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1998.06.16発売
透明人間
青い鳥文庫
透明になりたい!
透明になっていろいろなことをしたい!人類永遠の願望を実現した科学者の運命は?
その男がおかをこえてやってきたのは、おそろしく寒い日のことだった……。けがでもないのに、ほうたいだらけのその男が人類の永遠の願望をかなえた透明人間だった!おびえる町の人々、しだいに暴力にかたむく透明人間。その運命の行きつく先は?SFの父とよばれるイギリスのH・G・ウェルズの世界的SF古典の名作です。
ホール夫人がふりかえると、客はもとのいすにこしかけていたが、そのあまりの意外なすがたに、彼女はものもいえず、一瞬、客の顔を見つめていた。
客は自分の持ちものの白いナプキンで顔の下半分を、口からあごにかけておおいかくしていた。こもったような声に聞こえたのはそのせいだ。しかし、ホール夫人をおどろかしたのは、そのことではなかった。青いゴーグルの上の顔全体が、すっかりほうたいでまいてある。そして、わずかに鼻だけが、ぐるぐるまきのなかからつきでていたのである。その鼻は、客が旅館についたときとおなじように、ピンク色に光っていた。――(本文より)

1998.06.16発売
名探偵ホ-ムズ ぶな屋敷のなぞ
青い鳥文庫
自慢の長い髪をバッサリ!家庭教師としてやとわれた女性が見たぶな屋敷の暗いひみつとは?古いたんすの引き出しを開けると、そこには……。ほかに結婚式場から花嫁が消えてしまう「独身の貴族」、アメリカの南北戦争にからむ「オレンジの種五つ」、ホームズが失敗する「黄色い顔」の名短編4作。
名探偵ホームズの第5弾では、4つの事件を紹介します。
●第1話「ぶな屋敷のなぞ」は、ウィンチェスター郊外の大きな四角い建物で起きるふしぎな事件です。屋敷の玄関のすぐ前には、ぶなの木立がひとかたまりあって、そのためにぶな屋敷と呼ばれているのですが……。
●第2話「独身の貴族」。名門貴族ロバート・セント・サイモン卿がアメリカの大金持ちの娘と結婚することになります。ところが、花嫁は消え、ハイドパークの池からは、ずぶぬれの花嫁衣装が!
●第3話「オレンジの種五つ」は、アメリカの秘密結社K=K=Kが登場。ホームズに助けを求めたジョン=オープンショーの命は?
●第4話「黄色い顔」。別荘の窓にぶきみな顔が!その正体は!?

1998.06.16発売
機巧館のかぞえ唄 名探偵夢水清志郎事件ノート
青い鳥文庫
機巧館(からくりやかた)でひらかれたパーティーのとちゅうで、老推理作家が消えた。そして、作家が消えるまえにつぶやいた呪文のようなかぞえ唄どおりにつぎつぎと事件がおこり、亜衣の身にも危険がせまる……。読者をあっといわせる結末が待つ「夢の中の失楽」をはじめ、こわい(?)話から赤ちゃん騒動まで、ボリューム満点の名探偵夢水清志郎(ゆめみずきよしろう)事件ノート第6作。

1998.06.15発売
雪が降る
文芸(単行本)
直木賞作家が紡ぐ心あたたまる感動の短篇集
あなたのそばにそっと息づく、男と女の魂の忘れもの。
「あの人は夢ばっかり見てる人だった」その目から涙があふれた。長いあいだ、とめどなく流れおちた。「私も夢を見ていたのかもしれない。でも……」しゃくりあげながら、突然、彼女は声をあげた。「でも、でも私だって、夢くらい見たっていいじゃない。それが、どうしてこうなっちゃうの。私たち、いったいどこがまちがってたのよ」──「台風」より

1998.06.15発売
幕末浪漫剣
文芸(単行本)
乱歩賞作家の自信作書下ろし剣豪小説
道場の竹刀を捨て、人を斬る!剣は肉を裂き、骨を断つ。
北辰(ほくしん)一刀流免許皆伝の柘植恭之介(つげきょうのすけ)。男一匹、自らの道場を開くため、真剣を手に、修羅の道を生きる!
江戸後期の文政年間、社会不安の高まりをうけて、八百八町では武芸熱が高まり、多くの道場が剣名を競っていた。千葉周作門下の柘植恭之介も、友人勝小吉(かつこきち)の薦めで、自らの道場を持ちたいと思うようになる。道場破りで名を上げた恭之介は、尾島藩のお家騒動に助太刀し資金を得ようとするが、敵が雇った無敵の剣客と死闘を繰り広げる!

1998.06.15発売
新聞が面白くない理由
記者クラブの腐敗を暴き、日本の新聞の病理を抉る。
いま日本の新聞の衰退ぶりは深刻である。政官業界の目を覆いたくなる惨状を惹起した要因のひとつは、監視能力が著しく低下した新聞にあるといってよい。
健全な民主主義のためにはジャーナリズムの復権が不可欠である。新聞のグローバル・スタンダードからほど遠い記者クラブや宅配制は、新聞の自立を妨げ弱体化させる以外のなにものでもない。本書は、破綻寸前の日本システムが立ち直るためにも、新聞ジャーナリズムの健全化と活性化を願うものである。
官公庁と癒着関係を続ける「記者クラブ」の腐敗を暴く。
オンブズマンの告発まで、新聞が「官官接待」報道をできなかった理由。
現状の「記者クラブ」は、なぜ「権力の監視機関」たりえないか。
新聞界の雄「株式会社朝日新聞社」の抱える内憂外患。
衰退一途の日本の新聞ジャーナリズム。その健全化と活性化の条件。

1998.06.12発売
天駆け地徂く
講談社文庫
忍者の誇りと信念を貫くとき……戦国の世を切り結ぶ二人の男の友情と別離を爽快に描いた力作! ーー徳川家康をめぐり相反する、二人の男の信念とは? 孤高の忍者・服部三蔵は、自在に繰りだす剣と忍術をもって、単身、家康の打倒をめざす。一方、家康の懐刀(ふところがたな)の本多正純は、主君の胸中を自明のこととして読み、己の信念に従い、迎え撃つ。波乱万丈の戦国の世を切り結ぶ、男の友情と別離を活写した忍者小説。

1998.06.12発売
なぞ解き歳時記
講談社文庫
読めば黙ってられない!! 歳時記のホントの意味。「梅の雨」「土用の丑」……忘れかけていた旬や季節の言葉の意味の由来を解きあかすーー土用の丑の日に、なぜウナギを食べる? 花火は、いつから夏の風物詩? 秋ナスは、どうして「嫁に食わすな」というの? 日々の暮らしにとけこんだ、季節の旬のさまざまな意味を、わかりやすく解きあかす。日本人が忘れかけていた自然の力や、うけつがれてきた心を思い出させる、雑学歳時記。読んだら、誰かにしゃべりたくなる!?

1998.06.12発売
暗闇の囁き
講談社文庫
謎めいて美しい兄弟を取り巻く死。長編推理
女性家庭教師が黒髪を、従兄とその母は眼と爪を奪われて死んだ……
黒髪を切られ変死した女性家庭教師。そして従兄とその母親も眼球と爪を奪われて死んだ。謎めいたほどに美しい兄弟のまわりに次々と起こる奇怪な死。遠い記憶の闇のなかから湧き上がってくる“囁き”が呼び醒ますものは何か。『緋色の囁き』に続く異色の長編推理“囁き”シリーズ第2弾、講談社文庫に登場!!

1998.06.12発売
刑事魂
講談社文庫
南平班の菅原警部補が雑木林で惨殺された。胸に刻まれた十字形は挑発かそれとも見せしめか。上司にも同僚にも知らせず、菅原は1人、なにを追っていたのか。仲間の無念を晴らすべく、捜査1課の猛者たちが総力戦を挑む。たった1枚の地図を手がかりに犯人を追い詰めてゆく南部平蔵班の刑事魂が光る!!
殺された刑事の胸に抉られた十字架!!
挑発か見せしめか。無念を晴らすため南平班の猛者たちが挑む総力戦
南平班の菅原警部補が雑木林で惨殺された。胸に刻まれた十字形は挑発かそれとも見せしめか。上司にも同僚にも知らせず、菅原は1人、なにを追っていたのか。仲間の無念を晴らすべく、捜査1課の猛者たちが総力戦を挑む。たった1枚の地図を手がかりに犯人を追い詰めてゆく南部平蔵班の刑事魂が光る!!

1998.06.12発売
東京・山形殺人ル-ト
講談社文庫
猟奇殺人犯を十津川が追いつめる!
サクランボの茎を僅かな手がかりに困難なバラバラ事件の真相を名推理
荒川の河原で発見された頭部のない中年女性のバラバラ死体。身元を探る手がかりは派手なペディキュアと胃の中に残っていた、結ばれて輪になったサクランボの茎だけだった。わずかなヒントから被害者、容疑者へと捜査の糸をつないでいく十津川たちの前に立ちはだかる壁。狡猾、異常な犯人との対決。長編推理。

1998.06.12発売
ちょっとエッチなショートストーリー
講談社文庫
タクシー運転手の俺は、妙な客を乗せた。会社員と若い娘3人。別々に待っていたのに、一緒に乗りこんで来た。車内で娘は、ズボンのジッパーを下げて男のものをくわえ、残る二人の娘も、もっとトンデモないことを……。どうなってるの!? コミカルで奇想天外な「タクシー待ち」。隣の夫人と……したいと本に書けば実現!? という「ハウ・ツー本」。など、エッチでキケンなお話、全14篇。<『とれんでぃー・らぶ』改題作品>

1998.06.12発売
シンシアの真実
講談社文庫
夫の暴力に、どこまで妻は耐えられるのか!?
追いつめられた女が、自分を取り戻すために通らなければならなかった場所、女囚精神病棟!
連邦刑務所精神病棟、別名カントリー・クラブ――ここはわたしのいるべき場所じゃない。そんな思いを抱きながら、1日も早く出られるようにと、日々の日課をこなすシンシア。彼女の犯した罪とは……!?女囚病棟の日常を通して、罪を犯さざるをえなかった女たちのその後をリアルに描く、心理サスペンスの傑作。

1998.06.12発売
「伊勢物語」「土佐日記」を旅しよう
講談社文庫
王朝びとの都への熱く深い思い。和歌が紡ぐ「歌物語」の典型の2つの古典を道づれに、日本の心を訪ねる! ーー和歌が紡ぐ「うたものがたり」の典型、「なにしおはば……」の『伊勢物語』と「男もすなる日記……」の『土佐日記』。2つの古典に浮かび出る王朝びとたちの、「都」への熱く深い思い。けわしい山路や、海の路に、彼らの心をたどる。歌を道づれに、日本の心を訪ねよう。<古典の旅シリーズ『伊勢物語/土佐日記』改題作品>

1998.06.12発売
星の運命を生きた女たち
講談社文庫
星の恵みを受けて夢と愛を手中に! よりよい人生の星の導き。12の星座の宿命を生きた女たち。ーー星占いで運勢を見極めることは出来ないが、性格への影響を知っていれば、人間関係に役立つ。山羊座のマレーネ・デートリッヒと林芙美子から、射手座の婉容と山田わかまで、12の星座で各2人ずつ、星の運命の表裏を生きた女たちの、人間とロマンを語る名著。星の恵みを活用して生きてゆくための、最良の参考書。輝いて生きた24人の女たち。

1998.06.12発売
2050年は江戸時代
講談社文庫
日本を救う道はひとつ! まだ間に合うのか!? 江戸の心を取り戻し、20世紀の荒廃から再起する楽しみと苦闘を描く問題小説ーー21世紀、物質文明の行きづまりから、日本は、省エネルギー&完全リサイクルの江戸時代へと回帰していた……。1日3時間半働けば暮らせる晴耕雨読の生活。必要なモノは簡単につくれる自給自足社会。自然と共存共栄していた江戸の精神と豊かさ、楽しさをわかりやすく伝え、現代文明に警鐘を鳴らす、衝撃の問題小説!

1998.06.12発売
本格ミステリ-宣言(2) ハイブリッド・ヴィーナス論
講談社文庫
本格の旗手が放つ衝撃のミステリー論
「占星術殺人事件」執筆の経緯から作家論まで「本格」へのたぎる想い
「本格推理」と「本格ミステリー」の区別から作家論まで、自己の信念に従って「本格ミステリー」のさらなる隆盛を熱く語る必読の書。ポーとドイルが産み落とした希有な文学ジャンルは、1度で虜になってしまう魅力を持ちながら、矛盾と破綻に満ちた「遺伝子結合の美女――ハイブリッド・ヴィーナス」だった。

1998.06.12発売
どこかで誰かと
講談社文庫
旅で出会った254の感動忘れ得ぬ人、名語録。有名・無名の人、食べ物、風景には、笑いと警句と人間の素晴しさがあった! ーー忘れ得ね人、忘れ得ぬ語録。東京ッ子の著者が、稚内で、郡上八幡で、長崎で、那覇で、旅の日々に巡り会った254の感動を綴った、超短編エッセイ集。その土地で生きるガンコ・お祭り・毒舌人間や、一風変わった食べ物・建物・風景との出会いに、笑いと警句、そして何より人間の素晴らしさが溢れていた。人間は面白い!

1998.06.12発売
旅ときどき沈没
講談社文庫
旅に疲れたら「沈没」してしまおう! アジア・アフリカ・ヨーロッパ……旅先の愉快な人々、トンデモ事件。移動ばかりが旅じゃない! ーー
旅先で気に入った土地があれば、長逗留する、すなわち「沈没」してしまおう。移動ばかりの旅では、見えないものが見えてきたりする。アジア・アフリカ・ヨーロッパ……世界を駆け巡る旅人・蔵前仁一が、沈没先で出会った愉快な人々、トホホな事件を大公開! しんどいこともあるけれど、やっぱり旅はやめられない。

1998.06.12発売
リスクを追いかけろ
講談社文庫
ドクター・リスク、絶体絶命の大事件だっ!
品行方正なドクター・リスクに幼女暴行の疑いがかけられて……。爆笑ミステリー第2弾。
昨晩、友人の豪華客船パーティに呼ばれたことは覚えている。気がつくと、私はマンハッタンの埠頭で酔いつぶれていた。記憶がすっぽり抜けている。その後の展開は言うも恐ろしい。なんと品行方正なリスク理論家の私に、幼女暴行の疑いがかけられて……。相手は友人の愛娘ときた。ドクター・リスク、絶体絶命!?