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日本のハムレットの秘密
1979.04.23発売
日本のハムレットの秘密
著:斉藤 栄,解説:影山 荘一,デザイン:亀倉 雄策,その他:入江 健介
講談社文庫
旧一高生・藤村操が、「巖頭の感」を遺して身を華厳の滝に投じたのは、明治36年5月のことだ。この天才少年の哲学的自殺から70年を経て、推理作家である私の許を訪れた若い女性は、藤村の死は偽装自殺ではなかったか、とほのめかす。しかもその女性は、藤村の孫だと自称する。では藤村は、なぜ偽装自殺を試みたのか? 暗号解読の興味を含め、推理は大胆に展開する。
電子あり
太閤秀吉(二)
1979.04.20発売
太閤秀吉(二)
著:舟橋 聖一,デザイン:亀倉 雄策,その他:御正 伸
講談社文庫
時代の焦点は本能寺へ――近畿一円を平定、全国制覇に乗り出した織田信長は、徳川家康と連合して武田を滅ぼし、関東・越後・中国・四国へ兵を送る。だが、明智光秀の謀叛にあい、京の本能寺で無念の最期をとげる。中国攻め担当の豊臣秀吉は、電光石火の早業で引返し、光秀を誅伐。信長に代って天下制覇の第一歩を踏み出す。<全8巻>
電子あり
海音寺潮五郎短篇総集(六)
1979.04.20発売
海音寺潮五郎短篇総集(六)
著:海音寺 潮五郎,解説:磯貝 勝太郎,デザイン:亀倉 雄策,その他:中 一弥
講談社文庫
歴史小説の第一人者、海音寺潮五郎の傑作短篇80余篇を全8巻に編成。第6巻は、長崎外町代官村山東安と対立する「末次平蔵」、西南戦争の激戦「田原坂」、戦国武者気質を描く「戦国兄弟」、数奇な運命をたどる水野勝成を描く「かぶき大名」、筑後柳川藩の「豪傑組」、富田高定の豪快悲壮な後半生「酒と女と槍と」、主従間の疑惑物語「日もすがら大名」、勇将にして知将、立花宗茂の史伝「立花宗茂」など8篇を収録。
電子あり
謀鬼
1979.04.19発売
謀鬼
著:石沢 英太郎,解説:白石 一郎,デザイン:亀倉 雄策,装画:寺田 健一郎
講談社文庫
家老・栗山大膳が藩主に反抗した、いわゆる黒田騒動。大膳の血筋を引く厚木は、騒動を研究する途中で、やはり大膳に縁のある内山を知った。厚木は食品検査技師で、内山は検査をうける側の食品業者である。そこへ、違反食品の密告や殺人が起きた。問題の業者は、内山のライバル会社だった! 歴史と推理をあざなう傑作集。
電子あり
太閤秀吉(一)
1979.04.19発売
太閤秀吉(一)
著:舟橋 聖一,デザイン:亀倉 雄策,その他:御正 伸
講談社文庫
天下取りに相応しい器量を見せる織田信長を畏敬し、気高く美しい市姫を密かに恋慕する木下藤吉郎は、二人のために献身的に働く。今川を奇襲し、斎藤を討ち、京の治安を復活する信長に重用され、小谷城攻めでは、浅井の潰滅と市姫救出の軍功をあげる。英雄・秀吉の華麗な生涯を艶やかな筆致で描いた、長編歴史ロマン。<全8巻>
電子あり
凶徒津田三蔵
1979.04.19発売
凶徒津田三蔵
著:藤枝 静男,デザイン:亀倉 雄策,その他:辻村 益朗
講談社文庫
明治24年5月11日、来遊中のロシア皇太子ニコラスが、滋賀県大津京町筋を通過中、沿道警備の巡査に切りつけられ負傷した。この大津事件を起した津田三蔵の人間像をリアルに描いた表題作。大津事件をめぐって愛国者の名を後世に残した下手人・津田三蔵、責任者・明治天皇、ほかに畠山勇子、児島惟謙の4人を論じた「愛国者たち」を収録。谷崎潤一郎賞、野間文芸賞を受賞した作家の名作。
電子あり
さい果て
1979.04.17発売
さい果て
著:津村 節子,解説:上田 三四二,デザイン:亀倉 雄策,その他:宮内 義雄
講談社文庫
一言でいい、やさしい言葉を……。切ない思いは、夫に伝わらないのか。冬へ向う季節を、北へ北へと慣れない行商の旅にのぼる二人。小説が捨てられない夫は、眠る間も惜しんで原稿用紙に向かい、傍で若い妻は、心のさい果てへと押し流されていく。芥川賞受賞作「玩具」など5短篇で構成、夫婦とは何かを真剣に問う連作長篇。
電子あり
夢の10分間 ショートショート
1979.04.16発売
夢の10分間 ショートショート
著:豊田 有恒,解説:鏡 明,デザイン:亀倉 雄策,その他:和田 誠
講談社文庫
夢料理人が心をこめて贈る傑作ショートショート25編ーーこれは夢のレストラン。料理長・豊田有恒が心をこめ、腕によりをかけ、睡眠時間を減らしまでして創り上げた25品。1品10分、一気に食べれば4時間10分のフルコース。もちろん砂をかむような味つけはしてありません。悪夢や奇夢や凶夢に怪夢……。全部食べても340円。さあ、バクと共に、この奇妙なレストランを訪ねよう!
電子あり
新装 ぼくを探しに
1979.04.12発売
新装 ぼくを探しに
著:S・シルヴァスタイン,訳:倉橋 由美子,装丁:アドファイブ
文芸(単行本)
さあ どうぞシルヴァスタインのふしぎの世界へ。 倉橋由美子がご案内します! この魅力的で心にしみるイラスト物語が、地球の上で、花のように、風のように読まれ続けているわけ――を、あなたも見つけてください。 何かが足りない それでぼくは楽しくない 足りないかけらを探しに行く ころがりながらぼくは歌う 「ぼくはかけらを探してる、足りないかけらを探してる、 ラッタッタ さあ行くぞ、足りないかけらを……」 
近世日本国民史 開国日本(2)
1979.04.06発売
近世日本国民史 開国日本(2)
著:徳富 蘇峰
講談社学術文庫
嘉永六年六月、ペルリ提督軍艦四隻を率いて浦賀に闖入。威嚇された幕府は挙措を失し、老中阿部正弘諸侯に対策を諮問、幕府の権威ここに失墜。時に家慶死し、家定将軍職を襲ぐや蝦夷派の巨魁水戸齊昭幕政に参与。ここに高島秋帆ひとり鎖攘の非を指斥し、開国意見書を提出。幕府の対外政策なお飯上の蠅を追うがごとくその退帆を願うのみ。七月、露国プッチャーチン長崎に入港。交易を乞う。開明派官僚川路聖謨らその渉に当る。 嘉永六年六月、ペルリ提督軍艦四隻を率いて浦賀に闖入。威嚇された幕府は挙措を失し、老中阿部正弘諸侯に対策を諮問、幕府の権威ここに失墜。時に家慶死し、家定将軍職を襲ぐや蝦夷派の巨魁水戸齊昭幕政に参与。ここに高島秋帆ひとり鎖攘の非を指斥し、開国意見書を提出。幕府の対外政策なお飯上の蠅を追うがごとくその退帆を願うのみ。すでにして七月、露国プッチャーチン長崎に入港。交易を乞う。開明派官僚川路聖謨らその渉に当る。
電子あり
神話の話
1979.04.06発売
神話の話
著:大林 太良,その他:蟹江 征治,装丁:深山 重樹
講談社学術文庫
われわれの記憶のなかには、淡く太古の痕跡が生き残っている。何んの本で読んだともなく、だれから聞いたともなく知っている話、そこには神話の世界につながる或るものが棲んでいる。本書は、このような今も生きている世界各地のいろいろな神話、人類の起源にもつながる多種多様な神話を、箇々の神話の具体例を通して、人類文化史上に占める地位、神話の意味などを考察し、要所には分布図を入れて、大観しながらやさしく概説した。
日本霊異記(中) 全訳注
1979.04.06発売
日本霊異記(中) 全訳注
その他:中田 祝夫
講談社学術文庫
日本霊異記(上・中・下)3巻は、日本最古の仏教説話集で、奈良末期に成った。全篇約120話が年代順に配列されており、この中巻の説話は、聖武天皇ごろの42話。第1話は長屋親王(ながやのおおきみ)(天武天皇の皇孫、太政大臣)の冤罪、服毒自殺事件だが、卑賤の僧を傷つけた罪の報いと説く。第3話では、九州に遺された武蔵国多摩郡(むさしのくにたまのごおり)の防人が、若妻を愛する余り、母親を殺害しようとして地獄に落ちる。この種の腥(なまぐさい)い強烈な因果応報談が多い。
運鈍根 井上梅女聞き書き
1979.04.04発売
運鈍根 井上梅女聞き書き
編:扇谷 正造,装丁:亀倉 雄造,その他:村山 豊夫
講談社文庫
日本一の名物料亭丸梅の傑物女将の一代記。ある意味では日本一うまい料理を出していたといわれている料理屋丸梅の傑物女将、井上梅子の経営の姿勢と料理の心を聞き書きの形で紹介する異色の書。
中国古典名言事典
1979.03.29発売
中国古典名言事典
著:諸橋 轍次
講談社学術文庫
中国文学の碩学が8年の歳月をかたむけ、厖大な中国の古典のなかから4800余の名言を精選、簡潔にして分かりやすい解説を付した卓越せる名言名句集。どの章句にも古典の英知・達人の知恵・人間のドラマが宿っており、人生を生きる指針にみちている。激動の時代を生きる現代人が座右に置いて、あらゆる機会に再読・三読すべき画期的な辞典である。実用の便に詳細な目次と索引、人物略解を付した。
夕焼けの国
1979.03.28発売
夕焼けの国
著:今江 祥智,解説:落合 恵子,デザイン:亀倉 雄策,その他:宇野 亜喜良
講談社文庫
ふぶきの朝、脱獄した戦争孤児の少年が、めぐりあった白馬と運命をともにする「夕焼けの国」のほか、「あのこ」「黒い馬車」「どろんこ祭り」「二つの首まき」「ちょうちょぐるい」など、今江文学の出発点である「戦争もの」に、現代の少年少女の哀歓をユーモラスなタッチで活写した名品を加えた、珠玉の短編集。ほかに、幻想的な秀作「いってしまったこ」を収録。
電子あり
シラサギ物語
1979.03.28発売
シラサギ物語
著:岩崎 京子,解説:与田 準一,デザイン:亀倉 雄策,その他:浅田 ゆずる,写真:田中 徳太郎
講談社文庫
ゆみちゃんに育てられたシラサギのケンは、苦労してサギの仲間に入れてもらう。野性の本能に導かれ、渡りの為の飛行訓練を繰り返し、9月のある満月の夜、カンボジアのメコン川めざして長くて辛い旅に出る――優雅に大空を舞うシラサギの自然との厳しい戦いの姿を描くファンタジックな長編童話。講談社児童文学新人賞受賞。
電子あり
魯迅作品集
1979.03.28発売
魯迅作品集
著:魯迅,解説・その他:駒田 信二,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
清朝末から革命期へという混乱の時代に、ペンを執って敢然と立ちあがり、新しい中国文学を切り拓いた、偉大な作家・魯迅の代表作を、その著作『吶喊』『彷徨』『朝花夕拾』から集める。人に食われることを恐れる男を主人公に封建制度と儒教道徳を徹底批判した「狂人日記」のほか、「阿Q正伝」「藤野先生」「小さな事件」「家鴨の喜劇」など13編を収録。中国近代文学の父・魯迅の代表作がいっぱい!
電子あり
ミステリー傑作選(9) 犯罪ショッピング
1979.03.27発売
ミステリー傑作選(9) 犯罪ショッピング
編:日本推理作家協会
講談社文庫
謎とき、心理スリラー、社会派推理、さらにはSF趣向の作品まで、豪華充実した短編ミステリー16編を収録。 -収録作家-松本清張・土屋隆夫・仁木悦子・森村誠一・都筑道夫・結城昌治・海渡英祐・笹沢左保・夏樹静子・鮎川哲也・佐野洋・陳舜臣・菊村到・戸板康二・三好徹・小松左京
源義経(四)
1979.03.27発売
源義経(四)
著:村上 元三,デザイン:亀倉 雄策,その他:川田 幹
講談社文庫
義経は、一の谷から、屋島、壇ノ浦へと平家を滅ぼし、数々の武勲をたてる。生捕りの平宗盛らを引き具して鎌倉へ下向した義経は、腰越で兄・頼朝から鎌倉入りを冷たく拒絶され、むなしく京へ帰る。さらに頼朝の勘気を蒙り、その討手のため、京都堀河で夜討ちにあう。やむなく義経一行は、京を去っていく。輝かしい時代は去り、義経の悲劇が展開していく……。
電子あり
玉川兄弟(下)
1979.03.26発売
玉川兄弟(下)
著:杉本 苑子,解説:武蔵野 次郎,装丁:亀倉 雄策,装画:熊谷 博人
講談社文庫
江戸に生命の水を! 武蔵野の原野を貫く玉川上水開鑿に、若い兄弟は精魂を傾ける。しかし、自然の猛威はいたるところで牙をむき、計画の変更も余儀なくされ、遂には二人が師とも仰ぐ道奉行・伊奈半十郎の切腹にまで事態はいたる。彼らの無私の祈りは果して天に通じるか。……著者ならではの史眼が冴える感動巨篇。
電子あり