新刊書籍
レーベルで絞り込む :
1983.12.27発売
三味線殺人事件
講談社ノベルス
1983.12.20発売
ピーターのとおいみち
講談社の絵本

1983.12.19発売
集団の心理学
講談社現代新書
集団を円滑に機能させ、積極的に関わっていくために……肩書きで仕事をするな。自分の能力と地位・役割を混同してはいないか。無駄話や挨拶がコミュニケーションを豊かにする。とにかく声を出せ。異端者になるな。どんな立派な正論を吐こうと、無視され、相手にされなくなる。人は、なぜ群れ、そのなかでどう行動するのか。本書は、集団のまとまりから、お互いの同調・非同調、リーダーシップの条件まで、集団行動のダイナミズムを解剖し、集団に溶けこみつつ、個性的に生きる道を提示する。
たった一人の反乱――異端者のレッテルをいちど貼られてしまうと、どんなに正確を吐こうが、それは無視される。多数が正義なのである。異端者は変わり者としてあつかわれ、多数者はもはや相手にしなくなる。流れは低きにつくとよくいうけれど、仕事をなまけてもさぼっても、自分に実害がないとなれば、そしてそういう仲間の多いところでは、いきおいそれが大勢を占めていくことになるだろう。よほどおおがかりな配置転換でもして、職場の雰囲気を変えていかなければならない。たぶん、「たった一人の反乱」ではどうにもならないだろう。――本書より
1983.12.14発売
夢判断

1983.12.12発売
同行百歳
講談社文庫
安穏で平凡な道を望みつつ、しかし、妻と歩いてきた道は、けっこう波風が立ち、危険に満ちていた。今、よくやったじゃないかと、自分に拍手を送ってやりたいような気がしている――という表題作はじめ、来し方を思いながら、生きることの辛さに涙し、楽しさに心を暖め、人生の意味を探る、味わい深い名品11篇。男の涙の履歴書!

1983.12.12発売
怪人二十面相
青い鳥文庫
20のまったくちがった顔を持ち、変装の名人で、「二十面相」と呼ばれるふしぎな盗賊が、国立博物館の美術品を盗むと予告してきた。名探偵明智小五郎や、小林助手らの少年探偵団は知恵をしぼった。名探偵と悪魔のような盗賊との勝負はいかに!探偵小説の第一人者江戸川乱歩の傑作。

1983.12.12発売
クレヨン王国 いちご村
青い鳥文庫
盲腸の手術をした5年生の正君におばあちゃんが12色のクレヨンをくれました。そのクレヨンの1本1本が、正君のねむりの中に順々にあらわれて、むらさきはスミレの花、みどりはヘチマ、黄色はエンゼルの話……12のお話をはじめました。楽しくて、すこし心がいたむ「クレヨン王国」シリーズ4作め。

1983.12.08発売
麦とロッキード
講談社文庫
自然保護だけで、自然は守れるのか? 進歩のための開発が、自然を破壊してはいないだろうか? 豊かなみのりである小麦など食糧が、国際金融資本支配の戦略物資に悪用されてはいないだろうか? 種々な環境破壊や公害の原因から、隠された国際政治との関係にまで説きおよぶ、人間回復のための熱き想い。伐採される緑の山々、減反で荒らされる農地、危険な原発……ふるさとへの思いと自然破壊者への怒りを込めた、渾身の評論集。

1983.12.08発売
わたしは椿姫
講談社文庫
赤い椿、白い椿の香りを秘めて、パリの社交界にときめく謎の美女。男たちを翻弄する日本的愛の技巧の裏面をさぐった、画学生の運命は? 世界各地に羽を伸ばす日本の女性。華麗に、したたかに、人生を謳歌し、異国に生きる彼女ら7人を描く“当世国際女気質”。
赤い椿、白い椿の香りを秘めて、パリの社交界にときめく謎の美女。男たちを翻弄する日本的愛の技巧の裏面をさぐった、画学生の運命は?(表題作)……。
世界各地に羽を伸ばす日本の女性。華麗に、したたかに、人生を謳歌し、異国に生きる彼女ら7人を描く“当世国際女気質”。

1983.12.08発売
七人の証人
講談社文庫
十津川警部は帰宅途中を襲われ、不覚にも誘拐された。彼が気付いたときには、彼は奇怪な無人島にいた。しかもそこには、ある町の一部分がそっくり再現されていたのだ。次々建物から現れる人間は、皆或る事件の目撃者、そしてやがて展開される狂気のシーン。会心サスペンス長編。(講談社文庫)
十津川警部は帰宅途中を襲われ、不覚にも誘拐された。彼が気付いたときには、彼は奇怪な無人島にいた。しかもそこには、ある町の一部分がそっくり再現されていたのだ。次々建物から現れる人間は、皆或る事件の目撃者、そしてやがて展開される狂気のシーン。会心サスペンス長編。

1983.12.08発売
ボーイフレンド物語
講談社文庫
七分の慕情に、三分のエロス――若い男に想いをよせた年上の「女心」の闇へ、醒めた眼は、鋭い省察の光をあてる。したたかに生きる女の日々の生活から、青年のフィーリングをつかみとり、女の嗅覚で、その実像と虚像を選び分ける。歌や旅に走る生活と趣味の論理にも、深く透徹した眼をとどかせる、異色のエッセイ。優しい女心の軌跡をさぐる。青年に思いをよせたとき、ドラマは始まる。それだけで胸はときめく!

1983.12.08発売
草宴
講談社文庫
愛と性の業火に焼かれる中年男女の姿を嵯峨野の自然を背景に流麗に描いた文芸作品。愛の魔性に翻弄される中年男女の真の姿ーー本能のまま、華麗に生きる可能子。その可能子に、しもべのように従う中年男の柿本、そして一度は剃髪したものの、柿本によって再び煩悩を刺戟され、還俗をきめる端春。京の嵯峨野を舞台にして、中年男女が性の業火に燒かれる姿を、文学的香気高く描く秀作。著者出離後の、最初の長編。

1983.12.08発売
銭の城
講談社文庫
大内家の支配が崩れた永禄年間の博多は、戦乱・混乱の中にあった。壱岐から島抜けをして博多にきた右近は、浮浪児の集団に入ったが、やがて才覚を示して頭領になる。商才と知略と度胸を武器に、多くの配下を巧みに利用した右近は、豪商や大名に接近しつつ、成り上がってゆく。痛快な銭もうけをした風雲児を描く、異色の歴史長編。ほかに「さいころ武士道」を併録。

1983.12.08発売
死者の木霊
講談社文庫
バラバラ死体が発見されたのは、信州の小京都、飯田市郊外の松川ダム。叔父甥間の借金がらみの単純な殺人事件と見た捜査本部は「犯人」の自殺が確認された時点で解散した。だが、この事件の背後に不自然なものを直感した飯田署竹村巡査部長は執拗に事件に喰らいついていく。大型本格社会派のデビュー作。(講談社文庫)
バラバラ死体が発見されたのは、信州の小京都、飯田市郊外の松川ダム。叔父甥間の借金がらみの単純な殺人事件と見た捜査本部は「犯人」の自殺が確認された時点で解散した。だが、この事件の背後に不自然なものを直感した飯田署竹村巡査部長は執拗に事件に喰らいついていく。大型本格社会派のデビュー作。

1983.12.08発売
梅安針供養―仕掛人・藤枝梅安
講談社文庫
闇討ちにあって瀕死の重傷を負った若侍を匿う梅安。だが、命をとりとめた若侍は記憶を喪っていた。一方、よんどころない義理で引き受けた仕掛けの相手の旗本奥方は、若侍と深いかかわりがあるらしい。暗黒の世界に生きる男たちの凄味と、紙一重の人間味を陰影深く浮き彫りにする好評シリーズ、初の長編。

1983.12.08発売
銀の糸あみもの店
講談社文庫
親友の葉子から突然、「サホコ タスケテ」と隅のほうに編み込まれた、レース編みのスカーフが送られてきた。さほこはびっくりして、葉子の勤める編み物店をたずねたが……。編み物に魅せられた少女の運命をえがいた「銀の糸あみもの店」のほか、「西明かりのときに」「電話」「うす黄色のかさ」「透見めがね」など、斬新で都会の香りあふれるファンタジー短編を、11話収録した傑作童話集。

1983.12.08発売
下駄の向くまま
講談社文庫
ツゥーっと横丁曲って、路地の奥へツゥと入って……下駄の向くまま気の向くまま、ひたすら地ベタの感触と人間臭い風景にひかれ、なにやらやって来ましたあの町この町。ああ郷愁の…ムグ…「あの頃」。スケッチブック片手のブラブラ歩き、落着く先はなぜか黄昏時の赤提灯、ふられ酒あり祭り酒あり。江戸っ子絵師・滝田ゆう流「東京百景」。一口ガイド・マップ付き。

1983.12.08発売
男の子守唄 雨彦のサラリーマン講座5
講談社文庫
母の背中で聴いた子守唄。男なりゃこそ働きまする。ああ! 花のサラリーマン講座、完結編。働く男たちには、どこか哀愁が漂うな! ーー「サラリーマン講座も、おかげさまで完結である。サラリーマン生活20年である。その間、2つの会社に勤めて、出世もしたが、冷や飯も食った。組合の委員長もやったし、子会社にも出向した。女房も貰ったし、窓際にも坐らされた。イヤな奴にも会ったし、いい先輩にも恵まれた。サラリーマン社会がわたしを作ってくれたのである。」<「著者あとがき」より>

1983.12.07発売
近世日本国民史 安政の大獄 中篇
講談社学術文庫
安政五年九月、老中間部詮勝入洛参内に及び、攘夷鎖国の方針に対し、「只今争端を開き候ては容易ならざるの御一大事」との諸大名の建議を逆手に執り、条約調印の止むを得ざる事情を「御氷解」し、「鎖国の良法」引戻しを俟つとの事実上の勅許を得るや、俄然、井伊直弼武断強行策を命ず。間部らは飢狼の群羊に闖入するが如く、正義派に対し讒講誣曲の言説を逞しうし公卿衆を威嚇、辞官、落飾を迫り、維新史空前の大獄へ突入した。
安政五年九月中頃、老中間部詮勝入洛参内に及び、攘夷鎖国の方針に対し、「只今争端を開き候ては容易ならざるの御一大事」との諸大名の建議を逆手に執り、条約調印の止むを得ざる事情を「御氷解」し、「鎖国の良法」引戻しを俟つとの事実上の勅許を得るや、俄然、井伊直弼武断強行策を命ず。間部らは飢狼の群羊に闖入するが如く、正義派に対し讒講誣曲の言説を逞しうし公卿衆を威嚇、辞官、落飾を迫り、維新史空前の大獄へ突入した。

1983.12.07発売
今昔物語集(七)
講談社学術文庫
『今昔物語集』(7)は、(6)に続いて仏教教典の霊験談が数多く記される。「法華経」を読む僧の声を聞いていた鳩の雛が死後、人間に生れ代ることができた話、羅刹女(女の食人鬼)にたぶらかされ食われそうになった僧が経を誦して難をのがれた話、地獄に落ちて灰のように焼けただれた罪人が「法華経」書写によって救われる話など興味深い説話が続出する。1話ごとに明確な分析と、深い解明を付して、読解にゆき届いた手引きを与えている。