メガウイルス、ピトウイルスなどが発見されている。本書は、そんなウイルスたちと、彼らにまつわる生物たちの話である。

99.996%はスルー 進化と脳の情報学
ブルーバックス
インターネットやスマホの普及によって流通する情報量は飛躍的に増加した。われわれのまわりを飛び交う全情報量の0.004%しか受け止めていないとしたら、この情報化社会の中で生き残ることができるのか? 進化の過程で膨大な数の遺伝子を取捨選択し、脳を大きくしながら記憶を捨て去ってきた人類が次にすべきことは? 生命科学と脳科学からそのヒントを探る。(ブルーバックス・2015年2月刊)
インターネットやスマホの普及によって流通する情報量は飛躍的に増加した。われわれのまわりを飛び交う全情報量の0.004%しか受け止めていないとしたら、この情報化社会の中で生き残ることができるのか? 進化の過程で膨大な数の遺伝子を取捨選択し、脳を大きくしながら記憶を捨て去ってきた人類が次にすべきことは? 生命科学と脳科学からそのヒントを探る。
「現代は情報爆発の時代といわれています。でも、実際の数字はどうなのでしょう? 本当に情報は爆発しているのでしょうか?(ええと、してます…) しているとしたら、その膨大な情報は、どれくらいスルーされているのでしょうか?(ええと、99.996%がスルーされてます…) この本には、うまく情報をスルーしつつ、自分はスルーされないための『基本情報』が詰まっています。是非、手にとってみてください。」(竹内 薫)

科学検定公式問題集 3・4級 科学の見方と考え方の再発見
ブルーバックス
科学の知識を深めるにはまずは自分の実力を知ることから。「科学検定」に挑戦するうちに知識の枠はどんどん広がり実力は確実にアップする。
3・4級はおおまかに中学から高校レベルの内容です。じつは、この中学から高校にかけての時期が科学教育においてはもっとも大切な時期だと考えられています。小学校では「科学好き」だった子どもが、中学、高校へ進むにつれて「科学嫌い」になってしまうのは、受験のための丸暗記に原因があるともいわれています。科学検定では、受験という現実を受け入れつつも、丸暗記だけでなく、「考える楽しさ」を重視した問題からなっています。科学検定を通して、子どもから大人まで科学を楽しんじゃおう!

エネルギーとはなにか そのエッセンスがゼロからわかる
ブルーバックス
宇宙誕生初期に生まれた「純粋なエネルギー」は、どのような変遷を経て、私たちの生活に不可欠な存在になったのか?電気や化学結合から生じるエネルギーの制御が、物理学と工学に繁栄をもたらした。太陽を輝かせる核エネルギーや不連続な量子エネルギーの謎から、電池や液体水素による備蓄や輸送のしくみまで、現代科学の最重要キーワードが1時間で理解できる!
本質が一気につかめる「超」入門書!
身近な電気やエンジンのしくみから、この宇宙の成り立ちまで、
プリンストン高等研究所で教壇に立ったニュートン先生がやさしく伝授。
どこから生まれ、どのような法則にしたがうのか?
宇宙誕生初期に生まれた「純粋なエネルギー」は、
どのような変遷を経て、私たちの生活に不可欠な存在になったのか?
防寒や調理に役立つ「熱」の探究からはじまった「エネルギーの科学」。
電気や化学結合から生じるエネルギーの制御が、物理学と工学に繁栄をもたらした。
太陽を輝かせる核エネルギーや不連続な量子エネルギーの謎から、
電池や液体水素による備蓄や輸送のしくみまで、
現代科学の最重要キーワードが1時間で理解できる!

哺乳類誕生 乳の獲得と進化の謎
ブルーバックス
生命の誕生した楽園である水中を追われ、過酷な陸上に避難した哺乳類の先祖たち。彼らはどのように環境に適応し、どうしてここまで繁栄できたのか? その秘密は「乳」というシステムにあった。生物の歴史を丹念にたどり、哺乳類、そして人という生き物の本質に迫る。人が生物の頂点に達するまでの壮大な進化の物語。(ブルーバックス・2015年1月刊)