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1981.03.12発売
結婚
講談社文庫
限りない期待と、多くの不安に心がゆれる結婚――それはたまたまめぐりあった1組の男女の単なる共同生活なのか、あるいは美しい愛情物語なのか。持続する愛とは?思わぬもろさを含む夫婦生活をつなぐものは?夫と妻の間に横たわる問題を、オムニバス風の手法で追求した表題作ほか8編を収録。

1981.03.12発売
おんなみち(下)
講談社文庫
世津のひとり娘有紀は、母の許さぬ恋にはしった。信吉も結婚し、ひとり青華堂を守って老いねばならない世津に孤独の翳が濃かった。急坂を一気に登る男道、だらだら坂を遠廻りして下りる女道、男と女も求め合う心が深いだけ、行き違う哀しみも深い……。女の愛の風雪を流麗な筆に綴って感動を呼ぶ完結編。

1981.03.10発売
初心者のための動物実験手技(1) マウス・ラット
実験動物にさわったことすらない生化学・薬学系の初心者に向けた、基本的で実際的な手引書。懇切な解説、犯しやすい誤りに対する注意は初心者にとって特に有用であり、進んで実験計画を立てる上でも役にたつ。
1981.03.09発売
青春の門 第六部 再起篇(上)
講談社文庫
再会した織江と共に、未知の歌の世界に賭けていく信介。ひさしぶりに充実した毎日をすごす二人は!?
1981.03.09発売
神話(人類の夢と真実)
文芸(単行本)
待望四年、最大規模の国際共同出版遂に完成。見る神話―数多くの初紹介カラーや驚異の神話地図を含む写真・図版1300余点で構成する、”日本語で書かれた”輸入本。この一冊で万全の物語神話百科。

1981.03.06発売
法句経講義
講談社学術文庫
本書は、昭和九年に刊行されるや、一世を風靡し、戦雲たれこめる暗く不安な時代にあった人びとに一筋の光明をもたらした名著であり、原始仏教のもっているみずみずしい生命力を復興し、法句経の名を天下に知らしめたのである。仏教再認識の機運を盛り上げ、昭和の仏教革新運動の起点となった本書は、いまなおわれわれに、仏教の真髄が何であるかを教えてくれるとともに、人生というものは豊かな意義深いものであると認識させてくれる。

1981.03.06発売
キリスト教問答
講談社学術文庫
「来世は有るや無きや」「聖書ははたして神の言なるか」「奇跡の信仰」など、キリスト教の八つの根本問題に対して、はぎれよく、わかりやすく答えながら、人生を切り開いていく勇気と希望を与えてくれる書。キリスト教伝道者としての信念を貫いた著者が、みずからの生涯をかけた研究によってかちとった信仰は、あらゆる読者に、宗教を超えて生きる指針を示すことであろう。キリスト教の信仰を通して、人生とはなにかを語りかける名著。

1981.03.06発売
近世日本国民史 堀田正睦(五) 朝幕交渉篇
講談社学術文庫
安政四年十二月十四日、幕府は日米通商条約締結に関する委曲の事情を朝廷に具申のため、林大学頭・津田半三郎を京都に特派。京都、諸藩有志家の入説ありて政治的に覚醒、両人擯斥を被り毫も要領を得ず。備中守は川路聖謨・岩瀬忠震を随行せしめ条約勅許の叡慮を請べく急遽上京するも、今や朝議は幕議を圧し勅許下らず、堀田らは空手にて帰府。江戸と京都、条約締結で沸騰し、継嗣問題で暗闘。井伊直弼次第に頭角を現し、暗躍す。

1981.03.06発売
近世日本国民史 堀田正睦(四)
講談社学術文庫
堀田正睦はハリスと三次にわたり会見、鎖国の不可、開国の国是を脳裏に印象づけられ、一切ハリスの要求を容るる旨告げる。幕府は直ちに井上清直・岩瀬忠震を全権委員に任命、安政四年十二月、九段下蕃所調所にて日米修好通商条約の談判を開始、彼我の懸隔を討論、十三次に及び漸く締結。本篇はその堀田、ハリス会見および条約談判記録であり、開国当時の最も困難な内外情勢下に、当局者がその最善を尽くしたのかの迫真篇である。
堀田正睦はハリスと三次にわたり会見、鎖国の不可、開国の国是を脳裏に印象づけられ、一切ハリスの要求を容るる旨告げる。幕府は直ちに井上清直・岩瀬忠震を全権委員に任命、安政四年十二月十一日、九段下蕃所調所にて日米修好通商条約の談判を開始、彼我の懸隔を討論、十三次に及び漸く締結。本篇はその堀田、ハリス会見および条約談判記録であり、開国当時の最も困難な内外情勢下に、当局者がその最善を尽くしたのかの迫真篇である。

1981.03.06発売
マザー・テレサ あふれる愛
全世界に感動の嵐が!102点の衝撃の写真
むしろ“肝っ玉おっ母ぁ”というにふさわしい。慈愛あふれるまなざしの奥、その精神のなんと剛毅でなんと楽天的であることか。20世紀の聖女はタフでラジカルであった。
マザーのノーベル平和賞受賞に先だつ5年前より密着取材をつづけているフォト・ジャーナリスト沖守弘が、マザー・テレサとその世界をあますところなく伝える。

1981.03.06発売
窓ぎわのトットちゃん
講談社の絵本
<新しい学校の門をくぐる前に、トットちゃんのママが、なぜ不安なのかを説明すると、それは、トットちゃんが、小学一年生なのにかかわらず、すでに学校を退学になったからだった。一年生で!!>
これは、第二次世界大戦が終わる、ちょっと前まで、
実際に東京にあった小学校と、
そこに、ほんとうに通っていた女の子のことを書いたお話です。
新しい小学校の校長先生は、
トットちゃんの話をたっぷり四時間も、身をのり出して、きいてくれました。
「君は、本当は、いい子なんだよ!」
校長先生は、いつも、そういってくれたのです。
小林宗作が作ったトモエ学園のユニークな教育と、
そこに学ぶ子どもたちの姿をいきいきと描き、
戦後最大のベストセラーとなり、
世界中で愛読されている
黒柳徹子の自伝的作品。
*ハードカバー
*いわさきちひろによる美しい挿絵入り
(カラー9点 モノクロ13点収録)
*小学生から大人まで

1981.02.18発売
「般若心経」を読む
講談社現代新書
人は時として人生に空しさを感じ、迷い、心の支えを求める。生きる力を、救いを与えてくれる世界はないものか。「般若心経」は、衆生の苦厄を救うために説かれた。この世に存在するすべてのものは、実体がない。ゆえに、迷いも、苦しみも、老いも死もなく、永遠のやすらぎがえられるという。「ぎゃあてい ぎゃあてい……」の呪文は、さとれる人への、それを目指さんとする人への讃歌である。信ずるとは、さとりとは、真実とは、「空」とは、「色」とは、生きるとは……。人が生きてゆくうえでぶつかる様々な悩みを通して、「般若心経」の真髄に迫る。
空しさの中にゆたかさを見る――たしかにこの世は空しい。人間のすることもあてにはならない。しかし、あてにはならないと思っているからこそ、時として、人間とはなんとすばらしい存在だろうと思えるのではないか。生きていることは確かにあてにならない。人の命はまことにはかないものである。だからこそ、今生きているということが、たとえようもなくすばらしいことだと感じとられるのではないか。そのとき、空しかった空(くう)はもう少しもむなしいものではなく、広大無辺なひろがり、神の胸、仏のふところ、あたたかな永遠の生命の中にぴったりと抱かれていることに気づく。それを「空即是色」というのである。そんなゆたかな、ゆったりとした、途方もない人生が、この世の中にちゃんと実在するのである。それを私たちは、「真実」と呼ぶのである。――本書より

1981.02.17発売
八方にらみねこ
講談社の絵本
この物語について
養蚕の歴史は、「魏志倭人伝」に書かれているほど古く、長いあいだ、わが国の民族産業として人々の生活を支えてきました。とりわけ、近代では、国の経営に大きな役割を果たしました。美しい絹の糸を吐くおかいこが元気に育ってくれるようにと、人々は、日夜見守り、心身をつかい、とりわけ主婦の働きは大きいものでした。また、おかいこが病気やねずみにやられないように、蚕影(こかげ)明神や蚕玉(こだま)様などの神様に祈り、蚕安全の猫の絵馬を奉納しました。猫も、ねずみ退治に一役を担ったのです。今日では、いろいろな化学繊維が開発され、この物語のじいさまやばあさまが経験したような養蚕の苦労は、だんだん忘れられていくようです。だからこそ、そのことを伝えたくて、清水耕蔵さんの絵に託して、この絵本を心をこめてつくりました。──武田英子

1981.02.12発売
絶唱
講談社文庫
山陰の大地主の跡取りとして、何ひとつ不足のない青春を過す園田順吉が、初めて知った真実の恋。相手は小作人の娘・小雪だった。身分差ゆえ周囲の反対は激しい。ふたりは松江に逃げ、順吉の友人の庇護でささやかな新世帯をもつ。だが、戦争の激化が再び彼らの純愛を搖さぶり始めた! 愛の高貴を描く不朽の青春文学。三原順子・広岡瞬の主演でドラマ化され、好評を得た青春純愛物語。

1981.02.10発売
大地の冬のなかまたち
講談社文庫
クラス委員でありながら、遅刻常習犯のサブ。ある日学校へつくと、サブの席に炭鉱からきた和男がすわっていた。なまいきでひねくれた和男と競い合いながら、サブはやがて和男に興味をもっていく。『天使で大地はいっぱいだ』に引き続き北海道の大自然を舞台に、たくましく成長していく子どもたちの姿を描いた長編力作。野間児童文芸推奨作品賞受賞。

1981.02.10発売
脱出
講談社文庫
ブラジルへ渡航寸前、ふとした口論から、一人の男を刺殺してしまった混血児・岡田サチオ。夜の新宿を逃げまわる彼に、救いの手を伸べてきた4人の若者がいた。週刊誌記者、学生、歌手志望の男、ゴーゴーガール。彼らはサチオの渡航を助けようとするが、真意は何なのか? 息詰まる迫力で展開される、サスペンス劇の会心作。

1981.02.10発売
三国志(八)
講談社文庫
多士済々の人物を擁する魏に対し、蜀は玄徳の子劉禅が暗愚の上、重臣に人を得なかった。いまや蜀の興廃を双肩に負った孔明は魏を叩くべく兵を起す。かくて祁山の戦野は敵味方50万の大軍で埋まる。連戦7年1代の軍師孔明もついに五丈原に散る。――群雄相剋、生々動流の相を描く古今の絶唱。〈全8巻〉

1981.02.10発売
三国志(七)
講談社文庫
武人の権化・関羽は孤立無援の麦城に悲痛の声を残して帰らぬ人となった。また往年の白面郎曹操も静かな落日を迎え、同じ運命は劉備玄徳の上にも……。幾春秋、戦塵に競い合ったさしもの英雄も、ついに相次いで仆れ、3国の均衡はにわかに破れた。――中国大陸に動乱の一世紀を戦った群雄の挽歌。〈全8巻〉

1981.02.10発売
鷹ノ羽の城
講談社文庫
大友義鑑のいたずら心から、肥後の巨漢武将と南蛮女との間に、子が生まれた。容貌のため人鬼と称された彼は、父から嫌われ、周囲から怖れられつつ、堂々たる偉丈夫に成長する。彼が合戦の先頭に立つと、敵はその迫力に逃げ腰となった。怪異な容貌と優しい心をもつ武士の数奇な人生を描く、ユニークな異色歴史小説。

1981.02.10発売
愛しき哉
講談社文庫
恋に破れた長女、姉の許婚者にひそかな想いを寄せる次女、陰影の濃い男性にプロポーズされた三女、そろって青春の岐路に立った可愛い三人娘に、父親はとまどう。不憫な思いをさせたくない親心とは裏はらに、嫉妬、背信に苦しむ母を知らない娘たち。それを優しく抱く父の心を、あますところなく描いた傑作長編。