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修羅の剣(下)
1989.11.07発売
修羅の剣(下)
著:津本 陽
講談社文庫
夜空に光芒をひく彗星のような、悲壮華麗な青年剣士の運命。練兵館のご隠居先生・岡田十松に剣の才能を認められ、2年余りのうちに免許皆伝を得た仏生寺弥助は、独特の必殺技を編み出し、仏生寺一流の名を得るまでに成長した。幕末動乱の京都で33歳の生涯を閉じた、純粋無垢の無頼の魂を描く時代傑作。<上下巻>
電子あり
中国五千年(下)
1989.11.07発売
中国五千年(下)
著:陳 舜臣
講談社文庫
中国の王朝興亡に見られるパターン、多くの政権は、その内部の実力者に乗っ取られて交替する。世界帝国の唐、短命王朝の続く五代十国、新時代を画した宋、征服王朝の元、中華帝国の復活である明、満州族の王朝の清から中華民国を経て、中華人民共和国が成立するまで。歴史とは何かを、公正な史眼で語る名著。<上下巻>
電子あり
滝沢馬琴(下)
1989.11.07発売
滝沢馬琴(下)
著:杉本 苑子,装丁:中島 かほる,装画:横山 大観
講談社文庫
生活のために書き続ける馬琴に、失明の危機が迫っていた。がんじがらめの状況で無学な嫁のお路を督励して、代筆で八犬伝を進める作家の凄絶な闘い。感動の長編。 自負と自責の矛盾に苦しむ人間を描く傑作。 生活のために書き続ける馬琴に、失明の危機が迫っていた。がんじがらめの状況で無学な嫁のお路を督励して、代筆で八犬伝を進める作家の凄絶な闘い。感動の長編。
電子あり
滝沢馬琴(上)
1989.11.07発売
滝沢馬琴(上)
著:杉本 苑子,装丁:中島 かほる,装画:横山 大観
講談社文庫
滝沢馬琴の苛酷な生を描く吉川英治文学賞受賞作。「南総里見八犬伝」「椿説弓張月」等で名声を得た馬琴は、保守的で狷介な性格のため人と衝突することも多く、苦しい家計と病弱な家族の煩労も、一身に負っていた。 滝沢馬琴の苛酷な生を描く吉川文学賞受賞作。「南総里見八犬伝」「椿説弓張月」等で名声を得た馬琴は、保守的で狷介な性格のため人と衝突することも多く、苦しい家計と病弱な家族の煩労も、一身に負っていた。
電子あり
木乃伊館
1989.11.07発売
木乃伊館
著:柴田 錬三郎,装画:東 啓三郎
講談社文庫
備前・黒井山中に隠された宇喜多秀家の財宝は、はたしてあるのだろうか……。かげろふ太刀で真っ二つに両断された冥官胄と、その幻の剣法の使手・下山新八郎の妖気漂う謎の死を結んで、黄金伝説を伝える「黒井館」の怖るべき謎が解かれてゆく……という「木乃伊館」のほか、「下郎君平」「八代目団十郎」「片耳奴」「寺田屋兇変」の5編。「夢と恐怖と妖しさと謎」をはらむ、迫力の伝奇時代小説集。
電子あり
超巨人・明の太祖朱元璋
1989.11.07発売
超巨人・明の太祖朱元璋
著:堺屋 太一,装丁:安彦 勝博,装画:中川 恵司
講談社文庫
明の太祖・朱元璋――信長・秀吉・家康の三大英傑をひとりで演じた男の、波乱万丈の生涯。その面白さは三国志を凌ぎ、太閤記もはるかに及ばない。ダメな組織にいても、成功するには! 不利な状況の中でも、勝ち抜くには! 超巨人・朱元璋の思想と行動が、あらゆる現代人に大きな勇気と多くの知恵を与える。
電子あり
パラソルヘンべえシリーズ(1) ヘンべえがやってきた!
1989.11.06発売
パラソルヘンべえシリーズ(1) ヘンべえがやってきた!
原作:藤子 不二雄A,その他:C&D,その他:鈴木 伸一,構成:K-BOSSプランニング
講談社の絵本
作句歳時記 冬
1989.11.06発売
作句歳時記 冬
その他:楠本 憲吉,装丁:志賀 紀子
わかりやすく読みごたえのあるユニークな俳句実用書 失いしことば失いしまま師走 との辞世の句を残して逝った著者宿願の俳句入門書兼歳時記 歳時記、俳句入門書は踵を接して刊行されている。しかし、歳時記が入門書を兼ねているというものはない。そこで私は年来の宿願であった“歳時記兼入門書”の刊行を試みた。そのために厳選した例句の外に、鑑賞句をとりあげ、これを鑑賞すると同時にその中に作句のコツを入れる。この2点に力を注いだ。本書は「使う歳時記」よりも「読んで学ぶ歳時記」として刊行した。殊に「名句鑑賞」は本書の特徴といえよう。――この「歳時記」の特徴より
教行信証入門
1989.11.06発売
教行信証入門
著:石田 瑞麿
講談社学術文庫
『教行信証』は、浄土真宗の教義の根本理念を述べた書である。親鸞はいう、浄土の真実の心(浄土真宗)を考えるとき、如来の恵みによって与えられた浄土に生まれるすがたには、真実の教(おしえ)と行(ぎょう)と信と証(さとり)とがあると。本書は、親鸞研究に深い理解と見識をもつ著者が、難解な書とされる『教行信証』6巻の中から親鸞の言葉や教えを抽出し、その真意を平易に解説した。親鸞の思想と信仰の核心に迫る好著。
ランボオからサルトルへ
1989.11.06発売
ランボオからサルトルへ
著:平井 啓之,解説:蓮實 重彦,装丁:多田 進
講談社学術文庫
現代思想の源流である象徴主義の系譜を通観ランボオ、マラルメ、ヴァレリーからプルースト、そしてサルトルへ。20世紀の精神史をリードした巨人たちの作品を読み解きつつポスト・モダンの諸問題を考える
「近代の超克」論
1989.11.06発売
「近代の超克」論
著:廣松 渉
講談社学術文庫
座談会「近代の超克」は、昭和17年、各界知識人による“協力会議”を標榜して開かれた。“伝説的に有名”なこの会議は、不毛な体制讃美に終わったのか、それとも日本思想の極北たり得たか? 著者は、西洋哲学の超克を志向した西田哲学本来の構えに立ち返り、高山(こうやま)・三木ら京都学派の「世界史の哲学」の役割と限界を剔抉(てっけつ)する。近代知の対自化が課題とされる今日、本書の問いかけはいよいよ重い。
或る一人の女の話・刺す
1989.11.02発売
或る一人の女の話・刺す
著:宇野 千代
講談社文芸文庫
他の介入を許さず気儘に生きた〈放蕩無頼〉の人生。雪の上で夥しい血を吐き、狂い死した父は、娘に〈真っとう〉に生きろと教えた。しかし娘は、父の道をなぞるように更に鮮烈に生きた。70を越した女が、この世に生れ過した不思議を恬淡と語りかける「或る一人の女の話」。「刺す」を併録。自伝的傑作2篇。
電子あり
白頭吟
1989.11.02発売
白頭吟
著:石川 淳,解説:立石 伯
講談社文芸文庫
原敬により、院外団から、代議士、党幹部に引立てられ、拓殖会社の理事として辷り込む父・尾花晋作。3年前病死した正妻のあとになおった27歳の三輪子。洋行志望する前妻の子、主人公20歳の学生・尾花晋一。俗物・まがいもの行き交う、愛あり恋あり不倫あり、裏切り、謀略なんでもありの巷のなかで、昂然として、高貴なるものの光芒一閃。石川淳を代表する傑作。
電子あり
創造する組織の研究
1989.11.01発売
創造する組織の研究
著:野中 郁次郎,著:梅澤 正,著:井原 哲夫,装丁:プラスアイ,著:久野 誠之,著:大坪 檀,著:田中 真砂子,著:吉田 民人
激変する企業環境下の生残る<組織>とは?リストラクチャリング,日本的経営の国際化,経済のソフト化真只中の企業.その組織はどうあるべきか.組織と人間を多面的・学際的に捉え,知恵糾合の注目の研究
黒田如水
1989.11.01発売
黒田如水
著:吉川 英治
大作『新書太閤記』の1大分脈を成すのが本書である。秀吉といえども、独力では天下を取れなかった。前半は竹中半兵衛の智力を恃り、後半は黒田如水を懐刀(ふところがたな)とした。如水は時勢を見ぬく確かな眼をもっており、毛利の勢力下にありながら、織田の天下を主張。また、荒木村重の奸計に陥り、伊丹城地下牢での幽囚生活を余儀なくされながら、見事に耐えぬく。――若き日の如水を格調高く描く佳品。
電子あり
宮本武蔵(三)
1989.11.01発売
宮本武蔵(三)
著:吉川 英治
吉岡清十郎と雌雄を決す!武蔵の年来の宿望は、ここに実現の運びとなった。時、慶長10年正月9日。場所は京都・蓮台寺野。もし武蔵が勝てば、その名声は京畿を圧するだろう。――武蔵は思いのままに戦い、勝利をおさめたが、彼の得たものは、心の虚しさでしかなかった。一方、蜂の巣を突いたような吉岡一門から、一門きっての暴れん坊、吉岡伝七郎が鎌首をもたげてきた。
電子あり
宮本武蔵(二)
1989.11.01発売
宮本武蔵(二)
著:吉川 英治
沢庵の温かい計らいで、武蔵は剣の修行に専念することを得た。可憐なお通を突き放してまで、彼が求めた剣の道とは?だが、京畿に剣名高い吉岡一門の腐敗ぶり。大和の宝蔵院で味わった敗北感、剣の王城を自負する柳生の庄で身に沁みた挫折感。武蔵の行く手は厳しさを増す。一方、又八は堕ちるところまで堕ちて、偶然手にいれた印可目録から、佐々木小次郎を名乗ったりする。
電子あり
宮本武蔵(一)
1989.11.01発売
宮本武蔵(一)
著:吉川 英治
野に伏す獣の野性をもって孤剣をみがいた武蔵が、剣の精進、魂の求道を通して、鏡のように澄明な境地へ達する道程を描く、畢生(ひつせい)の代表作。若い功名心に燃えて関ヶ原の合戦にのぞんだ武蔵(たけぞう)と又八は、敗軍の兵として落ちのびる途中、お甲・朱実母子の世話になる。それから1年、又八の母お杉と許嫁(いいなずけ)のお通が、2人の安否を気づかっている作州宮本村へ、武蔵は1人で帰ってきた。
電子あり
ハムレットの殺人一首
1989.11.01発売
ハムレットの殺人一首
著:岩崎 正吾,装丁:辰巳 四郎,その他:熊谷 博人
講談社ノベルス
異様な殺人事件を告げる合図は百人一首の札若くして隠棲した名ハムレット役者、山王未知雄の招きで、土地買い占めの嵐で廃村寸前の山王村を訪れたホレーショ役者、多岐が解かねばならない百人一首の謎!
聖なる死の塔
1989.11.01発売
聖なる死の塔
著:黒崎 緑,装丁:辰巳 四郎,装画:熊谷 博人
講談社ノベルス
黒魔術が徘徊する閉ざされた女学院の怪異!聖マリア女学院の塔から墜落死した修道女恵子。彼女から救いを求める手紙を受けとった〈私〉を襲う殺意は誰のもの? サントリーミステリ大賞読者賞受賞第一作。