講談社現代新書作品一覧

海の世界史
海の世界史
著:中丸 明
講談社現代新書
マルコ・ポーロ、フビライ汗、コロンブス、支倉常長……歴史をぶっとばした船乗りたち(ギャンブラー) 一攫千金、不老珍宝、理想郷を追い求め、冒険に繰り出した古今東西の人間たち!地図を変え、文化を変えた世界史の節目を、「海」を舞台に読み直す。
消えゆく森の再生学
消えゆく森の再生学
著:大塚 啓二郎
講談社現代新書
緻密な現地調査が問いかける 人はなぜ木を切るのか人はなぜ木を植えるのか 世界的規模で進行している森林破壊をいかにしてくいとめるか。ガーナ、マラウィ、ベトナムなどの現地密着調査をもとに、人間の生活と調和した森林環境のあり方を考察する。
俳句と川柳
俳句と川柳
著:復本 一郎
講談社現代新書
5・7・5の迷宮をもっとよく知ろう! 俳句にして川柳に近きは俳句の拙なる者 川柳にして俳句に近きは川柳の拙なる者──〈正岡子規〉 「切字」のない俳句もあれば、「季語」のある川柳もある。その違いとは何か?古今の秀句を鑑賞しながら、“17音の文芸”の本質に迫る!必読の新しい俳句・川柳論登場。
情報イノベーター
情報イノベーター
著:川上 和久,著:電通メディア社会プロジェクト
講談社現代新書
21世紀型のオピニオンリーダーを探せ! 多様化し、情報化し、激変を繰り返す「VIS社会」が到来した! 消費を牽引し、世論形成の核ともなる来たるべきリーダー像を解析、提唱する。 オピニオンリーダーが変わる、社会を変える──オピニオンリーダーに期待されている機能。あるいはオピニオンリーダーのあり方が、社会の変化の中で変わってきていないだろうか?社会の構造が固定化されているとき、あるいは、社会全体がわかりやすい1つの目標に進んでいるときは、オピニオンリーダー自身も、ある程度パターン化されていた。組織の中で経験を積んでいくことで、組織の中の地位を得ることもでき、一定の情報資源の中から情報を集め、決められたコミュニケーションルートの中で必要な情報を伝達することで、影響力を行使することができた。(中略)だが、こういった、一定の決められた枠組みの中で情報を流通させるだけで、「オピニオンリーダー」としての機能を果たしていける時代ではなくなりつつある。社会を動かしている「力学」自体が変化しているのだ。──本書より
ローマ人の愛と性
ローマ人の愛と性
著:本村 凌二
講談社現代新書
欲情と頽廃のローマ!世界史を変えた「愛のかたち」 平和と繁栄のきわみにあって肉欲の限りを尽くす頽廃のローマ。享楽の性の中で芽生えていく「夫婦愛」と新たな家族のかたち、内なる自分への眼差し。ヨーロッパ的心性の成立を鮮かに描き出す。
メディア資本主義
メディア資本主義
著:高橋 文利
講談社現代新書
変わる日本経済の最前線! 銀行の統合再編、証券界の「10月革命」……現代経済社会の大変換にどう対応する?その基盤で進行しているデジタル情報革命の実態と公正なシステムを構築する方策を平易に説く。 電子マネーと銀行――電子マネーは百円とか千円といった現金の表す情報をデジタル信号に変えてICカードやパソコンに蓄積し、ネットワークなどを通じて取引の当事者間で即座にやりとりでき、決済がその場で完了する新しい支払手段だが、現状では、電子マネーが今後どんなに普及しても「銀行が消える日」は来ない。なぜなら銀行とは、その性質上、預金を取り扱う金融機関にほかならないからだ。……電子マネーが現金をなんら裏付けに持っていなければ、貨幣としての機能を果たせるはずもない。……言い換えれば、電子マネーというのは既存の貨幣(預金)すなわち価値を前提として、それを電子情報としてICカードまたはインターネット上に取り込むことによって初めて生み出されるものである。――本書より
グレートジンバブウェ
グレートジンバブウェ
著:吉國 恒雄
講談社現代新書
グレートジンバブウェの石壁は、蛇のように曲がりくねりながら、多数の入り組んだ空間を作りだしている。直線や直角を嫌い、規則とか定型の類を退けるその姿は、思わずポストモダンと形容したくなるほど、乱雑、気まぐれ、あいまいであって、かつまた、のびやかで優雅な雰囲気をたたえている。(中略)個人の居住空間のかたちは、内部分割に適した四角形になるという必然から自由である。――本書より アフリカ最大、最高の遺跡は何を語るのか?――黄金交易に湧いた中世から、小国家の分立・割拠を経て、波乱の近世へ。石の巨壁が今に伝える「孤高の文明」の2000年史を活写する! 定型と直線が嫌いな建築原理――谷の遺跡――西アジア・イスラーム文化の影響が強いスワヒリの建物は、直線、直角、対称、円、球などの幾何学的精神に満ちあふれているが、バンツー(ショナ)人の建築の方は、そうしたもののほとんど完全な欠落において際立っている。グレートジンバブウェの石壁は、蛇のように曲がりくねりながら、多数の入り組んだ空間を作りだしている。直線や直角を嫌い、規則とか定型の類を退けるその姿は、思わずポストモダンと形容したくなるほど、乱雑、気まぐれ、あいまいであって、かつまた、のびやかで優雅な雰囲気をたたえている。(中略)個人の居住空間のかたちは、内部分割に適した四角形になるという必然から自由である。むしろ自己完結的な空間が好まれるので、それはいきおい中心のあるかたち、円や楕円に傾斜する。――本書より
電子あり
電脳遊戯の少年少女たち
電脳遊戯の少年少女たち
著:西村 清和
講談社現代新書
現代社会を斬新に読み解く! 虚構と現実のはざまで若者たちは何を見るのか テレビゲーム、伝言ダイヤル、プリクラになぜ若者たちは熱中するのか。電子メディア社会の中で「遊び」はどう変容したのか。斬新な視点で論じつくす。 極私の疑似共同体――インターネット上では、ニックネームにあたる「ハンドル名」でおたがいに呼びかけあいつつ、微細に分化し、自殺の方法や毒の入手まで相談しあう極私の疑似共同体が、まるでかつての遊び仲間のように自然発生する。……そうだとしても、これをもっぱら病理とし、そこからの治癒を、かつての共同体における原っぱでの仲間たちとの遊びにもとめても、それはおそらくのぞみのない処方だろう。むしろわれわれとしては、伝統的な共同体における遊びと現代の電子メディア社会における遊びとのあいだには、遊びであるかぎりでどのようなつながりがあるのか、しかしまたどのような変容と断絶があるのかを探りあてるべきである。――本書より
地球外生命
地球外生命
著:大島 泰郎
講談社現代新書
ここまでわかった「地球の生命」と「宇宙の生命」ETは右きき?左きき? かつて火星には生命が存在していた?宇宙文明と接触する方法とは?生命科学の最新知見を駆使して「生命とは何か」を問い、地球圏外生物探査の可能性に迫る。
中世シチリア王国
中世シチリア王国
著:高山 博
講談社現代新書
もうひとつのヨーロッパ史! 謎の地中海王国が見えてくる ヨーロッパ、ビザンツ、イスラムという全く異なる3つの文化が共存し、繁栄を誇った神秘の地中海王国。その実像に迫り、中世史を読み直す。 ●異邦人と異教徒の国──このように、王妃はすべて海外から迎えられており、彼女たちの周りには母国から付き従ってきた異邦人の一団がいた。忘れてならないのは、この異国から来た王妃たちが、しばしば国政に大きな影響を与えたということである。(中略)パレルモの王宮では、王を世話するために多くの人々が雇われていたが、その大部分はアラブ・イスラム文化の中で育ったアラブ人であった。イブン・ジュバイルによれば、ウィレルムス2世は、このアラブ人たちを深く信頼し、身辺の業務や重要な事柄をすべてを彼らに任せていたという。料理長もイスラム教徒であり、イスラム教徒黒人奴隷からなる軍団も抱えていた。王の側近く仕える宦官の小姓たちは、そのほとんどがイスラム教を信仰する隠れムスリムだった。(中略)異文化接触、異文化交流は、宮廷に限定されていたわけではない。王国そのものが、異なる文化的要素の集合体であったし、王国統治のシステムも異なる文化に属する人々により支えられていた。王国の国政を担い、国王に次ぐ権威と権力を保持していた宰相のほとんどは異国出身である。──本書より
ヒンドゥー教
ヒンドゥー教
著:クシティ.モ-ハン・セ-ン,訳:中川 正生
講談社現代新書
ジュニャーナ カル バクティ インド思想のすべて 知識、行為、信愛──これらが神にいたる3つの道。その道程において、生と死、魂の救済、環境との調和など根源的な問いかけを発し続けてきたヒンドゥー教の成果と実践の姿を解説。 ●理想的な一生──人間の理想的な一生は4つの段階(四住期)からなっているとされる。第1は学生期、すなわち訓練と教育の期間、第2は家住期、すなわち一家の主人となり社会で積極的に活動する期間、第3は林住期、すなわち俗世との縁を断って森に退く期間、第4は遊行期、すなわち隠者となる期間、の4つである。……ヒンドゥー教では出家が重視されているにもかかわらず、家住期はその後の2つの段階より軽視されているというわけではない。家住期は社会構造の全体に統一と結束をもたらし、他の3つの段階はすべてのこの期間に依存していることからも、ある意味では人生の4時期の中心でもあるとみなされる。……この段階において、ヒンドゥー教とは結婚し活動的な生活をおくることになっている。──本書より
国語のできる子どもを育てる
国語のできる子どもを育てる
著:工藤 順一
講談社現代新書
読むこと・書くことをどう教えたらいいか。本の面白さを知らない、作文が書けない――子どもたちの「失語」的状況は単に能力低下だけが問題なのではない。本当の国語力を引き出すための実践的教育法を提示。(講談社現代新書) 読むこと・書くことをどう教えたらいいか。本の面白さを知らない、作文が書けない――子どもたちの「失語」的状況は単に能力低下だけが問題なのではない。本当の国語力を引き出すための実践的教育法を提示。
電子あり
投球論
投球論
著:川口 和久
講談社現代新書
タテの投手とヨコの投手!本線のボールと枝葉のボール? 投手とは打者とは、野球とは何だろう 巨人、広島で18年投げ続けた左腕による渾身の野球論。投手と打者の間には何があるのか。 ●はじめに──あなたは野球選手、特にピッチャーという人間を知っていますか。誤解をかえりみず思いっきりひとことでいえば「変わり者」です。みんな個性が強くて、1匹オオカミっぽくて「オレはオレで行くよ」みたいなところがあって……。さびしいからみんな一緒に生きていこうよ、一緒に飲もうよ、うんこしようよ、というのではなくて、自分の生き方を常にはっきり他者に提示しながら生きる。そういう存在です。一方で寂しい人間でもあるんです。寂しいというか、孤独の世界にいる。マウンドの上っていうのは離れ島にいるようなものです。そりゃ後ろで守っている野手の愛情がほしくもある。いつ打たれるか、という不安は決してぬぐえないのですから。それでも不安を表に出すことはできない。それが相手に伝わって「アイツは動揺している」と思われたら、その時点で打者との勝負は負けですから。──本書より
いきいきと手紙を書く
いきいきと手紙を書く
著:轡田 隆史
講談社現代新書
元気が出る、心が伝わる手紙の書き方 eメール派もファクス派も必読の“手紙の心”――意を伝え相手を口説く文章の決め手とは?多彩な実例をもとに達人が明かす元気の出る手紙論。
ゲーデルの哲学
ゲーデルの哲学
著:高橋 昌一郎
講談社現代新書
不完性定理を証明した天才の全体像とは。人間の理性に限界があることを示したゲーデルは、後年、神の存在を論理的に証明してみせた。孤高の人が到達した哲学的境地とはどのようなものか、初めて明かす。(講談社現代新書) 不完性定理を証明した天才の全体像とは。人間の理性に限界があることを示したゲーデルは、後年、神の存在を論理的に証明してみせた。孤高の人が到達した哲学的境地とはどのようなものか、初めて明かす。
電子あり
トランスパーソナル心理学入門
トランスパーソナル心理学入門
著:諸富 祥彦
講談社現代新書
ほんとうの自分とは、ほんとうの生き方とは。個を越えたつながりを志向しながら、目覚めと自己変革をうながす、心の旅のガイドブック。
最新・世界地図の読み方
最新・世界地図の読み方
著:高野 孟
講談社現代新書
国際社会をよく理解するために 国境、紛争、金融、通信 新しい地球が見えてくる 地図的想像力を身につければ新しい世界が見えてくる――21世紀の国際社会がわかる画期的入門書誕生!
スポ-ツとは何か
スポ-ツとは何か
著:玉木 正之
講談社現代新書
人生を楽しみ、感性をみがく。スポーツ後進国・日本への直言! Jリーグ合併騒動、IOC金銭疑惑、プロ野球ドラフト問題……矛盾を噴き出しつつ「繁栄」するスポーツを、根源から問い直す文化論
いますぐ使える実践ビジネス英語
いますぐ使える実践ビジネス英語
著:浅見 ベートーベン
講談社現代新書
Eメールの書式から成功する文書作成術、電話の対応まで、国際ビジネス社会を勝ちぬく必須知識を満載! ビジネスレターのコツ――数十年前までは、ビジネスレターでは、主語にIやYouなどの人称代名詞はできるだけ使わず、The reportやThe meetingなどのように普通名詞を使うのが一般的でした。またそのほうが、受け手に対して配慮深く、ぶしつけでないので好ましいとも考えられていました。しかし最近では、ビジネスレターを書いているのは、The reportやThe meetingではなく、IやYouのような血の流れた人間なので、それを前面にだしたほうが良いという考え方に変わってきました。その結果、The report was prepared by me.「そのレポートは私によって作成されました」のように受動態で書くのではなく、I prepared the report.「私がそのレポートを作成しました」のように能動態で書くことが、一般的に認められるようになりました。――本書より
ねむり姫の謎
ねむり姫の謎
著:浜本 隆志
講談社現代新書
ベローが消した性的場面!?グリムが焼いた糸巻き車!? 童話に隠された愛の風俗 糸つむぎ部屋の集い――若者たちは特別の日だけでなく、ふつうの糸つむぎをする日でもやってきた。かれらはお気に入りの女の子のそばに座り、最初のうちは糸つむぎの際に、彼女の膝に落ちる糸屑を払ってやるという作業をおこなった。娘たちは気に入った若者の前へ、糸つむぎの道具をわざと落として拾ってもらったり、合図を送って意思表示をした。そしてこの糸つむぎの共同作業が、別の男女の共同作業へと発展していくのである。(中略)このような行動は、偶然、部屋の明かりが消えたりすると、ますます大胆になってエスカレートした。それを期待して、意図的に明かりを消す者もでる始末。やがて暗闇で男女の望むことが始まる……。――本書より