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夫婦で六十二年
1997.10.09発売
夫婦で六十二年
著:田中 澄江,著:田中 千禾夫
文芸(単行本)
演劇人として自らの道を生きた寡黙な夫。おしゃべりで野の花と山を愛する作家の妻。 敬愛し連れ合って62年の人生と心のうちを語るエッセイ集。 自分のそばに、自分の心をわかってくれる人がいる。それほど有難いことはなかった。自分が、夫がいなければ駄目、ということも、よくわかってきた。ここに収めた文章は、それぞれ2人の心と歴史を語っていて、私は、自分の我儘を通し、後悔をくり返し、すみませんと、最後に頭をさげてきた。夫は、人間が死ぬということも教えてくれ、自分の生き方を教えてくれる。怠ることはできない。彼の期待にこたえて、私は自分のいのちを、よりゆたかに生きねば、と毎日おもっている。――本文より――
日本人とは何か
1997.10.09発売
日本人とは何か
著:中西 進
混沌、自然、魂――この言葉の中にこそ、日本人の本質がある。現代における「人間復活」をめざす日本人再発見の書! 〈主な内容〉 「かんざし」から植物の生命力を吸収する/ピカソの絵と『和泉式部日記』は共通する/孫は祖父母の生まれ変わり/はたして「通い婚」は野蛮なのか/死ぬのは「普通のこと」、生きるのは「予想外のこと」/老人こそ智者/「神道」は人類共通の宗教である/日本人は個性より関係を尊重する/「アイデンティティの確立」は本当に必要なのか
電子あり
パチンコ学講座
1997.10.09発売
パチンコ学講座
著:宮塚 利雄
パチンコを支えた人と技。パチンコは面白い産業だった! パチンコの語源。釘はどうよって作るのか?玉はどうやって洗うのか?景品交換の仕組み、店の経営の秘密……日本唯一[パチンコ・ゼミ]を大学で開講している著者が奥の深いパチンコの世界を案内する。 30兆円という数字の大きさとパチンコ中毒、店の脱税、暴力団との関係など、暗いイメージが先行するパチンコの世界。しかし、70年以上の歴史の中で、産業として、日本政府の保護を受けず、何回も存続の危機に立たされながら、そのたびに独自のアイデアと技術で乗り越えて、より一層大きく成長してきたのもまた事実である。日本で唯一、パチンコを大学のゼミの研究テーマとする著者がパチンコの真の姿を紹介する。
鳩の翼(下)
1997.10.09発売
鳩の翼(下)
著:ヘンリ-・ジェイムズ,訳・解説:青木 次生
講談社文芸文庫
デンシャーを慕ってイギリスに渡った大富豪のミリーはラウダー夫人の手引きで社交界に華々しくデビューする。「人よりはやく生きる」ために、病身のミリーはヴェニスの由緒ある宮殿を借り切って住みはじめる。ロンドンからデンシャーと恋人のケイト、ラウダー夫人たちがやってきて、物語はミリーの死とともに結末をむかえる。
司馬遷―史記の世界
1997.10.09発売
司馬遷―史記の世界
著:武田 泰淳,解説:宮内 豊
講談社文芸文庫
「司馬遷は生き恥さらした男である。」に始まる本書は、武田泰淳の中国体験もふまえた戦中の苦渋の結晶であり、それまでの日本的叙情による歴史から離れて、新たな歴史認識を展開した。世界は個々人の集合であり、個の存在の持続、そして、そこからの記録が広大な宇宙的世界像と通底する。第1篇「司馬遷伝」、第2篇「史記」の世界構想。
ある人の生のなかに
1997.10.09発売
ある人の生のなかに
著:川端 康成,解説:鈴村 和成
講談社文芸文庫
作家御木麻之介の平凡で静かな生活は、宿命的な過去に纒わりつかれ、次第に崩れてゆく。妻順子、息子好太郎、娘やよい、嫁芳子、娘の婚約者、友人の娘と愛人……。複雑に入りくんだ人間関係、怨念と狂気に搦めとられ人生の亀裂の間に生きる人々。平穏な日常に生と死を透視させ、生命の根源的なテーマを淡々と描く問題作。長い中絶の後晩年に完結、没後単行本刊行された傑作長篇。
日本文壇史(18) 明治末期の文壇
1997.10.09発売
日本文壇史(18) 明治末期の文壇
著:伊藤 整,解説:曾根 博義
講談社文芸文庫
明治44年、蘆花「謀叛論」を一高で演説。与謝野寛「誠之助の死」、佐藤春夫「愚者の死」発表等、大逆事件は大きな衝撃を与え、啄木は思想的変革を来たし、「呼子と口笛」ほかを書き始めた。虚子と碧梧桐の対立。久保田万太郎ら「三田文学」の新人登場。漱石の推薦で、秋声「黴」、長塚節「土」連載。文壇的新たな一様相を端的に描出。次巻第19巻からは、中道に倒れた伊藤整の遺志を旧友瀬沼茂樹が継承、全24巻で完結。
現象学の視線
1997.10.09発売
現象学の視線
著:鷲田 清一
講談社学術文庫
われわれの〈現実〉や〈経験〉が、どこから来てどこへ行こうとしているのか、その移行の基礎的な構造を問うのが現象学である。〈経験〉を運動として捉えたフッサールと、変換として捉えたメルロ・ポンティを中心に、現代思想の原点となった現象学的思考の核心を読み解き、新たなる可能性をも展望する。著者の出発点をなす力作「ウィリアム・ジェイムズの〈経験〉論」を含む第1評論集、待望の文庫化。
野生のうたが聞こえる
1997.10.09発売
野生のうたが聞こえる
著:アルド・レオポルド,訳:新島 義昭
講談社学術文庫
あるがままの自然への慈愛と共感、失われゆく野生への哀惜の情をみずみずしい感性でつづり、自然が自然のままで存在しつづける権利や、人間と生態系との調和を訴える先駆的思想を説く。そのしみじみとしたエッセーがソローの著作とならび称される一方で、自然との共生の思想により環境保全運動を支える役割をになってきた本書は、環境倫理の確立が強く叫ばれるいま、必読の古典的バイブルである。
隋唐帝国
1997.10.09発売
隋唐帝国
著:布目 潮風,著:栗原 益男
講談社学術文庫
秦漢帝国の滅亡後、約380年の分裂時代に終わりを告げた隋の統一。その後に続く唐は高句麗を滅ぼし、西はイスラム帝国と衝突するまで版図を拡大した。律令制が確立される一方、女帝専権で悪名高い則天武后は科挙によって人材を吸収し、李白や杜甫が活躍する文学盛行をもたらす。華やかな唐文化の開花、玄宗と楊貴妃の悲恋を生んだ安禄山の乱など波乱に満ちた隋唐300年間の実像を精緻に論述。
本を読む本
1997.10.09発売
本を読む本
著:モーティマー・J・アドラー,著:チャールズ・V・ドーレン,訳:外山 滋比古,訳:槇 未知子
講談社学術文庫
本書は、1940年米国で刊行されて以来、世界各国で翻訳され読みつがれてきた。読むに値する良書とは何か、読書の本来の意味とは何かを考え、知的かつ実際的な読書の技術をわかりやすく解説している。初級読書に始まり、点検読書や分析読書をへて、最終レベルにいたるまでの具体的な方法を示し、読者を積極的な読書へと導く。単なる読書技術にとどまることなく、自らを高めるための最高の手引書。
我が愛しのファウスト
1997.10.08発売
我が愛しのファウスト
著:赤川 次郎
講談社ノベルス
誰もが夢見る「変身」。だがそこには邪悪な落とし穴が……。謎と恐怖渦巻く長編サスペンス。 冴えないサラリーマン・小野利夫が、ある朝目覚めると、超エリート・水上晶夫に変身していた!華やかな肩書と姿かたちで仕事も女性も望むがままだ。しかし、彼の前に邪悪な意志を持つ不思議な影が現れ、次々と奇妙な殺人事件が起こる。いったい誰が、何のために水上に最上の人生、そして試練を与えるのか?
香りでリラクセ-ション
1997.10.07発売
香りでリラクセ-ション
編:講談社
香りを楽しみ元気になるアロマテラピーの本。 使いやすいエッセンシャルオイル40種とポプリの材料を収録した美しい図鑑と暮しの中で好きな香りを作り、楽しみ、元気になる法を紹介するおしゃれな香りの本。
榎さんの心のうた
1997.10.07発売
榎さんの心のうた
著:榎本 勝起
TBS「全国縦断 榎さんのおはようさん~!」に寄せられたメッセージ――童謡・抒情歌・愛唱歌にまつわる思い出――が、歌詞と共にまとまりました。そこには、辛い悲しみもあれば、しみじみとした人情、あるいはユーモラスなエピソード、そして共感を覚える人生ドラマが垣間見えます。 あの日、あの時の~童(わらべ)の心と歌詞~が、いつまでも持ち続けられますように……。 「早春の歌」から「春よ来い」。1年365日。 誕生、入学、卒業し、就職、出世、定年と、落涙、感動、恋・失恋、結婚・別れ、生・老・病・死。冠婚葬祭貸し借りと、義理の柵(しがらみ)十重二十重二進(にっち)も三進(さっち)も行かなくて、帰る童心、口ずさむ。 童謡唱歌に心あり。  あの日に帰る夢がある。  遠いあの人連れて来る。
ウルトラマンダイナ(1)
1997.10.04発売
ウルトラマンダイナ(1)
編:講談社
講談社の絵本
夢のクレヨン王国(1)
1997.10.04発売
夢のクレヨン王国(1)
編:講談社
講談社の絵本
泣赤子奇談
1997.10.03発売
泣赤子奇談
著:椹野 道流,絵:あかま 日砂紀
講談社X文庫ホワイトハート
そして一瞬の静寂をついて天本の耳に届いたのは、微かな、……しかし紛れもない赤ん坊の泣き声だった。(どこだ。……どこにいる)天本の視線が鋭く室内を走る。下腹をめった刺しにして死んだというあの女生徒の、これは死してすらなお胸に抱くことを切望された、愛し児の声なのだろうか。だが――追儺師(ついなし)・天本と半精霊・敏生。話題のコンビが百鬼を討つ! ネオ・オカルト・ノヴェル!!
電子あり
漆黒の美神 真ハラ-マ戦記(3)
1997.10.03発売
漆黒の美神 真ハラ-マ戦記(3)
著:ひかわ 玲子,絵:由羅 カイリ
講談社X文庫ホワイトハート
〈闇〉から逃れ、アルファレナ姫の城になかば拘束されていたニーヴァは、ようやく助けにきたグルクや、不思議の少年オーリンの力で、ルファーンたちがセロ島にいることを知る。しかし、そのセロ島の牢獄は、〈闇〉が人を蝕むおぞましい場所だった。救助に現れたメレーラから、驚愕の事実を聞いたラルセン皇子、パーレル大公子、そしてルーファンの3人は、イリオンの衰弱ぶりを懸念するが……!?ミステリアス・ファンタジー最終幕!!
怨の呪縛
1997.10.03発売
怨の呪縛
著:新田 一実,絵:笠井 あゆみ
講談社X文庫ホワイトハート
修一の後輩が、原因不明の昏睡に陥った。霊的なものの仕業ではと判断した修一に依頼され、竜憲と大輔は入院先の病院へ向かう。そこで竜憲の視たものは、医学的には生存しているが魂は完全に抜けた“魂死体”だった。原因がまったくわからず戸惑う竜憲は、ある日、意外なものを手に入れる。それは、素戔嗚(すさのお)が大輔の血で作った血玉のブレスレットだった。これは、素戔嗚からの警告なのか――!?竜憲と大輔の胸に、不吉な予感がはしる!!
電子あり
アポロンの束縛
1997.10.03発売
アポロンの束縛
著:有馬 さつき,絵:斐火 サキア
講談社X文庫ホワイトハート
〈手〉の彫刻を創り続けてきた西浦亮は、画廊を経営する宮坂に出会った。彼に理想の〈手〉を見いだし、触れ合い、身体を重ねながらも、やがて亮は、宮坂のすべてを求めている自分に気づき始めるのだが……。一方、宮坂もまた、彫刻家とオーナー、そしてモデルという関係を変えられないまま、湧き上がる気持ちを伝えられずにいた。2人の擦れ違う想いを、せつなく描いたラブ・ストーリー!!
電子あり