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2025.03.14発売
小説 父と僕の終わらない歌
講談社文庫
歌おう。人生は明るい。
アルツハイマーの父と、その息子が奏でた奇跡。
世界を感動させた奇跡の実話が、日本を舞台に映画化!
かつてプロを目指していた、音楽を愛する父・哲太。息子の雄太はそんな父が大好きだったが、アルツハイマーに冒されてしまう。
次第に家族を認識しづらくなり、粗暴になり、歌をうたうことさえ忘れてしまった。
あるとき、カーステレオから音楽を流すと、助手席の哲太が歌い始めた。
雄太は父とのデュエットを録画し、SNSにアップすると、瞬く間に世界中に拡散され、驚異的なバズを起こす。
しかし哲太の病状は進み、家族は限界を迎えようとしていた――。
寺尾 聰 松坂桃李
監督/小泉徳宏
脚本/三嶋龍朗 小泉徳宏

2025.03.14発売
フォマルハウトの三つの燭台〈倭篇〉
講談社文庫
殺したのは自分自身?
気が変になりそうだろ?
AI家電の自殺疑惑、非実在の隣人を殺したと主張する被告人・・・
次々に発生する起こりえない事件。
日本SF界の巨匠が描く、地続きの未来の「真実」とは。
想像する力を侮ってはならない。
〈読者は現実と妄想は区別できるという常識を揺さぶられ、今いる現実はリアルなのか、実は妄想なのかを考えてしまうのではないか。(略)
本書は、人間の想像力がいかに強い力を持っているかから始まる。それは、人間が想像したテクノロジーが次々と現実に作られていることからも分かるが、想像力が切り開いてきた科学技術の発達が、恩寵なのか、災厄なのか判然としないケースもある。本書は人類の未来を明るく照らすために、想像力をどのように使うべきかも示しているのである〉――末國善己(解説より)
知能家電管理士である「ぼく」の仕事は、家電製品たちの仲を取り持つこと。
きょうトースターが死んだ。
自殺かもしれない。
困り果てた「ぼく」と、友人で生来の自由人・太田林林蔵の前に現れたのは、角の生えた愛らしい兎。
それは〈フォマルハウトの使い〉だという。
日本SF界の巨匠が放つ想像力迸る野心作。

2025.03.14発売
パラソルでパラシュート
講談社文庫
29歳、流されるままの人生の中で、売れないお笑い芸人と出会った。
なんてことない毎日がきらめきだす、ちょっとへんてこな恋愛小説。
結婚には興味がないし、仕事も食べていけるだけの収入があれば十分。受付嬢として働く柳生美雨が三十歳の契約終了を前に出会ったのは、売れないお笑い芸人の矢崎亨だった。亨や相方の弓彦、シェアハウスの芸人たちと遊んで過ごす中で訪れる「嵐」。周りに合わせて生きてきた美雨が見つける、初めての希望とは?
掌編「夜間降下」を特別収録!

2025.03.14発売
凜として弓を引く 奮迅篇
講談社文庫
いざ、関東大会予選へ。
同好会から、ついに弓道部へ昇格!
三年生になった楓。
善美、カンナら武蔵野西高校(ムサニ)弓道部の仲間たちと最後の大会に挑む。
あの『書店ガール』著者の人気「弓道」青春シリーズ
「ここまで来たら最後はいい射(しゃ)を引きたい」
武蔵野西高校(ムサニ)弓道同好会発足から一年、ついに弓道部への昇格が決まった。
新入部員も集まり、弓道経験者の新たな顧問の先生も加わる。
そして春の関東大会予選、インターハイ予選が近づいてきた。
部長の楓と絶好調の善美たちは、部として迎える最初で最後の戦いに挑む。
青春”弓道”小説シリーズ第4弾!
〈文庫書下ろし〉

2025.03.14発売
斬旗党 公家武者 信平(十六)
講談社文庫
公家大名として知られる実在の人物・松平信平の物語、大人気「公家武者 信平」シリーズ最新刊!
旗本屋敷ばかりを襲う賊が現れた。「斬旗党」を名乗り、家財ばかりか討ち取った当主の首を持ち去って大道に晒す凶悪な手口。信平も警戒に当たっていたが、そこに胡乱な浪人者が面会を求めてくる。夜回りを請け負った用心棒だと言うのだが――。実在の傑人を描いた人気時代小説シリーズ。
大江戸八百八町。そのなかで「いちばん幸せな町」を作るため、信平は働き続ける!実在の傑人を描いた大人気時代小説〈文庫書き下ろし〉。

2025.03.14発売
署長シンドローム
講談社文庫
周囲から「変人」と言われながらも、数々の難事件を解決に導いてきた大森署署長の竜崎伸也。
そんな『隠蔽捜査』でおなじみの竜崎が大森署を去り、後任として、キャリアの藍本小百合がやってきた。
ある日、管轄内の羽田沖海上にて、武器と麻薬の密輸取引が行われるという知らせが入るーー新署長の手腕や、如何に?

2025.03.14発売
京都あやかし消防士と災いの巫女
講談社タイガ
「うち、もう、どこにも、逃げ場がない……」
邪神との婚姻か、
死ぬまで悪夢に苛まれるか──。
京都消防局本部の特殊部隊、あやかしの起こす火霊火災専門の消防士・瀧本雪也は、民家の火災で巫女姿の女性を救助する。彼
女は京都の名家の養女・鳳美凪。
風戸神社の祭神・烈風へ嫁ぐ日が迫っていた。
邪神の許嫁として、あやかしたちの間で「災いの巫女」と虐げられ、孤独と絶望の日々を送ってきた美凪。
雪也は前世から繋がる彼女との縁を信じ、歪んだ神との誓約に立ち向かう。

2025.03.14発売
刑事弁護人(下)
講談社文庫
「人は嘘をつく生き物だ。
真実を知らなければ、本当の弁護なんてできやしない」
刑事の職を辞して
弁護士として犯罪を憎む西大輔。
被害者の加納の前科を探るうち、凛子と西は突然、弁護士解任を通告される。
涼香の虚偽の供述には理由があると感じた二人は、
彼女が一人息子の響を亡くした四年前の出来事に辿り着く。
ホスト殺害の裏に潜む残忍な幼児への性的虐待事件の真相とは。

2025.03.14発売
刑事弁護人(上)
講談社文庫
「被疑者の言うことを唯一信じてあげるのが弁護人でしょう」
犯罪被害者家族でありながら、
刑事弁護に使命感を抱く持月凛子。
マンションの一室でホストの撲殺死体が見つかった。
被疑者の垂水涼香は、現職の警察官。
被害者・加納怜治の勤めるホストクラブの客だった。
持月凛子は同僚の西大輔とともに、涼香の弁護人となる。
加納の暴行に抵抗して殴打したという涼香の供述に綻びが目立ちはじめ、
凛子と西は二人の過去の因縁に注目する。

2025.03.14発売
知らないと増えない、もらえない 妻のお金 新ルール
働く妻、扶養妻、専業主婦妻、元妻……すべての「妻」のためのお金の本です。
物価が高すぎる。節約も限界。子供の将来も自分の将来も不安。収入の壁だけじゃなく、お金をとりまくさまざまな制度が変わりつつある今。「お金で失敗したくない」と不安を抱えるすべての妻に捧げます。
・最新の子育て支援は?
・教育費で失敗しないためには?
・収入の壁は、働き方は、この先どうなる?
・女性の長生きリスク。どうすればいい?
・妻の年金制度は?
・妻がもらえるお金は何がある?
・妻のお金の貯め方は? ほか
『夫の扶養からぬけだしたい』で多くの女性の共感を集めたゆむいさんによるマンガで、「お金」と聞くだけで思考停止してしまう人へ、お金の新しいルールを超絶やさしく解説します。
「かつて”妻のお金”という点でものすごく苦い思いをした時期がありましたが、経済的に自立したことで心が自由になりました。子供たちの教育に広い選択肢を持たせることもできていますし、何より、自分の生き方に自信が持てるようになりました。妻が幸せになるために、お金について知らないのはもったいない!」(ゆむい)
「新しいことを始めたいとき、何かから逃げたいとき、大切な誰かを守るためにもお金がいります。お金の仕組みや制度については、知識があるかないかが分かれ道。知らないだけで損をすることがある世界です。まずは第一歩、踏み出してみましょう。正しい知識を身につければ、もやもやとした不安から解放されるはずです」(井戸美枝)
まさに”今”が意識の変えどきです。この1冊で人生を変えてみませんか?

2025.03.14発売
夫には 殺し屋なのは内緒です 3
講談社文庫
江戸の町に人斬りが出たらしい。「正義党」と名乗る輩が高利貸しを狙っているのだという。月は金貸しのおかみさんたちに相談を受け、善良な高利貸しも殺されているのを知って、放っておけなくなる。行商人の仕入れのための金を貸す良い金貸しだっているのだ。月は早速、そのおかみさんたちを一軒の長屋に集めることを要に提案する。さらに、事件のことを瓦版に書いてもらい、犯人をおびき出そうという作戦だった……。

2025.03.14発売
自分で考えて動く力がつく 最高の育て方事典 どんな子も必ず伸びる56のメソッド
こころライブラリー
お受験なし! 子どもを選抜しているわけではないのに、卒園児は毎年「平均IQ120」を記録!
海外メディアも取材に訪れる高い教育成果を長年にわたり挙げ続けている幼稚園が、
家庭ですぐ始められる「おすすめの子育て法」をすべて明かす!
・上手な子育て「4つの原則」
・子育て「3つのタブー」
・子どもにしかない「特性」の活かし方
など、脳科学の知見を取り込んだ幼児教育の原則に始まり、
・しつけ、マナー、礼儀作法
・自ら積極的に動く主体性
・言葉をつかう力
・感性と自己表現力
・数をあつかう力
・基礎的な体力、運動能力
など、この先の「一生の宝」となる基礎力を子どもに授けられる
そんな独自の教育法を56項目にわけてすべて公開。
200点近いイラストと漫画で手に取るようにわかる、新たな「幼児教育のバイブル」!
【本書の目次】
第1章 子どもを伸ばす上手な子育てとは?――「声と匂い」が届く距離で楽しむこと
第2章 「自らできる子」に育てるには?――「やらせて・ほめる」機会をたくさんつくろう
第3章 「自ら学ぶ子」に育てるには?――生活のなかで遊び感覚で学ばせよう
第4章 子どもの言葉の力を伸ばすには?――漢字を取り入れ良質な日本語に親しませよう
第5章 感性の豊かな子に育てるには?――音楽と絵で自己表現力を磨こう
第6章 算数が好きな子に育てるには?――数を使う機会をとにかく増やそう
第7章 運動好きな子に育てるには?――スモールステップで進歩を実感させよう

2025.03.13発売
死と生の民俗
講談社学術文庫
ひと昔前の、普通に生きた人々の中にある、ごくありふれた日常。そこには「死と生」にまつわる、さまざまなエピソードが共存していた――。近代化とともに「家」から死が遠ざかり、死への意識が希薄化した現代社会。明治から昭和初期の消えゆく風習を丹念に聞き取りながら、閉塞感ある今の社会の課題を解くヒントを掘り起こす。愚直で素朴で、とてつもなく豊穣な、隠れた民俗学の名著、復刊!
目次
はじめに
第一部 明治末期から大正期の「死の民俗」--地域の葬儀や野辺送りの行列、火葬場での体験から
1) 生の中の死
1 日々のなかにある日常の続きとしての死
2 日常を断ち切る死の予言
2) 死の儀礼に出会った体験や見聞
1 「湯灌」と奥納戸
2 「角寄せ」
3 「棺造り」や「納棺」と結核患者
4 「親戚へ音をする」「悔やみを言う」
5 「斎(とき)」
6 「葬儀」と「野辺送り」
7 「焼場」と「骨拾い」
8 「木飯米(きはんまい)」
3) 子どもの頃に「人の死」に出会った契機
1 葬式や野辺送りの場面に出かけた契機
2 聴聞や法事の場面に出くわした契機
4) 「人の死」は子どもにとって何であったか
第二部 明治末期から大正期の「生の民俗」
1) 大人への道・自立の旅
2) 結婚
1 仲人
2 結婚
3 こぶり合わせる
4 結婚の祝い
5 離婚
3) お産と産後
1 出産
2 団子汁
3 産湯とあと産
4 産後
4) 健やかな成長を祈る
1 五香
2 祝福
3 七歳までは神のうち
4 「拾い親」の民俗
5 子育てと戦中戦後の労働
6 休み・楽しみ・生きがい
5) 死と生の間を生きる
1 信心・感謝
2 老境(年をとらねば分からないこと)
おわりに
注
聴き取り対象者一覧 並びに聴き取り年月日
あとがき
解説 諸岡了介(島根大学教授)

2025.03.13発売
メルロ=ポンティの思想
講談社学術文庫
20世紀フランスにあらわれた綺羅星のごとき哲学者たちのなかにあって、ひときわ大きな輝きを放ちながら早世したモーリス・メルロ=ポンティ(1908-61年)。エドムント・フッサールの現象学と出会い、身体を中心に据えることで独自の地平を切り開いたその思想は、その後の現代思想の基盤となるとともに、哲学はもちろんのこと看護学や認知科学、芸術の領域にいたるまで今なお幅広く影響を与え続けている。
本書は、日本にメルロ=ポンティを紹介した第一人者たる著者が、『行動の構造』の公刊に先立つ思想にはじまり戦後の後期思想に至るまで、真正面からメルロ=ポンティの全容をとらえようと試みた書物である。
主要著作のひとつひとつが大部であることが、この知の巨人の全貌を捉えがたくしている大きな理由だが、『行動の構造』、『知覚の現象学』、『シーニュ』、『眼と精神』、『見えるものと見えないもの』など主要著作のほとんどの邦訳を手掛けてきた著者ならではの精緻な読解によって、途方もない構想とその可能性があざやかに浮かび上がる。
前人未到の境地に達したメルロ=ポンティの思考は、なぜ、いかにして可能だったのか。比類なき学識をもつ著者だからこそなしえた、思想的文脈、歴史的背景を踏まえた分析で、その思考の形成過程をも解き明かしていく。
知の巨人が知の巨人に肉迫した、無二の概説書。(原本:岩波書店、1984年)
【本書の内容】
まえがき
1 思想の形成
2 『行動の構造』をめぐって
3 『知覚の現象学』をめぐって
4 戦後のメルロ=ポンティ
5 メルロ=ポンティの言語論
6 メルロ=ポンティの社会理論
7 後期思想の検討
注
文献表
あとがき
解 説(加國尚志)
年 譜

2025.03.13発売
古代マケドニア全史 フィリッポスとアレクサンドロスの王国
講談社選書メチエ
世界史に比類なき足跡を残した偉大なる英雄たちの王国、マケドニア。紀元前7世紀半ばの建国から、天然資源と外交術を駆使した版図拡大の時期を経て、フィリッポスによるギリシア制覇、アレクサンドロスによるアカイメネス朝ペルシア打倒を含む東方遠征、そして後継者戦争の果てに滅亡に至るまでの全軌跡を、最新の研究成果を踏まえて辿る、本邦初、唯一無二の歴史書!
これが『ヒストリエ』(岩明均)のリアルだ!!
「その日、マケドニア王国の古都アイガイで華々しく執り行われた祝典は、一瞬にして、血塗られた惨劇の場と化した。「当時のヨーロッパの王たちのなかで最も偉大な王」(ディオドロス『歴史叢書』一六巻九五章一節)と称えられた一人の王者が、暗殺者の凶刃に倒れたのである。その王の名は、フィリッポス二世。かのアレクサンドロス大王(三世)の父親である。」――「プロローグ」より
[目次]
プロローグ
第1章 マケドニア史へのアプローチ
1 マケドニア史研究の歩み
2 フィリッポス二世の「復権」
第2章 マケドニア王国の成立
1 マケドニアの地勢
2 王国の誕生
3 マケドニア王国のしくみ
第3章 ヘラクレスの子孫たち
1 アルカイック期のマケドニア
2 アレクサンドロス一世
3 ペルディッカス二世
4 アルケラオス
第4章 フィリッポス二世の父と兄
1 アミュンタス三世
2 アレクサンドロス二世
3 ペルディッカス三世
第5章 フィリッポス二世の登場
1 即位時の危機
2 王国の統合
3 ギリシア征服のスタート
4 第三次神聖戦争への参戦
第6章 ギリシアの覇者へ
1 「フィロクラテスの講和」
2 フィリッポス二世の宮廷
3 ギリシア制覇への道のり
4 決戦へ
第7章 フィリッポス二世からアレクサンドロスへ
1 ペルシア遠征を見据えて
2 王者の最期
3 父と子
エピローグ
結びにかえて――現代のマケドニア
地図
マケドニア王家の系図
マケドニア王在位表
凡例
主な参考文献
図版出典一覧
関連年表
索引

2025.03.13発売
「完全振り子理論」で学ぶ 最後のゴルフレッスン
■アマチュアがアマチュアのために書いた
累計10万部突破「永田本」の最新刊がついに刊行
もう、スウィングに悩まない。
読むだけでシングルになれる
■運任せのゴルフから必然のスウィングへ
──ゴルフにおいては「阻害する力」「無駄な力」を取り除くことは何よりも必要だ。しかし、この病変を除去するには「理論でゴルフを覚える」しかないようだ。それも「断片」の寄せ集めの理論ではなく、理路整然とした理論でなければ……。(本書より)
■もう無駄な練習は必要ない。
ドライバーからパターまですべてを変える単純理論!
《本書の内容》
上達を妨げる単語「インパクト」「ヘッドスピード」/身体を2つのパーツに分けて認識する/腰の切り上げとは何か/サイクロイド曲線をアタマに描く/スウィングの肝になる「2つの円軌道」/フェイス面は閉じることも開くこともない ほか

2025.03.13発売
維新暗殺秘録
講談社学術文庫
開国に揺れる万延元年(1860)の「桜田門外の変」から、明治4年(1871)の広沢真臣惨殺まで、暗殺事件でみる幕末維新史。
維新前夜の傑物で英雄豪傑と称される清河八郎や、肥後藩の儒学者で明治政府に出仕した横井小楠といった「大物」から、勤皇派の恨みを買って三条河原でなぶり殺された目明しの「猿(ましら)の文吉」といった弱者まで、30の事件を取り上げる。田中光顕や谷干城が語る坂本龍馬の最期、若き伊藤博文が山尾庸三とともに風説を信じて斬り捨てた相手、佐久間象山の息子が仇討ちを狙っていると聞かされた暗殺者・河上彦斎の平然ぶり、幕吏への情報漏洩が疑われて殺された絵師・冷泉為恭の妻とのロマンスと、まさに秘話の集成である。
明治33年(1900)に生まれ、故郷・土佐の歴史を中心に多くの著作をなして司馬遼太郎の信頼も厚かった著者は、「暗殺は文明と野蛮を問わず、古代から現代まで人間社会の一現象として起こる」といい、「明治維新とか、昭和維新とか、変革を呼ぶ時代に暗殺の頻度が多いことは既に歴史が証明している」という。本書はまさに「昭和維新」が叫ばれたテロの時代、昭和5年(1930)に発表され、その後、何度も版を変えて読み継がれてきた。
巻末には、100件を超える事件が並ぶ「維新暗殺史年表」。幕末維新史の研究者、一坂太郎氏が解説を執筆。
〔原本:1967年白竜社刊、1978年新人物往来社刊、1990年河出書房新社刊〕
目次
暗殺談議――序に代えて
大老 井伊直弼
土佐藩参政 吉田東洋
島田左近と宇郷玄蕃
本間精一郎
目明し 猿の文吉
平野屋寿三郎と煎餅屋半兵衛
国学者 塙次郎・鈴木重胤・中村敬宇
播州家老森主税と用人村上真輔
江州石部事件
多田帯刀と村山加寿江
千種有文家臣 賀川肇
儒学者 池内大学
清河八郎
雙樹院 如雲
大藤幽叟
大坂町奉行与力 内山彦次郎
絵師 冷泉為恭
因州藩暗殺事件
姉小路公知
佐久間象山
水戸藩士 住谷寅之介
一橋家用人 原市之進
坂本龍馬と中岡慎太郎
御陵衛士頭 伊東甲子太郎
秋月藩士 臼井亘理
パークス要撃事件
奥羽鎮撫使参謀 世良修蔵
参与 横井小楠
兵部大輔 大村益次郎
参議 広沢真臣
維新暗殺史年表
解説(一坂太郎)

2025.03.13発売
プリキュアオールスターズ キミとアイドルプリキュア♪ キラキラシールブック
「キミとアイドルプリキュア♪」から「ふたりはプリキュア」までの歴代プリキュアが大集合、かわいいシールがたっぷり400枚以上集まった1冊です!
シールはすべて、「キラキラ」ホロシール!
おともだちの絵本限定のかきおろしイラストもいっぱい!
お手紙に貼ってかわいい切手シールや、はってはがして遊べるシールずかん、好きなプリキュアをおともだちに伝えられるメッセージカードなどもついているので、遊びの幅がぐっと広がります。
プリキュアの魅力を、まるごとお届け!

2025.03.13発売
TRANSIT 67号 新時代の中欧浪漫紀行 ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー
ロマンチックで耽美、でもどこかミステリアス。煌めく古城や宮殿、その光を妖艶に映し出すドナウ川の景色に、そういったイメージを抱く人も多いはず。ヨーロッパのちょうど真ん中に位置するポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーの中欧4国。ここでは、荘厳な古城に豪奢な温泉、森と洞窟など豊かな風景に恵まれ、ショパン、リスト、ミュシャ、トルンカといった数々の才能が生まれてきました。そして近年は、ホロコーストや社会主義国時代などの重い記憶を携えながら経済成長を遂げ、多くの観光客が押し寄せています。ワインに温泉、手工芸など古くから愛される伝統はもちろん、新たに芽吹くカルチャーや人びとのムーブメントまで。今もなお美しく重厚な歴史を紡ぎ、現在進行形で変わりつづける。そんな新時代の中欧を、旅してみませんか?
【特集企画】
あたらしいポーランド/ポーランド
写真=在本彌生 文=津賀真希(TRANSIT)
ブダペスト、時を超える街の記憶/ハンガリー
写真=熊谷勇樹 文=ジェレミー・ベンケムン(TRANSIT)
一粒のたしかさ/チェコ
写真=馬場晶子 文=池尾優
時が動き出したチェコ、料理のこと/チェコ
写真=在本彌生 文=ワインあけび
冬を沈め、春を迎えるブショーヤーラーシュ/ハンガリー
写真・文=ZSOLT REPASY
最後の桃源郷を目指して/ハンガリー
写真・文=SHU KOJIMA
クリスマス目前のスロバキア、やさしい日常/スロバキア
写真・文=モロイユウダイ
中欧ってなんだ
各国成り立ち
チェコスロバキアの旅人 イエルカ・ワイン
名建築歩き
チェコの魂宿る人形劇の世界
カルチャー案内
チェコアニメ/絵本/文学/映画/音楽/アート/プロダクトデザイン/次世代
各国の食を知る8つのメニュー
中欧政界ウォッチング2025
中欧諸国の気になるカンケイ!
ヴィシェグラード4カ国経済予測
ご近所4カ国座談会
国を越え、人を旅するロマ民族
「世界共通語」を作った中欧のユダヤ
翻弄の100年史 20-21世紀へ
戦争により生まれた国境/ 21世紀のホロコースト考/社会主義下の中欧/ 1989 年の「革命」ドミノ? /移民・難民問題のビフォー&アフター/ウクライナ侵攻/次の戦争を考える
児玉浩宜、坂本美雨、小林エリカ/作品で時代を知る
綴じ込み冊子 中欧トラベルガイド 鉄道と基本情報/城/温泉/自然/手仕事/ワイナリー/ミステリースポット/遺構と博物館

2025.03.13発売
線形代数の半歩先 データサイエンス・機械学習に挑む前の30話
【甘利俊一先生推薦!!】本書は、形式的で無味乾燥な定義から始めるのを避け、具体的に目に付く多くの話題から、線形代数の醍醐味に迫ろうというものである。
★★授業で習う線形代数から、「見方」を変えるための30話★★
「ベクトルで関数を微分するって、どういうこと?」
「行列の指数関数って計算できるの?」
「行列のノルムって、何に使えるの?」
授業中に「大切だよ」と言われ続ける「線形代数」。
けれど実は、それぞれの概念がどのように使われるのかよくわからない……
本書では、「線形代数」的な視点を身につけて、応用に向かうための準備をします。
【本書のポイント】
1.数式を眺める視点を、いろいろと
2.関数を、線形代数的に捉える
3.巨大なデータに立ち向かうための道具を手に入れる
4.一度学んだ人に、これから学ぶ人に、半歩先から見える景色を
【主な内容】
第1部 ならべた数に法則を
第1話 演算による豊かさ
第2話 基底は一つではない
第3話 関係性はとても大切
第4話 多様性の一つのかたち
第5話 情報を操作して処理する
第6話 [幕間] ベクトルの影、測定の視点
第2部 ならべた数に解釈を
第7話 「数式」が「点」になる
第8話 やっぱり基底は一つではない
第9話 数式にも関係性を作る
第10話 交わらないことの便利さ
第11話 関数を行列で操作する
第12話 [幕間] 波の分解と再構築
第3部 ならべた数に応用を
第13話 世界の一部をモデルに写しとる
第14話 関数をベクトルで微分する
第15話 データに合う関数を探す
第16話 学び過ぎはよくない?
第17話 行列の特別な分解
第18話 [幕間] 直交の技術
第4部 ならべた数と移りゆく世界
第19話 移り変わりを数式で表現する
第20話 行列を引数にとる関数?
第21話 いくつかの時間発展を一度に解く
第22話 関数の時間変化を考える
第23話 偏微分方程式を解く
第24話 [幕間] 予測の光、理解の闇
第5部 ならべた数のさらなる発展
第25話 時間発展データのために
第26話 観測方法を変える・その1
第27話 観測方法を変える・その2
第28話 変数が増えると、爆発
第29話 圧縮しながらベクトルを作る
第30話 [終幕] 世界を眺める視点の変革