新刊書籍
レーベルで絞り込む :

1997.08.20発売
紅刷り江戸噂
色と欲からおこる事件の数々、人間の弱さと罪業の深さ、江戸下町にも日本橋辺の大店にも、人生の悲愁が翳を落とす。織物問屋主人急死の真相を暴く「七草粥」、渡りの絵職人の犯罪を描く「虎」など、収録6編に纏綿(てんめん)する江戸情緒は、巨匠清張の的確な史観と、鋭い人間観察に裏打ちされ、生彩な光を放つ。――江戸市井の人間模様と風俗を描いて、推理の妙味と時代小説の醍醐味を堪能させる傑作集。

1997.08.20発売
世界怪奇実話
結婚するや否や花嫁を連続殺害する“浴槽の花嫁”のような猟奇殺人。パリ社交界に20年にわたり女王として君臨した驚倒的大詐欺師。世紀の大遭難タイタニック号を描く海難事故もの。軍事スパイものに進化論裁判ものと、世界怪奇実話全33話から精選した10編を収録。1人3役の奇才が外遊して犯罪怪奇事件を渉猟し、綿密に描写し、読者の心胆を寒からしめる実録小説集。

1997.08.20発売
脳内不安物質
ブルーバックス
不安・恐怖症はなぜ起こる、どう治す? 誰もが不安や恐怖と無縁ではないが、それが一過性でなく心身障害になる場合がある。現代人に多い不安・恐怖症の物質的原因を新しい知見で探り、治し方を紹介する。
不安・恐怖症やパニック発作には、ある物質が関係している!今も昔も私たちは、さまざまなことから不安や恐怖を抱くものだが、多くの場合、その不安・恐怖は一過性で、いつのまにか忘れてしまうものだ。ところが、最近のストレス社会を背景に、不安や恐怖に“とりつかれた”ようになる不安・恐怖症や、突然激しい不安が襲うパニック発作によって日常生活が困難になる人が日本でも増えている。こうした病的な不安・恐怖は心理学的カウンセリングを中心に治療が行われてきたが、現在ではいくつかの脳内物質と脳の機能障害が関係していることが明らかになり、治療法も変わりつつある。本書では、不安・恐怖症とパニック障害の物質的原因を新しい知見でさぐり、効果的な治し方を紹介する。

1997.08.20発売
ヘリコバクター・ピロリ菌
ブルーバックス
胃の悪い人はピロリ菌を疑え!胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性胃炎などは、実はピロリ菌が原因で起こることが世界的に実証されつつある。とくに、従来、制酸剤などで治療されてきた胃潰瘍、十二指腸潰瘍は、ピロリ菌を除菌しなければ2年以内に60~70パーセントの人が再発するのに対し、抗生物質などを使ってピロリ菌の除菌に成功すれば2年以内の再発率は10パーセント以下という研究結果が世界中で多数報告され、その治療法が大きく変わろうとしている。
本書は、40歳以上の日本人の70~80パーセントの人の胃に感染しているというこのピロリ菌について、初めてその詳細を一般向けにやさしく、わかりやすく解説したものである。

1997.08.20発売
ギネスとっておきパズル
ブルーバックス
これは手強い、イギリス生まれの中級パズルの傑作、ここにあり!ギネス社の大好評・数理パズルの第2弾登場!イギリスの著名なパズル作家2人がセレクトした論理・数理パズルの中級問題集で、入門編の『脳を鍛える数理パズル』(訳書・講談社ブルーバックス)の続編として刊行されたもの。古典的なパズルから新作までが幅広く採択され、巧みに配置されている。原書はいう――読者の脳力の限界を試すレベルであることを保証すると。さて、アナタの灰色の脳細胞はどこまで挑戦できる?

1997.08.20発売
英会話、簡単な言い方ほどよく通じる
講談社+α文庫
簡単な言い方と、カタカナ表現を丸暗記するだけで、英語が自然に口をついて出てくる。例文も短くて面白いものばかり。ちょっとゴシップ、たっぷりのユーモア!!ヴィヴィットな英会話術が驚くほど早く身につく松本式「英語は丸ごと覚えろ!」。3秒のリズムで、朝3分間、リズミカルに始めよう。「英訳しにくい表現」索引も役に立つ!!

1997.08.20発売
モ-ツァルトで一日が始まり一日が終わる
講談社+α文庫
「明日も生きてモーツァルトを聴こう」。重い病の床で、それだけを頼りに著者は闘病生活を続けた。「だって好きなんだもん。」子供たちは数あるレコードの中からいつもモーツァルトを選んだ。――モーツァルトの音楽のもつ不思議な力、従来のモーツァルト像とは違った天才のもう1つの表情を豊富な文献や自らの音楽体験を通して描き出した名著。

1997.08.20発売
日本語の豊かな使い手になるために
講談社+α文庫
ことばは生きもの! ことばひとつで気持ちが明るくなることもあるし、疲れがとれることもある。そんな、ことばのもつ力を探りながら、ことば感覚を磨く、これまでにない日本語講座。心をとらえることば、想像力を引きだすひとこと、人間関係をはぐくむ話し方・聞き方など、日常生活を豊かにするヒントにあふれている一冊。日本語はおもしろい!

1997.08.20発売
やっぱり、ひとりが楽でいい!?
講談社+α文庫
ひとりの気楽さ、心地よさは、そう簡単には捨てられない!!あるがままの自分でいたい!人間嫌いじゃないけれど、結婚しないわけじゃないけれど、「人とかかわるのが面倒だ。やりたいことがたくさんある」とついつい思ってしまう人に贈る、究極のひとり本。心が楽になって、無理をしない生き方ができる1冊!

1997.08.20発売
ヒロインは、なぜ殺されるのか
講談社+α文庫
自分の生き方を模索し、自立して生きていこうとするヒロインたちが、みな死んでいくのはなぜなのか!?女はどこに被害届けを出せばいいのか!?フェミニストの立場から「赤い靴」「ベティー・ブルー」「存在の耐えられない軽さ」など、10本の映画の中の、これまで見過ごされていた「男社会」の勝手な「女性観」と、女性抑圧のかたちを読み解く。

1997.08.20発売
ウイルスVS.人体
講談社現代新書
ここまでわかった「永遠なる侵略者」の正体!ウイルスは何を考えているか?
[ウイルスの戦略]――ウイルス感染を全身に広げないようにする生体の防御機構のひとつであるはずのアポトーシスが、癌やエイズなどの局面では、むしろウイルスの戦略に利用されたとも思える結果になってしまうのである。宿主――ウイルス関係はむかしの戦争にたとえられる。ウイルスは矛をもって宿主を攻めたて、宿主のほうは盾をもってこれに立ち向かうことになる。ウイルスの矛が宿主の盾を打ち破って感染することに成功すると、文字どおり、矛盾が起こることになる。最大の矛盾は、この盾となっているはずの防御機構そのものが生体を病気にさせる原動力であるという、ある種のウイルス病が存在することであろう。こうなってくると、われわれの精巧緻密な免疫系もかたなしである。策士が策に溺れてしまうわけだ。――本書より

1997.08.20発売
フリ-メイスンとモ-ツァルト
講談社現代新書
天才の生涯と名曲をつらぬく秘められたメッセージ!
[メイスンリーへの入会――1784年12月14日、モーツァルトはヴィーンのロッジ「慈善」に入会した。……入会時のマスターはオットー・フォン・ゲミンゲンであった。「慈善」は「真の調和」と共に、合理的な考え方を基盤とする啓蒙主義的なロッジであった。「慈善」を選んだことは、モーツァルトがロッジに何を求めようとしていたかを示すもので、その後もモーツァルトのメイスンリーないしロッジに対する考え方は変わらなかったと見てよいだろう。……大きい「真の調和」よりも小さい「慈善」を選んだのは、1つはゲミンゲンと旧知の仲であったためであろうが、いま1つは、ヴィーンのエリートがきら星のように並ぶ「真の調和」では、一介のフリーランスの音楽家ではその中に埋没してしまうように感じたためでもあろう。――本書より

1997.08.20発売
愛する家族を喪うとき
講談社現代新書
人生最大の悲しみをいかに乗りこえるか。相次ぐ永訣に直面した著者がつづる渾身の書!息子よ母よ妹よ!
[意識の底に眠る息子]――私が息子を喪ったのは、1993(平成5)年2月26日のことだ。病いで入院し、そして1週間後に急死してしまった。22歳の世間のどこにでもいるような平凡な学徒だった。不意に病いに冒され、そして、入院してそれこそ死など予想できない状態で逝った。……今こうして筆を進めているときから数えて3年以上前である。4年目にはいっても私のこころは癒えない。……たぶん息子の死は、終生私のこころの傷になるのだろうが、私はそれに耐えるのを自らに課す以外にないと、こころに決めているのである。……アメリカの諺に、「涙は泣く人だけが理解する言葉である」という言い伝えがあるそうだが、確かに私はその意味を理解できる――本書より

1997.08.20発売
パソコンを疑う
講談社現代新書
メーカーの罪、ユーザーの無知。だから使いこなせない!痛烈無比の大批判
[怒濤のパソコン産業に反撃]――個人個人のコンピュータという意味でパーソナルコンピュータと呼ばれる部類のコンピュータのソフトウェアはとくに、従来的な工業製品のような作られ方、提供のされ方がふさわしくない。にもかかわらずここ20年近く、感性が粗雑鈍感でビジネス的に元気な人びとの手によってコンピュータソフトウェアの古典的な工業製品化が推進されてきた。パソコンのユーザは、それら専門的工業製品をただ単純に“あてがわれて”きた。それで果たしてうまくいったのか?全然うまくいってない!(中略)本書は、昨日までの怒濤のような、粗雑粗暴なるパソコン産業初期史に対する、コンピュータのソフトウェアに関する正しい常識の側からの反撃の、最初の試みの1つである。――本書より

1997.08.18発売
続・若草物語
青い鳥文庫
父親がわが家に帰ってきて3年後、マーチ家の四姉妹は、それぞれに巣立っていこうとします。幸せな家庭作りにはげむメグ、からだの弱い三女ベスを気づかいながら作家をめざす二女ジョー、そして社交界にあこがれる四女エミーが、ベスの死をのりこえて、ひとりひとり、自分の幸せを見つけるまでをえがいた青春ドラマ。『若草物語』の続編です。

1997.08.18発売
武内直子「美少女戦士セ-ラ-ム-ン」原画集5
写真集・画集

1997.08.12発売
子どもたちの戦争
ボローニャブックフェア最優秀図書賞受賞
世界じゅうのあまりにも多くの場所で、子どもたちは自らはまったく責任のない戦争のために、その人生をだいなしにされ、つらい日々を送っている。
死と恐怖と破壊の中で、子どもは、生きるために必死で生きる。
多くの子どもは、暴力と憎悪によって深い傷を負いながらも、将来への夢にすがりつく。子どもたちの夢は、悲しいほどにシンプルだ。安心して通りで遊び、殺される不安から解放されて学校に通い、おなかがすいたら食事をとり、家庭があり、家族がそばにいてくれる日が再び訪れる、という夢である。
マリア・オーセイミは、戦争によってもっとも疲弊した4つの国、レバノン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モザンビーク、エルサルバドルへわたり、砲火の中で暮らす子どもたちにインタビューをした。現実を容赦なくとらえた写真と、直接子どもたちからきいた忘れがたい彼らの体験を通して、オーセイミは、戦争がいかに子どもたちの肉体と精神を破壊するかを生々しく描きだした。
しかし、なによりも衝撃的なのは……。彼女がいままでに取材した数多くの戦争の中で最悪なのが、アメリカの首都で行われている「宣戦布告なしの戦争」だという点にあるだろう。ワシントンDCをはじめとしてアメリカじゅうの路上で日々くりかえされているこの戦争は、若い命をずたずたにし、「戦争の悪夢」がわたしたちの間近にせまっていることを教えてくれる。本書は、たとえそれが悪夢のようであっても、なんとか生き延びて、もう1度世界と向き合おうとする子どもたちの人生を垣間みせてくれる。――(原書のカバーより)
ボローニャ国際児童図書展最優秀図書賞/産経児童出版文化賞大賞

1997.08.11発売
私鉄特急
講談社の絵本
私鉄のいろいろな会社の、代表的な特急がせいぞろい。どれがどこの会社の特急か、わかるかな?

1997.08.08発売
<思想>の現在形 複雑系・電脳空間・アフォーダンス
講談社選書メチエ
〈思想〉の力とは何か?文化の地殻変動に〈思想〉はどう立ち向かうのか?科学と芸術を結びつける「複雑系」、文学を変質させる「電脳空間(サイバースペース)」、「主―客」の視点を無効にする「アフォーダンス理論」……。言語と認識をキーワードに、動的過程としての〈思想〉が、変貌する「知」の現在を探る。
●〈知〉の境界への出発
●人工自然としての言語――もうひとつの電脳空間(サイバースペース)論
●進化としての〈脱構築〉――ポストモダン再考
●〈複雑系〉の哲学――認識の新たな形
●環境と判断――アフォーダンスのラディカリズム
●インターフェイスとしての思想
●第三の文化へ
【目次】
序章 〈知〉の境界への出発
第一章 人工自然としての言語 もうひとつの電脳空間(サイバースペース)論
1 サイバースペースの本質
2 爆発する情報空間
3 言語状況への視座
第二章 進化としての〈脱構築〉 ポストモダン再考
1 ポストモダンの射程
2 言語の混沌(カオス)
3 生成としてのポストモダン
第三章 〈複雑系〉の哲学 認識の新たな形
1 近代思想の舞台
2 知覚システムとしての〈近代〉
3 認識のダイナミズム
第四章 環境と判断 アフォーダンスのラディカリズム
1 判断の反射
2 生態学的転回=アフォーダンス
3 反省的判断力の原理
終章 インターフェイスとしての思想
1 〈思想〉のダイナミクス
2 第三の文化へ
注および参考文献
あとがき
索引

1997.08.08発売
大英帝国の<死の商人>
講談社選書メチエ
軍艦、大砲を世界にあふれさせたアームストロング、ヴィッカーズ……。動乱の影には、つねに巨大な「死の商人」たちの姿があった。7つの海を支配した帝国の覇権のもと、彼らはどう行動したのか?近代の宿痾「武器輸出」――その構造を歴史的に抉りだす。
●幕末維新を武器からよむ
●アフリカの悲劇
●イギリス銃産業の興亡
●海軍恐怖・虚偽情報・賄賂
●巨大企業、アームストロング社
●軍縮と武器輸出
●兵器産業国有化論争
【目次】
序章 「死の商人」とは何か
第一章 幕末維新を武器から読む
1 薩長、イギリスに完敗す
2 佐賀藩、大砲を作る
3 洋銃、日本に流入す
第二章 アフリカの悲劇
1 銃と奴隷と
2 列強の思惑
第三章 イギリス銃産業の興亡
1 ロンドン万国博覧会
2 産業革命なき産業
3 バーミンガムの黄昏
第四章 海軍恐怖・虚偽情報・賄賂
1 「帝国」を防衛せよ
2 マリナー・パニック
3 シーメンス事件
第五章 巨大企業、アームストロング社
1 アームストロング社と日本海軍
2 兵器ひとすじに生きた男
3 軍艦製造への進出
第六章 軍縮と武器輸出
1 兵器産業の「危機の二〇年」
2 方針転換
3 アメリカからの逆風
第七章 兵器産業国有化論争
1 王立調査委員会
2 白熱するやりとり
3 「死の商人」の裏切り
註
あとがき
関連年表
索引