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1979.05.25発売
ムーミン谷の仲間たち
講談社文庫
すてきなムーミン一家を中心に北国のムーミン谷にすむ仲間たちの楽しい生活を描いた9つの童話集。ムーミントロールの親友で孤独と自由を愛する詩人のスナフキン、空想力豊かなホムサ、おくびょうでなき虫のスニフ……。国際アンデルセン大賞受賞作家ヤンソンの詩情あふれる楽しいファンタジー。

1979.05.25発売
ちゃんめら子平次
講談社文庫
象奴(ぞうやっこ)としてのお役目を果したちゃんめら吹きの陳世才(子平次)は、6年ぶりに江戸から長崎に帰ってきたが、あわてた奉行所に捕らえられそうになり、唐人の黄旦那に救われる……。鎖国時代の唐人屋敷を舞台に、ハーフの身寄りもない少年が大人を相手にたくましく生きていく姿を、歯切れのいい江戸弁の語り口調で活写した、爽やかな感動を呼ぶ、少年小説。

1979.05.25発売
女が愛に生きるとき
講談社文庫
男と女のあいだには、深くて難儀な愛がある。愛ほど幻想、錯覚、誤解にみち、人間を喜ばせたり苦しめたりするものはあるまい。しかし、人生にはこれが必要だ。とりわけ女性にとって、愛は行動と心理の拠点である。「人生の楽しみは人を愛し、人から愛されること」という著者が、愛を軽快に語る人生論。
1979.05.24発売
花の骸
講談社文庫

1979.05.24発売
歌の絵本(2) 世界の唱歌より
講談社の絵本
『歌の絵本 日本の唱歌より』の姉妹編。 「ローレライ」「埴生の宿」など世界各地の唱歌29曲に、美しい絵をそえて贈ります。『歌の絵本 日本の唱歌』とあわせてお楽しみください。

1979.05.23発売
花の木登り協会
講談社文庫
東洋某国に木登りブーム!! 彼らは協会を作り、家元制度をでっちあげ、大衆になつかしい木登りのダイゴ味を思い出させる。だが熱狂化するのがこの民族の特質、ブームに驚いた政府は危険防止をタテに禁止令を施行した。政府やマスコミをまき込んだ騒動の末は? アメリカ人著者による日本語ユーモア小説。

1979.05.23発売
愛の装飾
講談社文庫
妻子ある男の巧みな罠に翻弄されながら、真実の愛を求めて生きる女性を描くロマン小説ーー建設会社の上司の技師長によって、順子は性の喜びを知る女になった。だがその上司は、汚職に関係しているらしい。旅先で自殺を図った同僚の妙子を救う、青年・桂との遭遇。順子の心は、いつしか彼に傾斜していく。愛と性の桎梏に悩んだすえ、上司と訣別、桂への愛を貫こうとする。装飾のない一途な愛を求める、若い女性を描いた力作。

1979.05.22発売
殺しの双曲線
講談社文庫
差出人不明で、東北の山荘への招待状が6名の男女に届けられた。彼らは半信半疑で出かけて行く。雪に埋もれ、幸福感に酔っていた彼らはやがて恐怖のどん底に突き落とされた。殺人が発生したのだ。しかも順々に……。クリスティ女史の名作「そして誰もいなくなった」に、異色の様式で挑戦する本格推理長篇。

1979.05.22発売
太閤秀吉(三)
講談社文庫
織田第一の重臣・柴田勝家は、豊臣秀吉の北の庄攻めで滅ぶ。秀吉が密かに慕いつづけていたお市御寮人も、再婚した夫に殉じ凄絶な最期を遂げる。大坂城に移った秀吉は、最大の強敵・徳川家康打倒を策す。二者は小牧山で激突するが、家康の反撃をくらい、決着がつかず和睦。改めて家康の力を知らされ、懐柔策に転じる。関白宣下を受けた秀吉は、遠く九州へ大軍を発する。討つは、島津義久……。<全8巻>

1979.05.22発売
協奏曲
講談社文庫

1979.05.21発売
十三夜
講談社文庫
貝がもだえるような感覚につつまれ、小さなふるえに身をゆだねながら、男の体は次第にたかまってゆく。処女かどうかの自覚さえもない程度の性知識しかない女子大生の圭子……自分の娘のような年齢の彼女に、女関係の豊富な小沼は、新鮮な興奮をおぼえた。骨細でふっくらとした肉体の内部に秘められた微細な構造、その並々ならぬ素晴らしさが、小沼をとらえて離さない。連続十三夜にわたる、若い娘と初老の男の肉体のドラマを通して、次第に開花して行く女の性のかたちを鮮麗に描いた傑作「十三夜」のほか、「いつしか連夜」「白粉の気配」など、官能傑作小説全5篇を収録した異色の短篇小説集。

1979.05.09発売
建礼門院右京大夫
講談社文庫
今をときめく平家の若武者・資盛との運命的な出会い。芸術に生きんとする隆信との恋。二人の恋人の間で、女として成長していく右京大夫。しかし時は移り、平家滅亡という無惨な現実が彼女を待ちうけていた。……恋に生き歌に生きた建礼門院右京大夫の生涯を、歴史の巨大な波に翻弄される女の運命として描く、力作長篇。
平家の公達資盛との宿命的な恋と藤原隆信への愛。二人の恋人の間で女として成熟していく右京大夫にも、激動の世の悲しみが訪れる‥‥。女流歌人の生涯を平家滅亡の悲劇の中に描く歴史小説。

1979.05.08発売
存亡の条件
講談社学術文庫
西欧・アメリカ・中ソ――我々には常に先達があり、その模倣こそが我々の生きる唯一の方法論であった。しかし模倣ですむ幸福な時代は去った。苛烈な国際社会を自らの思考と方法で生きねばならぬ今日、一等必要なのは明確な自己把握とその他国への伝達である。そのような視点か試みられた日本再認識の企てが本書である。ここでは著者の犀利な筆によって思いがけない日本文化の基本型が明らかにされ、鮮烈な自己規定が実現されている。

1979.05.08発売
ニコライの見た幕末日本
講談社学術文庫
ニコライ堂で知られるロシア正教の宣教師ニコライは、幕末・維新時代の激動の渦中に日本に渡り、函館を本拠地に布教活動を行った。本書は、そのニコライがつぶさに見た日本の事情を、祖国の雑誌に発表したものである。日本の歴史・宗教・風習を、鋭い分析と深い洞察を駆使して探求し、日本人の精神のありよう、特質を見事に浮き彫りにしている。「日本人とは何か」を考える上に、多くの示唆を与える刮目すべき書である。本邦初訳。

1979.05.08発売
近世日本国民史 開国日本(3)
講談社学術文庫
安政元年正月八日露艦長崎を去る。十四日ペルリ急遽艦船七隻を率いて再び江戸湾に来航、日米条約草案を幕府に手交。水戸齊昭ここに至って攘蝦論を譲るも、交易・通信の二条反対を立て、自ら天下の志士の望みを繋ぐ。三月、幕閣は鎖国の祖法を棄て、神奈川条約を締結。時に吉田松陰・金子重輔、米艦に乗じて密航を企つも志成らず、不運を悲しみつつ、蕭然として舷を降りる。提監、両名に対する日本政府の寛典を希いつつ日本を去る。
安政元年正月八日露艦長崎を去る。十四日ペルリ急遽艦船七隻を率いて再び江戸湾に来航、日米条約草案を幕府に手交。水戸齊昭ここに至って攘蝦論を譲るも、交易・通信の二条反対を立て、自ら天下の志士の望みを繋ぐ。三月三日、幕閣は鎖国の祖法を棄て、神奈川条約を締結。時に吉田松陰・金子重輔、米艦に乗じて密航を企つも志成らず、不運を悲しみつつ、蕭然として舷を降りる。提監、両名に対する日本政府の寛典を希いつつ日本を去る。

1979.05.08発売
とりかへばや物語(3) 秋の巻
講談社学術文庫
平安末期成立の『とりかへばや』は、女性的な気質の兄君と男めいた気性の妹君とが、それぞれ女装男装して、華やかな宮廷生活に悲劇喜劇の渦をまきおこす物語。第3冊秋の巻は、妊娠した男装の姫君が、相手の男の宇治の別荘に身を隠し女装にもどって出産。妹の身を案じ男装にもどって京を脱出した兄君と再会し、吉野山で日をすごすが、兄は妹の演じていた右大将に、妹は兄の演じていた尚侍になりすまして京にもどるまでの話(全4巻)

1979.04.24発売
人間関係の心理学
講談社現代新書
他人とまともに視線を合わさない人がいる。日本人には、対人恐怖症さえ少なくない。人びとが真の人間関係を見失ったのは、これと無関係だろうか。著者は、たんに和気あいあいの「よい人間関係」ではなく、「ほんとうの人間関係」を模索してきた。まなざしを、ただ相手に向けるのではない。瞳は“人見”であり、たがいに瞳をとどかせるのだ。その重さを説き人が真の人間関係を見出してゆく過程を描き出す。対人関係トレーニングでの、著書の豊富な体験をもとに、人間一般より、かけがえのない一人一人の人間のあり方を説く本書は、さまよえる現代人のための人生読本である。
とどかない視線――他人の眼を見つめることは勇気がいる。まして他人のまなざしを自分のひとみで受けとめることは、身もすくむ思いだ。……それはしかし、そのまなざしが、私のひとみに、私のなかまでとどいたときのことだ。視線がこちらに向かってはいるが、とどいていないとき、その人の眼は、たんなる眼球という物体にすぎない。そんなとき、その人の眼は生きた眼というより、瀬戸物のように見える。Tグループのなかでは、だれもがこうした経験をするが、日常の対人関係のなかでも、少し気をつければ気がつくにちがいない。――本書より

1979.04.24発売
続 知的生活の方法
講談社現代新書
自分の知的領域にふれあう本を一冊一冊精選して、個性あふれるライブラリーを作りあげ、学問を生活化することが、知的生活のポイントである。そのために不可欠なゆとりある生活への道を探り、就職・結婚のプラスとマイナス、図書館の《接近利用法》、機械的な作業の有効性、フランクリン式文章上達法など毎日の生活を充実させるためのオリジナルな方法を公開する。大きな共感をもって迎えられた前著に続く本書は、日常のくりかえしのうちに、ともすれば流されがちな現代人にとって、ゆるぎないライフ・スタイルを身につけるための恰好のガイド・ブックである。
農耕的作業――構想が構想であるうちは論文でもなんでもない。いちおうの構想やら書いてみたいことが浮かんだら、書きはじめてみなければ何もわからない。疑問が生じたらチェックし、最初正しいと思ったことが間違いだったら書き直す、というふうにして、毎日、何時間か機械的に取り組み、何ヵ月、あるいは1、2年かかるということを覚悟しなければ、まともな論文はできない。最初になにほどかのアイデアがあり、それを具体的な知性生産に結びつけるためには、衝動的な作業では駄目で、機械的・継続的な、ほとんど農耕的といってもよい作業が毎日続く。――本書より

1979.04.24発売
源義経(五)
講談社文庫
兄・頼朝の勘気にふれ、やむなく義経主従は吉野に難をさけるが、鎌倉からの追捕の手はあくまで厳しく、安宅の関で虎囗を脱し、ようやく奥州平泉にたどりつく。しかし、ここ平泉も、藤原秀衡の死とともに安住の地ではなく、義経ははかなく悲劇の終幕を迎える……。悲運の英雄・源義経の生涯を描く、長篇力作・全5巻・完結篇。
兄頼朝の勘気に触れ、その討手のため京都堀川で夜討ちに遭う義経。吉野に難を避けた義経へ鎌倉からの追捕の手は厳しい。安宅の関で虎口をを逃れ、奥州平泉へだどりついた義経の運命は‥‥。〈全五巻〉

1979.04.23発売
界面活性剤 物性・応用・化学生態学
ユーザーの立場から、界面活性剤のすべてを解説した決定版。記述したプロセスとしては、起泡・消泡・乳化・可溶化、触媒作用、分散、凝集、洗浄、染色、繊維加工、潤滑、帯電防止などすべてにわたる。文献、索引も完備。