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1997.06.12発売
天使に見捨てられた夜
講談社文庫

1997.06.12発売
木枯しの手帳
講談社文庫
手垢で光った古い手帳を眺めていると、何かを訴え蠢(うご)めいているように見えた。昔つき合っていた女たちの電話番号が、思い出して欲しい、といっている。その中に沙耶子という女がいた。ある夜突然、女の名が甦る事件が起きた(表題作)。 人生の断面を鋭く切り取った黒岩文学の原点ともいえる珠玉のアンソロジー。

1997.06.12発売
法に背いて
講談社文庫
開発派の知事がホテルの密室で娼婦とともに惨殺された。 疑惑は、ハワイ独立運動の旗手(リーダー)ピーター・マイカイに向けられた。養父でもあったマイカイの汚名をそそぐべく、敢然と事件の真相に立ち向かうダン検事補。その行く手には、思いもよらぬ陰謀が……。 美しいハワイ諸島を舞台に展開する白熱のリーガル・サスぺンス!

1997.06.12発売
パリからのおいしい旅
講談社文庫
大地の贈り物に恵まれた国フランス。古城めぐりロワールのジビエ、黄金の丘(コート・ドール)ブルゴーニュのワイン、ストラスブールのフォアグラ、プロヴァンスのハーブ……。パリからTGVで、あるいは車を駆(はし)らせて出かける小さなおいしい旅のレシピ。ワインが大好き、食いしん坊の案内役をえて、さあ、あなたはどちらへ!?

1997.06.12発売
邪神聖宴 ブルー・マン2
講談社文庫
「暴神」を体内に宿す、美貌の殺人鬼・八千草飛鳥は、深い苦悩の中に陥っていた。彼のたぐい希なる能力を狙って、謎の獅子吼老人が、熊野修験者、秘術を操る女妖術師、宗教学者らを率いて、魔戦を挑んできたのだ。美しき魔人は、邪悪な神と死を決して闘う! 超絶のスケールで描く、ハイパー伝奇バイオレンス巨編。神は誰に微笑む?

1997.06.12発売
ひまわりの祝祭
文芸(単行本)
直木賞・乱歩賞受賞第一作! 圧倒的評価を得たダブル受賞作『テロリストのパラソル』をしのぐ書下ろしニューハードボイルド!幻の歴史的名画をめぐり、かつてアートの世界に生きた孤高の男がたどる清冽な愛。 彼女の目が僕を見た。 「数十億?」 「ひょっとしたら百億円を超えるかもしれない。もう一度、読み上げてくれないか」 彼女はそのアルファベットをこの国の言葉にかえ、今度はなめらかな口調で読みあげた。 「見つかった。ようやく私はたどりついた。ひまわり。アルルの八枚めのひまわり」 僕は牛乳をひと口飲んだ。 「もし、それが事実なら世界の美術界が震撼する。伝説が修正される。神話がもうひとつ誕生することになる。」(本文より)

1997.06.12発売
ペンギンパトロールたい
よるの見まわりはパトロールたいのやくめです。だから、ペンギンパトロールたいは、こんやもどこかで、「エンヤラ、ドッコイ!」みんなのまちにも、ペンギンたちがやってくるかな?

1997.06.11発売
改訂新版 塩月弥栄子の冠婚葬祭事典
講談社の実用書
伝統としきたりと平成時代のおつきあい。
特集・実物大冠婚葬祭の表書き書例集168。

1997.06.10発売
裂ける大地 アフリカ大地溝帯の謎
講談社選書メチエ
サバンナは1億年後、海になる!
6000キロにおよぶ大地溝帯で、今も大陸地殻が分裂しているのだ。そしてこの地で数々のドラマが展開した。人類の発生、カーボナタイトの噴出、ダイヤモンドの誕生、滝の移動……。アフリカ地質学研究の成果によって、様々な興味あふれる現象を解読する。
【目次】
序章
第一章 東アフリカ大地溝帯
1 グレゴリーとランボオ
2 陸が海になる
3 引き裂かれる東アフリカ 紅海地溝帯とアデン湾地溝帯
4 大地溝帯の形成
5 大地溝帯を造った力
6 初期人類化石の宝庫
第二章 大地溝帯を読む
1 ホットプルーム
2 オルドイニョ・レンガイ火山の驚異
3 カーボナタイトの探究
4 地形の逆転 ヤッタ台地
5 鉱物粒界の謎
6 大地溝帯の底になにがあるか
第三章 もうひとつの大地溝帯
1 一億年前の大地溝帯
2 大陸の分裂
3 ダイヤモンドの母岩 キンバレー岩
4 セイシェル諸島の大移動
5 不思議なヴィクトリア滝
6 砂漠化とは
7 砂漠の砂
第四章 アフリカ大陸をゆく
1 地質学徒の眼
2 アフリカこぼれ話
3 アフリカを往く 立松和平氏との対談
参考文献
あとがき
索引

1997.06.10発売
視線の物語・写真の哲学
講談社選書メチエ
写真という「自然の鉛筆」。そこに、潜在する数多の未知の物語。「撮る」「撮られる」「見る」――三つの視線は決して収斂しない。宙づりの視線たちが紡ぎだす多義的な物語とは?カメラ・アイに潜む「匿名の視線」とは?
「写真行為の哲学」が、あらたな視線の倫理(エートス)を要請する。
【目次】
はじめに 新たな視覚体験
第一章 写真という物語
1 「イコン=インデックス」
2 〈おわった〉構造
3 物語化する装置
第二章 アイデンティティーのゆらぎ 肖像写真
1 自己像の物語
2 肖像写真の修辞学
3 カルト・ド・ヴィジット
第三章 イメージ・デモクラシー
1 名士の写真
2 イメージ・デモクラシーの逆説
3 自己像の分裂と修復
第四章 外貌の解釈学 顔写真
1 他者経験の変容
2 「平均的人間」の理想
3 窃視の体系
4 権力の官能化
第五章 欲望のファンタジー ポルノ写真
1 脚のフェティシズム
2 ポルノ写真のイコノグラフィー
3 フェティッシュ化のメディア
4 性的身体の肖像
第六章 写真行為のエートス 報道写真
1 「カメラをもつ人間」という存在
2 写真とことば
3 まなざしの回復
主要参考文献
あとがき
索引

1997.06.10発売
C型肝炎のインタ-フェロン療法
健康ライブラリー
日本に200万人のC型肝炎ウイルス感染者がおり、肝硬変・肝細胞ガンへの恐れも。インターフェロンは、C型肝炎の原因ウイルスを排除する唯一の原因療法薬。ウイルス量やウイルスの遺伝子型により、インターフェロンの効果が異なる。ウイルスを排除できなくても、肝炎を抑え、肝細胞ガンを予防する可能性もある。心配される副作用も、適正な投与と注意深い観察で、大事に至らず克服できる。

1997.06.10発売
哲学の風景
新たな知の試み。
個人の身の周りの風景のなかに、宗教や政治や科学の風景のなかに、哲学者はなにを見るのか。

1997.06.10発売
逢わばや見ばや
文芸(単行本)
月島と古本屋が私の学校だった。15才の少年は、たったひとりで上京し、古本屋の丁稚になった─―。世の中にもまれながら成長していく姿を描いて、笑いと感動を呼ぶ初の長編自伝小説。 私は月島に十三年住んだが、火の起こし方だけは最後まで身につかなっかた。 火だけではない。いろんなことを学んだが、すべて中途半端に終わった。 恥ずかしき所行の数々をつづったのが、本書である。いわば負、の自伝である。(「あとがき」より)

1997.06.10発売
女神
文芸(単行本)
15のちいさな愛の物語 この物語に登場する女性たちは、いずれもあなたかもしれません。あなたの隣人、あなたの知人かもしれません。そしてまるでなにかの約束ごとでもあるようにふっと浮かびあがる言葉や表情になって、わたくしたちのすぐそばに寄り添ってきては、いつのまにか去っていく女たちかもしれません。――あとがきより

1997.06.10発売
ワインズバ-グ・オハイオ
講談社文芸文庫
ヨーロッパ文学から離れて、土着派のマーク・トウェインなどと併せて、アメリカ文学として独立した画期的作品。後走者のヘミングウエイ、フォークナーなどに多大な影響を与えた。オハイオ州ワインズバーグ・オハイオという町を設定して、そこに住む人々の生活、精神の内面を描き、現代人の孤独や不安といった現代文学の主要テーマをアメリカ的背景のもとにとりこんだ。全体は22篇の短篇で構成。

1997.06.10発売
黒髪・別れたる妻に送る手紙
講談社文芸文庫
京都の遊女に惹かれて尽し、年季明けには一緒になろうとの夢が、手酷く裏切られる転末を冷静に書いた「黒髪」。家を出てしまった妻への恋情を連綿と綴る書簡体小説の「別れたる妻に送る手紙」と、日光までも妻の足跡を追い捜し回るその続篇「疑惑」。 明治9年、岡山に生まれ、男の情痴の世界を大胆に描いて、晩年は両眼ともに失明、昭和19年没した破滅型私小説作家の“栄光と哀しみ”。

1997.06.10発売
反悲劇
講談社文芸文庫
本来反小説な神々や英雄の悲劇の世界を、現代小説に直接「移植」する試みのなかで、古代ギリシャ人の行動様式や神話的モチーフは、そのグロテスクな陰惨さのままに、今もわれわれの内に息づき生き延びているのではないかということを問いかける。「向日葵の家」「酔郷にて」「白い髪の童女」「河口に死す」「神神がいた頃の話」の5篇から成る連作集。

1997.06.10発売
日本文壇史16 大逆事件前後
講談社文芸文庫
明治43年、荷風は鴎外、敏の推薦で慶応義塾の教授になり、5月創刊「三田文学」の編集長も兼ねた。年長の大石誠之助らとは別に、幸徳秋水の周辺に若い社会主義者達が集った。4月、武者小路、志賀ら「白樺」創刊。6月、秋水逮捕。9月、谷崎ら第二次「新思潮」創刊。11月、パンの大会開催。大逆事件の発端・経緯と日本文壇の関係を勁い意志で究明し明治の終焉・大正文学胎動の諸相を情熱をこめて展開。

1997.06.10発売
第二次大戦に勝者なし(上)
講談社学術文庫
第二次大戦の見直しで世界的な反響を呼んだ米将軍の注目手記。日本の先制攻撃によって米国の参戦を導こうとしたルーズベルト大統領の画策や、ヨーロッパ戦線の主導権を巡るチャーチル英首相と米軍首脳との確執など、当事者のみが知り得た赤裸々な舞台裏を明らかにする。本巻では、真珠湾攻撃直前にスクープされた米軍の大戦動員計画の全貌から猛将パットンの活躍したシシリー島上陸作戦までを証言。

1997.06.10発売
天使とわれら
講談社学術文庫
「天使についての哲学的な書物は、出版の歴史における大事件である」-アメリカの現代哲学の第一人者として幅広く活躍を続けている著者が、天使を偉大な思想として捉え、信仰からだけでなく哲学や現代思考の領域から「肉体なき精神」である天使と人間精神を考察する。一貫して神の存在を哲学的に論証し、神への信仰を理性的に根拠づけた、魅力あふれる天使学の最良の入門書。新訳の文庫オリジナル。