講談社現代新書作品一覧

百年前の私たち 雑書から見る男と女
講談社現代新書
セックスと就職と自分探し いまと変わらぬ明治・大正
「太陽の下に新しきことなし」とはいうものの、この本を読むと驚きの連続。明治の末、男女共通の関心は“脳を強くすること”。男は“性慾”に煩悶しつつ、やっぱり帝大出との“就職”格差を気にしている。女は“女学生”に萌え~っと騒ぐ一部の男どもを尻目に、“自分探し”に余念がない。そうそう、したり顔でお説教し、社会を憂うオヤジやオバサンもちゃんといます。近代日本にはじめて生まれた大衆の姿はそのまま私たちの鏡像です。これを見て嗤うか脂汗を流すかはあなたしだい。それにしてもこのために今では忘れ去られた雑書2000冊に目を通したというイシハラ先生の努力には脱帽です。

ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2
講談社現代新書
現代日本の物語的想像力の行方とは? オタクを中心として大量に消費されているライトノベル、ゲーム等の作品分析を通じて、ポストモダン社会の生をも見通す。文芸批評に新たな地平を切り拓いた快著。
前著より5年半! 物語の行方がここにある!!
話題を呼んだ前作『動物化するポストモダン』より5年半の待望の続編です。本書では、前作の問題意識(オタクの消費行動を分析することで現代社会を読み解く)を引き継ぎつつ、さらに「涼宮ハルヒ」シリーズなどのライトノベル、「ひぐらしのなく頃に」などのゲーム、舞城王太郎の小説などを読解することを通じて、日本の物語(文学)の行方について解いていきます。明治以降の「自然主義的リアリズム」、大塚英志の「まんが・アニメ的リアリズム」に対して「ゲーム的リアリズム」とは何か? まさに文芸批評の枠を超えた快著です。

「生きている」を見つめる医療 ゲノムでよみとく生命誌講座
講談社現代新書
生まれ、暮らし、老い、死を迎える人の一生。「私が生きている」とはどういうことだろう――。今を生きるすべての人が、医療のあり方を考え、生きものとしての「私」を知る基本を学ぶための入門書。かけがえのない自分自身のいのちを通して、他の人びとや生きものとのつながりを考える、豊かな人生の手がかりと医療の理想がここにある。
生命と医療を考える入門書
生をうけてから死ぬまで 私たちのからだで何が起きているのか
生まれ、暮らし、老い、死を迎える人の一生。「私が生きている」とはどういうことだろう――。今を生きるすべての人が、医療のあり方を考え、生きものとしての「私」を知る基本を学ぶための入門書。かけがえのない自分自身のいのちを通して、他の人びとや生きものとのつながりを考える、豊かな人生の手がかりと医療の理想がここにある。

満足死 寝たきりゼロの思想
講談社現代新書
死ぬまで元気でいたい 自宅でぽっくり死にたい
在宅死亡率70%と医療費削減を実現した老医師の執念。尊厳死とまったくちがう満足死を、大宅賞作家が追う。
自分が望む死こそ「満足死」
3人に1人が高齢者の町で、寝たきり老人が激減した。「全村病院構想」「一生涯一カルテ」「お通夜教室」……未来を先取りしたユニークな医療は、全国に広がる。死を自分で創る時代に、こんな医師がいたらなぁ。

これがほんまの四国遍路
講談社現代新書
誰も書かなかった目からウロコの真実!
●大流行の原因は無学な風来坊の暴挙
●四国の人たちは本当に親切なのか?
●市販の靴やリュックがダメな理由
●誰もが勘違いしているコース選び
私は従来の著作物に、ひそかに物足りないものも感じておりました。本当に重要な情報と、どうでもいい情報がごちゃ混ぜになっていて、素人には取捨選択できないように思えるのです。それらをすべて鵜呑みにして無用の決まり事に縛られたり、しなくてもいい忍耐を強いられたりした結果、なんとなく四国遍路は難しい、初心者がうかつに手を出すものではない、といったイメージが定着し、新しい人への門戸を狭めている気がしてならないのです。――<本書より>

茶人たちの日本文化史
講談社現代新書
中国から茶を持ち帰った栄西から 侘数寄の大成者・千利休を経て
「用の美」の柳宗悦、「心の茶」の久松真一まで
日本の茶文化の誕生・展開・精華
コーヒーと並び世界中で愛飲される嗜好品・茶。数千年前、中国南部からインド北部にはじまった飲茶風習は、多様な受容の形をとって世界各地に広まり、それぞれの国・地域に多彩な茶文化を開花させた。そしてそれは、日本では茶の湯として結実した――。ともすれば茶の湯に偏りがちだった従来の茶文化観を排し、日本の歴史・日本文化の中での位置づけを意識しながら綴る、千年にわたり茶人たちが織りなしてきた茶文化の物語。

会社コンプライアンス 内部統制の条件
講談社現代新書
誰もが知りたい企業倫理と内部統制の論点! 企業倫理と内部統制とは社員を縛るためのものと「誤解」されていませんか。実は「他者への共感」をベースに社会のルール・憲法の価値・地球を大切にすることです。(講談社現代新書)
誰もが知りたい企業倫理と内部統制の論点! 企業倫理と内部統制とは社員を縛るためのものと「誤解」されていませんか。実は「他者への共感」をベースに社会のルール・憲法の価値・地球を大切にすることです。

産む・産まない・産めない 女性のからだと生きかた読本
講談社現代新書
「自然でステキなお産」はできる!
女性の立場に立った本当に役立つ情報、教えます!
結婚・仕事・セックス・出産・子育て……<産む力>があるからこそ女性は迷う。でも本当の「お産」って、実は知らされてない。あなたの<産む力>をうまく人生に組み込むために、やさしい人間関係をつくるために、この本を!
●産まないことを選んだら?
●「先生、お願いします」のお産はダメ!
●「現代のお産婆さん」助産師の知恵って?
●あなたが不妊に直面したら?
●母も子も安心の「カンガルーケア」とは?
●どんな選択でも、必要なのは情報と仲間!

宗教VS.国家 フランス<政教分離>と市民の誕生
講談社現代新書
共和国はなぜ十字架を排除したか
権力をめぐって対峙するカトリック教会と<共和派>の狭間で、一般市民は、聖職者は、女性たちは何を考え、どう行動したか。『レ・ミゼラブル』などの小説や歴史学文献を読み解きながら、市民社会の成熟してゆくさまを目に見える風景として描き出す。
ジュール・フェリーをはじめとする第三共和政初期の政治家たちは、教育の現場や国会や地方議会など、公的な場には宗教は介入しないという大原則を確立しないかぎり、ようやく手にした議会政治に基づく共和政の存続すら危ぶまれると考えていた。国家が宗教からの自由を確保するために、国民は宗教活動について一定の制限を課され、ある種の不自由を受けいれることを求められる。これが、第四共和政、第五共和政の憲法にも謳われているライシテ原則である。――<本書より>

ウェブが創る新しい郷土 地域情報化のすすめ
講談社現代新書
ネットとメディアで地域の力を取り戻せ!
●子どもの安全で要請された地域
●2007年問題と「足し算の高齢化」
●集団をデザインする地域情報化
●対話の共同体
●想像の共同体
●CGMの限界
●生活者のメディアへ
●情報社会の「郷土」
<本書で紹介する地域情報化の試み>
●シニアSOHO普及サロン(東京・三鷹)
●インターネット市民塾(富山)
●鳳雛塾(佐賀)
●お笑い島計画(佐渡)
●パブリック・アクセス・チャンネル
●地域SNS
●家族SNS

日本を甦らせる政治思想 現代コミュニタリアニズム入門
講談社現代新書
今の日本政治論議に欠けている思想はこれだ。欧米では現在、実効性のある思想として評価されながら、なぜか日本では古い保守思想として誤解されてきたコミュニタリアニズムの思想を紹介する入門書。(講談社現代新書)
今の日本政治論議に欠けている思想はこれだ。欧米では現在、実効性のある思想として評価されながら、なぜか日本では古い保守思想として誤解されてきたコミュニタリアニズムの思想を紹介する入門書。

山本勘助
講談社現代新書
戦国最強、風林火山。
その礎を築いた「軍師」が武田信玄に授けた哲学を初めて克明に再現する決定版!
胸のすく智謀、胸を打つ理念
●どうすれば人は動くのか
●どうすれば軍は勝てるのか
●どうすれば国は治まるのか
●戦国大名とはいかにあるべきか
唯一の一次資料『甲陽軍鑑』のみに依拠し、一切の虚飾を排した山本勘助の実像を追求した初めての試み!
●勘助は「軍師」ではなかった。
●勘助は「片足」ではなかった。
●勘助は「名人」と呼ばれた。
●勘助と信玄は「師弟」であった。
●勘助は「慈悲による法治国家」を構想した。
ほか、知られざる智謀と卓見が浮かび上がる!

読み替えられた日本神話
講談社現代新書
神様って、こんなにアバウトでこんなに面白い!
『古事記』から『もののけ姫』まで時代に改変された神話の1300年史!
アマテラスが蛇になり 安徳帝がヤマタノオロチに姿を変え イザナギ・イザナミからアダムとエバが生まれ 「天皇即位の秘儀」が封印され ナウシカが現代の神話となるまでの奇想天外、神々の変貌!
輝く原石のような自由奔放さ
そのとき、一見「トンデモ本」のようにも見える、中世の自由奔放な神話世界は、近代的な価値観や感性を揺るがしてくる、手付かずな原石のような輝きをもって、立ち現れてくるのだ。中世日本紀を、それだけ切り離し、物珍しい世界として興味本位で見てはならない。中世の神話世界の可能性をきちんと評価することができたとき、閉塞した近代の思考様式を組み替え、これまでとは違う「歴史」の捉え方が可能となるだろう。そしてそれこそが、日本神話にまつわる数々の「不幸」を脱却する重要な手立てとなるに違いない。――<本文より>

朝鮮半島「核」外交-北朝鮮の戦術と経済力
講談社現代新書
緊急出版!!北朝鮮は経済崩壊する!?
朝鮮半島クライシス勃発
●冬を越せない食糧危機
●年間100万トンの石油輸入量
●中国との不仲説の真実
●偽ドルで米国の金融制裁
●死んでも「核」は手放さない
●儒教と社会主義の「官僚主義」
●先軍政治は崩壊するのか
日本と国際社会の選択肢は……!?
韓国、北朝鮮研究で決して忘れてならないのは、一般の韓国人、朝鮮人への愛情である。あるいは、尊敬の感情である。(中略)民芸運動家、柳宗悦の著作には韓国人と朝鮮人への愛情と尊敬の感情が、溢れている。互いに尊敬し、愛情を感じうる関係が、将来の日本と朝鮮半島の関係作りには最も大切である。――<本文より>

組織を強くする技術の伝え方
講談社現代新書
2007年問題を乗り越えるための必読書! 「伝えよう」としても「伝わらない」。「伝える」のではなく、「伝わる」のが正解だ! 各企業で大問題になっている技術伝達の本質を明らかにし、解決法を示す。(講談社現代新書)
2007年問題を乗り越えるための必読書! 「伝えよう」としても「伝わらない」。「伝える」のではなく、「伝わる」のが正解だ! 各企業で大問題になっている技術伝達の本質を明らかにし、解決法を示す。

エコシフト チャーミングに世界を変える方法
講談社現代新書
「でんきを消して、スローな夜を。」
100万人のキャンドルナイトを仕掛けたコピーライターの痛快エコ戦記!
みんなを巻き込み、みんなに巻き込まれた!
●世界はこのままでは続いていかない?
●日本自然保護協会との出会い
●NGOの貧乏脱出大作戦とは?
●ホワイトバンド・キャンペーンの舞台裏
●Tシャツでジュゴンを救え!
●ほそぼそパワー
●クチコミスキルの磨き方
●エコハウスを建ててみた
エコシフトとは、人類が楽しく生き残るために、自分を変えること、社会を変えること。

現代建築に関する16章 空間、時間、そして世界
講談社現代新書
時代と建築家の試みを読み解く斬新な視点を提示
建築があるスケールを超えて巨大化していくと、もはや古い建築のモラルはふっとんでしまう……もちろん、内部と外部を一致させるような近代建築の倫理観もふっとぶ。巨大化すると、外部は制御不能。ファサードという概念が無効になるのです。資本主義のロジックでドライブさせると、建築は巨大な空間を志向し、ひたすら内部に向かう。外観のデザインを整えるというのは、古典的な美学にもとづく建築家の仕事として歴史的につづいていました。しかし、それは巨大資本主義の建築にとって、なんの効力ももたない。……もはやそんなことはどうでもよくなって、別の次元に突入するのです。――<本文より>

欲ばり過ぎるニッポンの教育
講談社現代新書
学校だけに依存しない学力向上のための論議。英語の早期教育は本当に効果があるのか。詰め込み教育は間違いか。ドリル式学習の問題点など、大きく捻じ曲がった日本の教育の「幼さ」を学力向上の観点から問う。(講談社現代新書)
学校だけに依存しない学力向上のための論議。英語の早期教育は本当に効果があるのか。詰め込み教育は間違いか。ドリル式学習の問題点など、大きく捻じ曲がった日本の教育の「幼さ」を学力向上の観点から問う。

老いるということ
講談社現代新書
これまでにない長い老後を生きる時代が到来した現代、人は老いとどのように向き合えばいいのか。さりげない表現の中に現代日本人の老いを描く幸田文。島崎藤村が綴る老後の豊富さと老いることの難しさ。伊藤整が光を当てた老いの欲望と快楽。伊藤信吉が記す90代の老年詩集……。文学作品・映画・演劇に描かれたさまざまな老いの形をとおして、現代に生きる者にとっての<老い>の意味と可能性を追究する。
老いとは生き続けること それは若い人の宿題でもある
これまでにない長い老後を生きる時代が到来した現代、人は老いとどのように向き合えばいいのか。さりげない表現の中に現代日本人の老いを描く幸田文。老いの悲惨な側面から目を逸らさず生きた耕治人。島崎藤村が綴る老後の豊富さと老いることの難しさ。伊藤整が光を当てた老いの欲望と快楽。伊藤信吉が記す90代の老年詩集……。文学作品・映画・演劇に描かれたさまざまな老いの形をとおして、現代に生きる者にとっての<老い>の意味と可能性を追究する。

<勝負脳>の鍛え方
講談社現代新書
あなたがいままで負けていたのは、脳の使い方が悪かったからだ。すぐにあきらめる、勉強していても成果が出ない……スポーツにビジネスに勉強に勝てない脳を、臨床医の第一人者が劇的に変える快著!
スポーツで、仕事で、勉強で、あなたがいままで負けていたのは脳の使い方が悪かったからだ。
人間の脳の仕組みを知り〈勝負脳〉を鍛えて人生を変えよう。
脳外科の第一人者が贈る処方箋!
序 章 脳を知れば勝てる
第一章 脳はこんな働き方をしている
1 「意識」「心」「記憶」は連動している
2 イメージ記憶とは何か
3 こうすれば頭はよくなる
第二章 これが勝負脳だ
1 「心・技・体」の落とし穴
2 勝負脳を全開させる九つの秘訣
3 人間は勝負を通して成長する
第三章 「心・技・体」を科学する
1 試合に勝つための「心」
2 試合に勝つための「技」
3 試合に勝つための「体」