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1995.05.17発売
修道院
講談社現代新書
神を想い、清貧に徹し、労働を重んじる――中世社会に影響を与えた修道院の活動の理念を軸に、その起源と展開を辿る。
回廊にて――回廊こそは、修道士たちの日常生活の場であり、家にたとえていえば、さしずめ居間というべきであろうか。中庭には、決まって泉水があり、修道士たちは、手を洗い、顔を洗い、口を漱ぎ、足まで洗ったであろう。回廊はまた、いろいろの機能を持つ。まずは、歩きながら聖書を読む。つまり、歩道であると同時に、読書の場でもある。そして、黙想や瞑想の場でもあった。また写本をする写字生の仕事場でもある。また、時と場合によっては、談話室に早がわりすることもある。あるいは、聖歌の練習の場にもなる。(略)回廊は、その四辺から楽園の四つの川(ピション・ギホン・チグリス・ユーフラテス)、四人の福音史家(マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネ)、四つの枢要徳(賢明・正義・剛毅・節制)を思い起こさせ、神の国はこんな場所ではないかと想像されていたらしい。――本書より

1995.05.17発売
日本語誤用・慣用小辞典<続>
講談社現代新書
一瞬先は闇? 怒り心頭に達する? いやが応にも? 世にはびこる誤用・慣用を「根掘り葉を折り」探し出し「根ただしにする」大好評シリーズ第2弾。
二度繰り返す――ある読者から手紙が来て、「二度繰り返す」という言い方は、おかしいというのである。「繰り返す」という動詞は〈同じことを二度する〉という意味であるから、単に「同じ誤りが繰り返されている」と言えばよいので、「二度」を入れるべきではないというのがその理由であった。「二度」を入れれば同じことを四度行う計算になるというのである。…… しかし、結論を先に言うと、これは誤用ではない。この「二度」は表面的に見ると、「繰り返す」動作そのものを指していると取ることができ、右の読者もそのように取っていて、それ以外の解釈はあり得ないと信じ込んでいるわけであるけれども、実は「二度」にはもうひとつの用法があり、〈同一の動作が結果として二度行われる〉という意味が出て来る。――本書より

1995.05.17発売
ヒトラーとユダヤ人
講談社現代新書
追放、大量虐殺、絶滅……ヒトラーの異常な反ユダヤ主義はいかに生まれ、実行されたのか。ウィーン、ミュンヘンでの青春期に芽ばえ、世界大戦への過程で極限に行きついた狂気の原因、推移を検証する。
《ユダヤ人絶滅》の予告へ――「水晶の夜」事件から絶滅の予告をするまでの3ヶ月間弱の間に、ヒトラーはその前触れとなるようないくつかの発言をしている。「もしドイツ帝国がいつか予期せぬ時に、外交上の紛争に直面するなら、われらもドイツにおいて、まず第1にユダヤ人に対し大がかりな責任追及をし、その精算をしなければならないことは当然である」「ユダヤ人問題は近いうちに解決するであろう」「私はユダヤ人をあるどこかの遠く離れた地に居住させることに賛成である」「われわれのところのユダヤ人は絶滅させられる」――本書より

1995.05.16発売
はじめてナットク!マルチメディア
ブルーバックス
社会を変えるマルチメディアとネットワ-クコンピュ-タ・テクノロジ-は私達の生活に恩恵をもたらす一方、新たな課題も生み出していった。過熱するブ-ムの裏に隠されたマルチメディアの本当の姿に迫る。

1995.05.16発売
21世紀星空早見ガイド
ブルーバックス
2000年分点の星図に基づく最新スターウォッチング・ガイド
天体を見つけやすい星空ガイドマップ付!明るい星や星の群れ、わかりやすい形を描いた星のグループなどを目印にしながら星座を探し、さらに1歩進んで星座にひそむ星雲、星団、二重星、変光星など、興味深い天体までも発見する手助けをするのが本書です。高原や山あいの里ではもちろんのこと、都会でも、今夜晴れたら、夜空を見上げてみてください。天体望遠鏡だけでなく、肉眼や、手軽な双眼鏡でも楽しめることがわかります。

1995.05.16発売
名画修復
ブルーバックス
ゴッホは絵の命を延ばすためにあらゆるテクニックを駆使した。
1949年1月26日、法隆寺の金堂から出火、壁に描かれた日本最古の絵画は無惨にも焼けただれた。幸い外形だけは残ったものの、火を浴びた壁画は、綜が消失したり、逆に化学変化で浮き出したりした奇妙な絵であった。1990年より、この絵は最新のコンピュータで図像解析され、1994年、当時の材料で、色鮮やかに甦った。ところで、修復作業中に興味深い事実がわかった。この絵は、型紙を用いて、極めて規格的に制作されたものだったのである。高松塚古墳の壁画も同じ手法で描かれたこともわかった。名画の復元は、時として思いもかけない事実を呼び起こすことがあるのである。

1995.05.16発売
屋久島
ブルーバックス
スギと照葉樹林が共生するふしぎな島の素顔
屋久島は森の島である。しかも、照葉樹林とヤクスギ林というまったく相反するふたつの貌をもつ。また、九州一の高山地帯のその山腹では、亜熱帯から亜寒帯までの植物相を見ることができる。屋久島は水の島である。山間部では年間8000~1万ミリにも達する降雨が、豊穣な植物相を支え、この小さな島を日本でいちばん豊かな緑で包んだ。それは、閉ざされた小さな生態系であっても、どれほど豊かな生物相を育むことができるのかを教えてくれる。世界自然遺産条約に登録された島の緑の中を歩いて、自然の巧妙な仕組みを知ろう。

1995.05.16発売
科学捜査の現場 体毛は「人と事件」を語る
講談社+α文庫
犯罪の現場に必ず残っているたった数ミリの体毛でも、科学的な分析によって犯人を割りだせる。“証拠第1主義”を採る警察捜査で、いまや指紋以上に重要な検査物件になった毛髪。
30余年間、3000件を越す鑑定から、その科学性を確立した著者は、どう事件を解決し、どんな犯罪者たちに出会ったのか?「事件」の全貌がいま明らかにされる現場レポート!

1995.05.16発売
シングルライフの心もよう
講談社+α文庫
配偶者の死、子供の独立など、人生の後半には必ず大きな変化が訪れる。
人間、誰もが避けて通ることのできない孤独の時を、前向きに、有意義に生きていくためにはどうすればよいのか。
自らもひとり暮らしとなった精神科医が、心を込めて綴る生き方の処方箋。

1995.05.16発売
あなたが子どもだったころ こころの原風景
講談社+α文庫
子どもが死にたいと思うとき、嘘をつくとき、学校へ行きたくないとき、自分の世界に閉じこもるとき、思想に目覚めるとき――など、心の専門家と、各界を代表する10人との対話から浮かびあがる、人間の心の影、そして心の成長。誰もが弱さ、迷い、悩みをのりこえて、だんだん自分になっていく。

1995.05.16発売
恋より大切なもの
講談社+α文庫
何かものたりない日が続いても生き方が不器用でも、恋愛や人間関係でつまづいても、この「人生のヒント」で新しいあなたの1ページが始まる。
恋のジレンマの深層から、男と女の心のかけひき、もっといきいき生きるための対処法まで、心の目が開かれ、もう1つの人生が見つかる。
知性・感性を磨いて、心にツヤのある女、自分をもった女になる!

1995.05.16発売
四季めぐりあい 夏
講談社ARTピース
緑の木々を渡る風が炎熱の中に安らぎを運ぶ。
躍動のシーズン・夏。その中に、画伯の目は静寂の時をとらえる。清澄な大気とゆったりした時の流れをうたい上げる画文集。
1995.05.16発売
誇り 人間張本勲
人間の誇りとは、民族とは、そして日本とははなばなしいプロ野球選手としての人生の陰で、障害、被爆、朝鮮人という日本の原罪を一身に背負いながら、誇りをもって生きてきた男を描くノンフィクション――

1995.05.15発売
貝殻一平(下)
大坂の武家屋敷の仲間(ちゅうげん)、のんびり屋の貝殻一平。ある人物と人相はもちろん、ほくろの位置までそっくりという奇縁が彼の人生を大きく変えた。その人物とは、新撰組につけ狙われる志士・沢井転(うたた)。かくて、一平の身に思いもかけぬ白刃が襲いかかる。飛騨谷一万石を賭けた藩主の遺児探索騒動もからみ、物語はなおもスリリングに展開していく。吉川文学の特色であるあたたかい眼が行間に溢れる出色の時代長編。

1995.05.15発売
貝殻一平(上)
時は幕末、世は日増しに物情騒然。幕府の秘密をさぐり出し京へ逃げ帰ろうとする公卿の娘、執拗に追う同心や旗本、娘をひそかに助ける謎の浪人。そんな騒ぎをよそに、好きな女との行く末ばかりで頭がいっぱいの1人の若者がいた。本編の主人公・貝殻一平である。しかし、時代の激しいうねりは、彼に呑気な生き方を許してはくれなかった……。全編にみなぎる巨匠の着想の妙と鮮やかな物語の魅力!

1995.05.15発売
一千日の嵐
ナチズム・社会主義・そして東西統一……激動の世紀を勁(つよ)く生きた女たち。歴史に翻弄される旧東ドイツの女性たちの個人史を通して、歴史と個人、政治と個人を考える最新作。
●ドイツ、それもいまや余計者あつかいされがちな旧東ドイツの女性たち。戦後の50年を支えてきた人たちが語ったその個人史にかさねて、わたしはわたし自身を、「昭和」と呼ばれる時代を、さらに「50年」の節目を考えたいと思っている。――(本文より)

1995.05.15発売
あなたもなれる気象予報士 第三回試験問題徹底研究
手続き、受験、登録、あるいは次回へ。全てをより詳しく、受けた人にしかわからないあれこれも収録。「気象予報試験」が実感できる一冊。もちろん全問解説付き。

1995.05.15発売
恐竜探検隊
青い鳥文庫
アメリカ中央アジア探検隊のアンドリュース隊長は、ダッジの自動車隊とラクダのキャラバン隊をひきいて、未知の国モンゴルへ。盗賊や嵐とのたたかい、遊牧民やなかまとの熱い友情……。ついにゴビ砂漠で史上最大の陸上哺乳動物バルキテリウムや恐竜プロトケラトプスの卵の化石を発見!感動の探検記。

1995.05.15発売
いちご(2)
青い鳥文庫
自然たっぷりの生活にもなれ、いちごのアトピーもだいぶよくなりました。なかよしの光がここにいないのはちょっぴりさびしいけれど、新しい友だちもできました。ところが、平和ないちごの心をみだすかのように、東京の小学校でなかのわるかったみどりが、夏休みの“光の国いちご村”にやってきたのです。ひと波乱おきそうな、いちごシリーズの2作めです。
1995.05.12発売
関東周辺ペンション&貸別荘 最新版