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砂の巣
1981.07.13発売
砂の巣
著・その他:黒岩 重吾,解説:武蔵野 次郎,装丁:亀倉 雄策,装画:箕村 禧男
講談社文庫
夫婦のかすかな欲求不満に仕掛けられた甘美な罠は、しだいに獲物を追いつめる。巧みに仕組まれた汚職に巻きこまれ、家庭の崩壊を招く「砂の巣」。殺人事件に関わり、夫の秘密を知ってしまう妻。夫婦の破滅をミステリアスに描いた「煮えた欲情」。鋭く深い人間凝視で、欲望の魔力に蝕ばまれる悲劇を描出した、佳編2作。
電子あり
風紋
1981.07.13発売
風紋
著:松本 清張,解説:虫明 亜呂無,その他:亀倉 雄策,装丁:伊藤 憲治
講談社文庫
東方食品株式会社の新製品は、大宣伝の結果、看板商品として浸透し、同社はたちまち、大企業にのし上った。しかし、サラリーマン社会の錯綜する人間関係の予期せぬ破綻が、会社の運命を大きく変える――新製品の開発とその成否に命運をかける、食品業界の内幕とマスコミの魔力! 一企業の繁栄と衰退を見事に描く長編。
電子あり
和宮様御留
1981.07.13発売
和宮様御留
著:有吉 佐和子,解説:篠田 一士
講談社文庫
東郷平八郎
1981.07.08発売
東郷平八郎
著:下村 寅太郎
講談社学術文庫
名著復刊 「日本海海戦」とは何であったか 近代日本海軍は東郷司令長官の登場をもって完成した――国民的英雄とその偉業とを精神史的に究明した古典的名著。 1905年5月、日本海海戦の勝利は、近代日本海軍の完成を証する「世界史的驚異」であった。偉業を指揮した連合艦隊司令長官東郷平八郎とはいかなる人物か。秋山真之ら幕僚は卓抜な能力をどのように発揮したか。哲学者の眼光をもって明治海軍の「人格的象徴」たる名将の本質を射抜き、近代化における日露海戦の精神史的意義を究明した刮目の名著。 東郷大将は軍人以外の何者でもなかった。しかしあくまで軍人たることをとおして軍人以上の偉大さに達した。軍人によく見られる何々宗の信者ではなく、稚拙な詩文を弄せず、訓語せず、もっぱら沈黙しつねに素朴に住した。ついに武人以外の何者でもなく、それをとおして古典的人間に到達した。東郷大将の伝記者の任務は、なによりも大将を沈黙の裡(うち)に置くことであって、それにおいて偉大さを見出だすことであろう。――<本書より>
妖星伝 第六部 人道の巻
1981.07.08発売
妖星伝 第六部 人道の巻
著:半村 良,その他:亀倉 雄策,装丁:横尾 忠則
講談社文庫
黄金城の陋に集結した鬼道衆は、肉から脱して霊となり、ところを得た歓喜に狂う。彼らの霊は互いに組み合わさり、船を形成してゆく。無窮無限の世界を駆ける船「黄金丸」の誕生だ。呼応して信州上田では壮絶な農民一揆が起きようとしていた。この世で生とは一体何であろうか。壮大伝奇ロマンの終末が!!
有機合成反応 カルボニル基の化学
1981.06.25発売
有機合成反応 カルボニル基の化学
著:S・ウォ-レン,訳:野村 祐次郎,訳:友田 修司
カルボニル基の関与する反応に焦点を絞り、合成に役立てる立場から問題を選択し、自習に効果的なプログラム学習形式で反応機構を説明する。化学を始めた理・工・農・薬系の学部学生に最適。有機合成化学の姉妹書。
ムーミン谷の夏まつり
1981.06.19発売
ムーミン谷の夏まつり
著・絵:トーベ・ヤンソン,訳:下村 隆一
青い鳥文庫
平和な6月のムーミン谷に大洪水がおしよせる。ムーミン一家は、大水をのがれて、流れる1けんの家にうつる。そこは劇場だったので、一家はすばらしい劇をすることになって……。国際アンデルセン賞大賞受賞作家トーベ・ヤンソンがおくる傑作ファンタジー。
時刻表ひとり旅
1981.06.17発売
時刻表ひとり旅
著:宮脇 俊三
講談社現代新書
本来見るはずの時刻表を丹念に読んでいくと、そこには超過密ダイヤを軽業師のようにさばくスジやさんの見事な腕前が浮かんでくる。ローカル線から通勤列車まで国鉄全線完乗の快挙! もしくは怪挙? をなしとげた著者は、また時刻表の40数年間におよぶ熱烈なファンである。ダイヤのつくられ方、全線区架空討論会、時刻表名所めぐりなど蘊蓄を傾けた本書は、思わずニヤリとさせながら、鉄道の旅へ誘う楽しい大人の読物である。 時刻表は<読む>ものだ! 達人が明かすマル秘愉しみ方 新幹線ひかりは東京──新大阪間に何本すれちがうだろうか、東北本線にある空白の1時間の意味は何か……。本来見るはずの時刻表を丹念に読んでいくと、そこには超過密ダイヤを軽業師のようにさばくスジやさんの見事な腕前が浮かんでくる。ローカル線から通勤列車まで国鉄全線完乗の快挙!もしくは怪挙?をなしとげた著者は、また時刻表の40数年間におよぶ熱烈なファンである。ダイヤのつくられ方、全線区架空討論会、時刻表名所めぐりなど蘊蓄を傾けた本書は、思わずニヤリとさせながら、鉄道の旅へ誘う楽しい大人の読物である。 一見すると、無味乾燥な数字の羅列。でも丹念に読んでいくと、ダイヤ作りに頭を悩ませるスジやの苦労から、日本の鉄道が直面している問題までもが見えてくる。そう、時刻表とは、大の大人が熟読するに値する書物なのである。その魅力とたのしみ方を、熱烈な愛読者がこっそり明かす。 鉄道に揺られて、ふらりと旅に出たくなる名著。待望の復刊!〔解説・原武史〕
電子あり
ねむの木の子どもたち
1981.06.12発売
ねむの木の子どもたち
著・その他:宮城 まり子,装丁:亀倉 雄作,その他:かわむら たかゆき
講談社文庫
就学猶予……障害児へのこの冷たい言葉に怒りを覚えた女優・宮城まり子。悪戦苦闘の連続で育てた「ねむの木学園」園長、そして障害児たちの「おかあさん」宮城まり子。……「なぜ、ねむの木を作ったのか? 理屈をつくっても、どれも本当で、どれも後から考えること。ただ、言えることは、私が彼と彼女を知ってしまったこと。そして就学猶予という悲しい言葉があったことです」……心身に障害をもつ子らと、裸の心とからだを寄せ合って育てた「ねむの木」の、愛と誇りにみちた闘いの軌跡。一人一人の子どもに宛てた愛のメッセージや、子どもたちの美しい詩も、多く収める。障害児たちとのヒューマンな触合いの記録。園児たちの背負うハンディの重さと、彼らとのやさしい心の交流をつづる、感動の書!<正続 全2巻>
電子あり
私的生活
1981.06.12発売
私的生活
著:田辺 聖子
講談社文庫
乃里子は年下の財閥御曹司に求愛され、結婚した。海を見下ろす高級マンションで2人きりの新婚ごっこ。誰もが羨む上流暮らしだが、乃里子は思う。わたしは金持が身にそぐわない人間、と。そのままにしてある独身時代の仕事場には日記やアルバム。夫にも見せない私的生活がそこに。結婚の生態を描く傑作。
小鬼がくるとき <佐藤さとるファンタジー童話集8>
1981.06.11発売
小鬼がくるとき <佐藤さとるファンタジー童話集8>
著:佐藤 さとる,装丁:亀倉 雄策,装画:村上 勉
講談社文庫
ある日とつぜん、不思議な小鬼にとりつかれたシノブは、となりのきかんぼのチコちゃんがレディーに変身する夢をみたり、すばらしい絵がかけるようになったりします……。少年のナイーブな心と感覚をあざやかに描いた表題作にくわえ、「秘密のかたつむり号」「じゃんけんネコ」「迷子のおばけ」「ネコの盆踊り」など、殊玉のファンタジー童話8編を収録。
電子あり
ベッドの中の他人
1981.06.11発売
ベッドの中の他人
著:夏樹 静子,解説:阿刀田 高,装丁:亀倉 雄策,装画:森 秀雄
講談社文庫
一瞬のうちに立場が逆転し、意外な結末へ。ショートサスペンスの妙を横溢させた珠玉の10編ーーそこは、男の仕事場であった。「こんなときに」とあらがう女を、男は「こんなときだからこそ君が欲しい」とばかり押し倒す。情事の直後、ドアのノブがまわる音がし……。男女は動転した。予定の来訪者にしては、早すぎる、それとも、予期せざる事態が起きたのか……。推理の名手が腕をふるった、ショート・サスペンスの傑作10篇。
電子あり
死媒蝶
1981.06.11発売
死媒蝶
著:森村 誠一,解説:郷原 宏,デザイン:亀倉 雄策,装画:南 正雄
講談社文庫
ガン回廊の朝(あした)(下)
1981.06.11発売
ガン回廊の朝(あした)(下)
著:柳田 邦男,解説:市川 平三郎,装丁:亀倉 雄策,その他:山岸 義明
講談社文庫
ガンとの闘いには、休みはない。気の遠くなるような闘いだが、気管支ファイバースコープの完成、発ガン物質の究明、肝臓ガン手術の連続成功など、その研究と診断治療法は、着実に前進している。国立がんセンターを舞台に、日夜、治療と研究にとりくむ人びとの苦闘と成果を描いた傑作。講談社ノンフィクション賞受賞作。<上下巻>
電子あり
ガン回廊の朝(あした)(上)
1981.06.11発売
ガン回廊の朝(あした)(上)
著:柳田 邦男,装丁:亀倉 雄策,その他:山岸 義明
講談社文庫
1962(昭和37)年、国立がんセンター設立。学閥・年齢を問わず、全国から集められた有能な人材が、ガン撲滅の闘いを始める。患者の苦しみを自らの苦しみとして研究治療に没頭、情熱が苦難を克服して、早期発見・治療の成果を挙げていく。ガンと闘う臨床医や研究者たちの苦闘と不撓の姿を描く、感動のノンフィクション大作。<上下巻>
電子あり
深夜の散歩ミステリの愉しみ
1981.06.11発売
深夜の散歩ミステリの愉しみ
著:丸谷 才一,著:福永 武彦,著:中村 真一郎,その他:丸谷 才一,解説:小泉 喜美子,デザイン:亀倉 雄策,その他:和田 誠
講談社文庫
今日は再び来らず
1981.06.11発売
今日は再び来らず
著:城山 三郎
講談社文庫
東大―大蔵省―総理大臣の夢をわが子にかける母。早朝、霜を踏んで寒中受験特訓に励む小学生の群れ……就職に失敗して進学塾を始めた津島には、それはあまりに異様な光景だった――。教師・学生・浪人そして親たちの人生に、このますます加熱する「受験戦争」はどのような意味をもつか? その内幕をえがき、最も切実で緊急なテーマに迫る意欲的長編。
電子あり
論語知らずの論語読み
1981.06.11発売
論語知らずの論語読み
著:阿川 弘之,その他:駒田 信二,デザイン:亀倉 雄策,装画:おおば 比呂司
講談社文庫
雨月物語(下)
1981.06.04発売
雨月物語(下)
その他:青木 正次
講談社学術文庫
古今東西の怪異小説中、群を抜く『雨月物語』は江戸中期の国学者上田秋成の傑作である。本書は巻四「蛇性の婬」と、巻五「青頭巾」「貧福論」を収載。中世以来、邪婬の動物とみられている蛇の化身をテーマにし、一人の優男に終始執念をもやしてつきまとう女の愛欲を綴る「蛇性の婬」、美少年を愛するあまり、その死体を食べ尽くす鬼僧の、同性愛愛欲の妄執を描く「青頭巾」、金銭執着の「貧福論」など、卓抜な怪異描写で人間の執念のすさまじさを描く。
雨月物語(上)
1981.06.04発売
雨月物語(上)
その他:青木 正次
講談社学術文庫
安永天明期の暗い世相、他人や自分までが怪しく得体の知れぬ異界の妖霊のように見えてくる時代社会の中で、そういう仮象の向う側に人はどこまでその人間的な実体に迫りうるものなのか、を問いつめた怪異小説。当代知識人の知的な苦悩に正面からいどみ、知的な文体を極限まで展開して、そこに人間が人間に出会いうる可能性を探った上田秋成の内的力動を伝える代表作品。古今東西の怪異小説中、秀抜傑出、深い感銘を与える。(全二巻)