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近世日本国民史 徳川家康(2)
1981.10.07発売
近世日本国民史 徳川家康(2)
著:徳富 蘇峰
講談社学術文庫
家康、征夷大将軍に登るも二年にしてその職を子秀忠に譲り、徳川氏世襲の緒を開く。その間大阪における秀頼は日に壮に赴きつつあり。時に家康七十余歳、己が頽齢を顧慮、「国家安康」の大仏鐘銘を理由に、餓虎の羊に向かうごとく大阪城を包囲、冬・夏の陣を経て遂に豊臣氏を滅亡の淵に逐う。公正なる史家は、家康その人を論ずるに稀代の政治家と驚嘆するも、倒行逆施の大阪攻めをもって、家康の中なる最大悲劇を看破する。 家康、関ヶ原役後征夷大将軍に登るも二年にしてその職を子秀忠に譲り、徳川氏世襲の緒を開く。その間大阪における秀頼は日に壮に赴きつつあり。時に家康七十余歳、己が頽齢を顧慮、「国家安康」の大仏鐘銘を理由に、餓虎の羊に向かうごとく大阪城を包囲、冬・夏の陣を経て遂に豊臣氏を滅亡の淵に逐う。公正なる史家は、家康その人を論ずるに稀代の政治家と驚嘆するも、倒行逆施の大阪攻めをもって、家康の中なる最大悲劇を看破する。
電子あり
堤中納言物語
1981.10.07発売
堤中納言物語
その他:三角 洋一
講談社学術文庫
『堤中納言物語』は、一〇編の物語から成る平安時代の短編物語集である。「このついで」「逢坂越えぬ権中納言」など伝統的なもののあわれの世界を描く一方、毛虫を愛し、顔かたち・行いがなみの姫ならぬ「虫めづる姫君」、美しい姫君ととりちがえて老尼を連れ出す「花桜折る少将」など、皮肉な笑いで人生の断面をとらえている。簡明な構成、強い印象の文章はむしろ近代小説の性格に近く、意匠のこらされた佳品群は中古文学中、異彩を放つ。
八宗綱要
1981.10.07発売
八宗綱要
著:凝然 大徳,その他:鎌田 茂雄
講談社学術文庫
仏教の教理を本格的に知ろうとする人のために、もっとも適切な案内書は鎌倉時代の擬然の『八宗綱要』である。八宗(倶舎宗・成実宗・律宗・法相宗・三論集・天台宗・華厳宗・真言宗)の教理が簡潔に説かれており、仏教各宗の教理の大要を簡単に知ることができるからである。本書は『八宗綱要』の原文の1つ1つに忠実に全注釈を加えたもので、仏教学の大要を知りたい方は訳文だけでも読んでいただければ幸いである。(著者まえがきより)
近世日本国民史 豊臣秀吉(3)
1981.10.07発売
近世日本国民史 豊臣秀吉(3)
著:徳富 蘇峰
講談社学術文庫
九州役後、関白秀吉の威令全国に及ぶも、ひとり関東の北條氏これに服せず。秀吉の炯眼北條の平和的手段にて済度するべからざるを洞見、出師の名義を眞田氏居城紛争に得、大軍を擁して小田原城を包囲すれば、伊達正宗もこれに来応、北條氏全くの孤立無援。世にいう「小田原評定」の末、北條氏遂に降伏。家康を関東に移封後、秀吉の政令、津軽より薩摩に及び、中央集権は名実共に実行され、太閣検地の丈景の縄は全国津々浦々に及ぶ。 九州役後、関白秀吉の威令全国に及ぶも、ひとり関東の北條氏これに服せず。秀吉の炯眼北條の平和的手段にて済度するべからざるを洞見、出師の名義を眞田氏居城紛争に得、大軍を擁して小田原城を包囲すれば、奥羽の伊達正宗もこれに来応、北條氏全くの孤立無援。世にいう「小田原評定」の末、北條氏遂に降伏。家康を関東に移封後、秀吉の政令、津軽より薩摩に及び、中央集権は名実共に実行され、太閣検地の丈景の縄は全国津々浦々に及ぶ。
電子あり
第2回チベット旅行記
1981.10.07発売
第2回チベット旅行記
著:河口 慧海
講談社学術文庫
第一回チベット入りの紀行と同じく、この本もまたきわめて信頼性の高いものである。慧海師の観察は、生物や民族の生態についても鋭い。ヤクその他家畜や、その乳製品などについて、あるいは遊牧民などについて。彼のチベット人の三区分(遊牧民、定住牧民、半農半牧民)は、今まで私が接したどの研究者の見解よりも正しいと思う。かように学術的資料としても貴重であるが、読み物としても、おもしろい。(川喜田二郎氏「解説」より)
ストレス
1981.09.18発売
ストレス
著:宮城 音弥,装丁:杉浦 康平,装丁:鈴木 一誌
講談社現代新書
心身のバランスを保つための緊張した感情、緊張力が、広義のストレスである。それは、環境に適応して生きていくために不可欠のものであるが、適量を越えた過度のストレスはいらいら、不安、怒り、さらには心身の病的状態をもたらす。本書は、心理的ストレスの原因と機構を明らかにし、ストレス逃避のチエともいえる酒・タバコ・遊びなどの意味を考察して、その回避・解消法を示す、現代人へのアドバイスの書である。 ストレスとギャンブル――われわれは日常生活で成功するためには、とくに富を得るためには、よく考え、十分に準備をし、努力してゆかなければならない。長い時間にわたるストレス状態が不可欠である。このような思考や努力を節約して目的を達成しようとするのがギャンブルであって、これによって、一気に、ストレスを発散することになる。ギャンブルでは、じっくりと努力するよりも、短時間に目的に到達しようとする。そのせっかちな気持が日常生活のストレスの代用となって、ストレスの発散に役立つのであって、現実からの逃避であると同時に、発散なのである。――本書より
音楽展望2
1981.09.14発売
音楽展望2
著:吉田 秀和
文芸(単行本)
音楽を聴くよろこびを語り、現代の芸術と文化の危機を洞察する。ジャンルを越えた自由な発想による新しい芸術批評の誕生。朝日新聞に連載された人気エッセイ「音楽展望」待望の第2集。
電子あり
SF西遊記
1981.09.11発売
SF西遊記
著:石川 英輔,解説:柴野 拓美,装丁:亀倉 雄策,装画:田沢 茂
講談社文庫
「復☆電書」企画にて、電子書籍で復刊! グリドラクータ星において全銀河系を治めるサーキ・ムニを訪ねて、超光速船白馬号に乗って宇宙を旅する三蔵法師陳玄奘とサイボーグ猿孫悟空、スーパーアンドロイド猪八戒、半漁人沙悟浄のユーモラスな難行珍道中を描くSFパロディー傑作長編。アニメ「SF西遊記 スタージンガー」原作。(講談社文庫・1981年9月刊)
電子あり
石切り山の人びと
1981.09.10発売
石切り山の人びと
著:竹崎 有斐,解説:田宮 裕三,その他:平山 英三,装丁:亀倉 雄策,装画:平山 英三
講談社文庫
石切りの親方のむすこの権六は、いねむりの常習犯で、教室をずらかるのも得意だ。そんな彼が、東京から帰郷した予備役軍人の老大佐と孫娘みよの感化で、勉強し、働くようになる……。熊本の町近くの石切り山を舞台に、太平洋戦争下の人々の生活と子供たちの姿を、感動深く描いた名作。日本児童文学者協会賞・サンケイ児童出版文化賞・小学館文学賞受賞作。
電子あり
皇帝のいない八月
1981.09.10発売
皇帝のいない八月
著:小林 久三,解説:権田 萬治,装画:亀倉 雄策,装画:南 正雄
講談社文庫
ブルートレイン「さくら」の切符をゆずれ、と脅迫した男たちは何者なのか? 切符の譲渡を拒んだ業界紙記者の石森は、異様な不安を覚えつつブルートレインの客となった。はたして車内には、異常な雰囲気を発散させる男たちがいた。不審な乗客の正体と彼らの狙いは? 闇の中を暴走する寝台特急の終着駅は? 大胆な構想と迫真のシチュエーションで世を震撼させた、戦慄をよぶサスペンス。予見長篇ミステリー。 ブルートレイン「さくら」の切符を譲れと脅した男とは……。切符の譲らず乗車した石森が見た「さくら」の乗客たちは明らかに尋常ではない集団だった。彼らのも目的と行き先は? 大胆に展開する野心作。
電子あり
冷蔵庫より愛をこめて
1981.09.10発売
冷蔵庫より愛をこめて
著:阿刀田 高,解説:権田 萬治
講談社文庫
ほほえみの背後に潜んだ血も凍る恐怖。絶妙のブラック・ユーモアで味つけされた奇妙な味の短編集ーー事業に失敗して病院に逃げこんだ男が退院してみると、妻はいきいきと働いていた。巨額の借金も返済したという。そんなとき、あの男とめぐり合った。あの男は妻の不貞を告げ、一緒に新商売をやろうと誘う。あの男の正体がやがてあばかれ……。ブラックユーモアで絶妙に味つけされた、才筆の掌篇秀作集。初期作品18篇を収録した処女短篇集。
電子あり
マザー・グース3
1981.09.10発売
マザー・グース3
訳:谷川 俊太郎,絵:和田 誠,監:平野 敬一,装丁:亀倉 雄策,その他:和田 誠
講談社文庫
おもしろくってくそまじめ、ナンセンスまた奇怪千万、ユーモア、ペーソス、どたばたにやり……。あらゆるおかしさがひしめきあうへんてこりんな世界。いまや全地球的財産になった「マザー・グース」の軽妙絶妙の訳に、楽しい絵がついた。この巻は、頭をひねるマカフシギな唄やなぞなぞなぞで109編。全4巻。
電子あり
草の臥所
1981.09.10発売
草の臥所
著:津島 佑子,解説:大橋 健三郎,装丁:亀倉 雄策,装画:司 修
講談社文庫
見わたす限り青く深い、草のうねりの中に身をうずめ、別れた男への絶望とたえがたい憧憬を内に焦がす二人の女の、怪しげな交友と亀裂、時にひびわれて暴発する性への傾斜、足を踏みいれた沼地の闇を手探りに探す愛の形を、凄まじい生理感覚で描き出し、津島文学の一転機を画したとされる傑作集。泉鏡花賞受賞作品。
電子あり
桃尻娘
1981.09.10発売
桃尻娘
著:橋本 治,解説:木原 正博,装丁:亀倉 雄策,装画:高野 文子
講談社文庫
電子あり
長勝院の萩(中)
1981.09.10発売
長勝院の萩(中)
著:杉本 苑子,装丁:亀倉 雄策,装画:朝倉 攝
講談社文庫
築山殿の奸計により家康の寵を失ったお万に家康の嫡男信康が想いを寄せる。将たる稟質に恵まれながら信康は、己が体内の今川の血に滅びの予兆を感じていた。道ならぬ恋はやがて、舅織田信長の勘気にふれ、信康は自裁、お万は絶望のうちに信康の子を生む。戦国の掟に滅びゆく者の運命を哀切に描く中巻。
電子あり
近世日本国民史 豊臣秀吉(2)
1981.09.08発売
近世日本国民史 豊臣秀吉(2)
著:徳富 蘇峰
講談社学術文庫
秀吉の大度量が優るか、家康の熟柿主義が勝つか。天下、秀吉に傾くも東顧の憂因家康あり。秀吉、妹を家康に娶わせ、母を質にしてこの猛虎を艦中に導かんとす。家康、その真率、その赤裸々にあい、この上の峻拒は亢竜の悔いを残すとして応諾。秀吉、時を移さず、信長が畢生の大経綸を継ぎ九州征伐を断行、島津を降す。凱旋の余威をもって聚楽第に天皇の行幸を仰ぎ、関白に累進、豊臣姓を称え、天下統一者たる名を実を示す。 秀吉の大度量が優るか、家康の熟柿主義が勝つか。天下、秀吉に傾くも東顧の憂因家康あり。秀吉、妹を家康に娶わせ、母を質にしてこの猛虎を艦中に導かんとす。家康、その真率、その赤裸々にあい、この上の峻拒は亢竜の悔いを残すとして応諾。秀吉、時を移さず、信長が畢生の大経綸を継ぎ九州征伐を断行、島津を降す。凱旋の余威をもって聚楽第に天皇の行幸を仰ぎ、関白に累進、豊臣姓を称え、中外に向かって天下統一者たる名を実を示す。
電子あり
近世日本国民史 徳川家康(1)
1981.09.07発売
近世日本国民史 徳川家康(1)
著:徳富 蘇峰
講談社学術文庫
秀吉の死後利家また去るや、天下は群羊一虎、家康の存分となる。三成、反対派に追われ佐和山城に屏居、時節到来を俟つ。景勝会津へ帰国。三成、兼続、恵瓊ら黙契神会、奥州不穏。家康東征中における上方事変を予期、悠悠として景勝征討の途につく。時勢正に醗酵、三成ら挙兵、家康の罪状を天下に表白。家康三万余の兵を率いて西上。慶長四年九月、東西両軍十四、五万の兵関ヶ原を中心として屹然として相対峙、激戦の火蓋を切る。 秀吉の死後利家また去るや、天下は群羊一虎、家康の存分となる。三成、反対派に追われ佐和山城に屏居、時節到来を俟つ。景勝会津へ帰国。三成、兼続、恵瓊ら黙契神会、奥州不穏。家康東征中における上方事変を予期、悠悠として景勝征討の途につく。時勢正に醗酵、三成ら挙兵、家康の罪状を天下に表白。家康三万余の兵を率いて西上。慶長四年九月十五日、東西両軍十四、五万の兵関ヶ原を中心として屹然として相対峙、激戦の火蓋を切る。
電子あり
死霊(2)
1981.09.07発売
死霊(2)
著:埴谷 雄高
文芸(単行本)
死霊(1)
1981.09.07発売
死霊(1)
著:埴谷 雄高
文芸(単行本)
20世紀の闇に光芒を放つわが国初の形而上小説。未知へ向かう新しき未曽有のヴィジョン、ここに開示さる。
原生動物図鑑
1981.08.27発売
原生動物図鑑
監:猪木 正三
約2 200種の自由生活性・寄生性原生動物を収載した初の図鑑。新しい分類体系により配列した記載は、形態・分布などを中心に、生理・生態・生化学・文献をまとめた。巻末の用語解説は広範な原生動物学の手引となろう。