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1997.12.25発売
八咫烏奇談
講談社X文庫ホワイトハート
激しい羽ばたきの音とともに矢のごとく舞い下りてくる巨大な翼。闇よりもなお黒い、忌まわしい姿のそれは、薄刃のごとき鉤爪(かぎづめ)で少年のやわらかな皮膚を容赦なく裂き破る。華のように散る鮮血。眼もくらむほどの苦痛。――みるみる混濁していく敏生(としき)の視界、だが、誰より大切な人の背中が映る。(天本さん……!)。追儺師(ついなし)・天本と半精霊・敏生。話題のコンビが百鬼を討つ!

1997.12.25発売
テュロスの聖母 アレクサンドロス伝奇(1)
講談社X文庫ホワイトハート
世界中の猥雑(わいざつ)を集めたような、フェニキアの貿易都市テュロス。奴隷の身分から、娼窟(しょうくつ)に買われたサラは、客をとらねばならない年に成長していた。しかし、身元不明の異国人との出会いから、歴史にうずもれようとしていた彼女が、華華しくも過酷な表舞台の主人公への道を歩み始める。のちに西アジアを中心とし大帝国を築くことになるマケドニアに向けて、今、壮大なドラマが、東地中海(レヴァント)に帆をあげる!!

1997.12.25発売
佳人の棲む家
講談社X文庫ホワイトハート
沙弥子が竜憲(りょうけん)に相談を持ちかけてきた。格式ある家の養女となった高校時代の友人・宇津木和歌菜(うつぎわかな)が、気持ちの悪い現象に悩まされているのだという。しかし、実際に会ってみた竜憲は、特別な霊の存在を感じとることができなかった。数日後、竜憲と大輔のもとに、蠱物師(まじものし)を名乗る青年・嘉神(かがみ)が訪ねてくる。和歌菜の実の父親から娘のお祓いを依頼された彼は、竜憲たちに協力を求めてくるが……!?

1997.12.25発売
記憶の数
講談社X文庫ホワイトハート
学会に出席するために、九州の博多を訪れていた志乃崎隆二は、ホテルの廊下で、中年の医者にしつこく部屋へ誘われていた製薬会社の青年・永瀬僚一を、機転ををきかせて助けた。永瀬の持つ純粋さに、強く惹かれるものを感じた志乃崎は……。大人気“N大附属病院シリーズ”「切望の夜」をはじめ、表題作「記憶の数」、そして「時の破片」の3編の小説と、初の描き下ろし漫画を収録した傑作短編集!!

1997.12.25発売
虹-RAINBOW- 硝子の街にて(3)
講談社X文庫ホワイトハート
土砂降りの中、バスを走らせてツアー客を迎えに、ケネディ空港へ向かったノブを待ち受けていたのは、警官の射殺事件と、5年ぶりに再会する父親の姿だった。(――泣いているのは、誰だろう?)警官の死。父と息子。過去と現在。ノブの脳裏の中を伸びていく多くの言葉が、彼らを事件の真相に導いていく。――どこまでもピュアなノブとシドニーの、“友情”と“純愛”のNYストーリー!!
土砂降りの中、バスを走らせてツアー客を迎えに、ケネディ空港へ向かったノブを待ち受けていたのは、警官の射殺事件と、5年ぶりに再会する父親の姿だった。(――泣いているのは、誰だろう?)警官の死。父と息子。過去と現在。ノブの脳裏の中を伸びてゆく多くの言葉が、彼らを事件の真相に導いてゆく。――どこまでもピュアなノブとシドニーの、“友情”と“純愛”のNYストーリー!!

1997.12.25発売
ダブル・ハネム-ン
講談社X文庫ホワイトハート
しばらく自分の存在を忘れたかのように、黙って見つめあっていた飯島とタツヤが英語で話し始めると、トオルの身体(からだ)を妙な疎外感が走り抜けた。クリスマスの夜についに結ばれたトオルと飯島は、ロイスと加賀と一緒に冬のボストンを訪れた。しかし、2人で訪ねたMITのキャンパスで、飯島が昔の恋人・タツヤに偶然再会したのを見て、トオルの心は激しく動揺した……。

1997.12.19発売
TVアニメ-ションシリ-ズ 逮捕しちゃうぞ(10)
墨東署のハリキリ婦警、夏実と美幸の活躍を描くアクション・コメディ-です。後半は新キャラクタ-も登場して、ますます世界が広がります。おなじみの課長、頼子、葵、中嶋もパワ-アップして大活躍。

1997.12.18発売
ヒ-トアイランド
ブルーバックス
2031年夏、東京都心部の気温は43.5C!
炭酸ガス濃度の上昇による地球温暖化が問題になっているが、私たちにとって、より身近で緊急の問題となるのは都市の温暖化=ヒートアイランド現象である。人口の集中、ビルの高層化、車や冷暖房の排熱などによって都市中心部は“熱の島”化しており、このまま進めば、2031年の東京都心部の夏の気温は43.5℃にもなるという。すでにヒートアイランドの影響は、都市部の大気汚染の高まり、湿度の低下、花粉症の増大としても現れている。ヒートアイランドの原因と近未来の状態を探るとともに、快適な都市にするためには私たちに何が必要かを語る。

1997.12.18発売
パソコン楽々統計学
ブルーバックス
Excelから実践的統計ソフトへ。遊び、学び、使いこなす。
「幾何学に王道なし」というが、統計では、基礎からコツコツなんて古い。優れた一流ソフトを徹底利用するのが習得への近道だ。本書には特別付録として、Windows用の有名統計ソフト<STATISTICA>の8cmCD-ROM(BLUE BACKS Special Version)を添付した。この出力結果を、パソコン画面で見ながらまず感覚的につかみ、そこから理論に戻る。目から鱗の、データ解析最新学習法の決定版がこれだ。「難しい、今一つ分からない」とされてきた統計学も、スンナリ頭に入ってくる。21世紀に役立つ知的生産技術の重要なハウツーが、知らず知らずのうちに体得できるだろう。

1997.12.18発売
生物は重力が進化させた
ブルーバックス
生物学に抜け落ちていた「重力」の作用
すべての生物進化を「突然変異」と「自然淘汰」で説明するこれまでの「正統」進化論には無理がある──そう感じる人は多かったに違いない。本書は、脊椎動物に限れば、進化は「重力」を中心とした力学対応で起こり、獲得形質は「遺伝」によらずとも次代に伝わることを明らかにする。このことは、じつに簡単な実験で検証できる。

1997.12.18発売
シティバンクはビッグバンをどう勝ち抜いたか
金融ビッグバンに勝ち残るための発想と具体的戦略がここにある。
1991年12月に8.5ドルだった株価は6年間で16倍の140ドルに急騰。倒産の崖っぷちからよみがえり、驚異の躍進をとげたシティバンクはいったい何を行ったのか。

1997.12.18発売
公子風狂
文芸(単行本)
曹操の底知れぬ魅力!
曹操とその女たち、息子たちの風狂・風韻を鮮やかに描く「青青子衿」「曹操の死」等傑作6篇。
──黄巾の乱の終結より、12年の歳月が過ぎた。数多くの興亡があった。董卓が興り、董卓が亡んだ。何度も命からがらの敗戦を経験しながら、曹操はしぶとく、生き延びた。人は彼を、人傑だと言う。梟雄(ぎょうゆう)と、呼ぶ。
(だけど、愛しいひとだった)
果てしない望みを懐いた男の風狂につきあって、あたら一生を無駄に過ごしたとは思いたくない。涙を拭い、手のひらの汗を拭い、再び織機に手をかけながら、せん媛はいつしか薄く微笑していた。──本文から

1997.12.18発売
北朝鮮、最期の選択
金正日による不当な「権力の世襲」は、国の崩壊を早めるだけだ。新体制が隠しつづける北の真実を今、明かす!
祖国解放のため地道な活動を続けてきた「朝鮮民主統一救国戦線」が金正日の理不尽な登場に、たまらずベールを脱いだ。金日成に死刑を宣告されながらも生き延びてきた朴甲東の悲痛な叫びを聞けば、北への援助が人道ではなく、非道にあたることがよくわかるだろう。
●朝鮮民主統一救国戦線とは──
1992年1月、モスクワで創立された北朝鮮の民主化、解放を目指す組織。メンバーは、北朝鮮では、高位級幹部だった亡命者を中心にして、ロシア、中国、アメリカ、ウズベキスタン、カザフスタン、韓国、ドイツ、日本など世界各地で400人を越え、さらに増加中だ。金日成・正日政権の残虐性や虚構性を身を持って知っている人たちだけに、今後の活動が今、注目されている。
カバーのイラストはウズベキスタン共和国タシュケント市のKさんから救国戦線の機関紙『救国』に寄せられたもの。

1997.12.18発売
インタ-ネットはグロ-バル・ブレイン
立花隆流インターネットの使い方を一挙公開。97年からホームページを使い情報の発信もはじめた著者の活動記録、さらには専門家たちとの対談を通してインターネットの今と将来の姿が明らかになる。
インターネットがわれわれに与える社会的、歴史的影響とは何か。地球上で刻一刻拡大を続けるその姿に立花隆が迫る。

1997.12.18発売
キリスト教英語の常識
講談社現代新書
英語理解の大きな核はキリスト教的な要素と背景の理解にある。新聞、雑誌、テレビ、映画、そして日常会話に頻出する聖書由来の、ないし神にまつわる表現を紹介する。神を制する者が英語を制す。(講談社現代新書)
よく目にするキリスト教的表現を抽出、解説。英語理解の一つの核はキリスト教的要素の把握にある。新聞、雑誌、テレビ、映画、そして日常会話に頻出する聖書由来の、あるいは「神」を背景とする表現を紹介。

1997.12.18発売
教養としての歴史学
講談社現代新書
昔のひとは歴史をどう捉えていたのか。証拠と因果関係を重視する近代歴史学とは違う文体(スタイル)の歴史の書かれ方を読む。
中世人は歴史の予定調和を見ている──この世に起きる出来事が、すべて予表されたプロトモデルの写しであるという発想は、およそ近代人の歴史理解とは異質なものです。(中略)それでは中世人の「ヒストリオグラフィー」は全部が全部ナンセンスだということになるのか。わたしはそうは思わない。中世人は歴史にタイポロジカルな構図を見た。この構図は、わたしたち近代人が見るところ、無歴史的なものです。なにしろ歴史は常に現前しているのですから。わたしたちは「歴史は発展する」とか「歴史は因果関係で成り立っている」とか、なにしろ軽々と口にします。中世人にそんなことを話したって、かれらは困ったような顔をして、耳たぶの後ろでもかいていることでしょう。だから、かれらにはどうやら「因果関係」とか、「発展」とか、そういったキーワードが通用しないということなのです。──本書より

1997.12.18発売
マンガと「戦争」
講談社現代新書
手塚治虫、水木しげるから宮崎駿、エヴァンゲリオンへ――マンガは「戦争」をいかに描いてきたか。日本人の戦争観に迫る画期的マンガ論!
『ゴルゴ13』の「戦争」――ゴルゴの、重く厚い眉に上から抑えられた細い目と、薄く下を開けた三白眼の瞳、また堅く閉じられた口やタフそうな顎は、ほとんど劇的な表情をもたない。おまけに主人公としては異様に寡黙で、吹きだしのなかに「……」しか入っていないことが多い。……これは、手塚マンガが大げさな表情や饒舌さで心理表現をつくりあげたのと、ちょうど逆の打ち消し作用をもたらす。ゴルゴの内面や自意識は意味をなさず、そのぶんだけ悲劇は軽くなる。表立っては表明しにくい脱倫理的な場所からみる相対化された「戦争」。これがゴルゴにとっての戦争であり、同時にいくぶんか読者の欲求を反映していた。全世界を相手にできる有能な個人の場所と、戦争体験に色づけられた重い倫理的戦争観の相対化の欲求である。それは70年以後の青年読者にとって潜在的な欲求だったのではないかと、今になると思う。――本書より

1997.12.18発売
カントの人間学
講談社現代新書
エゴイズム、親切、友情、虚栄心……人間の「姿」はいかなるものか。複雑で矛盾に満ちた存在を描き出すカントの眼差しに拠り、人間の有り様の不思議を考える。
無邪気は道徳的ではない――3歳の子供はカントの目からすれば断じて道徳的ではない。それは積極的に悪をなさないが、善をもなさないのである。まったく同じ理由により、性器を切除したために性欲に支配されなくなった男は、性欲を克服したのではない。修道院内に軟禁されている少女たちは、男遊びや飲酒や喫煙に対する欲望を克服したのではない。外形的、物理的にさまざまな欲望を除去あるいは遠ざけあるいは消去することは、いわば幼児の状態を再現することであり、決して真の意味での欲望の克服ではなく、よってこうした状況のもとにおける行為は断じて道徳的ではないのである。道徳的善は、結局自愛に行き着くさまざまな感情の傾きを物理的に抹殺ないし隔離してではなく、こうした多様な感情の傾きを徹底的にくぐり抜けて達成される。――本書より

1997.12.17発売
ウルトラぜんせんし大図鑑
講談社の絵本

1997.12.17発売
ウルトラマンダイナ(3)
講談社の絵本