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1983.11.08発売
百人一首
講談社学術文庫
我が国の古典中、古来最も広く親しまれた作品百首に明快な訳注と深い鑑賞の手引を施す。一首一首の背景にある出典、詠歌の場や状況、作者の心情にふれ、さらに現存最古の諸古注を示した特色ある力作。

1983.11.08発売
今昔物語集(六)
講談社学術文庫
『今昔物語集』(6)は震旦(中国)の説話を収める。震旦仏教の起源を語る説語、諸仏像(釈迦像・弥陀像など)および諸経典(華厳経・阿含経など)の霊験説話である。これらは仏法王法相依思想(仏教と国家権力とがたがいに助けあって、ともに栄えるという思想)のもとに人々の教養と生き方の指針を与えるために作りあげられた。達磨(だるま)の中国布教の話、『西遊記』に名高い玄奘三蔵の天竺(インド)求法の旅の話など興味深く盛り込まれる。

1983.11.04発売
初等相対性理論
難しい数学を使わず、図形と初歩の三角函数・微積分を駆使して特殊相対性理論の真髄をとらえる。さらに相対論的電磁力学から運動学まで、通俗に堕さず、相対論の理論的美しさと魅力を余すところなく伝える決定版。

1983.10.20発売
命の器
文芸(単行本)
精神の自画像、いのちのうつわ。
清澄な抒情を湛えた文学世界の秘密を明かす。戦後生まれの本格派・宮本輝の自伝的エッセイ。
父は事業に失敗して、殆ど家に寄りつかなくなり、よその女のもとで暮らすようになった。父は見るたびに憔悴し老いていった。……父がたまに家に帰ってくると、私は何やかやと口実を作って表に出て行き、出来るだけ顔を合わさないようにした。そんな私を、父はある哀しさの漂う目で見つめた。いま、私はときおり押さえがたい悔恨とともに、そのときの父の目を思い出す。……父との思い出はさまざまなものが複雑にもつれ合って、ひとことで言い表わすことなど出来はしないのだが、私を溺愛し、どんな人間でもいい、ただ大きくなって欲しいと念じつづけてくれた人がこの世にあったということを、筆舌に尽くしがたい感謝の念で思い起こすのである。――(「父がくれたもの」より)

1983.10.14発売
泰治が歩く
講談社文庫
食うに追われた戦中戦後の時代を、農業に転じて、ひたむきに生き続けた原田一家――。小児麻痺(しょうにまひ)を患(わずら)った足を引き摺(ず)りながら、懸命に歩きつづけた末息子・泰治――。本書は、素朴画家・原田泰治が、その苦闘の果てに、見事に描きだした、詩情溢(あふ)れる絵画の履歴(りれき)書である。
1983.10.14発売
小さな国のつづきの話
1983.10.14発売
ぼくはやっぱりとりなんだ
講談社の絵本

1983.10.12発売
自分をさがして旅に生きてます
講談社文庫
It''s up to you――君の考え次第だよ。自分の道は、自分でしか決められない。ニューヨークのハーレムで、基地の街・沖縄で、カスバで、多くの「今日をせいいっぱいに生きるあなた」に会った。同性愛の少年、少女娼婦、未婚の母、他人(ひと)には限りなく優しく、自分には厳しい人たちの、真剣な眼差しと笑顔をあなたに! フォト&エッセイの名作。
1983.10.11発売
解体死書
講談社文庫

1983.10.11発売
僕と彼女たち
講談社文庫
僕は28歳。野原理恵子に失恋した痛みを抱えつつも、いま成田伸子と深い関係になろうとしている。でも伸子と結婚するつもりはない。もっと好条件の相手がいそうだし、現に、僕のまわりには数人の女が虎視眈々僕を狙っているのだ! 北沢浩平と彼を巡る5人の女性たち。独身時代を謳歌する若いサラリーマンの「愛と性のモラル」を描く長編明朗青春小説。

1983.10.11発売
日本の中の朝鮮文化(2)山城・摂津・和泉・河内
講談社文庫
「これほどまで古代朝鮮の渡来文化が日本に濃密に残されているとは予想だにしなかった」──著者の驚きは、ますます拡がる。京都の山城、大阪の摂津など各地の神社や祭りに伝わる縁起、習俗の来歴をひもといてゆくと、隠された古代日本の貌(かお)が、否が応でも新しい歴史の姿をまとって、浮かびあがってくる。

1983.10.11発売
日本の兵器工場
講談社文庫
いま兵器工場の内側で何が起こっているか? 毎年膨張を続ける軍需工場の現場を丹念に取材。危険な軍拡路線を批判する必読のルポーー軍備の増強は、日本の平和にほんとに役立っているのだろうか。いま防衛庁の年間調達総額は1兆円をはるかに越えるというのに、兵器産業の実態は厚いベールに覆われたままだ。兵器工場の現場を丹念に取材し、巨大な防衛産業なしでは立ちゆかぬ日本経済の体質と関係者たちの本音を、鮮明にレポートする。

1983.10.11発売
頭医者青春記
講談社文庫
プロレスごっこ、鼠騒動、ベーゼ事件……診療・飲酒・研究・酩酊に明けくれる、かけだし頭医者ーーいささかお調子ものの若き精神科医。行く先々には、なぜか奇人・変人・異才が、ずらり居並ぶ。怠け心をむちうちつつ、死刑囚心理の研究に取り組んではみたが、元プロレスラーと「格闘」したり、「ベーゼ事件」をおこしたり、酩酊の連続、椿事の頻発……。青春の日々はどんどん過ぎてゆく。自伝ふう長編ユーモア小説。

1983.10.11発売
喜劇役者たち
講談社文庫

1983.10.11発売
シネマッド・ティーパーティ
講談社文庫
胸騒ぐあのスター、あのシーン! シネマッドが絵とエッセイで綴るシネマグラフィティーー「不思議の国のアリス」のあの帽子屋ならぬ、「シネマッド」和田誠が主催するマッド・ティーパーティへ、あなたをご招待。懐かしのスターたち、極めつきのシーンの数々……映画への熱い想いをこめたエッセイと、大向こうをうならすイラスト。映画狂も胸ワクワクの「ザッツ・シネマグラフィティ」。

1983.10.11発売
グリーン・レクイエム
講談社文庫
えっと、作品(なかみ)のご案内です。腰まで届く長い髪の娘・明日香。その髪に驚くべき秘密と力をひめた彼女の正体は?彼女を愛してしまった青年・信彦との、のがれられぬ運命が明日香を見舞う。彼女の行く先は、さて、どこ?ショパンのノクターンが全編を包む「グリーン・レクイエム」、ほか2編の心躍るSF。

1983.10.11発売
邪馬台国を見つけよう
講談社文庫
邪馬台国はどこにあったのか? これは史学界、考古学界、そしてアカデミズムの世界から在野に到るまで、諸説紛紛、まさに論者の数だけ意見も錯綜するといわれる謎中の謎である。本書は、この難問に、SF界の奇才が長年の構想と収集資料をもとに、すべての「邪馬台国」に独自の実地踏査を試みて成った、ユニークな邪馬台国紀行・入門書である。ロマンと知的冒険心を湧きたたせるトラベル・エッセイ。卑弥呼の国を旅しよう!

1983.10.11発売
万葉集 全訳注原文付(四)
講談社文庫
万葉学の第一人者中西進博士がその蘊蓄を傾けたライフワーク。原典との照応が一目理解できる「万葉集」。原文、読み下し文、全訳、語注をそろえた話題の「文庫版万葉集」。第4巻は万葉歌人の代表大伴家持の歌を中心とした巻17以降をふくむ、巻16から巻20までを収録する最終巻。続いて刊行、別巻1巻。(講談社文庫)

1983.10.07発売
坊っちゃん
青い鳥文庫
正義漢だが親ゆずりの一本気、純情な江戸っ子かたぎの坊ちゃんが、東京から中学の先生として、はるばる四国にやってきた。いたずら盛りの生徒や俗な教師の赤シャツ、野だいこ、ちょっと弱気なうらなり、正義漢の山あらしなど、ユニークな登場人物に囲まれた坊っちゃんの新人教師生活は……? 文豪・漱石の痛快なユーモア小説の名編。

1983.10.05発売
明治・大正・昭和政界秘史
講談社学術文庫