新刊書籍
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2003.01.17発売
万葉集入門 人間と風土
講談社現代新書
自然の偉大な姿を率直に表現し、人間の生きのびる喜び、悲しみ、苦しみを高らかにうたった万葉集は古代から日本人の心にしみこみ、長く親しまれ、愛されてきた不朽の古典である。また、その「ますらおぶり」はたんに文学だけでなく、思想や芸術にもはかりしれないほどの影響を与えつづけてきた。本書は幼いころから万葉に接し、以来50年万葉を研究しつづけてきた斯界の第一人者が人麻呂、赤人、家持、憶良、旅人などの名歌を自由に引用し、歴史、風土、人生観などのさまざまな角度から日本の抒情詩のふるさとを訪ねた意欲の書であり、また万葉をひもとく人々へのもっとも適切な入門書である。
万葉人の愛──万葉時代人の人間的自覚は、人間を愛することと、人間の死を悲しむことに切実に現れています。万葉集の歌の分類が恋の歌などを贈答する相聞、葬式のときにうたう挽歌を2つの主軸として、これ以外の種々の場合を雑歌としているのは、愛と死とが、人間にとって最も重大な点であると考えたからでしょう。万葉時代は、すべてのものを愛するところから出発します。相聞はわれと他人との贈答をさしていますが、その中心となるのは男女の恋愛です。しかしそれだけでなく、親兄弟の贈答の場合も相聞といわれます。この点が古今集以降においては恋愛に限られてしまうのと相違しています。──本書より

2002.12.13発売
魔界転生(上) 山田風太郎忍法帖(6)
講談社文庫
心をこの世に残しつつ死の際に立った男が愛する女と交る――と、1ヶ月後にその女胎を裂いて男が再誕する。妖異凄絶の忍法「魔界転生(てんしょう)」。血風の中に甦る大剣鬼は天草四郎を筆頭に、宮本武蔵、荒木又右衛門、柳生但馬守(たじまのかみ)……。背後で操る森宗意軒(そういけん)と由比正雪(しょうせつ)。紀伊大納言頼宣をそそのかして天下を大乱に導くか!?

2002.12.13発売
忍法忠臣蔵 山田風太郎忍法帖(2)
講談社文庫
殿中で吉良への刃傷沙汰により、浅野家は断絶され、赤穂浪士は仇討の機を窺う。一方、吉良方が頼りとする上杉家では、家老の千坂兵部(ちさかひょうぶ)が女忍者を用い、仇討防止に色仕掛けで浪士の骨抜きを企む。大石内蔵助が同志と密議の最中に、妖美と怪異の忍法が華と炸裂した!殺気と妖気が奔流のごとくに交錯する!
1度読みだしたら止まらない――それが風太郎作品の最大の魔力なのだ。――馳星周

2002.12.13発売
闇色の魔道士 プラパ・ゼ-タ(5)
講談社X文庫ホワイトハート
──“時の宝珠(ほうしゅ)”を正し、世界を滅亡から救う、翼を持つ乙女ファラ・ハン──強運と実力で大ピンチを見事脱し、次なる目的地へと向かう4人の若き聖戦士たち。泥の都、火炎の都市。悲惨窮(きわ)まりない魔道の封土(ふうど)が、ファラ・ハン一行を待ち受ける。しかも驚愕の新事実が発覚し、4人の運命が意外な方向へと向かいはじめた。はたして、彼らの行く手には何が待ち受けているのか!?聖戦士たちの世界救済冒険ロマン第5幕!!

2002.12.13発売
あっと驚く三手詰
──初心者感動、有段者茫然──名著誕生。痛快にして玄妙の新作200題!
「詰将棋の基本は捨て駒にあり」が普通のセオリーなのだが、「たかだか三手詰なのだから解けないはずがない」という人も、何とかあっと驚かせてみせようというのが作者の魂胆である。棋力アップというよりも、個性ある駒の動きの不思議さユニークさ、そして詰みの迷路の楽しさを味わっていただけたらと願っている。──(「はじめに」より)

2002.12.13発売
新書太閤記(九)
天下統一にまっしぐらに進んでいた信長の死。しかも嗣子の信忠もろともの死であっただけに、後継者問題は織田家の内外を通じて、頭の痛いことであった。清洲会議の決定も、次第に宙に浮いてゆく。いち早く光秀を誅殺し、家中第1の発言権を確保した秀吉、1歩遅れたりといえど、宿老として重きをなす勝家。激化する2人の対立に、信長の子・信雄、信孝の思惑がからんで賤ヶ嶽合戦へと進む。

2002.12.13発売
新書太閤記(八)
信長凶刃に斃(たお)るの報を、織田の諸将はどう受け取ったか。秀吉は備中・高松城を水攻めに計った矢先、もし毛利方に信長の死が洩れたなら、情勢はどう変っていくか。まさに薄氷をふむ思いで、秀吉はこの3日間を過ごした。だが、彼の心気は生涯の内で最も充実したときであったろう。主君の弔合戦に姫路城を進発した秀吉も眉間は明るく、思惑はずれの天下に失望した光秀とは好対照をなしていた。

2002.12.13発売
炸裂
講談社文庫
愛を奪われたとき、男は獰猛(どうもう)な獣になる!美しい教え子を凌辱され、最愛の妻をもレイプの果てに惨殺されてしまった。憤激と悲しみの中で、男の心の均衡は崩れ、何かが弾け飛んだ。孤立無援の男はすべてをなげうち、ひとり地元を支配する暴力団に敢然と立ち向かう。鮮烈のエロス&ハードバイオレンス巨編。

2002.12.13発売
胸に棲む鬼
講談社文庫
志賀島の竜女に恋着された、凛々しい若者の悲劇、奴隷の牧畜を考える冷酷な美女の本性、防人の留守家族に起った戦慄の事件、女奴隷と恋に落ちた高僧の宿業、女の奸計に引っかかり、生霊をとりちがえてしまった傀儡師(くぐつし)の嘆き等、奈良、平安朝の下層民の、命のしたたかな強さとあっけない死を語る、傑作短編集。

2002.12.13発売
科学者はなぜ一番のりをめざすか 情熱,栄誉,失意の人間ドラマ
ブルーバックス
第一発見者の栄光をめぐる科学者の悲喜劇。「科学の世界に二番手はない!」。年々激烈になる一番乗りをめざす自然科学者の競争。彼らの諸発見と生まなましい言行の中から現代科学の真の姿が見えてくる。

2002.12.13発売
赤穂義士
講談社文庫

2002.11.08発売
The Best Scenes from MUSASHI 宮本武蔵

2002.11.08発売
鎌倉誘惑夫人
講談社文庫
有閑マダムを襲う甘い罠……スリル&エロス!
院長夫人綾香が病院に敵意を持つ一味に誘拐された。目的は金、それとも怨恨?
「あン……」乳首を吸うにつれ、綾香の熟れた肉体は反り返っていく。鎌倉の院長夫人は真昼間から大学講師秋津との情事に余念がない。夫もピチピチの看護婦と浮気をしている始末である。そんな中、、病院に敵意を持つ一味が彼女を誘拐するという暴挙に出た。秋津は彼女を救い出せるのか!?エロス&スリルの傑作。

2002.11.08発売
月の魔天楼 銀の共鳴(4)
講談社X文庫ホワイトハート
緋奈子(ひなこ)率いる謎の新興宗教〈火炎の真理教〉関西支部ビル──通称・魔天楼(まてんろう)に潜入していた麗子(れいこ)が、消息を絶った。智(さとる)と京介(きょうすけ)は麗子を救出するために、京都へ向かう。そこで2人は、麗子の犬神を連れた少女・赤川久美子(あかがわくみこ)と出会った。久美子が麗子から預かった口紅の意味は!?はたして麗子は、無事生きているのか…!?都会に巣食う怨念に挑む、心霊戦士たちのサイキック・ファンタジー第4幕!!

2002.11.08発売
月光の宝珠 ム-ン・ファイア-・スト-ン(4)
講談社X文庫ホワイトハート
リュ-とエリア-ドに,さらなる災厄が…!軟禁状態のまま,歓喜宮で憂鬱な日々を送るリュ-とエリア-ド.過去は忘れ,自由に生きたいと願うふたりに,さらなる災厄が降りかかる……!

2002.11.08発売
新書太閤記(七)
天正10年春、信長は得意の絶頂にあった。東方の脅威だった武田氏はわが蹂躙(じゅうりん)に沈み、天下統一の道は西国を残すのみとなった。その西国も、秀吉が高松城を包囲し、着々戦果を上げていたが、救援毛利勢の動き如何では、覇業に頓座をきたすとも見えた。かくて信長出陣。だが出陣にも似ぬ軽装は、信長一期(いちご)の不覚といえよう。運命の本能寺!鞭を揚げて東を指したのは、逆臣光秀であった。

2002.11.08発売
新書太閤記(六)
信長の天下統一の最後の難敵が、中国の毛利一族であった。この征討にあたるのが秀吉である。しかし、連戦連勝を重ねた金瓢も、今度はどうしたものか生気がない。一城を奪えば、また奪回され、戦線は膠着(こうちゃく)。信長の苛立ち、秀吉の苦慮。そして秀吉が股肱とも頼む、竹中半兵衛、黒田官兵衛の身にも異変は起きた。一方、衰運急な武田氏は春の淡雪と共に消え、戦国地図は大いに変わろうとしている。

2002.11.08発売
わが鎮魂歌
講談社文庫
鬼才梶山季之が青春時代を書き遺す自伝長編肺に空洞を持つため広島で就職に失敗した俊吉は、小説家への野心をたぎらせ上京する。頼りは駆け落ち同然で同行した愛妻。文壇の寵児だった著者の若き日の自画像

2002.11.08発売
犯罪の心理学 なぜ こんな事件が起こるのか
ブルーバックス
人を悪に走らせるものは何か?
「事実は小説よりも奇なり」というが、犯罪もその例外ではない。さえない中年男が妙齢の女性と次々に「婚約」し、多額の金をまき上げたが、変装に金をかけすぎて一文無しになった――これは「ハワイ生まれの青年医師ケニーさん」の喜劇めいたサギ事件であるが、人が悪口を言いふらしているとの妄想から、無関係の人を突然銃で大量虐殺した教頭ワグナーのゾッとするような事件もある。犯人の動機は何だろう、またその性格や生活環境は? 小平事件など世間を騒がせた大犯罪を紹介しながら、人を犯罪に走らせた要因に迫る。

2002.11.08発売
史談と史論(下)
講談社文庫