講談社文庫作品一覧

震災列島
講談社文庫
名古屋で地質会社を営む明石真人は、東海・東南海地震の連続発生を予測。地震による大津波を利用して、娘の仇を討つべく復讐計画を練り上げる。そして数ヵ月後、ついに東海地震が発生。浜岡原発の炉心融解(メルトダウン)を目前に、復讐劇の幕が開く。最新の研究データに基づく大災害小説。そのとき、人は、生き様を問われる。
名古屋で地質会社を営む明石真人は、東海・東南海地震の連続発生を予測。
地震による大津波を利用して、娘の仇を討つべく復讐計画を練り上げる。
そして数ヵ月後、ついに東海地震が発生。
浜岡原発の炉心融解(メルトダウン)を目前に、復讐劇の幕が開く。
最新の研究データに基づく大災害小説。
そのとき、人は、生き様を問われる。

人生に二度読む本
講談社文庫

スカーペッタ (下)
講談社文庫
妄想に怯えるオスカーとの絆を保とうとするケイ。被害者のパソコンから犯人像を絞り込むルーシー。叩き上げの現場勘で証拠を拾うマリーノ。ゴシップサイトの中傷に晒され、軋んだ人間関係を超えて、それぞれの追跡ルートが異様な連続殺人の真相へと連なっていく。デビュー20年で到達したミステリーの頂点。(講談社文庫)
女性ばかりを拷問し殺害。NY最凶の犯行!ゴシップサイトで中傷され、疲弊したまま事件に挑むスカーペッタ。被害者の恋人が犯人に負わされたという怪我は自傷によるものと見抜く。盟友マリーノとも再会。

スカーペッタ (上)
講談社文庫
ベントンと共に活躍の場をニューヨークに移したスカーペッタ。そこに恋人殺しの嫌疑がかかった、一面識もない青年からの指名が来る。「僕は殺していない。自分の理解者にしか話はしない……」。コーンウェルが女性主人公(ヒロイン)の名前をタイトルに冠して放つ、シリーズの転換点となる傑作! 「検屍官」第16弾。(講談社文庫)
舞台はニューヨーク。検屍官シリーズ最新刊新しい暮らしを始めたスカーペッタとベントンはニューヨーク地区検事から急に呼び出された。異様な殺人に関与したが逮捕状も出ていない人物を診断せよというが。

火ノ児の剣
講談社文庫

ダブルハッピネス
講談社文庫
体は「女」だけれど心は「男」の性同一性障害。辛さ、悲しみは2倍、でも2倍楽しいフミノの青春ストーリー。文野はいまどき珍しいぐらいかっこいい。(一青窈)常に“女体の着ぐるみ”を身に付けているかのような違和感を抱く日々。心と体の性の不一致に苦悩する「性同一性障害」を抱えながらも、フェンシングに打ち込み、仲間や家族、愛する人たちとの理解を育んできた著者。真剣に悩み、真剣に楽しんできた“フミノくん”の直球自伝エッセイ。文庫版の書下ろし収録。

秘密 小池真理子対談集
講談社文庫
作家対作家。響き合う言葉を紡いだ対談集。
アニー・エルノー、石田衣良、伊集院静、小川洋子、渡辺淳一。
小池真理子だからこそ聞き出せた貴重な言葉の数々。
恋愛とは、死とは、小説とは、を語り尽くす。

吉田観覧車
講談社文庫
一見、愛想の良いふりをして、実は「ふつうに怖い」乗り物・観覧車に、高所恐怖症の漫画家が乗り歩いた。今は無き向ヶ丘遊園、日本最古の屋上式イン名古屋、浅草では逆回転に驚き、反時計回りに2時を過ぎたあたりでくらった横風に大量発汗した大阪。イラスト満載の戦車エッセイ集大成。(講談社文庫)
よし、大人だけど、観覧車に乗りに行こう!
高所から景色を観覧するためだけにある巨大な車――全国のゴンドラ搭乗紀行。
一見、愛想の良いふりをして、実は「ふつうに怖い」乗り物・観覧車に、高所恐怖症の漫画家が乗り歩いた。今は無き向ヶ丘遊園、日本最古の屋上式イン名古屋、浅草では逆回転に驚き、反時計回りに2時を過ぎたあたりでくらった横風に大量発汗した大阪。イラスト満載の戦車エッセイ集大成。解説漫画・伊藤理佐。

新装版 白い航跡(下)
講談社文庫
海軍軍医総監に登りつめた高木兼寛は、海軍・陸軍軍人の病死原因として最大問題であった脚気予防に取り組む。兼寛の唱える「食物原因説」は、陸軍軍医部の中心である森林太郎(鴎外)の「細菌原因説」と真っ向から対決した。脚気の予防法を確立し、東京慈恵会医科大学を創立した男の生涯を描く歴史ロマン。(講談社文庫)
脚気の原因は食物にあり。運命を賭けた遠洋航海に軍艦「筑波」が出港する
海軍軍医総監に登りつめた高木兼寛は、海軍・陸軍軍人の病死原因として最大問題であった脚気予防に取り組む。兼寛の唱える「食物原因説」は、陸軍軍医部の中心である森林太郎(鴎外)の「細菌原因説」と真っ向から対決した。脚気の予防法を確立し、東京慈恵会医科大学を創立した男の生涯を描く歴史ロマン。

新装版 白い航跡(上)
講談社文庫
薩摩藩の軍医として戊辰戦役に従軍した高木兼寛は、西洋医術を学んだ医師たちが傷病兵たちの肉を切り開き弾丸を取り出す姿を見聞し、自らの無力さを痛感すると同時に、まばゆい別世界にあこがれる。やがて海軍に入った兼寛は海外留学生としてイギリスに派遣され、抜群の成績で最新の医学を修め帰国した。(講談社文庫)
西洋医術にあこがれ海を渡った薩摩の若者が海軍を救った!
薩摩藩の軍医として戊辰戦役に従軍した高木兼寛は、西洋医術を学んだ医師たちが傷病兵たちの肉を切り開き弾丸を取り出す姿を見聞し、自らの無力さを痛感すると同時に、まばゆい別世界にあこがれる。やがて海軍に入った兼寛は海外留学生としてイギリスに派遣され、抜群の成績で最新の医学を修め帰国した。

つげの箸 裏十手からくり草紙
講談社文庫
悪者役を引き受ける鳥居耀蔵の思いとは? お人好しの口入屋、恋女房のおもんに励まされて「早烏」太十は十手片手にひた走る! ーー老中・水野忠邦による政道の改革に、江戸ばかりか関八州や長崎でも不穏な動き。下総では厳しい締め付けにあえぐ農村を改革する道を探る大原幽学、長崎では町人にまで砲術を指南して江戸送りとなる高島秋帆……。政道の屋台骨が揺らぐ江戸では、珍しい女敵打ちに野次馬が殺到し、艶やかな花火に大喝采。鳥居耀蔵の秘蔵っ子・早烏の太十は、早足で事件の核心にぐいと踏み込む。早起き早足は伊達じゃねえ! <文庫書下ろし>

知恵伊豆と呼ばれた男 老中松平信綱の生涯
講談社文庫
変革期を生き抜く技術は「知恵伊豆」に学べ
徳川15代の礎を築いた“危機管理能力”とは?
徳川三代、秀忠、家光、家綱に仕え、抜群の危機管理能力で徳川長期政権の礎を築いた男、松平伊豆守信綱。天草・島原の乱、明暦の大火、由井正雪の乱など戦国の気風の残る徳川黎明期は平穏にはほど遠く、文治政治への大転換期だった。野火止用水開削にも名を残す“知恵伊豆”と呼ばれた名政治家の謎を解き明かす。

あなたにもできる悪いこと
講談社文庫
年寄りのセクハラ騒ぎ、教師の不倫に、NPOの着服疑惑……世間体を取り繕ったきれいごとの裏にトラブルあり。そしてトラブルあるところに「和解金」あり。内々に済ませたい関係者たちの間に入っておこぼれをかすめ取ろうと、舌先三寸で世間を渡るインチキセールスマンと食えない女がタッグを組んだ! 世の偽善と保身を逆手にとってひと儲け!! 平安寿子流・痛快ピカレスク小説。 (講談社文庫)
おかしな男女二人組の痛快ピカレスク小説
年寄りのセクハラ、中学教師の不倫に収賄疑惑。
内々に済ませたい関係者たちの間に立って上前をはねる口先三寸の男と食えない女が、既存のモラルを笑い飛ばす!

高橋克彦自選短編集 2 恐怖小説編
講談社文庫
地吹雪の夜道で、若い男女が乗った車が大木に衝突した。男は即死らしい。“私”は女を助け出し、最寄りの雪泊温泉に避難するが、奇妙な客や座敷牢を目にして正気を失ってゆく(「ゆきどまり」)。連続刊行の2巻は「優れた怪談の底辺には、愛がある」という著者の信念が凝縮した、哀しくも背筋の凍る恐怖小説23編。(講談社文庫)
人の心の怖ろしさ、愛しさが胸に迫る逸品集。
人類最初の物語は、恐らく怪談だろう。
地吹雪の夜道で、若い男女が乗った車が大木に衝突した。男は即死らしい。“私”は女を助け出し、最寄りの雪泊温泉に避難するが、奇妙な客や座敷牢を目にして正気を失ってゆく(「ゆきどまり」)。連続刊行の2巻は「優れた怪談の底辺には、愛がある」という著者の信念が凝縮した、哀しくも背筋の凍る恐怖小説23編。

がん六回 人生全快
講談社文庫
25年間、病気と闘いながら仕事を続けてきた。
患者も、家族も、上司も、友も――がんと共に生きるということ。
39歳、働き盛りの銀行員としてNY駐在中に大腸がんを発症した著者。肝臓や肺への転移を繰り返し、6回の手術に加え、心臓バイパス手術も受ける。すべてを乗り越え、「奇跡の患者」として64歳を迎えられた理由とは。16年の闘病記に、その後の心臓疾患、がん患者たちとの交流や、日本の対がん活動などについて加筆。
30代の最後にがんを患って以来、40代、50代の働き盛りの25年間を「がん」と「心臓病」と闘いながら仕事を続けてきた。「働き盛りのがん」への対応は、もはや特別なことでなくなりつつある。がん患者の20%を30~50代の働き盛りの年代が占め、その数が年間14万人にも達するようになってきたからだ。25年の長きにわたるこの闘病記を通して、患者にとって「働く意味」は何なのかということ、また職場の経営者や管理者、同僚の理解と、家族・肉親や友人達の支えがいかに大切かといったことが、少しでも伝われば幸いである。――<本文より抜粋>
※単行本は2001年7月、朝日新聞社より刊行され、2003年7月に文庫化されました。本書はそこに新章を加筆、修正を加えたものです。

インターネットと中国共産党 「人民網」体験記
講談社文庫
これが中国流メディア観なのか……報道と宣伝のあいだで
<文庫オリジナル>若き記者の見た首都北京と地方の現実
「人民日報」のインターネット部門「人民網」に派遣された日本人新聞記者の目に映じたものは……。有人宇宙飛行の成功や北京五輪を前に高揚する大国意識。想像を絶する首都と地方の格差。そして投げつけられた「日本鬼子(リーベングイズ)」の罵声。中国共産党の報道観、世論観に触れて考えた清新な記録。
男の顔が怒りにゆがむ。「日本鬼子(リーベングイズ)!」押し殺した声だった。日本人に対するののしり言葉。文章や映画では目にしていたが、北京に来て4ヵ月、面と向かって言われたことはない。なんと言い返していいのかわからない。――<本文より>

新装版 活路(下)
講談社文庫

新装版 活路(上)
講談社文庫

妖怪アパートの幽雅な日常3
講談社文庫
講堂の小部屋に立ち込める邪悪な“念”の正体は!?
何の因果か「魔道書」に封じ込められた妖魔たちの使い手となった夕士。だが使えない妖魔揃いで、現実離れした日々ながら将来の夢は相変わらず手堅く公務員かビジネスマン。そんな夕士が通う条東商業高校に幽霊話が降ってわいた。妖怪アパートの住人たちの助けを借りて、夕士は取り憑かれた男を救えるか!?

樹霊の塔 伊集院大介の聖域
講談社文庫
現代最後の秘境と呼ばれる松之原村を訪れた女流作家・森カオル。村には不気味な「樹霊の塔」が聳え、地元の旧家松之原家には底知れぬものを秘めた老女がひっそりと暮らしている。カオルが到着した直後から村で不可解な事件が連発する。そして、ついに殺人事件が。伊集院はカオルを救うため、閉ざされた村に向かう。(講談社文庫)
伊集院大介シリーズ第18弾
聖域を侵した女流作家は、呪われてしまったのか!
現代最後の秘境と呼ばれる松之原村を訪れた女流作家・森カオル。村には不気味な「樹霊の塔」が聳え、地元の旧家松之原家には底知れぬものを秘めた老女がひっそりと暮らしている。カオルが到着した直後から村で不可解な事件が連発する。そして、ついに殺人事件が。伊集院はカオルを救うため、閉ざされた村に向かう。