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透明な鳩
1990.08.03発売
透明な鳩
著:山本 道子,装丁:原 研哉
文芸(単行本)
家庭とは何かを本質的に問う最新長篇小説.霊園見学で知り合った中年の主婦と老婆,互いに人生の傷を抱えながら寄りそい合う二人の女性を軸に,家庭とは何か,愛とは何かを問う『群像』一挙掲載の最新長篇
新書太閤記(十一)
1990.08.03発売
新書太閤記(十一)
著:吉川 英治
山崎、賤ケ嶽の合戦と、破竹の勢いで進んできた秀吉軍が、たとえ一部隊にせよ、長久手で家康軍に完敗したことは、今後の戦局、いや政局に微妙な翳を落さずにはおかない。秀吉には苦汁を、家康には遅まきの美酒を。――家康の不撓不屈の闘志と、秀吉の天才的なヨミが激突する。そして秀吉が一歩先を制した。長らく信長の影に隠れていた秀吉の“力”が、ここに全容をみせる。
電子あり
新書太閤記(十)
1990.08.03発売
新書太閤記(十)
著:吉川 英治
信長の死後1年、めまぐるしい情勢の変化だった。しかし、賤ヶ嶽合戦の1戦をもって、信長に衣鉢はすべて、秀吉に継承されたといっていい。ただ1人、秀吉には強敵が残った。海道一の弓取り家康である。その家康も名器“初花”を秀吉に献じて戦勝を祝した。――だが、秀吉の天下経営に不満を抱く信長の次子・信雄は、家康と結び、秀吉に真っ向から敵対する。かくて小牧山に戦端が開かれる。
電子あり
親鸞(二)
1990.08.03発売
親鸞(二)
著:吉川 英治
大盗天城四郎の魔手から玉日姫を救い出したのは、範宴である。その日から範宴はもの想う人となった。甘ずっぱい春の香りは、払えども払えども、範宴を包む。禁断の珠を抱いて、範宴はみずからおののく。京の夜を煩悩に迷い狂う範宴!追い討つように、山伏弁円は彼に戦いを挑む。信仰の迷いに疲れた範宴は、このとき法然を知る。奇(く)しき法然との出合い。親鸞の大転機であった。
電子あり
親鸞(一)
1990.08.03発売
親鸞(一)
著:吉川 英治
義経が牛若といって鞍馬にあった頃、同じ源氏の血をうけて十八公麿(まつまろ)(親鸞)は生れた。平家全盛の世、落ちぶれ藤家(とうけ)の倖として育った彼は、平家一門のだだっ子寿童丸の思うままの乱暴をうけた。彼は親鸞に生涯つきまとう悪鬼である。9歳で得度を許された親繋の最初の法名は範宴。師の慈円僧正が新座主となる叡山へのぼった範宴を待っていたのは、俗界以上の汚濁であった。
電子あり
大陸の細道
1990.08.03発売
大陸の細道
著:木山 捷平
講談社文芸文庫
M農地開発公社嘱託として満州に赴いた木川正介。喘息と神経痛をかかえ、戦争末期の酷寒の中で、友情と酒を味方に人生の闘いをはじめる。庶民生活の中「小さくて大きな真実」。“日本の親爺”木山捷平が、暖かく、飄逸味溢れる絶妙の語りくちで、満州での体験を私小説世界に結晶させた。芸術選奨受賞作。
電子あり
白い屋形船・ブロンズの首
1990.08.03発売
白い屋形船・ブロンズの首
著:上林 暁
講談社文芸文庫
脳溢血で、右半身、下半身不随、言語障害に遭いながら、不撓不屈の文学への執念で歩んだ私小説の大道。読売文学賞「白い屋形船」川端賞「ブロンズの首」ほか、懐しく優しい、肉親・知友そして“ふるさと”の風景。故郷の四万十川のように、人知らずとも、汚れず流れる、文学への愛が、それのみが創造した美事な“清流”。
電子あり
けい肋集・半生記
1990.08.03発売
けい肋集・半生記
著:井伏 鱒二
講談社文芸文庫
子守り男に背負われて見た、花の下での葬式の光景。保養先の鞆ノ津で、初めて海を見た瞬間の驚きと感動。福山中学卒業と、京都の画家橋本関雪への入門志願。早稲田大学中退前後の、文学修業と恋の懊悩。陸軍徴用の地マレー半島で知った苛酷な戦争の実態。明治31年福山に生れて、今92歳の円熟の作家が心込めて綴った若き日々・故郷肉親への回送の記。
電子あり
ささやかな日本発掘
1990.08.03発売
ささやかな日本発掘
著:青柳 瑞穂
講談社文芸文庫
東京日本橋の地下鉄ストアで見つけた乾山の5枚の中皿。古道具屋で掘り出した光琳の肖像画。浜名湖畔の小川で、食器を洗っていた老婆から譲り受けた1枚の石皿。その近くの村の、農家の庭先にころがっていた平安朝の自然釉壺……。美しいものとの邂逅が、瑞々しく生々と描かれる名随筆26篇。読売文学賞受賞。
電子あり
ポケット絵本(4) ベビ-デイジ- は-い おでかけ
1990.08.03発売
ポケット絵本(4) ベビ-デイジ- は-い おでかけ
構成:松本 ちえ子,文:保立 真理子,装丁:松本 ちえこ
講談社の絵本
デイジーの型抜きを動かして遊ぶしかけ絵本誌面にあけたポケットに、かわいいベビーデイジーの型抜きを出し入れして遊ぶしかけ絵本。ベビーデイジーたちがデパートに出かけて楽しい一日を過ごします。
C.W.ニコルの海洋記
1990.08.03発売
C.W.ニコルの海洋記
著:C.W・ニコル,訳:竹内 和世,訳:宮崎 一老,装丁:凱風舎
講談社文庫
勇魚――くじらを愛する人々へ贈るエッセイ極北の海で日本とノルウェーの捕鯨船に同乗し、和歌山県太地に住み江戸期の捕鯨を調べ、さらに南氷洋で捕鯨船団の実態を取材した著者の鯨と鯨取りへの熱い思い。
カイシャ
1990.08.03発売
カイシャ
著:C.ジエ-ムス・アベグレン,著:ジョ-ジ・スト-ク,訳:植山 周一郎,装丁:鈴木 邦治
講談社文庫
世界のビジネス界に進出し、いまや重要な役割を果たすようになった日本企業――カイシャ(会社)。日本的経営の神秘的威力や陰謀はすべて排除し、あくまでも競争原理にもとづく企業戦略・財務・マンパワーを、日本企業のコンサルタントとして20年余の経験をもつ筆者が、徹底的に解明した「日本企業論」。
月夜の記憶
1990.08.03発売
月夜の記憶
著:吉村 昭,装丁:辻村 益朗
講談社文庫
吉村文学の原点を伝える珠玉エッセイ70編なぜ小説を書くのか。なぜ執拗なほどに戦争を描こうとするのか。文学・医学・戦争・社会・家庭と多岐にわたり作家吉村昭の生存理念を浮彫りにする評論・随筆集。
コンピュータ犯罪戦争
1990.08.03発売
コンピュータ犯罪戦争
著:室伏 哲郎,装丁:海保 透
講談社文庫
情報化社会の裏側で激増している、コンピュータ犯罪の怖るべき実態を、克明にレポートする。ハッカー、ウイルス、ソフト泥棒など、巧妙な〈見えざる手〉が仕組む犯罪に、あなたはどう対処するのか? 身近なカード操作から、中枢のシンクタンクにまで忍びよる手口を洗い出し、頭脳を駆使しての見えざる犯罪の手口と防止にむけて安全対策を考える、必読の処方箋!
電子あり
愛と幻想のファシズム(下)
1990.08.03発売
愛と幻想のファシズム(下)
著:村上 龍
講談社文庫
世界恐慌を迎えた1990年、世界には奇妙な動きが相次いだ。日本でもパニックとクーデターが誘発する。暗躍する巨大金融企業集団「ザ・セブン」に全面対決を挑む政治結社「狩猟社」が企てたのだ。若きカリスマ、トージの意識が日本を動かし始める。この危険な小説に描かれた世界はすでに現実である!!
愛と幻想のファシズム(上)
1990.08.03発売
愛と幻想のファシズム(上)
著:村上 龍
講談社文庫
激動する1990年、世界経済は恐慌へ突入。日本は未曽有の危機を迎えた。サバイバリスト鈴原冬二をカリスマとする政治結社「狩猟社」のもとには、日本を代表する学者、官僚、そしてテロリストが結集。人々は彼らをファシストと呼んだが……。これはかつてない規模で描かれた衝撃の政治経済小説である。
幕末「住友」参謀
1990.08.03発売
幕末「住友」参謀
著:佐藤 雅美,装丁:熊谷 博人
講談社文庫
倒産・乗っとりの危機を救った参謀の大戦略とは何か、その全容を描いた歴史経済小説。危急存亡の事態をいかに打開したのか? ーー巨額な借金と経営乗っとりの大ピンチを救った、野性あふれる参謀の戦略とは何か? その男・広瀬宰平は、住友の礎である別子銅山を守りぬくため、幕府を相手に、一歩も引けをとらぬかけひきを展開する。内にむかっては、膨大な金利支払いを解決するため、大胆な経営体制を敷く。危急存亡に対処した手腕を描く!
電子あり
いぎりす物語
1990.08.02発売
いぎりす物語
編:講談社,その他:オーパス,装丁:鈴木 隆,装丁:福田 和子
イギりスの美と伝統,ロマンと旅情をガイド古きよき文化が,今なお生活と共にあり,文化の底知れぬ奥行きを誇る大国を,撮り下ろしの美しい写真であますところなく紹介.日本で初めての本格的英国ムック.
マンガ 孫子・韓非子の思想
1990.08.01発売
マンガ 孫子・韓非子の思想
その他:蔡 志忠,監:野末 陳平,訳:和田 武司,訳:胎中 千鶴,装丁:鈴木 成一
勝者の戦略を体系化した孫子。支配の鉄則を確立した韓非子。冷静かつ鋭く、恐ろしいまでに人間を喝破した2大思想!! 『孫子』の特徴は、戦争の法則性を追究している点にある。戦争の帰趨は、見通しのたてにくいものであるが、しかしそれなりの法則性をもつものであるとして、「彼を知り、己を知れば百戦殆からず」と指摘している。この命題は、今日においても科学的な真理であろう。韓非子は法家の学説の大成者である。彼は変革を主張し、儒家の復古主義に反対した。具体的には、君主に権力を集中せよと説き、「法術」と功利をたっとんだ。その文章は先進諸子の中でも独特の風格を具え、論法は鋭く、表現力に富んでいる。――本文「解説」より抜粋
眠らない目撃者
1990.08.01発売
眠らない目撃者
著:和久 峻三,装丁:熊谷 博人,装画:宇野 亜喜良
講談社ノベルス
愛する人が殺人者 白眉の法廷サスペンス美人検事・高倉律子は血のつながらない兄との最後の密会中に殺人事件を目撃する。見たままを証言すれば、結婚前の兄が破滅するだろう。だが容疑者は別人なのだ。