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1995.03.07発売
お引越し
講談社文庫
大人も子供も泣いて笑った傑作、待望の文庫化。 美しい京都を舞台に両親の離婚に直面した少女の心の成長を生き生きと描く。 今日とうさんがお引越しをした。今度、お家が2つになります。とうさんとかあさんは仲がよかった。「メじゃない」感じやなかった。2人でニキビの取りっこして、おたがいまだ若いねえって笑ったり、W(ダブ)カセ鳴らして夜中にダンスを踊ったり、いつもまだ恋人みたいやった。私「そんなもの」やないって思ってた。去年の夏は貴船へ3人で行ったのにな。 今日とうさんが引越しをした。3人だった家がこれから、かあさんと私、2人になる。2人が別れるには私のせいやないって、とうさんもかあさんも言(ゆ)うたけど、私のせいやないのに私に関係ある。あんまりや。両親の離婚にゆれる11歳の少女の心模様と成長を生き生きと描いて共感を呼んだ問題作、待望の文庫化!

1995.03.07発売
妖星伝(7)
講談社文庫
SF伝奇超大作ついに完結!田沼意次の時代、鬼道衆の分裂と争いから現われ出た闇の歴史は、いま、無窮無限の世界を駆ける霊船黄金丸によって宇宙の進化へと語り継がれる。互いの生命を啖い合う妖星=地球から虚空の巡礼に旅立った霊船を待ち受けるものは何か。終章で明かされる進化の涯に至る形態とは?

1995.03.07発売
中国詩人伝
講談社文庫
日本人にも親しまれている中国詩の巨星たち。最初の詩人・屈原から、中国革命の星・魯迅まで、明快に面白く描く詩人伝の決定版。熱気と自省、真情溢れる詩魂を語るーー中国最初の詩人・屈原(くつげん)から、中国革命の星・魯迅(ろじん)まで、日本でも親しまれている中国詩の巨星たちの、詩と人生を語る名著。深い考察を、平明に面白く伝える著者の筆から、鮮やかに立ち現れる詩人たちの姿と心。激動の中国史に燦然と輝く詩魂が、現代の日本人の胸にひびく、詩人伝の決定版。李庚(りこう)が描く肖像画入り。

1995.03.07発売
争奪
講談社文庫
落ちこぼれマフィアのジョージがフロリダをめざしたのは大物(ビッグタイム)になって「仕切る」ためだった。が、そうは問屋が卸さなかった。突如、厄災が訪れた。威張り腐った異母兄のジーノが抗争相手のマフィアから300万ドル相当のエメラルドを盗み、殺し屋に追われて逃げてきたのだ。迫力のラストページまで、一気読み!

1995.03.07発売
アサッテ君(2)頭は使いようの巻
講談社文庫
著者自選の初収録作品を集めたオリジナル! 今日も明日もアサッテも笑って過ごしたい人たちの代表選手ここにあり!――
妻あり、子あり、仕事あり、だけど金は……。我らが等身大サラリーマン一家・アサッテファミリーの日常を独得のユーモアで描きながら、平々凡々の日々の中での笑いの豊かさを味わわせてくれる東海林マンガならではの面白さ。毎日、笑顔で暮らしていくのに、ビタミン剤よりよっぽど効くこと受け合います。

1995.03.07発売
神々の午睡(上)
講談社文庫
はまったら抜けられない? 清水&宗教の世界! “開祖たち”は、詐欺師、怒りっぽい族長、世間知らずのおぼっちゃまだった? 小説より奇なる事実よりさらに奇なるもの“宗教”をテーマに、パスティーシュの天才が築きあげた大スペクタクル。世界に誇る3大宗教(アルカマ教、サライ教、ジブ教)はいかにして生まれたか。開祖が現われ、教典が編まれ、正統と異端が生まれる。嵌まったら抜けられない清水ワールド。(講談社文庫)
はまったら抜けられない? 清水&宗教の世界! “開祖たち”は、詐欺師、怒りっぽい族長、世間知らずのおぼっちゃまだった? 小説より奇なる事実よりさらに奇なるもの“宗教”をテーマに、パスティーシュの天才が築きあげた大スペクタクル。世界に誇る3大宗教(アルカマ教、サライ教、ジブ教)はいかにして生まれたか。開祖が現われ、教典が編まれ、正統と異端が生まれる。嵌まったら抜けられない清水ワールド。

1995.03.07発売
箱根高原殺人事件
講談社文庫
観光会社に勤務する大伴良雄は、婚約者の津田亜妃子と箱根高原へ旅行に出かけた。だが、何者かにより殺されてしまう。残された彼の日記から派手な女性関係を知り、亜妃子はショックを受ける。それにもめげず、日記の女性たちの行方を探り、事件の謎を追っていく。だが、彼女に魔の手が忍び寄る……。長編推理小説。
観光会社に勤務する大伴良雄は、婚約者の津田亜妃子と箱根高原へ旅行に出かけた。が、何者かにより殺されてしまう。残された彼の日記から派手な女性関係を知り、亜妃子はショックを受ける。それにもめげず、日記の女性たちの行方を探り、事件の謎を追っていく。だが、彼女に魔の手が忍び寄る……。長編推理小説。

1995.03.07発売
蜜の私刑
講談社文庫
同棲していた女が、ある晩、突然死んだ。男は女に亭主がいたことを知り、女の骨壺を抱いて、札幌の亭主を訪ねた。しかし、男を待っていたのは、黒い罠だった。やくざの親分に弄ばれた男は、姐さんと恋におち、たった一人で大組織に立ち向かう。凄絶なバイオレンスと究極のエロスを描く長編。<「野良犬の謝肉祭」改題作品>

1995.03.07発売
仮面劇
講談社文庫
<彼>は保険金のために妻を殺そうと思っていた。世を騒がすトリカブト疑惑のM氏とは?鬼才折原一と劇中のM氏が企む完全犯罪。
妻に5000万円の生命保険を掛けた。額としては多すぎず少なすぎもしない。疑われないような事故死に見せかけて、彼を妻を殺そうと思っていた。彼にはやりとげる自信があった。ミステリー界の鬼才折原一と劇中のM氏が企む完全犯罪。絶妙のストーリー展開と巧妙な仕掛け、最終ページで明かされる驚愕の真相とは?

1995.03.07発売
プロ野球デ-タブック<最新版>
講談社文庫
昭和11年、日本にプロ野球が発足してから平成6年までの全記録。長嶋ジャイアンツ日本一の軌跡、イチローの最多安打、伊良部の150キロを超える快速球の話題から、過去の名選手、スタルヒン、沢村、川上、大下から始まって、ON、野村、金田が打ち立てたプロ野球の新記録・珍記録をエピソードで綴る。

1995.03.07発売
やっぱりミステリ-が好き
講談社文庫
ミステリー界をリードする若手実力作家が集う〈雨の会〉が放つ、傑作短編集の第2弾!「やっぱりミステリーが好き」。本格トリックからホラーまで、各作家の持ち味が存分に発揮された力作をご賞味下さい。
〈収録作家〉井上夢人・大沢在昌・折原一・坂本光一・高橋克彦・新津きよみ・東野圭吾・矢島誠

1995.03.07発売
46番目の密室
講談社文庫
大作家が殺された理由(わけ)は?新本格推理小説
密室トリックの巨匠、真壁聖一が無惨な姿で発見された。自分のトリックでか!?
45の密室トリックを発表した推理小説の大家、真壁聖一が殺された。密室と化した地下の書庫の暖炉に上半身を突っ込むという悲惨な姿であった。彼は自分の考えた46番目の密室トリックで殺されたのか?推理作家・有栖川有栖とその友人で犯罪学者・火村英生のコンビが怪事件の謎に迫る!新本格推理小説。

1995.03.07発売
知床温泉殺人事件
講談社ノベルス
「札幌雪まつりと知床流氷観光の旅」2泊3日ツアーに参加した志垣警部と和久井刑事。彼らと同じバスで回っていた人気テレビ司会者の妻が、流氷観光船から氷の海に転落して死亡した。同じころ、東京に居残るタレントの夫は、異常なまでのアリバイ工作を展開。嫌われ者の彼は犯人か?逆転につぐ逆転の結末は?

1995.03.06発売
ゴーギャン 芸術・楽園・イヴ
講談社選書メチエ
キリスト教の原始宗教、文明と野蛮、聖なるものとエロス的なもの……。自己の根源と探求し、両極を激しく揺れるゴーギャン。楽園を目指して行動する画家が、ケルトの故地ブルターニュと熱帯の孤島タヒチに見たものはなにか?北欧の妻メットと南海の“イヴ”テハマナに求めたものはなにか?「芸術の殉教者」の破天荒な生涯と心の叫びを、画家自身に語らせながら鮮やかに描き切る。
【目次】
はじめに
序章
第一章 楽園原景
1 幼年期の黄金郷
2 放浪癖
3 メット、スカンジナヴィアの真珠
4 絵画への憧憬
5 生活と芸術の乖離
第二章 北の楽園ブルターニュ
1 メットとの確執
2 ポン=タヴェンの画家村
3 南島への誘惑
4 綜合主義(サンテテイスム)の絵画
5 受難者たち
6 象徴主義絵画
7 彼方への夢想
8 旅立ち
第三章 南の楽園タヒチ
1 ポマレ王国の落日
2 マオリの神話世界
3 原初のイヴ
4 タヒチの絵画世界
5 一時帰国
6 楽園追放
第四章 内なる楽園
1 タヒチ再訪
2 「北」と「南」のサンテーズ
3 文明のゆくえ
4 言論活動
5 さらなる未開の地へ
6 「心ならずも私のなかにある野性」
終章
註
参考文献
おわりに
索引

1995.03.06発売
寄生バチをめぐる「三角関係」
講談社選書メチエ
寄生の標的を探すカリヤコマユバチ、葉を食い荒らすアワヨトウ、「タスケテクレー信号」を放つトウモロコシ、卵を守るためにイモムシを去勢するポリドナウイルス……。昆虫と植物、そしてウイルスが引く起こす奇妙な三角関係とはなにか。マクロな自然空間とミクロの寄生体内。二つの世界に拡がる共生の不思議。化学生態学と生理学の気鋭が描きだす驚異の昆虫コスモス。
【目次】
はじめに
第一部
序章 寄生バチをめぐる三角関係
第一章 匂いの遠近法
1 寄主発見
2 匂いの操作実験
3 追跡と検証
第二章 三すくみの生態系
1 至近要因と究極要因
2 齢を見分ける
第三章 トウモロコシ上でのさらなる探索
1時空間のずれ
2 分析と合成
3 産卵から孵化へ
第四章 ボディーガードを雇う植物
1 植物の5W1H
2 匂いとボディーガード
3 新しい化学生態学へ
第二部
第一章 ハチ―イモムシ、そして共生ウイルス
1 夜間観察
2 午前七時の一幕
3 単寄生か多寄生か
4 寄主はなぜ少食になるのか
第二章 寄主制御
1 生体防御反応
2 体内の防御戦
3 欺瞞
4 毒液とポリドナウィルス
第三章 親と子の絆?
1 ポリドナウィルス
2 起源と遺伝
3 忘れ去られたポリドナウィルス
第四章 寄主の蛹化阻止とは?
1 発育日数がたりない
2 いつまで寄生できるのか
3 謎の分身・テラトサイト
4 前胸腺の直接抑制
5 あらたな難問
ブックガイド
あとがき
索引

1995.03.06発売
海を感じる時・水平線上にて
講談社文芸文庫
《海は暗く深い女たちの血にみちている。私は身体の一部として海を感じている。……》年上の男子生徒とのセックスの体験を鋭利な感覚で捉えて、身体の芯が震える程の鮮烈な感銘を与えた秀作。作家の出発を告げた群像新人賞受賞「海を感じる時」と、大学生となった、その後の性意識と体験を描き深めた野間文芸新人賞「水平線上にて」。力作2篇収録。

1995.03.06発売
語源をさぐる
講談社文芸文庫
〈ごまかす〉は文化文政江戸の胡麻菓子。国語音韻史、中世、近世の国語研究に多大な業績を残した『広辞苑』の編者・新村出の語源探索セット。「天と地」「日と月」「しぐれ」「風の名」「霞と霧」「鶴」「松竹梅」「毒だみ」「香と臭」「本の語源」「家庭という語」「馬鹿考」「胡麻菓子」など、多角的論証と平易な文章で説く興味尽きない語源談、48歳。

1995.03.06発売
美の世界・愛の世界
講談社文芸文庫
深く傾倒した与謝野晶子の短歌をはじめとして、蘇テイの「汾上驚秋」からベルレーヌの「落葉」へと想いを馳せ、白秋、朔太郎、芭蕉、蕪村、白居易、ラディゲ等々、愛誦の古今東西の詩歌を心に浮かぶままとりあげ評釈する。平易、融通無礙に詩歌のエッセンスを説き明かし、著者の美意識と稟質の漲る卓越した“詩歌入門書”。表題作に「童心の世界」を加えた最晩年の円熟の3部作。

1995.03.06発売
白兎・苦いお茶・無門庵
講談社文芸文庫
敵の戦車に人間爆弾となって廃兵が飛込む訓練を繰返す。そんな理不尽きわまる敗けいくさ。夫たちが徴兵され、著者がいみじくも名付けた半後家たちとの置き去りにされた生活。“一年が百年にも感じられる”流謫の生活の中でも、市井に生き続ける“在野”の精神を飄々たる詩魂で支え、正に“人生の歌”を歌った木山捷平、中期・晩年の代表的短篇。

1995.03.06発売
近代文化の構造
講談社学術文庫
欧米で誕生し、発達した近代市民社会の特質を、キリスト教文化の影響を中心に解説。とくにマックス・ヴェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』やアダム・スミスの『道徳感情論』で示された勤勉、節約、質素、自制などの徳目を市民社会の担い手の特性として指摘。西洋近代文化の構造を考察し、キリスト教と他の文化諸領域との緊張関係を説き、更に日本の「近代」文化を批判する。